命か速さか?水泳王国
ご覧下さい。水の事故で亡くなっている人の比率です。 北京の水泳では日本が沸いています。すばらしい成績です。 これはこれでよい。 ところでこの表は、水の事故でなくなる人の、他国との比率です。 これも日本はだんとつ世界をリードしてますね。 なぜでしょう?それは服を着たままおぼれ亡くなっている人の数 の多さだとのこと。 この件は少し前のニュースでも報道されてましたが、大久保さんと いうおじいさんがご自分のHP「いのちを救う泳ぎ方」に書かれてい ました。 水死者の7~8割が着衣での溺死で、イギリスと比較すると日本は なんと9倍とのこと。(1997年の厚生省統計協会「国民衛生の動向」) これは幼い頃の水泳教育に原因があるようです。 日本では競技として早く泳ぐ事を教えるのに比べ、英国では溺れ ない方法をまず教えるそうです。 特に「着衣水泳」。これは最近日本の小学校でも実施されるようになった ようですが、まだニュースで見るくらいだから根付いてないのかな? 少なくとも私らの年代では経験したことありません。 私らは服はすぐ脱げと聞かされてました。でもこれは間違だそうです。 ・塗れた衣服は浮きの替わりになる。 ・着衣は体温を保持する。 ・脱ぐのに大変な労力が必要で、途中で絡まると死につながる。 だから服は着たまま、泳ぐというより浮かぶことを奨めています。 下記は、英国と日本における水泳教育方針の大久保さんの比較です。 人間にとって何が大切かを、本質的な面で考えさせられます。 <英国> <日本> 1 安全のための水泳 競泳志向 2 平泳ぎから教える クロールから教える 3 深いところでの練習 浅いところでの練習 4 物につかまっての練習 泳ぎ方は詳細に教える 5 着衣泳の練習 安全については配慮しない 6 初心者から救助法の訓練 上級者にしか教えない