リバーサイド・カフェ

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• 集団的自衛権への私なりの不安と覚悟

  2014年7月1日、集団的自衛権行使を閣議決定。今頃、反対だなどとひとりで呟いたところでなんにもならないが、どうすればよかったのかも思いつきません。何も出来なかった、いや、何もしなかった私としては、これから起こる様々な事態にどう対処すればいいのか？とりあえず、覚悟はしておきましょう。私は日本は戦争というものに手を出すべきではないと思っています。確かに隣国による不穏な行動が目につく昨今、武力による対抗意識が頭をもたげるのもわからぬでもない。しかし軍事力には際限がない。それが増大しすぎて過去の日本軍で何が起こったのか、それを知る人も少なくなったようです。また、他国の戦争で武力を使うということは、当然殺し合いが起こり双方に死傷者が出る。敵国からの恨みも高まる。当然、日本がテロで報復される危険性は増大。死ぬのは兵隊だけでなく大量の一般市民。また軍事産業に手を出すということは、他国が歪みあったり戦争を起こすと儲かるという事。血が流れれば流れるほど潤う日本経済。そんな事が個人的妄想で終われば嬉しいのですが、歴史を振り返ると人間はいつも同じ過ちを古代から繰り返しています。日本がこういう事態になった以上、一言書き残しておきます。

  2014/07/02

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  ワクワクの海洋堂展

  ６年前、秋葉探検の折にこのブログで取り上げたフィギュアの海洋堂。大阪の守口市が発生の地でした。40年近くこの沿線を行き来してたのに気が付きませんでした。というか、当時はそれほど模型には興味がなく、フィギュアという形で模型がこんなにも芸術的になるとは思ってもいませんでした。私がフィギュアを見直したのはかなり後になってからで、ガチャポンの石膏像であり、海洋堂の七人の侍フィギュアでした。こんなものにまでこんなに克明に情熱を込めて再現できるのかと感心し、敬服もしました。ガチャポンのジュリアーノ／2008/02/21 たなごころ（掌）の中のミケランジェロ海洋堂の七人の侍フィギュア／2008/05/11 侍フィギュアの熱い愛門真市の京阪百貨店で開催されている「海洋堂、開業50周年記念祭」で、現在に至る歩みとプロダクツをたっぷり楽しめました。何故だか、昨日の朝日の夕刊の一面に取り上げられていて開催を知り、取るものも取りあえず出かけたというわけです。朝からの雨にもかかわらず会場は多くの人で賑わってました。会場の入り口に社長の宮脇さんのお店が再現されてました。棚を眺めていると、プラモデルに夢中だった子供の頃のワクワク感が湧き上がって来ました。帆船模型はもっとあるかと期待したのですが...、やっぱ、圧倒的にアニメやガチャポングッズ。子供たちが興奮して見て回ってました。映画「終戦のローレライ」に使われた伊号507潜水艦モデルも。＊「石膏デッサン入門」シリーズちなみに、石膏像は絵を学んだ人ならデッサンでさんざん苦労しているため、少しの狂いも目につく。それをここまで再現したということは並み大抵のことではない。３Ｄモデリングは一般化してない時代、手作りで仕上げたとは驚異的です。このフィギュアの発売元はYUJIN社、今はタカラトミー。発売当初の名称は「芸大受験の石膏デッサン入門」シリーズといい、プロデュースしたのは芸大出身の人。芸大・彫刻科の学生10人を集め、合評制で形状を徹底チェックしながら仕上げたとのこと。それでも樹脂成型段階での狂いもあるようだが、私の目には違いはもはやわからない。今ふたたびの絵画へ／ガチャポン石膏像大理石タイプの質感、石膏タイプのリアル感、共にスゴい。Yujin カプセル文化講座1 石膏デッサン入門

  2014/04/29

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  鴨川を渡る春

  やっと来た春って感じです。一斉に開いた桜を求めて沢山の人が街に繰り出して来ました。私もウクレレ持って鴨川へ。迷惑にならないよう、人気のない場所を探して川を遡る途中で賀茂川と高野川の合流点にさしかかりました。鴨川には数カ所、亀や舟のかたちの飛び石が置かれていて、人や犬がぴょんぴょん飛んで渡ってます。もし滑って落ちても膝までの深さなので大丈夫。子供の頃は何度か川底を歩いて渡りましたが、ヒルがくっついて血を吸われたことがあったのでそれっきりになりました。とてものどかな風景です。平和なニッポン。爆弾なんか落ちてこない。でもこの平和は、人殺しの道具を外国に売ってまでして得た金がないと維持出来ないのでしょうか？なんともやりきれない気分です。人の血を吸うヒルにはなりたくない。パノラマ写真を撮ろうとカメラをいじくってたら上のミニチュア（ジオラマ）風写真が撮れました。先程カメラをよく見たらジオラマモードってのがありました。なかなか面白い絵が出来ますね。追伸：この賀茂川と高野川が合流して鴨川となる三角州周辺は、　　　いつの間にか「鴨川デルタ」と呼ばれてるようですね。

  2014/04/04

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  大雪の成田フライト便

  首都圏が大雪でマヒ状態のニュースを見ていた夜、携帯に電話が。ドイツ旅行に行く娘を送っていく妻から。船橋で電車が止まり、今は居酒屋で休憩中とのこと。２２時半発のトルコ航空便には乗れそうにないらしい。ツアーではないので問合せも出来ず、娘の携帯は電池切れで成田の状況がわからない。そうか今日が娘と友人の二人旅の出発日だったのか。そこでパソコンで船橋周辺のホテルを探し、成田の発着状況を調べて返信。Yahooの成田空港のリアルタイム検索には関連のつぶやきが満載。成田はすべての交通が絶たれた4700人が夜を明かしているとのこと。（今日のニュースでは6300人となっていた）飲み食い出来て暖かい居酒屋にいる娘らはまだマシか。こんな場合、航空券は無効なのか振替がきくのかどうかも心配だったが、予約カウンターに電話が通じて翌日の便に振り替えてもらえるとのメールに一安心。乗る予定だった便は遅延しながらも発信し、他の便も動き出したようなのでフライトは回復状況にあるが、肝心の成田までの交通が心配。やきもきさせてくれます。そういえば東北大震災の時も妻から電話がありましたなあ。大船のコンサートホールで揺れ、街は停電し、小学校に避難し、周辺の人に聞きながら真っ暗の街をバスで移動し、電気の通じてる街の居酒屋で食事したりと、転々として一夜を明かしているとか。予期せぬトラブルの中、けっこう行動力を発揮してくれます。今朝の昼前になって連絡がはいりました。結局、娘達は夜明けまで居酒屋で過ごし、５時からタクシー乗り場に２時間並び、３時間半かけて一般道から成田に到着。混雑するカウンターで一日２便しかないトルコ航空便のキャンセル席を確保出来たとのこと。娘からの無事に飛び立ったとのメールによると、乗客は３割程で機内はガラガラ。ほとんどの乗客が成田にたどり着けなかったようです。こちらはやれやれですが、妻の方は再開予定の成田スカイアクセスの長い行列に並んでいるとのこと。成田は各路線が運転を再開し始めた模様ですが混雑は続いていて、今度は妻が帰宅難民に。ご苦労さまです。京都は晴れ渡ったのどかな日曜です。

  2014/02/09

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  母の骨折

  この1か月、日記を書いてなかったのは母が骨折したからです。朝起きて1階に下りると、母が寝床から這い出して肩が痛いと言う。見ると目の下にアザがあり、歯に血がついている。夜中にころんで顔を打ったようです。医者に行くと左上腕の関節部骨折とのこと。レントゲン画像を見ると肩に接する二の腕の関節部がつぶれて腕の骨が２cm程食い込んでいる。骨密度が減少してるからでしょう。歳なので手術をせず、つながるのを待ちましょうという、のんびりした話なので、入院もせず家でただ待つしかない。そういえば３年程前にも、バケツを持ち上げて胸骨を折ったがいつのまにか治った。大正生まれの人は強い。ケアマネージャーさんに相談すると施設や訪問介助や機器類など様々な対応策を出してくれました。有難いことです。そして、このような状況なら一緒に寝起きしないとだめですよとのこと。かくして、母の横で寝起きすることになりました。そして電動式ベッドや仮設手摺を導入し、手摺や踏み台などの工事を発注し、脱ぎやすい下着や柔らかな食材を購入するとともに、ショートステイ施設でのお泊りも体験してもらいました。これらは今まで本人がかたくなに拒んでいたのですが、さすがに痛さ、辛さには勝てなかったようです。おかげで実家は高齢対応が進みました。またこれらは介護保険適用のおかげで費用が1割負担で済んだのもありがたかったです。１か月経った今、母は痛むことも少なくなり、骨もずれることもなさそうなので、あと2カ月程養生すれば落ち着くでしょう。ただそれまでは片手しか使えないので、ズボンも上げられない。着替えや洗面の手伝い、食器洗いの毎日。洗濯に加えての水仕事で手が荒れてハンドクリームが手放せない。主婦の辛さがよくわかります。自宅で風呂に入れないので、週２回のデイサービスでの入浴に加え、訪問のヘルパーさんが身体を拭いて着替えもさせてくれる。清拭（せいしき）というそうです。これも有難い。私のほうは長時間の外出は出来ないので、酒を飲みに行くことも出来ず、友人とのランチが唯一の気晴らし。しかし今年も横浜の中高生のバンドコンテストがあるので、横浜へは2泊3日で帰ることにし、ショートステイで泊まってもらうことに。母に何度説明しても忘れるので、無理矢理連れて行ってそのまま預け、私は横浜へ。次の日は弟が訪問し、３日目に家に連れて帰ってもらった頃に私も実家に戻るという連携プレイでなんとか完了。これを機会に、家の補修だけでなく衣類や食材、寝具など、本人の状態に合わせた工夫がまだまだ必要で、あれこれ考えるのが結構楽しいものです。

  2013/12/15

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  宮武ガイコツ先生の気骨

  宮武外骨先生の事はトマソンの赤瀬川原平さんの本で知ったのですが、まことに反骨精神に富んだ明治・大正期のジャーナリスト。数十回も警察に引っ張られるにもかかわらず、その生き方は揺るがなかった。昨日の新聞の関東大震災記事の中で、先生が残した震災記録が取り上げられており、久しぶりにそのお名をマスコミで拝見しました。現代は風刺マンガが少なくなったように見えます。社会や価値観が多様化し、一元的な社会批判が出来なくなっているからか？権力者と平民、金持ちと貧乏人、などと簡単に分けられない社会構造だからでしょうか。ネットで多元的に過激な攻撃をされる危険もある。おで、容易に自分の意見を語りにくい状況でもあります。人々のものの見方が多層的で複雑になっている反面、社会的には未だ空気という見えないシェルターがかぶさっているようにも思えます。最近の「はだしのゲン」に関する議論にしても、反戦の名作マンガだから余計なことは言うなという空気を感じます。確かにいい作品だと思います。しかし描写レベルと読み手の年齢のバランスの問題や、（原爆はともかくとして）日本兵の行為や戦争についての記述内容については、もう少し冷静に意見交換したいものです。外骨先生が生きてたら今の時代をどう切るでしょうかねえ？とはいえ「武威に屈せず、富貴に淫せず、過激にして愛嬌あり」と語る彼の言葉、いいですねえ。「宮武外骨著作集１」より「私刑類纂」の１ページ（警察は暴徒数百人の勢いに恐れて一人も検挙できなかったとある。）

  2013/09/01

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  私も駅のホームから

  先日の車両とホームの隙間事故、じつは私も落ちてます。と言っても私の場合は片足だけ、すぐに抜けたので大事には至りませんでした。当然、周りの人は見てるだけ。朝の新橋は大変なラッシュ。前の人の足が踏み出して空いたスペースに自分の足を入れて歩くという、アルゴリズム体操のような状況。ある日、着いた車両から出ようとしてもホームは乗る人で一杯。ソロソロと動き始めた流れに乗って、私も車両からホームへ一歩。ところが前の人の足がホームのヘリで突然止まった。そして踏み出した私の左足はその人の靴にさえぎられてそのまま落下。膝まで落ちながら体をひねった私はホームに倒れ込みました。さーっと回りの人が身を引いて、私は左足を電車とホームの隙間に入れたまま、仰向けに寝転んで痛さをこらえました。幸い車両との隙間には余裕があったので、痛みが治まるのを待って、そうっと足首をねじりながら引き抜くことが出来ました。足は打ち身と擦り傷で済みました。その間、周りの人は騒ぐことなく静観。私が自力で行けそうなことを見抜いていたのでしょう。乗り降りはそのまま続き、東海道本線は何事もなかったかのように走り去りました。首都圏のラッシュ時にはこんな事よく起こります。田園都市線の渋谷駅では、密集した人ごみのど真ん中で気絶して倒れている女性を見かけました。たぶん貧血でしょう。みんなは彼女を避けながら流れて行き、その人はよろよろと立ちあがり、そのまま去って行きました。私はベンチで休憩中だったので、茫然とその一部始終を見てました。混雑した群衆の中でのこうした出来事は対処が難しい。救護のために何人もの人が立ち止まるとすぐに大変な渋滞を引き起こし、新たなトラブルが起こったり、収束するのにえらい時間がかったりしかねません。だからこうした状況に人々がすぐに対応しないのは、状況判断をしている場合もあるので、一概に冷淡ともいえない。大切なのはしかるべき時に適切に動くかどうかでしょう。先日の救出劇について、あるフランス女性のブログでは諸外国と同じ感嘆の意見でした。その理由として、フランスでは事故の場合はその施設管理者の対応義務を優先するので、その管理者からの要請があって初めて、人々は手を出すとのこと。これは人間性と言うより社会システムや考え方の違いなんでしょう。オルファの「ここがすごいよ、日本人」／ここスゴ36回目：トラブルの時の対応そういえば、先日例に挙げた中国の轢かれた女の子、これもそれなりの事情もあるようです。あちらでは道でケガ人を救助した人が損害賠償で訴えられ事があり、それを装った詐欺まで横行しているとか。また、事故を起こした場合、負傷させるより死亡させる方が罰金が安いなんていう妙な刑法上の歪みも原因となっているようです。各国の人々の行動は社会システムや時代情勢が影響していることもあり、一概に国民性がどうだとは言い切れるものではないと思います。しかしネットでは日本人だからどうだとか、○○国民はどうだなどと感情的に決めつける論調が目につくのが残念です。--------------------ところで、JR南浦和駅のニュースは日本人賞賛で終わりそうですね。外国人の話はちっとも出てこない。日テレは乗客17人の証言を元に再現ドラマを作成したというが、これはいったい...？日テレの情報が間違っているのか、それとも、せっかくの日本賛美のムードに水を差したくない...のか？

  2013/08/02

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  ＪＲ南浦和駅での救出劇～意外なコメント～そして真実

  ＪＲ南浦和駅での女性客救出劇のワンショット。ほっとする出来事でしたが、他国の過剰反応にショックを受けてたら、意外な事実が。きっかけはひとりの外国人...？ＪＲ南浦和駅で挟まれた女性を救うために皆で車両を押すシーンは世界の国々の新聞やテレビで報道されました。インパクトある映像や写真が感動的だったためでしょうが、想像を超える外国の反応が続出。・「おそらく、日本だけで起こりうること」　「なんと電車は約８分後に通常運転を再開」（米ＣＮＮテレビ）・「駅員や乗客が集団で英雄的な行動を示した」（英国ガーディアン紙）・「イタリア人だったら眺めるだけだろう」　　　　　　　　 　（イタリア・CDセラ紙のウェブサイト）・「中国で同様の事故が起きれば、大多数の人はやじ馬見物するだけだ」　　　　　　　　　 （香港・フェニックステレビのウェブサイト）・「どうしてこんなに迅速に乗客が団結できたのだろうか」　「他人の命に対して、我々ロシア人も無関心であってはならない」　　　　　　　　（ロシア「コムソモリスカヤ・プラウダ」（電子版））・「日本人が生来の結束力を余すところなく示し、困っている人に　　助けの手をさしのべた、素晴らしいニュース」　　　　　　　　　（タイのニュース専門チャンネル最大手ＴＮＮ）・「とっさにこのような行動ができる日本人は、どのような教育を　　受けているのか」 　（タイでのソーシャルメディア書き込み）　　といった調子。テキトーな「つぶやき」もまじっているので、そのまま鵜呑みには出来ませんが、外国ってそんなに冷たいのかと唖然としました。ま、車に撥ねられた子供を横目に人々が通り過ぎるという中国の映像を見た事がありますが。欧米からもこんなに言われるとは、こんな状況が起これば、人間ならみんな押すんじゃないのと、私は、思っていたのですが....。----------------------------------先日、これについて新しい情報が入りました。7月28日の日テレ『バンキシャ』で、この救出劇の詳しい経緯が語られたそうで、実際は下記のような状況だったとのこと。・女性が足を滑らせて車両とホームの間に挟まれた時、それを見た　外国人男性が大変だと大声で周りに知らせた。・緊急停止ボタンが押され、駅員が救助に来て車両を押し始めたが　動かない。・それを見て車両の中の人が反対側に移ったが救助できず、駅員は　全員に車両から降りるように要請。・そして再び車両を押し始めたが動かない。それに外国人乗客が手　を貸し、彼は周りの人に一緒に押しましょうと呼びかけた。・そして居合わせた人々、女性、子供までが力を合わせて一斉に押　し始め、３度目に救出できた。というのが真相らしい。うーん、私がこの場に居合わせたなら、やるにしても、言われて行動するほうかも知れません。2013/7/28の日テレ『バンキシャ』で、この救出劇の詳しい経緯が語られるとにかくこの話は、日本人だからどうだなどと大雑把に論じるものでなく、人種を超えた人の繋がりが大きな力を発揮した出来事だとして賞賛すべきではないでしょうか。もちろん最初に声を上げた外国の人へは頭が下がります。また、その外国の人にマスコミが殺到するのか、静かに感謝の気持ちだけを向けるのかは、ご本人の意向に沿うのが本筋ですが。ただ、こういう報道は今後どこまでされるのかどうかは不明です。４０人が電車押して女性を救出電車とホームの間に挟まれた女性を乗客らが救出　さいたま市(13/0

  2013/07/29

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• 戦争の余波と我が家

  昔の戦争や他人事の戦争は、映画や小説になるとアクションドラマ的に面白いのですが、現実はそんな生易しいものではありません。戦争は無慈悲な破壊と殺戮が基本です。そして国内においても戦争は様々な影を落とします。私の親族では幸いながら戦争で亡くなった人はいませんでしたが、先日の葉書の宛先の田中商店は廃業を余儀なくされました。名前や住所をそのまま表示したのはそのためです。太平洋戦争が近づくと企業整備令が施行され、軍事産業に転換出来ない平和産業は強引に統廃合され、多くの産業が転・廃業します。同時に米、大豆、砂糖などの必需品は統制品として配給制になります。当時大阪の中心地・江戸堀で大豆の卸問屋をしていた田中商店は商売が出来なくなる。先代から店を継いでいた長男はヤケになり、店を放棄して東京に去ってしまいます。残されたのが次男である私の母の父（私の祖父）。一人で商売の清算や家屋の処分、奉公人の解雇などの諸手続きを終え、親戚を頼って家族と共に京都に出てくるのです。そして、小間物屋を開いたり蒲鉾屋の番頭、米穀管理事務所などで家族を養います。まあ、そのおかげで私が生まれるのですから、どうこう言える筋合いではありませんが、もしあの統制がなかったら店は続き、別な血縁が展開されたのでしょうね。この祖父は物静かな人でしたが、とても苦労したと聞かされてます。幼い頃に後妻さんが来て、お前はいらない子だといじめられて育ったとか。そのせいか、映画館やテレビで不幸な子供のシーンになるといつも席を立ったそうです。それなのに、長男がトンズラしたため、このお母さんを引き取り、京都で最後までみとったとか。NHKでやってる番組で有名人の家族史を描く「ファミリーストーリー」というのがあります。あれは綿密な調査によって家族も知らない情報を掘り出して、一庶民の隠された人生を再構成してくれますが、そんなふうにこの祖父の人生を振り返ってみたい想いになってます。しかしながら今となっては、母でさえ自分の父の没年を忘れている。遅すぎたなあ。（昔の絵葉書の話題から、思い出話になりました）

  2013/06/26

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  ホームレスさんの売る雑誌

  街角で冊子を掲げて売っている人を見かけたことあると思います。「ビッグイシュー」という雑誌で、住いのない人達の自活支援のための事業です。300円で売り、そのうちの160円が売り手の収入となり、それを元手に住いや仕事を探してもらうという仕組みだそうです。ほとんどの人が通り過ぎる中、声をかけると、あ、はいと足元のカバンから新しい冊子を取り出し、透明の袋に入れて渡してくれました。おじさんが売っている雑誌なので、話題は競馬や酒かと思っていたら、社会問題に関した話題が主のきわめて真面目な内容でした。そりゃそうですね。大変失礼しました。この雑誌は約20年前にアメリカで発行された新聞をきっかけに、イギリスでビジネス化され、世界に広まったそうです。日本版は10年前に発行され、10年間で1280名の販売人のうち150名が職を得たとのことです。以前から彼等を見かけて気にはなっていましたが、年金をもらい毎日働きもしないで生活する我が身を思うと、暑い日も寒い日も街角に立って冊子を掲げている人達に敬意を表したいという気分になったので、行動してみたわけです。ビッグイシュー日本版ところで、これに似た仕組みが「保留コーヒー(Suspended Coffee)」です。１杯のコーヒーを頼む時に２杯分支払うと、その分が保留コーヒーとしてとして貯められ、お金のない人が飲めるという仕組みだそうで、大昔にイタリアで始まった習慣とのこと。心温まる話ではあり、思わす「イイネ」をしてしまいそうですが...、今の日本で、お店や客がそれをすんなり受け入れられるかどうか、無料にひかれて不心得者が出てくるのではないかなどと、現実面でいろいろと余計な事を気にしてしまうのは私だけでしょうか？まあそれはともかく、この雑誌はできるだけ買わせてもらいたいと思っています。追伸：それにしても、ホームレスの売る雑誌の表紙が、奥万長者のディカプリオとは、ちょいと皮肉な感じもします。ま、これも現実。

  2013/06/17

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  先斗町で深夜まで

  会社の後輩から、友人が転勤するので送別会をと誘いがありました。二人とも会社にいた頃の部下でしたが、バンドや飲み会の仲間として長い付き合いになってます。昨今の会社の状況は常々気になったいたのでこちらも大歓迎。他のメンバーにも声をかけようとしたら、いっぱい愚痴もあるので3人だけでよろしくとのこと。そ、それはいいような悪いような...。お店は前に行った先斗町のお店でいいですとのいこと。おいおい、「いいです」って、先斗町はそう気軽に行ける場所やおまへんでと言いたかったけれど、せっかく声をかけてくれたのだから貯金を下ろして予約を。で当日、案の定、予約の時間を過ぎても音沙汰がない。混み合う座敷でお店の人に言い訳しながら待つと40分遅れでお二人が登場。相変わらずだなあ、仕方ない奴らだ。聞くと当初の友人だけでなく、僕も今日、転勤の内示がありましたとのこと。結局二人の送別会に。彼らは昨年、東京から関西に変わったばかり。会社の組織もいろいろと変動してるそうで、その波をかぶったようです。彼らは二人とも商品デザイナーですが、商品分野ごとに別会社扱いになっており、分野が変わると営業体制から企画、製造すべてが異なるため、移動はほぼゼロからのやり直し。まあ一人は3次元モデリングのベテラン、も一人はグッドデザインの金賞を受けたりしている実力者なので、普通なら順調に行きそうですが、社風が違えばそんな実績も通じないこともあります。また、雑談や飲み会もチームメンバーだけというクールな環境。我々がいた頃のベタベタの人間関係の会社とは180度異なる世界に戸惑っているようです。もう大変なんすよと、そんなこんなで、あっと言う間に時間が経ちました。２軒目のショットバーでも、ああだこうだと話が白熱し、こっちも乗せられて「お前はこの商品に革命を起こすために移動するのだ、これからがデザイナーとしての本番だ。」などと大時代的なハッパをかけてしまいました。こういうお店では一次会の熱をさまし、マスターを交えて穏やかに飲むところなのでしょうが、まあ今回は特別。中堅となってもうひと頑張りする彼らのガス抜きになればそれでいい。気がついたら深夜1時近い。先斗町の石畳もあかりが消えてうす暗くなってました。彼らをタクシーに乗せて、私は久々に火照った体で、冷え込む町を歩いて帰りました。

  2013/03/17

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  沖縄で見つけたボンカレー

  BIGIN＝沖縄ということで、沖縄を思い浮かべたら即、ボンカレーが浮かんできました。しかし日記を書いていたら、数日前の新聞に出てたボンカレーの記事と同じような内容になったのでボツにしてました。でもまあ、BIGINつながりで取り上げます。沖縄には10数年前に会社のレクリエーションで行ったことがあります。観光や沖縄料理でたっぷり楽しみましたが、一番の思い出が地元の市場で見かけたコレでした。松山容子さんのパッケージのボンカレー。えー、まだ売ってるんだと懐かしさいっぱいで感激しました。後で土産に買おうと思いながらとうとう買い損ねたのが、今でも残念に思います。松山容子さんのパッケージは沖縄で人気があり、現在もまだ発売を続けているそうです。関西でも近年まで発売はされていたという事でしたが、私は見かけたことはなかったなあ。とにかく、45年前に袋ごと茹でるだけで食べられるレトルトカレーが出現したということは、すごいことでしたね。松山容子さんのホウロウ製の看板もよく見かけました。松山さんは私の妻の実家の近くに住んでおられ、かなり前ですが一度、見かけたこともあります。キレイでした。そんな懐かしさいっぱいのパッケージから松山さんが消え、味気ないパッケージに変わってしまったのは残念です。

  2013/03/08

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  やっと重荷を降ろして

  昨年の11月に開催した地元の中高生のライブイベント、その動画DVDを50部程制作して今日、関係者に配送し終わりました。配布に３か月もかかったのは、私の仕事の遅さもありますが、動画の分割や編集、焼き付けの為のソフトや機材不足や試行錯誤とか、関係先への郵送段取りに手間取ったとか、いろいろと原因があります。それに、この作業は誰に頼まれたわけでもなく、勝手に作らせてもらったので、そんな気軽さも遅延の原因のひとつでしょう。動画を残したいと思ったのは、これだけの大がかりな催事に労力を注ぎ込んだのに「イベントをやり終えた。みんな笑顔だった」というキレイな言葉で総括するのはもったいない気がしたからです。それに、演奏、演技者にとって、観客の立場から自らのステージを冷静に見ることも大切と思うからです。これは開催した関係者にも言えると思います。ちょっと押し付けがましかったかなあ、とも思いながら発送を終わり、私にとってのこのイベント・ボランティア活動が完了。やっと解放されます。やれやれ。

  2013/02/18

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  初詣

  横浜の自宅に戻ってのんびり正月を過ごしています。近くに小さな寺があるのですが、家人は、場末のしょぼいお寺なんかと無関心。私は場末だからこそと、散歩がてら初詣に訪れました。案の定、地元の信者らしき人が２－３人いるだけのひっそりとしたたたずまい。それがいい。

  2013/01/02

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  2013年

  謹賀新年本年もよろしくお願いします

  2012/12/31

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  我が家の出土品／そろばんの巻

  「願いまして～はー」の声に合わせて、小指で上の珠をシャーッと上げる間もなく、先生が数字を早口でまくしたてる。ああ、懐かし～なあ。ソロバン。今では子供でも、万単位の計算を携帯でピポパと答えを出す便利な時代です。昔は大変でした。しかし東洋には大変便利なツールがありました。それが「そろばん」。算盤と書きますね。そろばんの起源は砂に線を書いて石を置いて計算したというメソポタミアらしい。ローマ時代には板に溝を掘って珠を並べた。それが中国で「算盤（中国読みはスワンパン）」になったとか。あの頃（というか、江戸時代から昭和後期まで）、子供たちは皆そろばん塾に通わされたものでしたが、私は最低の5級か4級どまりでした。結局ソロバンが役にたったのは、テレビでトニー谷がソロバンをジャカジャカ言わせて「あなたのお名前、なんて～の♪」とやっていたマネだけでした。アナログな算盤がデジタルな電子計算機に変わった。と言おうとしたら、ウイキペディアに算盤はデジタルという記述がありました。確かに指を使うが、数字を珠の連なりに置き換えて計算するからデジタル思考だそうです。ではアナログな計算は何かと言えば、目盛りのついた複数の板をずらせて読み取る計算尺。そういえばこれも整理の時に出て来ましたが、何処へやったか見当たらない。捨ててしまったかも知れません。と言うことで、今残っているのはこの３点。左から、時代劇に出て来そうな商人用算盤、父の愛用の昭和初期の5つ玉算盤、昭和中期の電卓付き4つ玉算盤・シャープ製「ソロカル」。（1979年1月発売）電卓つき～？　なんで？算盤の結果を計算機で確かめる？それとも、計算機なんてものがちゃんと計算するかどうかを算盤で確かめるの？たぶん割り算やルートなどややこしいのを計算機でやって、慣れた足し算は算盤で、という当時の人のニーズだったのでしょう。ちなみに、この算盤の数字はいくつかわかりますか？答えは282．上の珠は５を意味します。なんとなく思い出してきました。========================================================＜おまけ＞smiling drunkardさんにコメントいただいたので探したら、面白いのが見つかりました。トニー谷の算盤奏法、なかなかのものです。トニー谷／さいざんすマンボトニー谷／あんたのおなまえ何アンてエの作曲：赤星建彦作詞：後に東京都知事になった青島幸男

  2012/12/21

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  我が家の出土品／真空管テレビの箱の巻

  母が嫁入りのときに持ってきたという布団セットがありました。何度か打ち直しはしたようですが重くて埃っぽくて使えない。しかし母はまだ使えると頑として聞かない。仕方なしに布団洗いに出したら業者が尻込みし、無理矢理洗ってもらったら案の定、布地が劣化していて、あちこち裂けて帰って来たシロモノです。結局、家の工事準備の機会に母に内緒でごっそり捨てました。すると押入れの奥から懐かしい段ボールが出て来ました。我が家で初めて買ったテレビジョンの箱です。まさに「三丁目の夕陽」の世界。すでに今の若い人にはピンと来ない某大手ブランドの真空管式テレビで、「90°偏向メタルバック・ブラウン管付き」とか「14インチ遠距離型」などと書いてある。たぶん細い4本足で、ガチャガチャ回すチャンネルがあって、暖簾のような布のカバーが純正で付いていたやつです。近所の子供達が毎日見に来て、食事時になっても帰らなかったあの頃を懐かしく思い出しました。と思って品番を検索したら、まさに映画「三丁目の夕陽」の第１作と第２作で使われたナショナル T-1447型そのものの箱でした。驚いたなあ。もう一回あの映画、見直してみよう。

  2012/12/19

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  我が家の出土品／刀剣の巻

  実家の改修に伴って、長年溜まりに溜まったモノを2トントラック4台分排出しましたが、その時出て来た様々な物品を今後ご紹介していきます。まずは脇差です、押入れの奥からずしりとした長いものが出て来ました。立派な布袋から出てきたのは短い日本刀。そういえば子供の頃に見た記憶がありますが、ずっと仕舞い込まれていました。調べると商人が持つ「道中差し」らしい。父の実家が近江商人なので本家からもらったものでしょう。日本刀に詳しい先輩や友人に相談すると、登録しないで持つと凶器の不法所持になるとのこと、あわてて探すがそれらしき書類は見つかりません。幸い、この春に先輩が日本刀の登録をされたので、詳しくアドバイスしていただきました。まずは警察に持参し、出て来た状況を述べて「刀剣類等発見届済証」をもらう。次に教育委員会が主催する「銃砲刀剣登録審査会」で現物を審査し、ある程度の美術的価値があると判断されれば「登録証」が発行され、出なかったら単なる凶器として警察が没収するとのこと。そして先日、近くのホテルで審査会がありました。会場には10人程の人々が刀や火縄銃などを持ち込んでいます。隣に座ったおじさんはもし価値がなかったらどうしようとそわそわ。なんか「なんでも鑑定団」の待合いみたいです。こちらもドキドキしてきました。私としてはどっちでもよかったのですが、一応価値だけは知りたい。現物を提出して長く待たされ、番号を呼ばれて部屋に入ると「はいどうぞ」と登録証を渡されて終わり。選定理由とかいろいろ聞かせてもらえるかと思ってたのですが、あっけなく終わりました。こうして所有は許されましたが、やはりこれは武器。にぶく光る刃を眺めていると、美しいけれどもちょっと怖い。これをどうしたものか、迷いましたが、弟は宗教上、そのようなものには無関心。とりあえず押し入れの奥深くに仕舞い込みました。やはり父も同じような気分だったのだなあと、納得してしまいました。ちなみにこの道中差しの語源ですが、江戸時代には農民や町民も苗字帯刀を許されれば、脇差レベルなら持てたようです。しかし旅行以外には持つことが少なかったので、道中差しと呼ばれたとか。また時代劇でヤクザ達が1本刀を差してたりしますが、これはあり得ないという説や、旅のためという言い訳で長い脇差し（長ドス）を所持してたと言う説など、諸説あって面白いです。とにかく美術品であったとしても、こんな物騒なものはきっちり取り締まるべきでしょう。自由の国アメリカで度々起こる悲劇なんかは、この国では絶対起こって欲しくないですからね。

  2012/12/18

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• ひと足お先に一票

  今年は年末まで京都に滞在するので、不在者投票をしてきました。今回はどうも極端な発言をする人が多く、それがどこまで熟考しているのかが読めない。だからこのまま棄権するのは危険と、重い腰を上げたわけです。ネットで調べると私のような場合でも投票出来るのがわかったので急いで申請書を送りました。すると今日の15時に投票用紙が速達で届き、さっそく区役所まで出かけました。とはいえ投票は15日の20時までと書かれているので、横浜までどうやって連絡するのかと疑問でした。すると案の定、役所の人が「これを速達で送りますが、郵便事情で間に合わないかもしれないのでご了承ください」とのこと。やっぱりね、でもそういうことは明記しておいたほうがいいですよ。と言うことは、今日明日で全国で速達が飛び交うことになるのね。他に通信手段はないのかな？　もう21世紀なのに。まあ、遅くなった私が悪いのですが、なんか割り切れない気分です。

  2012/12/15

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  我が家の紅葉

  数週間前の写真ですが、京都の実家にも紅葉が。改装前のジャングルのような庭が、まあなんということでしょう！京の匠の手で、趣のある庭へと変身しました。

  2012/12/07

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  京の果実店の無念

  春に書きかけてそれっきりになった話題ですが、ある果実店のお話です。御所の南西の角（烏丸丸太町）はこれといった観光ポイントがない地味な地区ですが、ここに老舗の果実店がありました。店の一画に「みつばちハッチ」という看板のカウンターがあってフレッシュジュースが好評で、あちこちのブログでも取り上げられてました。このお店はスーパー買い出しの途中にあるので、私はいつも外からのぞいてました。そのお店「八百林」さんは古い民家を改築してしゃれた店舗になり、京都の店舗リノベーションの好例として評価もされていました。それが、今年の始め頃に再改築し喫茶室を作り始めました。それまでは裏庭や売り場の片隅でジュースやドリンクを提供していたので、売り場を割いて喫茶部を作ったようです。ところが改装が終わり、果物は並べても一向に喫茶がオープンしません。そして6月のある日通りがかると、店は閉鎖され、一枚の貼り紙が。そこには「お店のオーナー様の事情で閉店することになりました。」との表示が。思わず立ち止まって中を覗きましたが、真っ暗な店内からは新しい木の香りが漂ってくるだけ。調べてみると、この「八百林」さんは江戸時代にこの地で営業を始めたそうで、創業なんと240年とのこと。元々は青物業で、場所柄、明治期には御所の宮さんやお公家さんに青果物を納めており、昭和になってから果物専門店となって今に続いています。そのせいか商う商品はちょっと上質。バナナもショーウインドウの棚に飾られており、１房100円のスーパー特価バナナを抱えて眺めたこともあります。ご主人が他界されたあとは、奥様と娘さんが暖簾を守ってこられたとのこと。様々な時代を超えて続けられたお店が、こんなふうに突然なくなるのはとても残念なことですが、無念なのはこのオーナーさんのほうでしょうね。長年、お疲れ様でした。今日を語る／鈴木栄蔵

  2012/10/27

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  天神さんの骨董たち

  昨日は快晴、渋る母をなんとかデイサービスに送りだしたので、遠出することにしました。行く先はホームセンター。収納家具や物干し竿、キッチン用品などの買い出しです。京都の大型店は一番近いところで約４Km先、緩いが上り坂なのでママチャリで20分以上かかりました。着いたところは京都の北西、西陣です。丁度昼を過ぎたので道沿いの古そうな蕎麦屋さんへ。何人かの観光客も入っていて、店主との会話から今日が天神さんの日だとのこと。毎月25日に市が立つそうだ。じゃせっかくだからと、人の歩く方に向かうと大きな鳥居が。北野天満宮です。平日なのに屋台と人がぎっしり。見ると骨董屋だけでも3-40店は超えそう。お参りは早々にして、カステラ焼きをほおばりながらお店を覗くと、古着、陶器、ガラス細工、古本、漆器、家具からカメラ、ボタン、壊れたハンガーまで。まるで我が家のガラクタをそのまま並べたようで、妙な親近感を感じました。山ほどのガラクタを並べて整理したのは2カ月前のこと。どこの家にも同じものがあるんだなあ。そのガラクタ達はとっくに御役目を果たした用済み品なのに、並べられて新しい主を待っている。しかし往年に喜ばれはしたが今の時代にはもう通じない。竹ザルとか古裂などは若い子が手作り素材として買っていくが、他は売れ残り、再びプラケースに詰められて荷台へ。今度は何処の市に出るのやら。なんだかわが身を見るような気分。店から目を離すと、あたりは落ち着いた石畳の上七軒町でした。ここは最近TVでもよく話題に出てます。天満宮造営のときの建材で建てられた茶屋が元となり、西陣の旦那たちに支えられて祇園と並ぶ色町に発展。ちゃんと歌舞練場もあるので、今も営業は続いているそうで、格式ある料亭も残っているようです。結構な拾い物で時間をつぶしたおかげで、ホームセンターでは買い物してるうちに時間が立ち、母が送られてくる時間となってしまい、あわてて帰路につきました。家の鍵を渡すのを忘れていたのです。今度は鍵を持って出かけてもらいましょう。

  2012/10/26

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• イベント公募に追われて

  横浜に帰って１か月。しばらくは実家の片づけ作業の休養で、何をすることもなくぼんやり日を送りました。しかし後半は中高生のバンドコンテスト開催の公募作業が始まり、べったりこれに貼りつくことになりました。かれこれ８年間、このイベントにかかわってきましたが、今年は作業が多くて大変でした。当初は出演バンドの応募が少なく、みんなに手分けして学校や楽器店にアピールしてもらったのですが、そのおかげか、締切間近に急に応募が殺到し、対応におおわらわ。電話、FAX、メール、ミーティングに忙殺されました。メンバーは10数名いるのですが、結局数名に仕事は集中する。業務管理も会社のようにはいかない。しかしなんとか出演者も集まり、やっと具体的な開催計画を進める段階に漕ぎ着けました。これでちょっと自分の時間が持てるかな？ボランティアで事業を進めるというのは大変なものです。リタイヤ組の私でさえそうなんだから、仕事を持ってる人の苦労は並みじゃないです。そのため音楽やギター、読書、庭の手入れからブログまで何ひとつ手につきませんでした。まあ私はほとんど横浜にいないのでネット関連の担当をしていますが、実作業はこの夏だけのせめてものご奉仕です。工事中の実家に関しては、ほぼ連日、写真付きで工務店から報告や相談のメールがあるので、こちらはその都度対応してました。古い家なので色々と不具合が発見されそのたびに予算が増えていきます。この話もそろそろ始めたいのですが...。

  2012/09/12

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  ストロンチウムに負けなかった仙台？

  2ヵ月前の話になりましたが、新聞にあったグラフを見て度肝を抜かれました。私はすぐに日記に書きかけて、世間の反応を知りたかったのでそのまま放置。しかし特に反応もなくそれっきりでした。記事は7月24日付の朝日新聞の「福島原発事故由来のストロンチウム、10都県で初確認」という記事です。内容は、データをとるのが難しく発表が遅れたが、数値はチェルノブイリのときと変わらないとのこと。要するに大したことないと言いたそうな記事でした。実際にはどうなのか、素人の私にはわかりませんが、そんなことよりその記事に引用されたグラフにぶったまげました。1963年からのストロンチウム90の数値。放射能の降下量が多い事は知ってましたが、グラフにするとこんなになるんですね。当時のピークは1963年6月の仙台市で358ﾍﾞｸﾚﾙ！前年の中国の核実験のせいか？チェルノブイリのときの茨城県は 6ﾍﾞｸﾚﾙで、今回も 6ﾍﾞｸﾚﾙでした。となると、あの当時の仙台の人はどうなったのかに興味あります。しかしそれに関した情報はなし。ストロンチウム90の生物的半減期は50年、今だ半分の汚染は残っているはずです。ストロンチウムは骨に蓄積し白血病を起こすとされるので、「白血病による死亡率」を調べましたが、九州、四国が多く、宮城県は他府県と変わらない。つまり358ﾍﾞｸﾚﾙ！もの驚異的な汚染にさらされた仙台市の人は50年経っても明確な健康障害を起こしてない...のか、どうか、誰か詳しく調べて欲しいものです。（他府県も同様な数値だったからかもしれませんが）それにしても、数値を視覚化してみると実感出来るものですね。あのプルトニウム表の原因となった核実験を時系列で見ることの出来る動画がありました。実験2053回という数値をじっと年月に沿って見つめてみませんか？本来は15分、お忙しい方は5分のダイジェスト版をどうぞ。1960年後半からの実験ラッシュに戦慄です。時系列で見る核実験53年間の記録、Bombas Nucleares Detonadas 1945-1998 (Isao Hashimoto)マルチメディアアーティスト・橋本公氏が10年前に作った卒業制作だそうです。＜短縮版＞1945-1998から核爆発のオッペンハイマー地図への手紙誰かがメッセージ映像を付け加えた4:30のダイジェスト版

  2012/09/02

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  昼下がりの鴨一羽

  このところ取り込んでいたことからやっと解放され、散歩に出ました。横浜の我が家の近くの徳生公園という緑地に、大きな池があります。ニュータウンを造成したときに作られた人口の池ですが、里山風の自然の雰囲気を残していて様々な生物が見かけられます。今日は熱い陽射しのせいか池の鯉たちも少なく、大きな亀とトンボだけがやたらと目につきます。いつもの鳥たちや猫や犬も見かけません。４－５日前に通りがかった時は子連れのカルガモが浮かんでました。生まれたばかりのちっちゃな子鴨でした。その時ひとりのおばあさんが話しかけてきました。「あの子鴨、1羽になっちゃったね。前はもっといたのに。」どうしたんです？と聞くと、「カラスとかタヌキとかいろいろいるからねえ、あの亀だって油断ならないよ、子鴨の足を食べちゃうんだから。」そういえば、鳩を水中に引きずり込む亀たちの動画を見たことがあります。一見のどかな自然のいとなみの中に、厳しい弱肉強食の世界がありました。池をまわって小川の浅瀬に差し掛かると、あの鴨が水面に浮かんでいました。ひとりぼっちで。オリンピックが平和ムードをかきたててくれましたが、国際社会もきびしい弱肉強食。一皮むくと深い溝がのぞく。たったひとつの島のために波風がどんどん大きくなる。それがとても気になります。主張しあうばかりでは...。

  2012/08/26

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  我が家の廃屋探検

  横浜に帰って10日あまり、ぼんやり暮らしておりましたが、そろそろ実家の工事のご報告でも始めましょうか。廃墟を好む人は結構いるようですね。日本各地の廃墟をはるばると巡る人達もいるという。廃墟と言っても18世紀のヨーロッパ庭園で流行ったようなギリシャ・ローマ風人工廃墟でなく、人の手が入らなくなった建物の廃屋のことです。私も興味があります。軍艦島とか、解体中のアパート、工場など。怖いもの見たさもありますが、自然に戻されていく工程としての変貌ぶりや、かっての生活の痕跡などを想像するのが面白い。だから写真やルポを時折楽しんでます。しかしいつもある程度見てるうちにいたたまれなくなってページを閉じてしまいます。それはなんだか、朽ちていく亡骸を見ているような、つらい重さを感じるからです。それがたぶん私なりのリミッタースイッチなんでしょう。そんな廃屋が、なんとちっぽけな我が実家にあったとは...。（濡れ縁の家具類も撤去し久々に姿を見せた納屋、手前は洗濯機。今後もこのまま）私の実家は老朽化激しい京都の町屋で、母がまだ住むと言い張るので、不経済を覚悟に耐震補強工事に入りました。実家の奥に小さな庭があり、それに面して小屋があります。昔はここがトイレでした。これを風呂と納屋に改造したのが50年前。納屋は勉強部屋や写真の現像室に使ったこともあります。しかしいつか戸は壊れ、段ボールやビニールで塞いで次々とガラクタを放り込み、立ち入ることも出来なくなっていました。そして家の工事をキッカケに、整理しようとしたのですが...。この納屋の中には粗大ごみ以外に、古い茶箪笥や様々な道具類やら、戦前戦後の雑誌・書籍など、残しておきたい物もあったのですが、整理も手入れもされずにゴミ置き場状態。入り口のゴミや雑誌をどけて恐る恐る室内を覗いてみると、埃や蜘蛛の巣、雨や落ち葉の吹き込み、動物（イタチか猫）の出入りした痕跡などでトンデモない状態。とりあえずめぼしいものだけはと、茶箪笥の引き出しを苦労して開けると、古い絵葉書や出征記念写真、祖母の懐紙入れ、扇子、硯箱などが出て来ましたがどれも傷みが激しい。棚の戸を開けると、手前に白い塊があったのでそっと取り出すと、それは表紙を食われ尽くした少年少女文庫の「怪盗ルパン」や「宝島」。その奥には少年サンデーがぎっしり。しかしほとんどが背表紙まで無残に虫に食われている。無事そうな数冊を取り出そうと手を伸ばして、手前に転がる塊にギョッ！懐中電灯で照らすと（ああ、思い出したくもないが）ネズミらしきミイラ。迷い込んだのか、この辺を縄張りとするイタチが持ち込んだのか...。そのまま戸棚の戸を閉めてしまいました。処分は先送りです。そして再び出したゴミ類を詰め直していてふと気が付きました。棚や箪笥の角度がおかしい。よく見ると奥の方の床が抜けたようで、そこに向かってすべてが傾いている。茶箪笥は手前に置かれた雑誌の束をどかすと倒れそう。そして奥の箱類をのけて見ると、対面の壁がない！隣の家のトタン板がそのまま見える。納屋の壁のベニアや桟は腐って落ち、奥の床が抜けていました。あとで工務店さんに診てもらうと、隣の風呂の水や湿気、白蟻にやられていて手の施しようがないが、柱はまだ持つとのこと。予算の都合もあり、納屋はこの状態のまま放置することに。結局、納屋にあるものはほとんど廃棄しました。壊れたストーブ類や扇風機、子供用品、蒸し器、空き箱・空き瓶などはさっさと処分出来ましたが、祖母の時代の茶箪笥、箱膳、火鉢、陶製の炬燵などはちょっと心が引かれましたが、その痛み具合から、建築廃材として出しちゃいました。戦前の雑誌・書籍類や創刊直後の「暮らしの手帳」なんかも無残な状態で、ちゃんと保存していたらなあと残念に思います。しかしもったいない気分の反面、半世紀ぶりのすっきりした気分になりました。

  2012/08/13

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  やっと実家が修繕工事に

  （入り口のものをどけた納屋の状態。奥にトタン板が見えるが...）昨日、京都の実家を耐震補強工事のために引き渡しました。実に大変な作業でした。いろいろとネタがありますが、それはまた後日に。とにかく悩みの元は、明治以降２度の改修以外は手入れなしの家屋。廃墟と化していた納屋、家中に詰め込まれた物（ゴミ）、捨てるのを嫌う母との対決、虫やネズミやイタチの被害、劣化激しい大正期の道具類、などそしてめまいの襲来と熱さと猛暑、体力の限界で何とか切り抜けました。昨夜、最終の新幹線で横浜の自宅に戻り、今日は久々に何もしないで一日を過ごしました。先に送り届けた母と９月末の工事完了を待つ日々の始まりです。

  2012/08/04

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  関西電力の門前にて

  いつも口先ばかりで原発を批判してました。そのうしろめたさに耐えかねて行動してみることにしました。デモとかシュプレヒコールなんてものはまったく性に合いませんが、ただ立ってるだけでもいいだろうと、京都駅前の関西電力へ。正門と裏門の歩道に連なる人々の端に立っての２時間。こんなことして何になるという疑問を押し殺しての意思表示。けっこう疲れましたが、とりあえずやってみました。とにかく原発はやめてもらいたい。===============================================＜追伸＞抗議する相手は関電の社員でなく、どこかで踏ん反りかえっている役員たち。電力会社の後ろで糸を引く政治家たちなんですが、今思いつく行動はこれしかありません。

  2012/07/20

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• 粒子発見には5000億円？

  実証に喜ぶヒッグス博士の涙にはそれなりに心を打たれましたが、宇宙の真理を見出す前に人類がいなくなったら元も子もない。核廃棄物の処理方法研究にもっと金と人を。

  2012/07/08

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  「あこがれ」という名の帆船の申込書

  「あこがれ」というのは大阪市が持っている３本マストのトップスル・クルーザーです。国際航海用の練習船ですが、一般市民に解放していて、日帰りや宿泊で体験出来ます。私は10年程前の大阪単身赴任の時に知って、申込み書をもらいながらもグズグズして、とうとう実現出来ませんでした。その申込書は今も大事に持っています。私のやり残した最後の夢でした。（まだ生きてますが）小学校の頃から憧れた帆船。最も好みは18世紀のバトルシップで、ヨットには興味ありませんが複数帆のスクーナーだったらセイリングの醍醐味は十分味わえます。興味の始まりはテレビで見た海賊映画でした。エロール・フリンの「海賊ブラッド」「シー・ホーク」やロレンス・オリヴィエの「美女ありき」。そして木製のモデルシップ。次にプラモデルの「サンタ・マリア」や「ビクトリー号」。帆船模型同好会の「ロープ」による模型展示会。帆船を描いた海洋画やイラスト。それから海洋ドキュメンタリーや海洋小説、「ホーン・ブロア」や「リチャード・ボライソー」シリーズ。最近は「コマンダー」とか「カリブの海賊」で久々に帆船を味わいました。風をはらんだ白い帆が波打ったり、船体が大きくかしいで波を分けて行くのをほれぼれと眺めました。しかし一度は実際に乗ってみたい。日本丸などを見物しても物足りない、やっぱり実際にこの手で帆を上げて、いっぱいに風を受けて大海原を走りたい。死ぬまでに一度は体験したいと思っていたのですがねえ。たぶん船酔いでヨレヨレになるだろうと思うけど。この「あこがれ」がとうとう大阪市のリストラ対象になりました。そりゃそうです。船舶を維持するのには大変な経費がかかります。まあ、この厳しい時節柄、仕方ないとは思うけど、引き受ける民間団体が現れるかどうか。ちょっと寂しい話題でした。

  2012/06/21

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  さえない話

  このところ気分がさえません。梅雨のせいではありません。昨今の原発関連のニュースのせいです。特に汚染地図の隠蔽には暗澹たる気分です。・公表されなかった米国の実測汚染地図・核のゴミ地層処分ムリと日本学術会議、一から考え直す必要あり・４電力会社は廃炉で債務超過、だから再稼動・４０年前の車や電車ってどんなだった？それにあと２０年乗れって？これらの問題をよく分かるように面白く伝えてくれたのがこの番組。「大竹まことの文化放送ゴールデンラジオ」語るのは阿川佐和子、太田英明、大竹まことのご３人。みんな楽しくhappyがいい／大竹まことの文化放送ゴールデンラジオ（内容書き起しところで、米国の実測汚染マップの件で、新たな疑問に気が付きました。当時マスコミはこのことを知らなかったの？汚染地図は日本の外務省の要請で2011年3月23日にアメリカで発表されてました。当時、大手マスコミも知ってたはず。なのになぜ黙っていたのでしょう？それは今後の宿題ですね。下記のサイトでその辺を突いてました。シェイブテイル日記／2012-06-18 放射線実測図を放置したのは役人だけか？ざまあみやがれい！（メディア・コントロールの裏側を暴く）／省エネルギー省「汚染地図」霞ヶ関が隠蔽...

  2012/06/19

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  楽しい棺桶

  日記の話題にするにはふさわしくないしれませんが、ネットでその写真を見て、マイナスイメージのモノが、ちょっとプラスのイメージで見えるようになりました。私の頭の中の固定観念のフタがちょっとズレたかな。それはガーナの棺桶です。YOU－TUBEにそのドキュメントがあり、なるほどと納得しました。亡くなった人の職業や好みに合わせた棺桶を作るのです。魚、パイナップル、ロールスロイス、カメラ、コカコーラなどなど、その形は実に愛嬌があり、楽しい。夢が？　ある。元々は、生前に旅行につれて行けなかった母親のために、息子が飛行機の形の棺桶を作ったことから始まったとのこと。その後次々と注文が来て、今では欧米からの注文もこなす程の伝統になったと書かれてましたが、実際はずっと以前から、鳥や魚といった変わった形の棺桶を作る風習があったようです。そのいくつかはロンドンのJack Bellギャラリーにも展示されているようです。私ならエレキベース形になるのか、いやそれではちょっと頭が窮屈か、などと勝手に想像してしまいました。もはや芸術、ガーナのひつぎ（動画ニュース）ガーナの棺桶はアートです

  2012/06/14

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  マッチのラベルコレクション

  花火や蚊取り線香、バーバキューのマキなどに点火するのにライターを使う子供たちの目に、マッチはどのように映るのでしょうね？うちの娘も小学校の頃にマッチの練習をさせたら火傷しました。実家の本棚から古い時代のマッチ箱のラベルコレクションが出て来ました。小型マッチのラベルが１ページに10枚貼られた、100ページからなる和紙製のアルバム。表紙には「燐標」と何とかと書かれているが読めない。マッチを「燐寸」と呼んでいたので、そのラベルをコレクターさんらは「燐票」と呼ぶそうです。しかしこれを父一人で集めるには種類が多すぎるので、コレクションされたものを手に入れたのかもしれません。とにかく種々雑多、いっぱいあって見ていて飽きません。気になったのでネットで調べると、あるサイトにマッチの歴史と解説がしるされていました。マッチは1827年にイギリスの薬剤師が発明したそうです。この画期的な発明で、人はどこでも瞬時に火を点火できるようになりました。日本では明治9年になってやっと生産に成功、全国に広まります。関東系の会社が全国を抑えていたので、阪神の会社は輸出を狙って成功。品質がいいので海外でも好評で、明治末期には生産量の８割が海外向けという日本の重要な輸出産業となります。特に中国、インドはお得意様だったようで、現地からの要望に沿って様々なデザインが作られています。世界的にはスエーデンがマッチの生産大国でしたが、第一、第二世界大戦の混乱のおかげで日本はマッチ輸出の黄金期を迎えます。しかし大戦後はスエーデンがまき返し、日本からの輸出は途絶えます。という、マッチラベルのコレクター・加藤豊さんのお話を興味深く読みました。燐寸と燐票　マッチとマッチラベル集められた種々雑多なマッチデザインに圧倒されていましたが、これを読んだおかげで、それらのデザインを整理して鑑賞出来るようになりました。

  2012/04/24

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  桜の一枝

  京都の実家に滞在して早３週間。寒くて買い物以外は家に閉じこもっていましたが、数日前からやっと外に出かけ始めました。今日は花曇り。昼前に友達から電話、御所で読書してるけど暇だから来ないか？とのお誘い。丁度こちら実家のゴミの仕分けが一段落したところ。昼食の支度まで1時間あるので、母に洗濯物の取り込みを依頼して出かけました。（今日の夜には横浜に一時帰宅するのですが...）御所の桜は見事だが、一段落して風に散り始めているものも。沢山の人が出ているので、鴨川の方がすいているだろうと移動。缶コーヒーを買って鴨川の土手に腰を下ろし、満開の桜の下でのんびり。ネットでも満開の桜の写真があふれている。今は日本国中桜だらけ。ふと利休のことを思い出しました。見事な桜が咲いたと知らされた秀吉が、ウキウキと出かけたら...いや違う、あれは朝顔でした（汗）。利休屋敷には朝顔の花一つなく、がっかりして茶室に入ると床に一輪の朝顔が活けてあったという話。量で浮かれるより真の美を見ろと言わんばかりに、利休は咲き誇る庭の朝顔をすべて摘み取ってしまってました。なんという過激な表現。天下人秀吉の怒りもかなりのものだったでしょう。しかし利休の命がけの美意識には逆らえない。そういえば、TVアニメ「へうげもの」は昨年終わりましたが、なんとも大変な利休でした。詳しく言うと「ネタバレ」とかで怒られるそうなので、言いませんが、とても斬新な解釈の利休でした。再放送が先週日曜深夜から始まってるので、最初から見直し始めました。詫びの心を現代風にうまく表現していて実に面白い、が、真面目に研究してる人はふざけ過ぎて腹立たしいかもしれませんね。ともかく、私なりに街で「利休風の桜」を探しましたがどこに行っても満開、満開。近くの小学校の前にこんなのがぽっちりあったのでこの写真を撮りました。　（利休と桜は相容れないかもしれませんが...）「いかがかな？これに雅（みやび）が見えまするかな？」

  2012/04/13

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• 猫の公衆トイレ開設中

  今回はちょっとばっちい話になりますが、ご容赦ください。うちのベランダをいつも数匹の猫が通ります。薄茶色や三毛そして真っ黒。冬には日向ぼっこ、夏にはタイルが涼しいらしく、寝そべったりしてます。写真を撮ろうとするとこちらの気配を感じてさっと姿をくらまします。私は犬や猫には興味なく、妻や娘からの飼いたいという要望も却下してきました。というより動物を飼うということの難しさが、敬遠する理由です。動物にはそれぞれ行動範囲があり、生活様式がある、それなのに檻に閉じ込め、お菓子を食わせ風呂に入れる。それって不自然じゃないのかなあ。そんな理屈をこねながら、高村光太郎のダチョウの詩を思います。動物園で遠くを見てるダチョウの目です。ただ猫に関してはちょっと違いますね。うちの親戚でも数匹の猫を飼ってますが、出て行ったきり帰ってこないで、時々顔見せて飯食ってまた消えるという図太い奴がいる。他の家でも飼われてるらしく太って毛並もいい。こんなパターンは飼うといえるのかどうかは知りませんが。こういう奴は動物らしくっていいねえ。長い前置きになりましたが、うちの玄関横の軒下の土がいつもほじくり返されているのに気がついたのが一昨年。何だろうと思って見ると、そこの土だけが砂浜のようにサラサラになっている。どうも猫がトイレにしてるようです。このやろうと、猫の嫌う木酢液やらペットボトルやらを試してみたが、あまり効果がない。そのときふと思うと、以前は芝生や植え込みでもやられたがここに決まってからはとんどソレを見かけない。ということは、と考えを変えました。さっそく100円ショップの猫トイレ用グッズ売り場で、網目スコップと除菌防臭スプレーを買ってきて、定期管理。スコップですくうと、ソレらしきものが回収できました。なんでこんなことをしなくちゃと思う時もありますが、これも奴らと共存するためのひとつだと割り切ってやってます。ただ、衛生が気になるので、雨がかからない軒下の地区をふたつに分け、片方は物理的に取り除いたあと水で２－３日かけて除染。なんせ水は放射能を取り除く程の効果があるそうだから大丈夫でしょう。で、その水が乾いたら土を柔らかくして、もう一方を除染。いつまで続くかわからないですが、出来る限りやっていきたいと思ってます。それにしても、この場所が我が家のトイレの外壁とは、出来すぎた話ではあります。poet-TODAY Leaf Shower／高村光太郎『ぼろぼろな駝鳥』

  2012/03/26

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  自分の店というパラダイス

  私のこのブログは仮想のライブバーの店主の独り言という形態をとろうとしました。店の図面やインテリア、メニューだけでなく、流す音楽やライブ、アートの企画展示まで掲示してそれをネタに、アクセスしたお客さんと会話したいなんていうイメージでした。その方向はすっかりはずれてしまいましたが、自分のお店があったらいいなあと思う人は、私以外にもおられるのでしょうね？喫茶店、ブティック、ケーキ屋、雑貨屋、花屋、古本屋、飲み屋...。自分の好きなモノに囲まれた空間というのが魅力なんでしょうかね。そしてそんな空間で沢山の友人たちと過ごす愉しみ。そんなことを実現させたのが、横浜ロックサークルのＮさん。ビートポップスというセミプロバンドや愛妻・よし江さんNETなどでちょいと有名な方ですが、今日、横浜元町の一画に雑貨＆Barのお店「ラニスター」を開店されました。もちろん実際に経営するとなると大変。様々な苦労を乗り超えての出店。家族総出の準備で整った店内にはおしゃれなバーコーナーがあり、その奥に物販コーナー、ハワイから仕入れた雑貨と奥さん手作りのアクセサリーがいっぱい。開店時間の前にはすでに幾人かの友人でにぎわっていました。挨拶もそこそこにみんなが群がったのが、アクセサリーコーナー。パワーストーンとかピアスとか、私にはわからない世界ですが、娘が昨日ネットで調べてこんなのが欲しいと指定したので、他の人に取られると困ります。友人達とああだこうだと賑やかに過ごしました。そのあとランチとビールをいただいているうちにお客さんが増えたので、退散し、久々の元町と中華街を散策して帰りました。真っ青に晴れ上がった爽やかな一日でした。ランチに出た根菜の入ったハンバーグが美味しかった。バーコーナーではきっとアコースティックライブなんかやるんだろうなあ。いいなあ。Lani Star's ホームページ

  2012/03/15

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  澤さんの目まい／良性発作性頭位めまい症

  澤穂希選手が体調不良で欠場？病名が「良性発作性頭位めまい症」とのこと。私も同じ症状に襲われました。10年程前と７－８年前の２度でした。朝起き上がろうとすると突然周りがぐるぐる回転し始めて止まらない。少しおさまったので起きようとするとまた周り出し、体がベッドから投げ出されそうなほどでマットにしがみつきました。目を閉じるとひどくなるので、目を開けて止まっている壁を確認するのだが、今度は頭の中が回る。同時に気分が悪くなりひどい吐き気が襲う。洗面器を横にじっと収まるのを待って昼過ぎに病院へ。ところが３ヶ所とも原因がわからない。点滴をしてもらうと何とか収まったので、夕方に帰宅して２－３日は寝てました。二度目はなんとライブの日の朝。とにかく出番を後にしてもらって病院へ。この時も病名が分からないので、二番目の病院に行くと、あー、これは「良性頭部変換性めまい」だねと始めて病名がわかりました。まだ医者にもあまり知られてない病気だそうで、その医師の説明によると、耳の三半規管の中に出来たカルシウムの結晶などの異物がはがれて三半器官の中を漂い、頭を動かすとその勢いで回り出し、それを体の動きと感じて起こる症状とのこと。異物（耳石？）をもとに位置に定着させるか、なくなるのを待つしかないとのこと。メニエル病のような難病ではないので、少し安心。私の場合は頭を打ったこともないのですが、寝不足や疲労が原因だったのでしょうね。ライブの日は点滴で少しおさまったので、何とか昼過ぎには会場によろめきながら入ることが出来ました。その時はソウルバンドだったので、アフロカツラをかぶり演奏しながらぴょんぴょん飛ばなければならなかったのですが、控えめに飛ばせていただきました。それ以降、目まいはもう起こっておりません。原因がわかるまではとても不安でしたが、理屈がわかると気分的に落ち着きました。今回も澤選手のおかげで、同じような症状を抱える人には自分にも周りにも理解するよい機会となったでしょうね。なんせ、良性という名がついてるくらいだから、澤さんも早く回復してほしいです。

  2012/03/14

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• アンケートにがっくり

  YAHOOからアンケートが来たので答えようとしたら、冒頭に「最近気になるニュースや感じたことを自由にお書きください」とありました。で、ちょっと考えてこう書きました。「昨今の貧困に伴う問題や餓死事件を見るにつけ、税制、福祉などのまだるっこしい問答に暗澹たる気持ちになる。」とマジメに答えました。続くアンケートの本題の質問は「最近結婚式に出たことがあるか、あったらどんなユニークな余興があったか」でした。足元をすくわれてずっこけました。＊正しくは「足元をすくわれる」でなく「足をすくわれる」だそうですね。　深夜TVの女子アナ対抗番組でロザン宇治原が言ってました。　まあ、日本語の乱れは清少納言の時代から嘆かれてるので、私はそんなに　気にしないんですが、だめでしょうかねえ？

  2012/02/26

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  ハイブリッドカーを買う

  プリウスを買いました。この車が出たのは1997年でした。デザインは私の好みではないが、電気で走らせるというコンセプトに感激した訳ですが、当時は手の出ない夢の車でした。しかし私は昔からクルマにはさっぱり興味がなくて、工業デザイン専攻中から回りを呆れさせていました。私はデパートやダイエーの家庭用品売り場が好きでいつもうろついていました。そんな私が興味をもったのがこのプリウスでした。当時はトヨタのイプサムに乗ってましたが、これはうちの嫁が友人や親類の家族と一緒にバーゲンに繰り出すためのクルマでした。私は走りにも興味ないし。次の車買換えの2007年になってもプリウスはやはり高値の花。私はホンダのストリームが気に入ってたのですが、妻の要望でトヨタ・ウイッシュに決定。その頃、デザインの何かのイベントで、ストリームのデザイナーさんにお会いしたことがありました。その時、二度目の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞されたお祝いを述べながらも「電動でないのが残念ですね」などと失礼なことを言ってしまいました。今から思うと、車の電動化は充電やモーター設計の技術革新があってこその話なので、デザイナーに言うべき話ではありませんでした。ただ私の気持ちとしては、自動車が電気で走るってことに少々興奮してたのでしょう。当初は採算割れだったプリウスも１５年の月日で進歩し、価格も手の届くところまで下がり、エコカー減税などの風にも押されたので、街はプリウスだらけになりました。なのでウイッシュの５年ローンが切れかけた今、私もその仲間入りしたわけです。もちろん、電気系統の製造や破棄に伴う環境汚染の問題もあり、手放しでエコだとは言えませんが、とにかく騒音と排気ガスについては低減するでしょう。

  2012/02/11

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• 顎にボルトを

  「私、顎の骨にボルト埋め込んでるんですよ。」なんて言う友人に驚いたことがありました。そんな無茶なこと出来るわけないよと、最初は本気にしませんでした。今では広く知られているインプラントのことでした。顎の骨にボルトをねじ込み、それに義歯を填め込むもので、入れ歯と違って自分の歯のような感触だそうです。しかし、何もそこまでしなくてもと思っていた私がそれを受けることになりました。下の右奥の歯が根っ子からダメになったのでブリッジしてもらおうと思ったのですが、そのためには奥歯を削って取り付けることになるが、その奥歯も傷み始めているので、残り少ない自分の歯は大事にしたい。と思ったからです。なので２年も左の奥歯だけで食べてきましたが、もともと噛み合わせの悪い私は食べるのが遅く、食堂でも隣の人が交代してもその人の方が早く食べ終わる始末。会社のランチでは仲間を待たせないよう、豆腐やトロロなどを選んでほとんど飲み込んでました。退職してやっとゆっくり食べられるようになりましたが、やはり片方の歯しか使わないのは良くないし、胃腸の具合はイマイチだし、骨は歳と共にもろくなるので、思い切ってインプラントを検討し初めました。しかしインプラントは昨今ニュースで見るように死亡事故も起きる程の難しい手術。不安に思って歯医者で相談すると、詳細に説明してくれました。そこは歯科医師だけで30人、他に看護婦、歯科技工士、送迎バス運転手まで抱えた大きなクリニック。使用するのは信頼あるスエーデンのアストラ社製で、品質保証も付いてるとのこと。事前にCT写真や私の歯の石膏型を作って、噛み合わせや骨の厚み、血管の位置などを示して、専門医数名での検討の結果問題ないとのお話。まあ、そこまで言われるならと決断したわけです。それでも骨に穴を開ける手術なのだからと、かなりの覚悟をしていたのですが、点滴麻酔で寝ていて、起こされたら手術は終わっていました。その後もほとんど腫れも痛みもなく、夜は普通に食事も出来てあっけないくらい。一応抗生物質は飲んでますが、痛み止めは使ってません。あと3か月程して歯茎の状態が安定すれば義歯をボルトに装着するそうです。大した時代になったものです。おかげで歯は一安心ですが、来月来るカードの引き落しが新たな悩みの種となりました。

  2012/01/21

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• 太陽電池の成績簿

  ８月末に屋根にソーラー電池を乗っけてから５か月になりました。夏から秋にかけては結構がんばって発電してくれましたが、冬になると発電力は６割に落ちました。日照時間が短く、太陽の角度傾き、晴れた日が少なかったからでしょう。うちは4kw出力のタイプですが、これは条件が揃った時の最大値なので、一時的です。1か月あたりの電気量でみると250kWhあったのが、12月は150kWhに落ちてます。ソーラーによる発電量は、我が家の使用電力量の1/3～1/2といったところです。しかし金額でみると、売電時には一般の電気代、24円/kWhの倍の42円/kWhで買ってもらえます。なので、今までの売電額は月平均1万円弱でした。早い話、電気代は半分弱になるので、浮いた分は導入費用のローンに回せるということです。しかし、当初10数年で元が取れるとの計算でしたが、この調子では20年かかりそうです。（太陽電池はいつまで持つかわからないけど）春の実績を期待するしかありませんが、足が出ても原発を減らすのに役立つならいいです。そんなわけで、我が家はひたすら晴れの日を待ち焦がれる家族であります。

  2012/01/18

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• カーネーションのばあちゃんの味

  NHK朝ドラの「カーネーション」は結構人気のようです。朝ドラ特有のノー天気なストーリーもある一方でかなりシリアスな場面もあって甘辛の振幅が激しいが、大阪特有のボケと突っ込みの会話がはさまれるので面白く見ています。出演人物も個性的で面白い。先週の放映では優しくコミカルな祖母が亡くなった。かしまし娘の正司照枝師匠が演じていましたが、味のあるキャラでとてもよかった。ちょっとしたリアクションや、一言口を挟んだりするとその場がピリッと引き立つ。時には主人公をしかりつけたり、あやしたりするしぐさもいい。今までにも数々の名おばあちゃん役がおられました。北林谷栄さんや菅井きんさんの顔が浮かびます。しかし照枝ばあちゃんにはリアリティがある。いまにもお隣から回覧板を持って来そうなそうな人物だ。関西にはこんな人いっぱいいました。最近では野際陽子さんや岩下志麻さんなどがおばあちゃん役をやっていて、それなりにいいのですが、昔の美しいイメージがちょっと邪魔になってしまいます。正司照枝さんはかしまし娘でギターを弾いていた頃をよく知ってます。ずっと同じコードで弾いていたような、おちゃめなキャラが年を経ていい味が出てきましたね。私は昔からおばあちゃんが好きでした。洋画で「森の中の淑女たち」というのがありました。バスの故障のために森の中でサバイバルするおばあちゃんたちのお話で、みんなの若い頃の写真がすごいキレイで驚きました。しかし年をとるとそれなりに味が出てくるもんですな。照枝さんは映画「ぷりてぃ・ウーマン」にも出てるようで、これは老人会のおばあちゃん達が劇団を作るという話だそうです。面白そうです。爺さんもいいね。今度来る映画「ロボジー」も楽しみ。そういえば昔、ZZ-TOPのパロディバンド「爺爺TOP」をやったのは私でした。

  2012/01/13

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• 忘れていたサポ－トサービス

  NTTからの請求書に目を通していたら気になる項目を見つけました。リモートサポートサービス？なんだこりゃ。そういえば、通信サービス契約の時に、一時的に入って不要ならすぐ解約くださいと言われていた項目だったことを思い出しました。毎月500円、１年以上前のことだから6000円以上も無駄払いをしていたわけです。これが会社の手口だなと頭にきて、すぐさま解約しようとしたのだけれど、その前に一度どこまでサポートしてくれるか試そうと電話してみました。半年前に導入した無線LANがすぐ切れて困っていたのです。そのことを告げると、サポート嬢は電源の取り方、ネット端末、無線LAN、パソコンの繋ぎ方を確認した後、うちのパソコン３台にアクセスして中の構成を調べてくれる。するとパソコンのセキュリティソフトが干渉していたり、暗号化レベルがXPに合ってなかったりと様々な問題が見つかり、ちょこちょこと直してくれました。そして成城に繋がるようになり、不具合が出たらまたお電話くださいと言って電話は切れました。なんと１時間半かかっての作業。これで無料。おかげで今のところは問題なくネットが出来ています。まあ、数千円円でこの仕事をやってもらったともいえますが...。在職中にお世話になった社内OAサポートと同じですな。あれは重宝しましたが、今は一般家庭でもこれが出来るんですね。便利になりました。とはいえ、今後もこのサービスを継続すべきかどうか、迷ってます。

  2012/01/11

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  正月明けて

  正月も開けたことだし、そろそろ日記を始めましょうか。3日にパウエルの皆さんといつもながらの散策と飲み会。正月なので七福神詣出をネタに鎌倉を散策。しっかり歩きましたが、天気よく、気持ちいい運動になりました。 鎌倉散策は山あり谷あり、洞窟、海、海の幸、レトロ建築など盛り沢山なので飽きません。満喫しました。特に、長谷寺の黄金観音像を拝した後の高台からの海の眺め、スリリングな弁天洞窟探検、鎌倉大仏、そのあとの由比ヶ浜散歩は、鎌倉ならではのコースで楽しめました。京都や奈良とは一味異なる寺巡りとなりました。

  2012/01/06

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• えらい時にプリンター故障

  プリンターを買いました。CANONのプリンターが年賀状の印刷中に突然壊れて動かなくなりました。クリスマスが過ぎて元日配達に間に合わないためにあせっているところでした。しかも夜中。修理の相談も出来ない。仕方なしに半分刷上がった図柄の分だけ宛名を手書きすることにしましたが、優先順の選別や住所確認、書き損じなどで、結局、夜明けの５時にポストに投函。翌日、サポートセンターに電話すると、症状からメカニックの故障らしいが修理センターは休みなので早くても２週間はかかるとのこと。それに修繕費は１万１０００円以上とのこと。それでは正月に使えないので量販店を２－３軒回って、EPSONのスキャナ＆プリンターを7900円で購入。プリンターというのは年賀状のためにあるようなものなのに、よりによってその最中に壊れるなんて。壊れたCANONは2年前に買った上級機種(MG6130)。捨てるには惜しいが修理にいくらかかるのか、１軒に2台もあってもねえ。また思案のしどころです。

  2011/12/29

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• 刀のちから

  私の先輩のお宅で、家宝（？）の日本刀を見せてもらいました。ずっしりと重くシャープに光る刃や、固く巻かれた柄の細工に緊張しました。その時にいろいろお話を伺いましたが、先日の日記ではそれが美術工芸品として認められ、警察に没収されることを免れたとのことでした。smiling drunkardさんの日記「晴天の霹靂？というか、曇天に陽光であった」刀といえば先日、「トレビアの泉」のスペシャルで「日本刀とピストル」の対決がありました。何年か前に放映されたものなのでご存じの方もおられるとは思いますが、これは、どんな盾でも貫く矛と、どんな矛でも貫けない盾の「矛盾対決」を地で行くような実験。刀が砕ける結果が見えていて、馬鹿馬鹿しい番組だと思ったのですが...。実験に使われたのは日本の有名な刀鍛冶が制作した平均的な日本刀。これに対するのはアメリカ軍で使われているコルトガバメント45口径銃。台座にしっかり固定された日本刀に向けて５メートル先から銃を撃つという実験でした。日本刀VSピストルまさに目を疑う結果でした。弾丸は真っ二つに裂け、背後に２つの穴を開けました。日本刀には刃こぼれひとつなく、当たった所には鉛の痕跡が付着しているだけでした。まるで漫画のような結果に、あっけにとられました。この結果に納得しないアメリカ側の要請で何度かやり直したが、同じ結果だったとか。ところがこの結果にアメリカ側が頭にきた、かどうかは知りませんが、やけくそのような「マシンガン VS 刀」の対決も企画されてました。こちらの方はもっとでかい弾丸が何十発も発射されるので、話にならない。ブローニング・マシンガンの連発を受けて日本刀は真っ二つに。しかし１発目、2発目、日本刀は刃こぼれしながらも弾丸を砕く。3発目、４発目、相当に刃をこぼしながらも弾丸は砕ける。そして７発目についにダウン。むごい映像なのでお見せしたくはありませんが、日本刀はここまで耐えました。こんなこと日本刀本来の使い方ではないし、だからどうなんだと言う話でもありませんが、刀が弾丸を真っ二つにするということが実際にあるという事を知ることが出来ました。おどろきました。海外（ドイツ？）でも同じ実験が。（こっちがネタ元かな？）弾丸 VS 日本刀

  2011/12/25

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• 励ましてくれる階段

  京都の地下鉄。河原町丸太町駅ホームからの階段は２階分を一気に上らなければならない。と、階段にこんな文字が。「痩せたい人は階段へGO！」「階段上るのに勇気はいらない」などの文字が。それにつられて上って行くと、「ここはたった63段です」「腕を振って全身運動」「階段を上るあなたの後ろ姿が好き」「幸せは前向きな一歩から」などと励まされます。そしてあと12段の所で「たいしたもんだねえ」と褒められ、あと10段で「今日も階段を上ってくれてありがとう」最終段には6.3キロカロリーの表示。これは京都地下鉄の「若手職員増客チーム」のアイデアだそうです。今年の夏に気付きましたが写真を撮るチャンスがなかったので、遅まきながらご紹介を。

  2011/11/26

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• さらばプリントゴッコ

  年賀状といえば「プリントゴッコ」。４－５年前までは年末といえば、陰画プレートやフラッシュ玉、絵具を買い込むのが「国民行事」になっていましたね。当時もらった年賀状の６割はこれで作られていました。かれこれ30年は続いたでしょうか。黒いペンで原画を描き、フラッシュで焼き込んだプレートに絵具を挟んではがきの上に押し付けると絵がプリントされる。理想科学工業の「プリントゴッコ」はパソコンの普及で年賀状の座を追われ、2008年に販売は終了していましたが、ついに来年末で部材販売も終了するとのこと。時代の流れとはいえ、ちょっぴり寂しいような申し訳ないような気分です。うちの家でもいつの間にか押入れの片隅に押し込まれ、先日掃除の時に出てきました。当初シルクスクリーンで年賀状を作り始めたのですが、扱いにくくて翌年には「プリントゴッコ」にとって代わりました。写真のは２代目で最初のはオレンジ色でしたね。愛用したのは20年くらいになります。プリントごっこで多色刷りすると絵具がまざることがあるのですが、私はわざと色を交互に置いて自然に混ぜ合わせて使ってました。これがまたいい味が出るんです。また絵具に薄め液を入れて線の端々に面白いにじみを出して使ったこともありました。いつかこれでアート作品を作る作家が出るだろうと期待してましたが、幾つかの作品は目にしましたが大きな流れにはなりませんでしたね。まあとにかく、日本人の生活に大きな役割を果たしてくれた「プリントゴッコ」の退役に際し、一言書き留めて感謝の言葉とさせていただきます。

  2011/11/23

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  御所日和

  京都御苑の南端に池があります。このあたりは九條家の庭だったので九条池という名があるそうですが、私らはただ御所のお池と呼んでます。昨日の日曜は久しぶりに晴れたので行ってみました。橋の上で一服してると、鯉が大きな口を開けて群がってくる。カメは石の上に上がって甲羅干し。鴨たちは水面をあてもなく回遊。池の小島にある神社の植え込みや石段では猫が昼寝。そしてその神社の鳥居の上には鷺が。こいつはずっと昔からいますね。人が近づいても知らんふり。近づいてパチパチ写真撮ったけど完全無視。かなり撮られ慣れてますね。とっても平和なひとときでした。世界もこんなになればいいのに。

  2011/11/21

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  嵯峨の野辺にて

  先日、嵐山で父の三回忌を行いました。身内のささやかな法事と墓参りのあと、周辺を歩きたいという娘と二人で嵯峨のお寺や草庵を周りました。ときおり陽がのぞく薄曇りの天候でしたが、うっすらと紅葉始めた山々を背景に建つ民家の間に寺の伽藍が見えます。嵐山から北に20分程歩くと清凉寺。この寺は光源氏のモデルとなった左大臣・源融（みなもとの　とおる）の山荘跡に創建されたそうです。娘が言うには、源氏物語の記述に、この住いから大覚寺が見えたという記述があるので、ここが確定されたとのこと。彼女はなかなかの歴女でした。そこから５分の大覚寺はさすがに大きな寺で、いくつものお堂が並んでいて見応えがありました。本堂の東に広い縁があり広沢の池を望みます。この縁や庭、お堂の周囲には菊の花がずらりと並べてありました。この地に原生していたという嵯峨菊で、細い花弁がとんがったりからまったりしてパンクっぽい形状の花です。たぶん月を眺める支度なのでしょう。割引だというのでセットのチケットを買ったら、祇王寺はとても遠かった。延々と畑や民家を縫って歩いて25分。コスモスいっぱいの野原があったのでパチリ。そのうち山道にさしかかり上りきったら、うっそうとした木々に囲まれた小さな寺がいくつかありました。祇王寺はその一つで、傾斜地の林や竹林に囲まれた趣のある庭が鑑賞の主役。上りきったところに小さな庵が。六畳二間の詫びた庵の片隅に仏間があり、仏と清盛の坐像が飾られていました。この地に平清盛に捨てられた白拍子の祇王が住んでいたそうです。舞を見せに来た仏御前に清盛は祇王の手前、断ります。しかし祇王はそれを許すのです。ところが清盛は仏御前を見初め、祇王は捨てられます。そしてこの寺で出家し余生を送るのです。のちに仏御前も自分も同じように捨てられるだろうと悟り、この地に来て祇王と一緒に住んだという、不思議な無常のお話です。さっき調べて知りました。これを先に知ってれば、あのお庭はもっと趣が深くなったことでしょう。そんなわけで思いがけず、娘と野辺を散策した半日となりました。祇王寺は荒廃したため、明治に茶室が寄進され、これを本堂として再建されたそうです。正面奥の大きな下地窓がとても美しい。

  2011/11/11

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