35円の切手シート
これらの切手シートそれぞれ35円なり。(赤い切手は20枚綴りなので70円)手持ちの切手シートを処分して他の切手を購入しようと専門店に出かけました。カタログ表示相場から予測して引き取り価格は7掛け、悪くて半額と見て2万円相当の量を持っていったのですが、結果は散々でした。専門店が評価するプレミア付き切手は極少で、しかもかなりの美品でないと相手にされません。まとめて3000円ちょっとという答えに売る気もうせて退散しました。1枚2,000円の市販価格のついている写楽の10枚シートが買取り額3000円、それ以外の切手は額面の35%。つまり、10円切手の10枚シートは35円。変色やシミのあるものは引き取り拒否。ということでした。(額面が50円以上の切手だと75%)なぜこんなに引き取り価格が落ち込んだのかと言うと、郵貯民営化の影響です。ややこしいので簡単に言えば、旧郵政省が売った切手を使われると新会社には利益が入らないので、料金別納制の支払いに切手を使えなくしたのです。DM業者などは金券ショップから切手を95%で買い込んで支払っていたのです。そのおかげで切手市場に大量に切手がだぶつき、それにつれ切手マニアが減っていったと言う次第です。<この郵便関係法改正については下記のブログにわかりやすく書かれています。>たいっちゃんの雑記まあ、切手を投資として考えるのは趣味の世界から言えば邪道で、過去にも「沖縄返還切手」や浮世絵「雨中湯帰り」などの発売時には投機筋も入って日本国中が大騒ぎする事態が起こったようです。だから現在の切手市場は極端な相場がなく、一般人が買いやすい状況ではありますが、原本割れはまことに 「つらいです!」<切手ブームの一事件についてはこちらを>沖縄切手投機騒動/守礼門切手郵便学者・内藤陽介のブログ/雨中湯帰り切手