毒親への対処方法(親との関係を見直す)番外編1
今回は根本橘夫さんの書籍『人と接するのがつらい』をベースに、毒親対策を補完していきたいと思います。まず大切だったことは★残念ながら、自分の親が毒親であることを認めることでしたね。そして同時に★毒親から育てられた結果、自分自身の認知が歪んでいることを認め、気長に付き合っていくという姿勢が現実的だということです。ただし、☆自分が学び実践しようと決意した努力を、無理せず続けることは大切になってきます。交流分析の観点から考えると、あなたの苦痛は繰り返される傾向(ゲーム)にあるといえます。例えば、自分自身に優しくしてもらいたいから他人に不自然に優しくする。するとあなたは他人から辛く対応される。あなたはこんなはずではないと、さらに優しくしていく。こういう悪循環です。この悪循環から解放されるためには☆不毛な悪循環に陥っていないかを考えること。相手が毒親ならば、優しくされることはない現実を受け入れることが大切になりましたね。疑う気持ちは誰にでもあります。親を疑うなんて!と批判されたり、自己嫌悪する必要は全くありません。また親への依存を完全に消すという姿勢は、悪しき完璧主義なのです。今の自分が最善を尽くして、不要な依存を排除していけばよいのです。あなたは毒親に影響された性格を、完全に変えたいと思っているかもしれません。ですが、その姿勢が既に毒親に悪影響を受けたものなのです。毒親に不要な依存をする。毒親から好かれる努力をする。毒親からの評価を獲得するために服従する。そうした不毛な行為を自分のできる範囲でやめていくことです。それはあなたの成長と共に、上手にできるようになっていくことでしょう。☆覚悟して実行する。でも直ぐに全てはできるはずもない。それを受け入れ、一歩、また一歩と着実に無理なく歩みを進めていくことが大切なのです。毒親から悪影響を受けた人は、他人も毒親と同じはずだと、不自然に警戒しすぎる傾向にあります。ですが、他人は毒親と同じとは限らないのです。暖かく、あなたを受け入れてくれる類の人も、一定数はいるのです。にもかかわらず、あなたはその人をおびえてしまう。それはもったいないことなのです。一方、そういう暖かい人に、自然に自分らしく接することができないと悩む人がいます。そうした人は★常に本当の自分として、本音で接することが出来ない自分。いわば仮面をつけている自分を責めてしまうのかもしれません。ですが、全く仮面(ペルソナ)をつけない人間などいないのです。あなたの自信を奪い続ける環境をあなたは変えたいと願いました。その実現の為の有効な方法には、既に紹介した認知のゆがみの修正がありました。それ以外にも☆目標をスモールステップで設定し、それらを次々と確実に達成していくことで、自然と自信が生まれ、また喜びも感じられるようになるという方法があります。自信と喜びを感じるとは、すなわち☆本当の自分に近づいていることにつながります。(ただし、成功することや能力がある自体に価値があると勘違いすることは危険です)また日頃から公正明大に生きることも、あなたを自分らしく生きることへ近づけて行きます。つまり、見栄をはらず、なるべく嘘をつかずに生きることです。(他人に対しては、心の中で嘘をつかないようにする方が安全な場合も多くありますが)自分を守ろうと必死になる人は、本来自分が行うべき責任を果たそうとしたり、自分が本当に好むことにとりかかると、とても楽に生きられるようになります。嫌なことは正面から受け止めます。否定はしないことです。その上で、時に正面から解消をはかり、どうしようも無いときは賢く逃げることが大切です。あなた自身の心は正直ですから、立ち向かい打破できるにも関わらず、単なる臆病などから逃げた自分に自信を失います。ですが逃げが有効な選択肢だった場合、自信喪失になることはないことでしょう。たとえば、学校でひどいいじめにあってしまった場合。みんなから愛情をもっていじられているはずだ...などと事実をゆがめず、いじめのある事実を受け入れたり、いじめの理由にもしも説得力がある点があったなら、自分の非を認めることも必要でしょう。しかし、自分自身をみつめて成長するために、その学校をやめて転校したり、フリースクールに通いながらカウンセリングを受けて成長するなんてことは、「有効な逃げ」だといえるのです。あなたはもしかしたら、どこかに全員が自分を好意的に受け入れてくれる理想郷があるのでは?と探し続けているのかもしれません。でも、そうしたユートピアは現実ありえないのです。あなたは全ての人間が好きですか?その答えが物語っています。新しい組織、会社に参加していく場合、相手に適切な役割期待をもってもらうとよいでしょう。本来の自分からかけ離れないようにするのです。ただし、仕事は役割を果たしてお金をもらう行為であるので、仕事上の自分の価値を少しずつ高めていく努力は継続するとよいでしょう。あなたは(私もそうですが)他人から嫌われたり、嫌がらせをされると、ひどく苦痛を感じたりすることでしょう。しかし全ての人から好かれる人などいませんし、そんな必要もないのです。毒親から育てられた経験が悪影響を与えますが、☆あなたは別に嫌われてしまう人がいても問題ないのです。上等ですw 自分らしく生きるほうが確実に幸せになれることでしょう。ですから、あなたは選ぶ側だという観点をもつことです。☆自分を受け入れてくれる温かみのある誠実な人とだけ、本当に仲良くすればいいのです。観点を変えれば☆あなたの人生は別に人間関係だけが全てではなく、最優先事項でもないということです。人間は実に多種多様です。誠実さや公正さを嫌う人も少なくありません。ですから、自分の正しさを相手に伝えれば、相手は理解してくれるはずだ、という思い込みを捨て去るほうが有効でしょう。そうした不毛な行為は、断つことです。職場での人間関係は、基本的に役割を果たしあうものです。感情交流ができればそれに越したことはありませんが、邪悪で苦手な人とはビジネスライクに関われば十分です。あえて関係を持たない方法もあるでしょう。相手が不要に巻き込んでくる人ならば、自分の我慢の限界点を日頃から繰り返し相手に明示し続けるとよいでしょう。(マズローという学者の研究によると、自己実現しているレベルの人は、むしろ人間関係がそんなに広くない傾向があることを発見しています)ただし嫌いな相手の長所などを見つけ、それを部分的に受容できることは、自分自身の短所を受け入れ、自分を好きになることに通じています。そうした視点を持ち、実践しておくことは、自己肯定感の向上につながることでしょう。また、嫌いな相手にも愛嬌を感じることが出来て、不快感を減らすこともできます。他人に対して基本的に誠実に対応できる自分を育てることもできるのです。※相手が毒親など、逆に悪い関係を一切断絶する必要がある場合もあることは、意識しておきましょう。