雨のみかん酒
日本各地で大雨だとのニュース。なのに京都はいい天気。明るく晴れ渡ったので母をデイサービスに送り出した後、洗濯をし、午後から出かけようとカップ麺を食っていた矢先、どんどん曇り始め、ぽつぽつと落ちてきました。出かけるのは諦めて、何か飲もうと冷蔵庫を開けると、みかん酒を発見。今月初め、京町家 ひよりに行った時に求めたお酒です。日本酒とミカンなんて変な組み合わせだと怪しんだが、これがけっこうイケて、買っちゃったのです。で、味わっているうちに、こんなの混ぜればいいんだろうと、日本酒とオレンジジュースを出してきてカクテルしてみました。ところが全然うまくいかない。酒の独特の匂いがオレンジの香りと合わない。酒やオレンジジュースの種類を変えてもダメ。このみかん酒は滋賀県の福井弥平商店で作られたもので、どんな製法なのかはわかりませんが、愛媛の上質柑橘と銘酒・萩乃露で作られているとのことです。みかんのすっきりした酸味が、こってりした酒のリキュール感とよく溶け合っています。そう、これは日本酒というよりカクテルだ。と気が付いて、さっそくコアントローやル・ファヴォリ、ナランハを持ち出しました。これらはオレンジの果皮の香味成分を使ったリキュールで、キュラソーとも呼ばれます。オレンジ好きの私にはたまらないお酒で、オレンジジュースに入れるとぐっと大人の味に変身します。ただ甘すぎるのでいつもは一杯だけにし、あとはジンかウオッカのカクテルに切り替えます。で、リキュール、ジン、ウオッカなどをオレンジで割ったものをみかん酒と飲み比べましたが、やはりどれとも違う。ジンやウオッカカクテルはやはりバシッとした蒸留酒独特の刺激が舌に残るが、みかん酒には酒類の味がしないのに酒らしい重みがあり、とても飲みやすい。ということは、酒の苦手な人も気づかずに飲んでしまう危険性がある。ヤバイねこれは。などとあれこれ考えながらも度を越して、もうどうでもいい気分になってしまいました。世の中の人々が大雨の中働いているのに、なんというだらしない一日だ。お詫びに世間様に貢献すること何かないのか?そうだ、明日は家の前を清掃しよう。