ルパン三世を生んだブロンディー!
「ブロンディ」といってもロックバンドではなく、ヒトラーの愛犬でもなく、チック・ヤング氏描く漫画「ブロンディ」のお話です。ブロンディは私が生まれた頃に日本に登場したアメリカの連載漫画です。冷蔵庫、洗濯機、テレビ、車でのレジャーなど当時の日本人には想像もしなかった豊かな生活が描かれていました。この漫画は、後に登場するテレビジョンのアメリカン・ホームドラマの先駆けとして、日本人にアメリカ文化を強く印象づけることになります。しかし当時の私らにとっては別世界で、アメリカってすげえなあという感想しかありませんでした。奥さんのブロンディのおしゃれの浪費に悩ませられながら奮闘するサラリーマン・ダグウッドのとぼけた生活に腹を抱えていました。まさか自分たちが将来同じようなレベルの生活をするなんて思いもよりませんでしたね。その横綴じのアメリカマンガは、田河水泡の「のらくろ」や清水崑の「かっぱ天国」、横山隆一の「フクちゃん」などのマンガ本と一緒の本棚にありながら、独特のオーラを発していました。今も私のお宝として5冊程大事に残しています。私がこの漫画を押入れで見つけたのは小学生になってからで、朝日新聞の連載をまとめた漫画本としてでした。左から読む横長の綴じで、コマの下に英文が入っているのも読めないながら魅力的でした。ところでこの漫画ですっかりアメリカナイズされたのがモンキーパンチこと加藤一彦氏だったということです。昨日の新聞に載ってました。彼の独特のデッサンとか動きのスピード感は、後に出回ったスーパーマンなどのアメリカン・コミックの影響ですが、加藤氏が加藤氏が独自の画風に走るきっかけが「ブロンディ」だったそうです。ルパン三世のルーツがブロンディとは、意外でした。アメリカでは2005年にこの「Blondie」の誕生75周年でにぎわったそうなので今年で82年目か、日本で知ってる人は少ないでしょうね。<「ブロンディ」はこちらのサイトで読めます>Blondie CHECKLIST OF THE EXHIBITION<お薦め作品>Blondie ダグウッドの特大サンドBlondie ダグウッドの通勤Blondie 朝食<のちにテレビでも実写版やアニメも登場してました>Blondie 1968 Television Series Intro(タイトル)