人間国宝さんが続々と
関西の人しかご存知ありませんが、関西テレビの「よーい・どん」という番組に「となりの人間国宝さん」というコーナーがあります。町の特色ある人やお店を紹介してくれるのですが、これがなかなか面白い。日頃前を通り過ぎていた店が実は大変歴史ある店だとか、世界的に有名な名人がいたりとか、また、すさまじい人生を歩んだ人もいる。そんな様々な情報を教えてくれる番組です。これに最近知り合いが続々と登場しています。彼等は殆ど知られていない人達なので、これをきっかけに社会的に広く認められるのは嬉しいことです。■「となりの人間国宝さん」認定、奥村佳弘さん/Jazz喫茶BLUE LIGHTS」先月は巨大なコンクリートのスピーカーのあるジャズ喫茶「BLUE LIGHTS」に、歌手でタレントの円浩志さんが訪問。ひたすらに最高の音響を追及した親子の奮闘に感激されてました。時間の都合か、語りたいことの半分も表現されないままに番組は終わりましたが、それでも大阪の香里園の辺鄙な住宅地に、素晴らしい音響の聖地が存在する事を伝えてくれました。しかし、スピーカーの中に入るかなあ?円サン!(借りた画像は削除しました)私のいた会社のOBさんらがこのジャズ喫茶を励まそうと毎月Jazzの名盤レコード鑑賞会を開いており、私も4年程前から通っておりました。亡くなった先代のマスターの葬儀をこの店で行ったというのは初耳で、胸が熱くなりました。 (お元気だった頃の先代マスター、奥村繁太郎さん) (まずスピーカーを作り、その上に家を建てたとか)■「となりの人間国宝さん」認定、太田ご夫婦/おもちゃ映画ミュージアム」また、無声映画のフィルムと映写機をコレクションする「おもちゃ映画ミュージアム」は私も会員としてお手伝いしてますが、ここも円さんが訪問。館長のご夫婦をおちょくりながらもいろいろとその想いを伝えてくれました。 (京町家を改造したミュージアム、時々は映写会も) (館内にはスライドや無声映画用の簡易映写機がいっぱい)■「となりの人間国宝さん」認定、中川さん/いっぽう堂」上記ミュージアム近くの三条会商店街にある昭和レトログッズの「いっぽう堂」さんには月亭八光さんが訪問。懐かしいモノで埋め尽くされた店内で、若い店主の中川さんが熱弁を振るってくれました。この手のお店の店主さんはだいたい饒舌ですね。モノへの愛情が溢れているからでしょう。この店は同系列の番組「ten」や横山由衣の「京都いろどり日記」でも取材されたので、放映後は沢山のアクセスがあり、てんやわんやだったそうです。東京から日帰りで来るマニアさんの来店もかなり増えたそうです。小さい店なのでお客さんが入りきれないのが悩みだとか。 (靴を脱いで上がるお店というのもユニーク)(店主の中川さんはいつも商品を磨いてます。愛しくて仕方ないんでしょう)■「となりの人間国宝さん」認定、小嶋太郎さん/布引焼き」また2年程前ですが、懇意にしている「布引焼きの小嶋太郎さん」の工房にも八光さんが訪問してます。八日市の焼き物を復活させたオリジナル陶芸家です。平安時代に焼かれていた緑彩陶器をもとに独自開発の釉薬で色彩豊かな陶板画の世界を切り拓いたとのこと。小嶋太郎さんは岡本太郎の太陽の塔の陶板制作にもたずさわっており、ユニークで楽しい方です。番組でも八光さんを食ってました。現在は息子の一浩さんを中心に、家族それぞれが個性的で夢のある陶器やモニュメント陶板などを作られています。(1000年前の技法を現代に蘇えらせた小嶋太郎さん独自の緑彩陶です)(太郎さんは陶板や公共の壁面モニュメントなどを制作されてます)この番組は週末にその週のベスト人間国宝を選ぶようになりましたが、いっぽう堂さんもジャズ喫茶もベスト1に選ばれているところを見ると結構インパクトがあったようです。でも他の放映も含め、それぞれ大きい反響があったとのこと。やっぱりテレビの情報発信パワーはすごいものですね。(ご本人が映ったテレビ画像を使いたかったのですが、著作権が あるそうなので使用出来ず、うまく伝わりませんでしたね)