リバーサイド・カフェ

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  イタリア語の歌にしびれて

  友人が雨の庭を見て「ジリオラ・チンクエッティ」と呟いていたので、私も思い出しました。いや「雨」でなく「夢みる想い」です。16歳のジリオラ・チンクエッティが優勝したサンレモ音楽祭のシーンをテレビで見たのは1964年の中学の時でした。とても感動して、さっそくラジオ番組にリクエストしたのを思い出しました。当時の映像もありました。16歳の彼女は今見ても清楚で可愛いいなあ。"Non ho l'et?(まだそんな年じゃないの)"夢みる想い／ジリオラ・チンクエッティ同時に入賞したボビー・ソロの「ほほにかかる涙」Una lacrima sul visoもいい歌だったので「夢みる想い」と共に日本でも大ヒットしました。イタリアの歌といえば伝統的カンツォーネをイメージしますが、これらのヒットソングで、イタリアン・ポップスはとても馴染み易くなりました。そういえば「ヒロシです..」のバックで使われたあの切ない歌も1970年の映画「ガラスの部屋」主題曲。歌手はペピーノ・ガリアルディ。あれを超える泣ける歌は他にないと思います。原題はche vuole questa musica staseraです。次にイタリア語の曲を聴いたのが1970年代。英国ロックの波が世界に浸透し、イタリアに上陸。イタリアのロックバンドが続々と出てきました。しかし、さすがにロックのビートとイタリア語はまったくイメージが合わないので拒否反応する人も多いと思います。オイオイこれはないよと言う感じ。でもまあ、この違和感も慣れるとそれなりに楽しめます。イ・プー、PFM、マティア・バザールなどをよく聴きましたね。先月、川崎でイタリアン・プログレッシヴロック・フェスティヴァルが3日間開催されてイ・プーがメインで出たようです。（イ・プーをプログレと呼ぶべきかどうかについては、私は疑問ですが）近年ではこれがいいですね。アンナ・オクサの「ドナ・コン・テ」。これも1990年のサンレモにカオマと共演で披露された曲です。Anna Oxa - DONNA CON TEこんな調子ですし、歴史が好きなのでイタリア語には興味あり、NHKのイタリア語講座もよく見てました。ただ、テキストを買って勉強するというより、イタリア語の雰囲気を楽しんでたというレベルでしたが。イタリア語特有の抑揚やノリと歯切れのいい音感がいいですね。番組には当時、愛嬌のあるいかにもイタリア人って感じのオヤジが出ていて、それがジローラモさんでした。も一人のデビット・ボウイに似たイタリア人はどうしてるのかなあ。　あ、話が散漫になってすみません。（追記）サンレモ音楽祭は人でなく、歌を選ぶコンクールなので同じ歌を二人が歌うダブルキャスト方式をとっているそうです。だから「夢みる想い」はパトリシア・カルリという歌手も歌い、連名で大賞を受けました。ジリオラはこの賞に加え、新人賞を勝ち取ってこの歌を持ち歌とし、一躍大スターの道を歩み始めたとのこと。またイタリア語の歌で忘れていたのが、トランペット吹きのニニ・ロッソです「夜空のトランペット」の語りや、「さすらいのマーチ」の間奏の歌もイタリア語の響きとして印象的でした。「コン　チェールドフェー　スペーラードー」だったかなあ。何故か覚えています。

  2012/05/04

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  ハワイからウクレレが

  ハワイから大きなダンボール箱が届きました。ハワイのアウトレットショップに注文していたコアロハ製のテナータイプのウクレレです。在庫がなく製造していたので２か月ちかく待たされました。以前この「アロハアウトレット」で友人が購入し、薦められていたので１年程迷ってやっと決心したわけです。心配だった木の色や木目も期待どおりでひと安心。テナーは大振りなウクレレでジェイク・島袋もこのサイズですが、弦の張り方が彼は違います。テナーは一般的にギターと同じローＧと称するセッティングですが、彼の場合は第４弦が１オクターブ高いハイＧセッティングにしています。たぶんジャカジャカとコード弾きするためでしょう。第４弦にギターと同じ金属巻弦を張るとコード弾きすると音がぼやけてちょっと耳障りになるからでしょう。だから、テナーウクレレはポロポロとメロディを奏でるのに向いてます。これでウクレレは、ハワイ土産のコンサートタイプと、エレアコ型のアイバニーズ製ウクレレに続く３本目となりました。（アイバニーズのウクレレについてはいずれ改めて報告します）ここに至る道は永かった。ハーブ・オオタさんに触発されて以来15年、私の大きな手に合うウクレレを探してきてやっと巡り合いました。（というか、思い切りが悪かっただけと友人は言いますが）これで、音程が悪いとか押さえにくいとか、言い訳はもう出来なくなりました。あとはひたすら練習するだけです。とりあえず、テナーの音だけ聞いてください。(音だけですよ）パソコンで聴くと金属的で硬く聞こえますが、実際はも少しまろやかです。＜以下は専門的になりますが、なんでこのウクレレがいいかという話です。＞このKoALOHA製の Tenor Ukulele KTM-00は私の理想をほぼ満たしております。・なんと言ってもテナータイプのネック（指板）が程良いサイズなので　押さえやすい。コードを押さえながら５度まで指が届くのでスムース　にメロディが弾けます。・金属製ギアタイプのペグ（糸巻き）なので微調整ができ、狂いにくい。　ペグにロゴはなく、コアロハマークが入っているが、たぶん有名な　グローバー製でしょう。・コアロハ特有の大きめのヘッドデザインに金属ペグが付いているので　頭が重そうだが、重心は12フレットにあり、バランスは悪くない。・コアロハはヘッドの首が少し長く、えぐれているので、Dコードを押さえ　やすい。（ナットから１弦・４弦のペグまでの距離がナット幅の1.3倍）・ネックの厚みがローからハイまで均一なので、どこでも弾きやすい。・ネックをボディに取り着けるヒール部分も斜めに削ってあるので、ハイ　ポジションの時邪魔にならない。・ボディの周囲が丸く面取り加工されているので、抱えた腕が痛くない。・そして、ローＧの第４弦が金属の巻弦でなく、ローＧ用の細いガット　弦が張られているが、ちゃんとした低音が出てくれて安心。・材はもちろん貴重なハワイ産コア材。・フレット数は20階調、15フレットでボディにジョイント。 以上です。

  2012/05/02

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  巨大コンクリートホーン再び

  マッチの話と言えば、喫茶店マッチを思い出す人もいるでしょうね。私もあちこちのJAZZ喫茶をめぐりましたよ。その思い出も話したいけど、そのマッチは横浜の自宅にあるので、また別な機会に取り上げましょう。今回はJAZZ名盤鑑賞会のお話。以前にもこの日記で取り上げた巨大なコンクリートホーンに再会しました。自分のために設計して作り上げたスピーカーとそのリスニングハウス。評判を聞きつけて続々と人が来るので喫茶店にしちゃったというお店です。ここ大阪・枚方のJAZZ喫茶「Blue Light」で、私のいた会社のOBの方たちが毎月名盤鑑賞会を開いているので、京都滞在中は毎月参加の予定です。このお店については下記の方のブログが参考になります。mte?*h3?*0さんのE46日記／JAZZ喫茶 BLUE LIGHTSへこのスピーカーとリスニングハウスについては私の以前の日記をご参照を。コンクリートのホーンで聞いたアート・ファーマー高さ1.8mの手作りコンクリートホーンからは歪や倍音のないウッドベースやバスドラの音が響き、目を閉じると目の前で演奏されているかのようです。キャノンボール・アダレイのサックスやバド・シャンクのホーン類も迫力あるが疲れない。MJQのピアノやバイブも心地良い音でした。ウクレレで練習中のデイブ・ブルーベックのテイク・ファイブもしっかり聴けました。集まった先輩方はわたしたちより一回り上の世代なので、おそらく若い頃にモダンジャズにどっぷりつかったのでしょう。当時のコンサートのパンフレットを片手にした主催者のSさんの熱い語りを微笑ましく聞かせていただきました。私らは８ビートのロック世代なのでJAZZの４ビートはいまひとつピンときません。ただ、JAZZにはロックでは到達できない洗練された音楽理論とスピリットを感じます。演奏の精度の高さときたらもう並外れていて、すごい緊張感がありますね。二時間程の音の洗礼の後は、在職時代のカラオケ友人と地元のカラオケバーへ。あの当時も、年配のママさんの小さなお店で仕事の疲れをずいぶんと癒してもらいました。若い人はほとんど足を向けないこの手のお店は、もはや絶滅危惧種か？お客も我々が一番若い。したがってここではクラプトンなんか歌えない。ハードバップJAZZとは真逆の戦後歌謡にレイドバック。記憶の底を掘り起こして小学校の頃に聴いた「ガラスのジョニー」「僕は泣いちっち」とか「喜びも悲しみも幾年月」など、まさに「三丁目の夕陽」状態。 ふと思い出したのは小坂一也「オンボロ人生」。みんなで探したが見当たらない。YOU-TUBEにも出てこない。なんかワケありなんだろうか？ホームレスを唄った歌で、「オンボーローロン♪」っていう、とぼけた歌だったけど...。まあとにかく西洋かぶれで生きてきた私が、こんなふうに歌謡曲を苦痛なく気楽に歌えるようになったのも、大人になった証拠でしょうか？でも仕上げはプラターズの「煙が目にしみる」で辻褄を合わせて、お開き。久々に楽しい夜でした。

  2012/04/30

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  ドクロのマッチ～ゆず～拓郎への連想

  先日紹介したマッチラベルの中に奇妙な絵柄があったのに気が付かれた方はいませんか？私もあとで気が付いたのですが、ドクロが５つ。なんでもありのマッチラベルデザインですが、これは特に「なんじゃこれ？」。よく見ると「日本燐枝錦集会、十周年記念、大正二年十一月二十四日」と記されています。調べると「燐枝錦集会（りんしきんしゅうかい）」とはマッチラベルの蒐集家で結成された会とのこと。珍しいものを持ち寄って交換していたそうで、明治36年に発足し、昭和12年まで続いたとのこと。珍品を重んじる会なので、記念マッチも思いっきり珍品にしたのかな？でもなんでドクロなの？なんともユーモラスな会ですね。あれ？「ユーモラス」なんて使ったけど、この言葉、最近聞きませんね。もう死語でしょうか。いやいや探したら「ゆず」が歌ってました。「ユーモラス」ゆず Yuzu ユーモラス Humorousなかなかいい歌です。最後のほうでみんなのコーラスと手拍子が入って拍手で終わるのを聞いて楽しくなり、吉田拓郎の「ふるさと」を思い出してしまいました。アルバム「人間なんて」のラストでしたね。仲間たちとワイワイやってる感じがあふれるハッピーな歌です。とても懐かしくて胸が熱くなります。（社会のいろんなものに楯ついてきた拓郎による全面肯定の歌）ふるさと 吉田拓郎　home town Pray for japan今の若い人たちも、年とった頃にこの「ユーモラス」 をそんな気分で思い出してくれるといいな。-------------------------------------------＜もう一言＞アルバム「人間なんて」の「どうしてこんなに悲しいんだろう」で拓郎は「自由になるって、淋しい」と歌いましたね。確かに僕たちみんな、自由にあこがれていながら、自由でいる大変さについて気付いていなかった。それを気付かせてくれた歌でした。そして彼は「やっぱり僕は人にもまれて、みんなの中で生きるのだ」と悟りながらも「明日になればやっぱり心を閉ざす僕なのさ」と投げ出しています。その歌を受けてラストにこの「ふるさと」が入れられたんじゃないかと、私は思っています。悩み、覚めていながらも、みんなの輪の暖かさを受け入れている拓郎。わかる。

  2012/04/27

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  ビートルズ２題

  私の知り合いにはビートルズにとても造詣の深い方々がおられて、いろいろ教えてもらってますが、この話題については特に触れられてないようなので、ちょっとこちらで使わせていただきます。あのアニメ「イエロー・サブマリン」のリマスター映像が発売されるとのこと。HDの４倍の画質のデジタル化。これをすべて手書きで修正したというのがいいですね。いいもの作るにはやっぱりアナログ作業だ。このアニメ、ストーリーは他愛ないものですが、映像がいい。特に各曲の部分はビデオ・クリップとしてたまらない出来なので、曲の部分だけビデオに撮って楽しんでました。特に冒頭のエリナ・リグビーが好きでした。 The Beatles Yellow Submarineちなみに、この「イエロー・サブマリン」、幼稚園の娘が気に入っていつも見てました。みんなで見ようよと友達を連れて来る程でしたが、他の子は興味なくておもちゃで遊んでました。娘はちょっと変わったセンスをしてるのか、そうさせてしまったのか？今ではわかりませんが、車ではいつもビートルズや60年代ポップスばかり聴かせていたからかなあ。全フレ手描き修正!! ビートルズ映画「イエロー・サブマリン」HD4倍の4K画質版が再発もうひとつの話題は、ジョージ・ハリソンのギターソロの件。「ヒア・カムズ・ザ・サン」は何度も何度も聴いて馴染んでいる曲ですが、これはちょっと聞き逃せません。なんと当時のマスターテープにジョージのギターソロが入ってたとか。飛びついたのは言うまでもありません。ディレクターだったジョージ・マーチンが息子たちとアビーロードスタジオを訪れ、ミキサーの音量を上げたら聞こえてきたということです。アルバム「アビィ・ロード」に収録される予定だったオリジナル・ヴァージョンで、最終的にはボツになったものだそうです。43年ぶりの発見。1月末の記事ですが今頃知りました。ギターパートはちょっぴりでしたが、なんか嬉しくなりました。児島由紀子のロンドン通信（一番奥がジョージの息子ダニー、J・マーチン、手前がジャイルズ・マーチン）「このソロはどの楽譜にも載ってないなあ。」「初めて聞く感じだよ。最後の変調子はラリって思いついたのかなあ？」「そう思うかい？さすが息子らしいな。」なんて話してるそうです。英語の会話内容を教えて下さい！

  2012/04/11

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  「夢見るナンバー１」のブロンディ

  今の若いひとたちには「ブロンディ」と言えばデボラ・ハリーのいたバンドでしょうね。このバンド名は「ブロンド姉ちゃん」という意味だそうですが、ジャケット写真のデボラがいつもしかめっ面してるので、あまりいい印象はありません。しかし私は彼らの「夢みるナンバー1」が大・大好き。いつ聴いてもウキウキします。私は新婚旅行でロンドンとパリに行ったのですが、その時チューナー付きのカセットテープレコーダーを持って行って、あちらのラジオ放送を録音しまくりました。その中にこのブロンディの「The Tide is High（夢みるナンバー1）」が入ってました。どこのグループか聞き取れないのでヨーロッパのバンドかと思って探してたのですが、後でブロンディだとわかりました。後にビールのCMでも流れてましたね。この曲はジャマイカのコーラスグループ「パラゴンズ」のオリジナルだそうで、根っからの明るさはそんなルーツから来てるのだなあと納得しました。今でもこの録音テープは３－４本程どこかの棚にあると思いますが、英語やフランス語のニュースやCMや、天気予報なんかが音楽に混ざって流れて、いつ聴いてもヨーロッパの街角にいるような気分になれてゴキゲンです。Blondie : The Tide Is High (HQ)こちらはオリジナルThe Tide Is High - The Paragons

  2012/04/07

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  ザ・ピーナッツのプログレッシブ・ロック

  ザ・ピーナッツといえば「シャボン玉ホリデイ」を思い出す私はかなりの歳ということになりますが、今までそれほど興味もないので彼女たちの歌はさらっと聞き流していました。しかし今回、ひょんなことでじっくり聴いてちょっと見直しました。しっかり歌い込んでいて味があります。ハーモニーも効果的だし。それにしてもこんな意外な歌を。というのも、YOU－TUBEのプログレ曲を探していて、突然ザ・ピーナッツのジャケットが出て来たので驚きました。また頓珍漢な検索結果か？と見ると「エピタフ」とあり、「は？」と絶句。これってプログレッシブ・ロックの大御所キング・クリムゾンの「エピタフ」？プログレというジャンルはネクラで大仰な上にやたら長ったらしくて、普通の人はたいがい敬遠する難儀な音楽ジャンル。ところが聴いてみてびっくり。これが結構いいんです。ピーナッツのライブらしいですが、オリジナルのイメージをちゃんと残している。原曲の録音と同じティンパニやメロトロンまで使っての凝りように感激しちゃいました。調べてみると、宮川泰さんのアレンジ、編曲という記述がありました。この方は日本歌謡ポップスの大御所で、私もこの方の本を読んだことあります。ポップスの流行るコツや分析などがとても面白かった。さすがの大家、こんな音楽世界まで取り込んでおられたのですね。ピーナッツのこのライブステージは洋楽をメインにしていて、キャロル・キングやオールディズ等のナンバーですが、オープニングはなんとユーライア・ヒープの「対自核」だって。ありましたね、こんな歌。この件は昨年ツイッターで話題になってたようで、「エピタフ」は西条秀樹やフォー・リーブスなんかもやっていて、ヒデキも嵐の音を挿入したりして頑張ってました。彼の場合は彼なりの思い入れがあったようですね。そういえばこの「エピタフ」はどこか日本人にウケそうな曲想ではあります。別なジャンルの方々からも評価されるのは嬉しい反面、このプログレマニアの珠玉の名曲に歌謡界から手を出されるのは、ちょっと複雑な気分も...。ザ・ピーナッツ　「エピタフ」　（キング・クリムゾンカバー）

  2012/03/24

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• 今度はヴォーカルが転勤

  先日話題にした、ギタリストが転勤したBATTAバンドとは別にもうひとつ、時折演奏しようとしていたグループがあるのですが、今日会ったらボーカルが「僕、転勤なんス」とのこと。まあ、サラリーマンだから仕方ないと言えばそうなんですが、ガックリです。このグループは10数年前に東京で初めて組んだSpeck-inというバンドメンバーなんです。それぞれ転勤や結婚などで欠けていき、現在はほとんど新たな顔ぶれでやっています。このヴォーカルの勝之進君は殆ど活動してませんが、日本人でも珍しいハイトーンを出せる人で、彼のDream Onの高音シャウトは素晴らしい。お聞かせしたいのですが、当時の録音がひどくて残念ながらアップ出来ません。というわけで、今日の練習は今までにやった曲の総ざらえ。片っ端から演奏しました。ほとんどがウロ覚えですが。(Bon Jovi)Runaway(Europe)The Final Countdown(Jeff Beck)Superstition(Guns N' Roses)Sweet Child O' MineKnockin' On Heaven's DoorEat The RichWalk This WayCrazy（思い出せず）(Eagles)Hotel CaliforniaOne of These NightsDesperado(Led Zeppelin)Good times bad times（ベースが思い出せず）Rock 'n' rollStairway to HeavenImmigrant Song(Journey)Separate WaysFaithfully(Aerosmith)mama kinDream On(Deep Purple)BurnHighway StarSmoke On The WaterSpeed King（キーボードがないので途中まで）Child In Time(Eric Clapton)CrossroadsChange The Worldいやー、疲れました。それにしても、これだけの曲のギターソロを覚えているギターのＴ君もなかなかのものです。

  2012/03/03

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  初めてジャズを歌ったお店

  ＴＶのエル・ムンドにヘレン・メリルが出て来て歌っていたので驚きました。彼女、まだお元気だったのですね。失礼。あのクリフォード・ブラウンとのアルバムのイメージがめちゃ古い時代を感じさせていたので、すでに伝説の人なのかと思ってました。あれはいいアルバムですね。私がジャズボーカルを好きになったのは、あるお店のおかげです。私の先輩が行きつけのジャズクラブで、大阪の北新地の一画にありました。そこでは専属のジャズトリオが演奏するのですが、合間にお客に歌わせてくれるのです。すると何人かの紳士がさっと立ってジャズトリオの伴奏で歌うのです。「Misty」とか「You'd be so nice to come home to」なんてのを、殆ど歌詞も見ないで。カラオケで演歌や流行歌ばかり聞かされていた私は、全くの異次元に衝撃を受けました。で、それから私はいろんな歌を聴き、カラオケになるマーサ三宅のレコードまで買い込んで特訓。いざそのお店のステージに立った時、キーは何？バースは入れます？と問われて絶句。バースとは、歌の枕になるイントロの歌のことだと後で知りました。冷や汗のデビューでした。歌ったのは「嘘は罪」、トニー・ベネット版でした。でもそのおかげでジャズヴォーカルの深い世界に足を踏み入れることが出来ました。ヘレン・メリルさんのおかげであのユニークなお店を思い出しました。＊このお店については、いつかsmiling durunkardさんに語っていただきましょう。

  2012/03/01

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  バンドが冷温停止？

  「転勤です～！」と、バンドのギターのＯさんからメールが来ました。アメリカのボストン行きとのこと。あまりの急な話のために絶句。今週から今年のバンド練習を開始する予定でした。今のバンド「BATTA」は面白いバンドでした。ネーミングは怪しげな商品を示す「バッタもん」から来ていて、ホンモノみたいだけど中身は違う。原曲を適当に編曲したり他の曲とつなげたりして演奏するというヘンなバンドです。だから練習の半分は、これ入れたらどう？いやこっちの方がオモロイで、とあれこれ試行錯誤。基本的にはハードロックで、ギタリストの得意とする速弾きが生かせる曲をメインに、すんなりつながる曲を寄せ集めます。彼の達者な指捌きやタッピングやとぼけたトークもウリでした。歯で弾いたりもするし。昨年はちょっと嗜好を変えてバッハやビバルディをハードロックでやってみましたが、ギターの速弾きがバロックの華麗な装飾音とうまくマッチしていました。今年はプログレでもやるかとの話だったのでタルカスを提案してたのですが、マボロシになりました。ギターのＯさんはボストンのあとはニューヨークが予定されているそうなので帰国はかなり先になりそうです。彼としては素晴らしいチャンスだと思うので祝福したいのですが、とっても楽しめたバンドだけに、ちょっと寂しいです。残念ながらまともな演奏の映像が残ってませんが、どんなのか気になる方のみご覧ください。（Eruption～You Really Got Me～Beat It～World Anthem）BATTA YRC-X'mas20101211後半

  2012/02/13

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• コンサート集客の悩み

  今日、私の住む横浜の都筑区での区民文化祭のロック＆ポップス部門のステージがありました。この数年は横浜ロックサークルからの出場バンドが少なくなっていましたが、今回は６バンドと、久々に半数を占めることになりました。内容もR&B、ロックンロール、ハードロック、相川七瀬、山下達郎、メタル・エルビスなどバリエーション豊かな内容、テクニックも年季がはいったからか、なかなかのレベルで楽しめました。今回私は家の都合でステージ運営を手伝えず、観客だけで勘弁してもらいましたが、担当者はステージ運営より観客の動員に苦労してました。動員が少ないと来年の予算が打ち切られるかもしれないからです。バンドを演るのは頑張ればいいのですが、観客を集めるのは難問です。義理で集めるのもあまり気が進まないし。これはプロでも頭を抱える問題です。素人バンドの良さは自分勝手に好きな曲を演奏できるからですが、お客さんを楽しませたりすることを意識し始めるとなかなか意見が合わなくなる。そんな器用でもないし。どうしたら観客を増やせることができるのか？ドラッカーでも読めば回答が出るのでしょうか？いやいやそれが簡単に出来るくらいならプロになってますよ。ね。

  2012/01/28

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• 由紀さおりと浅丘ルミ子の思い出

  お礼が遅れましたが、ピンク・マルティーニのトーマス・ローダーデールさん、ありがとう。「夜明けのスキャット」は私にとっても大切な歌でした。今、思い返すとあの１９６９年なんですね。由紀さおりの「夜明けのスキャット」がヒットしたのは。１９６９年はロックの分野では大きな変革の年でした。東大の安田講堂での攻防戦の年でもありますが、私は金沢美大に入学し、学生アパートに入居したとき、隣の部屋から毎日流れてきたのが浅丘ルリ子の「愛の化石」と由紀さおりの「夜明けのスキャット」でした。「夜明けのスキャット」は受験時代にラジオの深夜放送のテーマ曲で長く耳にしていた馴染みの歌でした。それを故郷から遠く離れた北国の下宿で聴くというのがなんとも感慨深く、しみじみとした思い出となっています。・この歌もスキャットと語りがメインの構成でした。「愛するって耐えることなの？」浅丘ルリ子／愛の化石・やっぱりこれも追加です。この歌詞を書いた寺山修司の「書を捨てよ町に出よう」　は熟読しましたね。時には母のない子のように／カルメン マキ 1969（海岸の洞窟音響版/200）＜ちなみに1969年とは＞・レッド・ツエッペリン、シカゴ、イエス、カーペンターズがデビュー・ウッドストック・フェスティバル開催・ブライアン・ジョーンズ死去・福山雅治、槇原敬之、キャンディ・ダルファー誕生・真夜中のカーボーイ、イージー・ライダー公開・ヒットチャートで「クリムゾンキングの宮殿」が「アビーロード」を押さえて連続　１位独占。（という伝説がありますが、実際は5位くらいだったとか。英国チャートでは「アビー　ロード」はストーンズの「レット・イット・ブリード」とのトップ争いをしたという記録　はあるそうです。）

  2012/01/25

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• 久々のセッション

  「どうです？久しぶりにちょいとやりませんか。」と横浜ロックサークルのXmasLiveの会場で声をかけてもらいました。お酒じゃないです。5－6年前のクリスマスライブで寄せ集めのブルースバンドを演った時にお願いしたドラマー・Ｋさんからのお誘いです。ジャズやロック系バンドを掛け持ちしている達者な方なので、願ってもないことです。早速、彼が要望したギタリストと日程調整し、横浜のスタジオを予約しました。ギタリストのＴ君はちょうど15年程前に会社でバンドを組んだ時の初期メンバーで、現在は無所属なので喜んで参加してくれました。またその時のヴォーカルも東京に帰って来ているので、参加できるとのこと、彼等は仕事や家庭（赤ん坊の世話）が一段落したので久々に音楽活動の余裕が出てきたようです。とはいえ、実際に準備できるのは正月開けてからなので昔の曲を寄せ集めて６曲程をセレクト。ブルース曲２曲、スーパー・スティション、クロスロード、ホテル・カリフォルニア、チェンジ・ザ・ワールドといった無難な曲で、昨日お手合わせをしてきました。昔は大音量でひたすら自分勝手に演奏してましたが、もうそんな無謀なパワーはなく、お互いの音のバランスを意識しての押さえた演奏となりました。それだけにギター、ベース、ドラムだけでは音的に物足りない感じがしましたね。キーボードかリズムギターが欲しいところです。セッションなどという程のレベルではありませんでしたが、Ｋさんの手数の多い巧みなドラムのおかげで４時間程楽しく演奏出来ました。こんな感じで気負いなく演奏するのもいいですね。

  2012/01/22

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• タルカスが大河ドラマに ?！

  ＮＨＫの大河ドラマの「江」は、なんか浅井三姉妹のキャラで引っ張って行かれたような感じのドラマでしたが、音楽は「篤姫」で実績を積んだ吉俣良さん。「江」でも格調高く気品ある音楽でなかなかよかった。私のイメージではアカデミー賞の常連の巨匠アレックス・ノースを思わせます。「クレオパトラ」や「スパルタカス」の作曲家ですが、ライチャス・ブラザーズでヒットした「アンチェインド・メロディ」も彼の作品とか。派手なけれんみ（外連味）はないが、重厚で滑らかなメロディラインがどこか共通するように思えます。ところで今年の大河ドラマの「平清盛」は、先週見損なったので土曜に再放送を見たのですが、途中で聞いたことのある曲が出てきて驚いた。これって、タルカス？マジですかい。天下のＮＨＫがパクったらいかんでしょうが！と怒っていたらエンドタイトルに「挿入曲キース・エマーソン作曲、タルカス」と明記されていました。なんで？とネットを検索すると、以前タルカスのオーケストラ版のＣＤを出した吉松隆さんが音楽担当でした。ご本人のブログを読むとその経過が記されていました。タルカスはNHKから是非と要望されたそうです。意外な話ですが、硬質なプログレ曲が戦乱の平安末期のドラマに妙に合っていて不思議な感じになりました。こんなのかなりの冒険ですが、新しい風を入れようとしている気分がNHKに見られます。そういえば９日の大相撲は「座談中継」と称して、なんとデーモン小暮閣下と漫画家のやくみつる氏が登場して言いたい放題。取組みを専門的に解説しながらもジョークを交えたりしてあれこれとお気楽なトーク。グルジア出身の臥牙丸（ががまる）の話になると、「レディ・ガガがこれを知ったら、ビデオクリップに登場させるんじゃないの？」などと二人で盛り上がったりして、本来の解説の舞の海さんの出る幕がなかった。思わず最後まで見てしまいましたが、これで新しい人が相撲に興味を持ち出すでしょう。しかし昔からの相撲フアンはこれをどう見てるのだろうか、ちょっと心配になりました。いやそれよりも、あのプログレッシブ・ロックの中でもあまり話題にされない組曲「タルカス」を一般の人がどう受け取るのかが、今は気になってます。吉松隆氏のブログ／大河ドラマ「平清盛」音楽制作メモEmerson, Lake & Palmer - Tarkus Medley (Part 1)

  2012/01/16

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  爺爺バンド

  先日書いた「爺爺TOP」については2007年の日記に書いたと思ってましたが、このブログを始める前のことでしたね。では改めてご紹介します。昔、私達はROCKというものは若者のものだと思ってました。新しさや革新、若さやパワーがROCK MUSICに溢れてました。オヤジや老人には全く縁のない世界でした。いつかは自分も老人になるなんてことは考えもしなかったですね。そんな時代に、なんと古さや老人をコンセプトにしたバンドが現れました。ジェスロ・タルです。むさくるしい老人の恰好をして中世の民謡のような曲をやったりする、とんでもないバンドでした。当然、初期はほとんど売れませんでしたが、イアン・アンダーソンのフルートとハードロックとの融合が徐々に認められることになって後にはグラミー賞までもらってます。彼らは扮装だけでなく、老人をテーマにしたアルバムを出したり、高齢ホームレスへのチャリティを行ったりする社会派の面がありました。そののち、彼等のような老人コンセプトのバンドは現れませんでしたが、80年代になって変なヒゲオヤジバンドが出てきた。ZZ TOPです。こちらはトラックの運ちゃんにウケるストレートなロックバンドで、ギボンズさんのヘタウマっぽいギターがユニークでしたが、長いヒゲとユーモラスなミュージック・クリップが面白かった。ま、それから時は経ち、私が所属しているオヤジバンド・サークルのクリスマス・ライブの余興が企画されたので、ZZ TOPの物真似バンドを提案したら、いろんなバンドの人たちが参加してくれました。そのメンバーの一人に初孫が出来たというので、じゃあ「爺爺 TOP」にしようということになったわけです。（一人多いけど）（お恥ずかしいが、お笑いのネタにどうぞ）yrcxmas200712zztopband-02SDManWMV36.4MB曲は「Stages」「Sharp Dressd Man」の２曲。問題のヒゲはドンキホーテにも売ってないので、グレーの荷造りテープを割いて作ったら静電気で顔にまとわりつく。で、静電防止剤を塗りたくり、口の動きに合うよう針金で補強。なかなかの作品に仕上がりました。全員にコートを着せたかったけど予算の都合で黒帽子とサングラスだけになりましたが面白かったです。しかし練習が２回しか出来ずヒヤヒヤのステージとなりました。今までヒゲ、アフロ、クラシックといろいろ変装しましたが、あと残るはジェスロ・タル。チェックのボロコートでフルート吹くマネしてみたいなあ。＊老人バンドといえば、こんなのありました。平均年齢78歳の老人バンドThe Zimmers。　なんだか無理やりやらされているようにも見えますが、まあ、みなさん楽しくやって　もらえればいいです。The Zimmers "My Generation" Released: 28/05/07

  2012/01/14

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  コスプレライブ終わる

  先日、横浜ロックサークルのクリスマスライブがありました。総勢16バンド、８時間半に及ぶ音の洪水でした。今年のうちのバンド「BATTA」はクラッシックをネタにしてましたが、夏のビバルディの惨敗に屈せず、冬はベートーベン、バッハ、モーツアルトにアタック。葉加瀬太郎の「運命・第五BURN」とレインボウの「第九」はハードロックの間に主旋律を挟んだ編曲。バッハの「小フーガ」とモーツアルトの「トルコ行進曲」はいじりようがなく、そのままの旋律をハードなギターとキーボードの速弾きで突っ走りました。そこで、クラシックといえばバッハみたいに長髪かつらにもじゃもじゃレース飾りじゃないですかと提案したけれど、みんなは乗り気薄。仕方なしに今までの基本カラーである紫をベースに、彼等は海賊、私は貴族、助っ人キーボードのYさんは魔女というスタイルで行くことになりました。で、衣装はどうしたものかとハンズやドンキホーテに行くと全身変装セットが1万2千円ととんでもない価格。それに嘘っぽい。とりあえず三角帽子(注1)だけ買ってあとは手作りすることにしました。嫁さんが海賊風のスカーフや帯を作り、貴族用には女モノのブラウスにカーテン用レース飾りをあしらってくれました。宝塚みたいでちょっと恥ずかしいですが。しかし海賊ならなんといっても海賊帽。ドラムのOさんに合う特大サイズが売ってないのでこれは手作りするしかない。ユザワヤの店内を探し回ってフェルト生地や針金、装飾モール、サイズテープ等を買い込んで、購入した三角帽子を見ながら型紙を作り、チクチクと縫いました。どこまで出来るかわからないままにやってみると、それなりの形になりました。ところがかぶってみるとサイズが小さく、何度も解いては作り直してるうちに時間がなくなり、肝心のドクロマークは銀紙で間に合わせました。なんで私がこんな帽子に力を入れるかというと、実は昔から私はこの時代の衣装が好きなんです。海賊に関しては、ジャック・スパローの「カリブの海賊」でブームに火がつきましたが、私はその50年前のエロール・フリン主演の「海賊バラクーダ」時代からの海賊フアン。18世紀の海洋モノは小説や映画で色々と目を通してます。その象徴となるのがこの手の帽子。いっぺんかぶってみたかったのです。おかげで、このライブではベスト・ドレッサー賞をいただきました。そんなこともあり、今回は横浜へ帰って以来、ベース練習もブログもそっちのけで、衣装づくりに手間ヒマかけてしまいました。今までゲームやアニメのコスプレする連中をバカにしてましたが、ひょっとするとその快感にはまってしまいそうな私です。＊買い換えたデジタルビデオカメラの使い方がわからず、せっかくの演奏は音が　割れまくって聴くに堪えません。手本のリッチーの原曲で勘弁ください。Beethoven 9th - Rainbow (studio version)　(注1) 三角帽子といってもパーティー用の円錐形の帽子でなく、18世紀のツバを　　　　　三角に折り上げた帽子のことです。三角は主に軍隊で使われ、二つ折りは　　　　　偉い人用。

  2011/12/20

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  ヴォーリスの館のパラゴン　その２

  ところで、このカフェ「ゴスペル」のその日のパラゴンは穏やかにまどろんでいましたが、銘機中の銘機と称えられるこのスピーカーはオーディオマニアには憧れの的。その理由は音質だけでなく、その独自の設計とフォルムが群を抜いていたからです。また日本において多くのフアンを持つのは、四畳半のような狭い部屋でも近距離でバランスよく聴けるからだそうです。極端な人はパラゴンの前面パネルに額を押し付けて聴くなんていうお話もありますが、大体1.4mあたりがいいとのことでした。部屋の影響を受けない設計なんだそうです。こんな近距離にベストリスニングポイントがあるスピーカーは珍しいです。1957年に168万円という途方もない価格で発売されたパラゴンは、音響設計技術と家具製造技術の結晶であり、特殊で複雑な構造のため１台ずつ手作りされていました。また改良を重ねたため、最終時は350万円にもなっています。しかしそれでも利益が出ないのでJBLは1983年に生産を終わらせたとのこと。JBLの職人さんは日系二世の日本人でしたが、彼が引退してからはパラゴンのキャビネット修理が出来るのは日本しかないと、秋葉原の日野オーディオのご主人にお話しを伺ったことがあります。お店には修理中の海外からの依頼品が置いてありました。そのあと幸運にもお店の地下でスピーカーの聴き比べをさせてもらいました。しかしその時聴いたパラゴンの音は最新のスピーカーに比べてやや大人しく聞こえました。それはたぶん調和した音、自然な音を味わうに至らない私の耳の拙さだったのでしょう。私はデジタル技術で制作されたロックミュージックばかり聴いており、生のドラム、ウッドベース、管楽器などの本来の音を聴き込んでないので、せっかくの音を十分味わうことが出来なかったのです。ただ、パラゴンはその素晴らしい音を出すためには調整が大変難しく、ちゃんと音を出すためには何年もかけないとダメだそうです。神戸の元町の JUST IN TIME には長年かけて調整したパラゴンが今も音を響かせているそうです。パラゴンについて詳しくはこちらをどうぞJBLパラゴン情報パラゴン解説より詳しい情報は...JBLパラゴン解説

  2011/12/11

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  ダンスとバンドのTMB開催

  先日、高校生たちをメインにしたライブイベントが横浜・都筑区の公会堂で開催されました。当初、中・高生のバンドコンテストで始まったこの「つづきミュージックバトル」は、昨年、区役所から我々民間に運営が移りました。そのため、私達実行委員はいろいろと難儀しながらもなんとか開催することが出来ましたが、予算も少なくなり、人手不足もあって次年度の開催が危ぶまれました。正直、私はもう限度だと諦めておりました。ところがこのイベントはどうしても継続すべきだとのと声が出、新しいメンバーが集まって体制を組み直し、協賛金や若者スタッフを集めて今年の開催にこぎつけてくれたのです。第７回となったこのイベントは、「つづきミュージックビート(TMB)」と改称され、若者達に人気の高いダンス・パーフォマンスも加えたダンス＆バンドのライブイベントとして企画されました。今回は横浜・都筑区近郊のダンス１０グループと９バンドの参加となったため、視覚的に華やかになり充実しました。若者たちのダンスについては、私はストリート系のヒップホップばかりかと思ってました。ところがマイケル・ジャクソンのステージばりのダンスを見せてくれた男子中学生のチームや、ダイナミックなダンスを一糸乱れないチームワークで見せてくれた女子中・高生チームなど、なかなかに見応えがありました。面白かったのは、いくつかのチームがステージに上がった途端にキャー！という黄色い悲鳴や○○さーん！という声援が場内から湧きおこり、演技が終わるまでずっと続いたことです。こんなのバンドの時はありませんでした。ビートルズやグループサウンズ時代を思い出してちょっと懐かしかったです。バンドのほうは、楽屋や受付にいたのでちゃんと見てなかったのですが、ライブ慣れした上手いバンドも見られましたが、女子高生二人組の声とハーモニーが美しく、グランプリを受賞してました。楽器のテクニックよりも歌を大切にしてしっかりと歌い込んだのが受賞の理由で、観客が選ぶオーディエンス賞ももらってました。またゲストの「WE FUNK」は、ファンキーなダンスミュージックバンドと様々なストリート系ダンスチームが合体した総勢120名というパーフォマンスグループで、その選抜メンバーが出場してました。このバンドは P－ファンクからディスコに至るビートの効いたファンキーなナンバーがメインですが、今回は中高生を意識したのか、レディ・ガガやクリスティーナ・アギレラなどの選曲。ヴォーカルの女性がとってもソウルフルないい声で、聞き惚れました。また「WE FUNK」とコラボした「クロコダイルcrew」は女性ダンスチーム。音楽とダンスが一体となった、素晴らしいプロフェッショナルなステージを見せてもらいました。「WE FUNK」ホームWefunk 2010.5.29.PANKIN SOUL（リハ）今年のTMBは私は横浜にいなかったので、当日のみのお手伝いでしたが、新しいスタッフの参加もあって様々な試みがされてました。観客の人気投票にi-pod６台を並べ、パソコンで集計するという新兵器も登場。若手スタッフの頭脳と実行力に脱帽しました。また、出場者全員集めての打ち上げ会では、子供たちから大人スタッフへのねぎらいの言葉や寄せ書きなをもらい、予想もしてなかった大人達は感激。近頃の子供たちは素晴らしい。その夜の大人だけの打ち上げ会は、深夜１時までそんな話題で盛り上りました。

  2011/11/16

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• さらば柳ジョージ

  柳ジョージさん死去。「さらばミシシッピー」、「青い目のステラ」、ライブでやらせていただきました。枯れた声がたまらなくブルージー、渋いミュージシャンでしたね。成毛滋と共に日本のロックの歴史を切り開いたサムライがまた一人、去って行きました。

  2011/10/14

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  コンクリートのホーンで聞いたアート・ファーマー

  友人に誘われて香里園の住宅地のど真ん中にあるJAZZ喫茶に行ってきました。JAZZハウス「ブルーライツ」。30周年を迎えるマニアックな（いや真の音マニアの）お店。「店内での会話は控えめに」との張り紙も。懐かしいセリフです。元々は心おきなく好きな音を楽しみたい一心で、人里離れたところに手作りで家を建て、スピーカーを作り、アンプやレコードを収集したお宅。しかし、訪れた人々からいつでも来れるよう喫茶店にしてほしいとの要望があったので開いたとのこと。だから商売っ気は元からゼロ。感心しました、より良い音の再生に人生を注ぎ込んだ人がその情熱を持ち続け、今も我々にその成果のおこぼれを分けてくださっている。香里園は大阪に近い住宅街。その駅からバスで10分、そこからしばらく町内を歩くと小さな看板が。道から少し奥に引っ込んだところにブロック造りの三角屋根のお店があります。左手奥には蔦で覆われたブロック作りの住宅が。これがオーナーの母屋らしいが、これも手作り？手前のガーデンにはいろんな花が咲いていますが、ほったらかしたような荒れた風情がいい味を出してます。店のドアを開けるとがらんとした室内に前を向いたソファが並ぶ。正面を見て驚いた。高さ1.8m、幅2.7mの巨大なホーンが左右に据えられている。ホーンは厚さ10cm以上あるコンクリート製。中央に４個入っているウーファーは25cmのアルテック515Bだそうだ。その上にも1.2m幅のホーンが乗っている。高、中音のJBLは中寄りにワイヤで吊られている。この店のご主人はすでに90歳。定年後にこの店を作り上げたいきさつは下記の手記で興味深く読ませてもらいました。戦後の食べる物にも事欠く時代からひたすら音を追及し、ブロックを積んで家まで建てるというご苦労。（詳細はこのプログ末尾に記載した手記をご覧ください）今は息子さんが店を切り回しておられます。話を聞いたら、スピーカーは息子さんが関数計算し、設計図面を引き、業者と一緒に型枠を作って整形したとのこと。親子で大変な苦労と労力をかけて作り上げた音の殿堂です。今回は企画イベントで、ナット・アダレイ、ブルー・ミチェルなどのトランペット特集、私にはあまり馴染みがないが、それでも耳に心地よく聞こえる。それより、音はそれほど大きくないのに、ベースやバスドラが目の前にあるようにすんなりと響いてくる。とても自然で、耳に心地よい音でした。箱型のキャビネットタイプのスピーカーは、箱鳴りによる共振で低音を増幅するのですが、このコンクリートスピーカーは共振がゼロなので、低音をストレートに聞くことになります。そのせいか、倍音のない素直な音になり、どれだけ大きな音で長時間聴いても疲れないそうです。オーディオマニアといっても音の好みは人様々ですが、このお店では古きよき時代の演奏者の楽器や雰囲気を忠実に再現することを目的にしているそうです。また最良のリスニングポイントの設定も難しく、お店にする時にはどの座席でもちゃんと聴こえるようにするため、大変悩まれたとのことです。JAZZ喫茶は今やすっかり時代から取り残された感じですが、このように今なお面々と続けられている店があります。このBLUE LIGHTSをサイトで調べると有名な岩手県一関の「BASIE」に匹敵する存在とまで言う人もいました。あちらはJAZZフアンの聖地なんていわれていますが、こちらのブルーライツさんはあくまで控え目な存在で満足されているようです。ま、それはお店の経営方針、いや店主さんの生き方の違いなのでしょうね。お店の見取り図とスピーカー、そして音響システム（私にはよくわからないが）をあげておきます。Concrete horn speaker system--------------------------------------------------------------------------＊「ブルーライツが出来るまで／奥村繁太郎 無線と実験1981年10月号」（HP移動により消滅）（上記の「店主・奥村繁太郎氏の手記」は下記サイトの後半過ぎに転載されています）枚方市 東香里 ジャズ喫茶 ブルーライツ（様々な関連記事を集めたのもの）Jazz Spot BLUE LIGHTS　／お店のホームページ--------------------------------------------------------------------------

  2011/10/14

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• 久々の銀座で針を買う

  先週末、「金の美」のために半年ぶりで東京に出ましたが、せっかくなので濱田庄司展を見た後、会社の昔の仲間と久々にお昼。会社は震災で東北地区の営業所が被害を受けたり、地震や節電、それに資材不足などでいろいろと大変だったようですが、みんな元気に頑張っておりました。それから銀座方面にぶらぶら。例の金沢美大のイベントに向かいました。途中、建築中の歌舞伎座の近くにある蓄音機のお店シェルマンに。78回転のＳＰ盤用の手回し蓄音機の専門店です。このお店の２階には様々な蓄音機がずらり、すべて骨董品かと思ったら、手回し蓄音機の新製品をオリジナルで制作しているということです。このデジタル時代にアナログ音源に固執するとは大したものです。この店は以前の日記のＳＰ盤の話題でコメントされた方に教えていただきました。以前にここで買ったレコード針が隣近所にまで聞こえそうな大きな音を出すので、もっと音の小さな針が欲しかったのです。あの当時の蓄音機にはボリュームがなく、針の太さで調節するのです。で、一番細いのを買ってお店の人といろいろ話してると、お店で使っているレコード袋を分けてくれるという。現在はレコードをむき出しで積み重ねたりしてるので、保護のため試に10枚程購入しました。ついでに何かレコードをと展示棚を探すと、サッチモやらビル・ヘイリーやらに交じってロイ・ロジャーズの盤もあって興味深かったのですが、お値段が結構するので今回は見送りました。ロイ・ロジャーズってのはエルトンジョンの歌で知ってるだけの歌うカウボーイですが、グッドバイ・イエローブリックロードのアルバムを懐かしく思い出しました。パウエルグループ展は今日で終わってしまいました。もう一度行こうと思っていたのですが、明後日に京都に戻ることになったので、雑務に追われて行けませんでした。でも「金の美」はこれからが本番。沢山成果が出てくれれば嬉しいのですが。----------------------------------------------------------------シェルマン関係の記事が面白かったのでNEKOMARUさんの日記をご紹介します。新しい歌舞伎座の件も注目すべきです。NEKOMARUさん日記／銀座「シェルマン」と歌舞伎座界隈

  2011/09/08

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• 展覧会の絵も聴きたかったＥＬＰライブ

  そういえばこのブログは音楽の話題がメインなのにすっかり脱線しておりました。最近は音楽は聴かないでウクレレばかり弾いてます。去年の夏に復活ライブをしたエマーソン・レイク＆パーマーの放映がありました。ロンドンで開催されたハイ・ボルテージ ・フェスティバルでの一夜だけの復活。ＥＬＰも結成40年記念だって。そのせいか、美少年だったあのグレグ・レイクがすっかりまいうー軍団になっていて絶句。でもエマーソンの指は相変わらずお達者。ナイフをキーボードに突き立てるいつものパーフォマンスも。曲がタルカスになった時、あの懐かしのネズミ戦車が目に浮かびました。よく聞きましたね。最近タルカスのオーケストラ・バージョンが出てましたが、あの曲はシンセのほうが合います。ただ、演奏中も伊藤政則がずっとしゃべり続けるので、ＥＬＰのライブと言うよりトークのバックでＥＬＰが演奏してるという感じの番組でした。しゃべった内容はいいんだけど、視聴者はどっちが聴きたいのか番組制作者はわかってたのかな？

  2011/08/28

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  雷雨の屋外ライブ

  空を稲妻が走り、叩きつけるように雨が落ちる。観客は傘を開いたり、走り去ったり。野外ステージでは演奏が続いてる。ドラムやキーボード、アンプ類は用意したテントの下だけど、ボーカル担当の人たちはずぶ濡れになりながらの熱演。19回目の都筑ポップフェスティバルは開催以来、初めての豪雨に襲われました。前日から深夜までずっと雨が続き、天気予報でも夕方から雷雨となっていたのに、当日の早朝に開催リーダーのＯ氏から「雨は大丈夫。ライブはやります」との強引なメール。そして空模様を伺いながらの会場設営。日除けテントを張り、音響機材をセットし、机や椅子や各種機材を運び込み、業者は売店を設営し、今回のスポンサーの地元企業・団体の看板を掲示したりと、ロックサークルの40人程での例年の手慣れた作業。そうするうちに雲が切れ、音響テストの頃には強い太陽が照りつけ、セミが鳴き始めました。いつもの酷暑のライブの始まりです。なんというリーダーの執念。そして一番手が我々のバンド。音のモニター調整が不備なためお互いの音が聞こえず、せっかくのハードロック・ビバルディはがたがたの演奏でしたが、とりあえず終了。これで早速ビールが飲める。いつもは出番までビールはお預けだったのでつらかった。そんな順調な滑り出しでしたが、夕方から予報どおりの怪しい雲行きとなり、ついに雨が落ち始めたわけです。今年もダンススタジオ「シグネット」の若者や子供たちのダンスとのコラボ。彼らは小雨にもめげず踊ってくれていましたが、さすがの雷雨には悲鳴を上げて皆避難。それでも演奏は続き、残る２バンドはテントの下に入って演奏。観客席は空っぽだけど、雨宿りしながらの聴衆は身内を含め、6-70人はいる。今回の催事には「3.11 東北への思い」も含んでいるだけに、我々も雨なんかに負けてられない。そんな気分が会場に漂っていました。最後は少し小降りになったので全員で合唱してフィナーレ。これはこれなりにいいコンサートになりました。しかしずぶ濡れの機材の後片づけは大変でした。結局作業は翌日にまで持ち越されたのですが、私は翌日は都合で出席できず、2日連続作業の仲間たちには申し訳ない気分です。

  2011/07/31

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• 木陰のウクレレ

  たまらない程暑い日ですが、御所の木陰に入ると風があって少しはマシ。芝生でウクレレ弾きながら友人と過ごしていたら、通る人が皆笑っていく。いい歳のオヤジ二人がウクレレ弾いてたら可笑しいのか。ん、そうかも知れない。外人のおじさんがニコニコして近づいてきた。「オウ、カヴァキーニョね。」「は？」それだよとウクレレを指差す。ウクレレのことをブラジルではそう呼ぶそうです。あんたたちのお仕事は？と聞かれて、もう無職ですというと「オウ、ペンションね。」いや自宅はありますがというと年金をペンションと言うそうな。いろいろ教えてもらって、バイバイねと去っていきました。そのあとカメラを持った女の子がやって来て写真ＯＫ？と聞く。アジアの若者だ。はいよとポーズしたが、いい絵になったかな？ウクレレの話が中途半端になりましたが、私好みの変り種をご紹介しましょう。■まずは格調高くモーツアルトであります。ウクレレ・モーツァルト / Ukulele Mozart ~K.183~ 華麗な多重演奏が素晴らしいが、残念ながら誰の演奏か情報がない。映像も素晴らしい出来です映画初期のメリエスっぽい仕掛けがあって高貴な香りのする名作動画。■次に大真面目な大英帝国のウクレレ合奏団ザ・ウクレレ・オーケストラ・オブ・グレート・ブリテンのSatisfactionとShaft。The Ukulele Orchestra of Great Britain - Satisfaction from 1988?Theme from 'Shaft' - The Ukulele Orchestra of Great Britain ここまで大真面目に演奏されると、ウクレレもたいした楽器であります。マカロニウエスタンの「荒野の用心棒」も笑えます。ほかにジェイク島袋とか、ジャカ弾きのカマテツとかいろいろとすごい達人がおられますが、まあ、すっかり有名人だから省略。他に、足で弾いたり逆立ちして弾く東南アジアの芸人の動画があったのに今は見つからない。あれはすごかった。最後のフィナーレを飾るには、聞けば誰もが笑い出すあの名曲。原曲はPee Wee Hunt楽団の「Somebody Stole My Gal」。Galってのはギャルのこと。もともとキングスイングリッシュを使う上流社会でGirlをそう呼んだそうな。だから訳すと「誰かに姫を盗られたよ」という題名になります。浪花のモーツアルト・キダ先生の作だと思ってました。Somebody Stole My Gal / Ukulele Solo Version

  2011/06/26

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• オオタ・サンのアドリブ・プレイ

  ウクレレに興味ない人にはどうでもいいことでしょうが、ま、とりあえず。ウクレレとはハワイ語で飛び跳ねる蚤という意味だそうで、ポロポロしたその音色からきています。おまけに一番低い音がくるはずの第４弦に１オクターブ高い弦を張るので、ジャランとコードを弾くとからっとした乾いた高い音が出る。これがウクレレの小気味いいリズムを作り出します。これは伴奏用にコード弾きするにはいいのですが、メロディを弾くとなると低い音が足りず、途中で転調しなければなりません。そこで考えられたのが、第４弦にギターと同じ弦を張る「ローＧ」です。ただ、このスタイルの欠点は、ウクレレの胴が小さいために低音をうまく響かせることが出来ないことです。この「ローＧ」は別名「オオタ・サン・スタイル」と呼ばれます。ハワイ生まれのハーブ・オオタ氏によって有名になったからです。世界広しと言えど、世界から「サン」付けで呼ばれるのはこの人だけではないでしょうか？彼が有名になったきっかけはアンドレ・ポップが彼に贈った名曲「ソング・フォー・アンナ」のヒットによるものです。彼の他の曲も天気予報のバックでよく流れているので、皆さんも耳にしたことがあると思います。Song for Anna (Herb Ohta) 1974オオタ・サンの音色はＣＤ録音に使われたウクレレによって違いますが、実にツヤのあるいい音をしています。それは愛用のマーチンのエレアコのせいなのか、録音技術のおかげなのかはわかりませんが、ウクレレらしくないギターもどきの音になっています。だから正当なウクレレ・サウンド愛好者からは「ローＧ」は邪道と呼ばれることもありますが、ま、これは仕方ない。私は邪道でも弾き易いから「ローＧ」のほうが好き。オオタサンのレパートリーは約6000曲、アルバムは７０枚を越えるとも言われていますが、私は10枚ちょっとしか聴いてませんが、ハワイアンよりスタンダード・ジャズのソロ弾きが好みです。下記のベースだけを従えた１曲もいかすナンバーです。ウクレレでチョーキングを多用するってのもニクイです。チョーキングというのは、押さえた弦をぐっと押して半音高くさせる手法ですが、短い弦でこんな事やるとすぐ弦が狂うので、普段は禁じ手なんですがねえ。Herb Ohta - Something a Lot Like Me -"Ukulele in Paradise"それより、オオタ・サンは「ウクレレの神様」なんて呼ばれていますが、その素晴らしさは巧みなソロ・プレイだけでなく、アドリブフレーズの素晴らしさにあるように私は思います。その事は誰も言及しないので不満なのですが、試しにこの「ウイスパー・ノット」のアドリブ・プレイを聴いてみて下さい。途中でエレキでジャズっぽいアドリブが入るので、これと比較してみるといいでしょう。私はジャズのアドリブ理論のような難しいことは分かりませんが、彼の明快で骨太でメロディアスなアドリブフレーズは、時として主旋律のフレーズを上回って魅力的に聴こえ、すっかり酔ってしまいます。みなさんはどう思われますでしょうね？Herb Ohta-Whisper Not-"Magical Uklele残念ながらYOU-TUBEではオオタ・サンのいい動画がほとんどありません。それに彼のほのぼのとした性格も魅力なのに、あんまりいい顔してる動画も少ない。息子のJr.と「ヒイラヴェ」を一緒に演奏しているのを見ると、二人とも難しい顔をしていて残念です。Jr.はオヤジさんに厳しくしつけられたのか、どことなく地味な雰囲気ですね。Jr.もせっかくのテクニックがあるのだから、ジェイク島袋に負けないハデさが欲しいなあ。--------------------------------------------------さてオオタ・サンのアルバムですが、私としてはこの２枚がお勧め。●MAGICAL UKULELE / Herb Ohta / ALFA MUSIC 1996　これはジャズナンバーがメインのアルバムで、選曲、演奏、伴奏、録音すべて充実して　おり、オオタさんのアルバムの中で１番の出来だと思います。　しかし残念ながら現在では入手が困難とのこと。オークションを狙うしかないようです。　先のWHISPER NOTや「ILL CLOSE MY EYES」「HAWAII」「CLOSE YOUR EYES」などいいねえ。●LEGENDARY UKULELE / Herb Ohta / SUN BRAIN 1998　オオタ・サンは朝鮮戦争の頃、通訳として日本に滞在しており、帰国する直前の1962年に　親交のあった愛好家たちをポリドールのスタジオに集めて記念のライブを行いました。　当時はハイＧのチューニングでしたが、ウクレレ１本でソロに伴奏を入れながら多彩な音　を奏でる日系ハワイの青年に皆、驚嘆したそうです。ジャズ、ポピュラー、クラシック、　ラテンと多彩な選曲です。　その時の素晴らしい演奏は山口軍一さんが１０インチのオープン・リール・テープに録音　しました。そのことは関係者には伝説として言い伝えられていましたが、1998年にＣＤ化　されました。２８歳のオオタさんがジンを回し飲みしながらの演奏で、くつろいだ雰囲気　のオオタさんと息を凝らして演奏に聴き入る人々の雰囲気が伝わってきます。ご本人が　「もうこんなには指が動かないよ。」と認める程の名演奏。これも現在入手困難とのこと。　なぜこのような名盤が流通しないのか、ＣＤ業界って不思議ですね。そのアルバムの１曲目「スター・ダスト」／多くのウクレレ・プレーヤーが目指す曲ですStar Dust By Herb Ohta San played with Ukulele

  2011/06/06

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• ウクレレの日々

  さて、ウクレレについてですが、だいたいベーシストというのは家に帰ってウクレレを弾くことになっているらしい。サザンの関口和之さんや子供ばんどの勝誠二さんなどのベーシストは皆、ウクレレの達人。なにせ大御所ポール・マッカートニーもソロアルバム"RAM"での"Ram On"にウクレレ使ってましたね。ポールといえばサムシングをウクレレでやってます。ポールっぽい歌い方なので、えらくイメージが違うけど、この曲、ジョージの追悼ライブで自分が演ると主張して譲らなかったそうです。気になって調べたら、あのウクレレはジョージからもらったものだそうで、映像にも二人が芝生に座って楽しそうにウクレレを弾いているシーンがあるそうです。そんな思い入れを込めてポールは歌っているようです。話がずれましたが、ウクレレは好きなフレーズを弾きながらコードもつけて気軽に楽しめるのが魅力ですね。一人で楽しめる。伴奏に徹するベーシストにとっては、同じ４弦楽器なのに無邪気にメロディを奏でるウクレレをベースの孫として可愛がってしまうのでしょうね。さて、ウクレレは昔から楽器というよりオモチャのイメージでした。そのイメージが変わったのは不思議なことに会社の責任者研修の時でした。なぜかウクレレ片手に研修する奇妙な講師が登場し、部下を統率するのはこの４弦を共鳴させるように一体化させるのがコツだなどと講義をしてくれました。しかしどう考えても、単にウクレレを聴かせたかっただけのようでした。それは高価なギブソン製で、第４弦に細い弦でなくギターと同じ太い弦を張って、これがローＧだなんて、きょとんとしている受講生に自慢してました。そして2曲ほどブルースっぽい曲を演奏してくれましたが、なかなかのもので、私はテキストの片隅にタブ譜をメモしました。後でそれを見つけたその先生は、何じゃこれはと嬉しそうに驚いてくれました。それが私のウクレレを見直すきっかけになりました。そのことを会社の部下に話すと、彼もウクレレ好きだったので、教則テープとＣＤを貸してくれました。テープはサザンの関口さんと山口岩男のお二人による入門編。CDはハーブ・オオタと高木ブーのもの。　そしてオオタ・サンのジャズ・ウクレレにハマりました。早速ハーブ・オオタの教則テープを買い込みましたが、家にはギターしかない。ちょうどその頃、ハワイに家族で行くことになったので、土産がわりにウクレレを。予算の都合でコアの木には手が届かず、ノーブランドのコンサートタイプ。家でヤスリで削って4弦にギター用の太い弦を張り、オオタサン・スタイルと呼ばれるローＧに変えました。これでソロウクレレの準備完了。あれから10年近くたちますが、いつもベッドサイドに置いてベッドに入って腹の上に乗せて弾きながら寝るのです。私の子守唄です。で、弾きながら寝入ってしまい、朝にウクレレが床に転がっていることもたびたびあります。ちなみに、ライブが近づくとベースを同じように腹の上に乗せ、イヤホンで曲を聴きながら練習することもありますが、これは苦しい。重くて息が出来ないので20分が限度ですね。それに夜中のベースの生音は気味が悪い。以前、子供が横で寝ていた頃はうなされてましたね。もちろん昼間にウクレレをテラスで弾くこともありますが、ご近所の手前大きな音も立てられず、家の中では家族にうるさがられるし。サイレントのウクレレが欲しいよー。

  2011/05/27

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• ウクレレのBEATLESにニヤリ

  先日ちょっと用事で横浜に帰ってましたが、ベッドの横に置いているウクレレを久しぶりに触ってたらこの人のYOU-TUBEチャンネルが覗きたくなりました。今度はどんな曲をやってくれてるかな？この人はドイツに住むＷＳ64さんというおじさん。ウクレレで膨大な数の曲を演奏してます。特にビートルズがお好きなようで、ほぼ全曲やっつけてらっしゃる。"I am the Wallas"なんてのから"A Day In The Life"などという大曲まで。その仕上がりがどうかというより、そんな曲まで演ってくれるという事のほうがカンゲキ。好きなんだなあ、って感じ。この人の曲のリストを眺めていると私好みの曲ばっかしで、きっと同じ世代なんでしょう。それにピンク・フロイドの"Shine On You Crazy Diamond"も大真面目で弾くなんて、一緒に酒でも飲みたいおやじさんです。下記の動画では15分かけてビートルズのアルバム"Please Please Me"の全曲をメドレーで聴かせてくれます。映像も、版権はどうしたのかわかりませんが、よく出来ています。パソコン作業のバックに最適な脱力サウンド。ゴキゲン・ウクレレです。Please Please Me Album - Ukulele Version この人の動画には実に様々なウクレレが登場します。ソロがよく、歌入りのはちょっと何ですが、キーボードやサックスでオリジナルまで演っていて結構お達者です...。これはオマケ、ジョージ特集です。Here Comes The Sun/Gently Weeps/Something/My Sweet Lord ---------------------------------------------------ウクレレについてはいずれゆっくりと思っていながら、長話になりそうで話題にするのを避けてきました。でも久々にこの人のYOU-YUBEサイトを聴いて、紹介したくなりました。

  2011/05/22

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• ハードＢａロックなビバルディ

  純粋なクラシック音楽フアンの方には申し訳ないですが、私は音楽的には雑食でありチャンポン系なので、様々な音楽をごっちゃ混ぜにして楽しんでます。というか、ジャンルに囚われない曲の組み合わせのほうが、気分を広げてくれるような気がするからです。若い頃はハードロックバンドの練習の合い間にバッハの「Ｇ線上のアリア」とかヘンデルの「水上の音楽」なんてのを聴いて耳を休めてました。硬く凝った身体が芯からほぐされていくような気分でした。その頃、「Ｇ線上のアリア」とか、ピンク・フロイドやキング・クリムゾンやマイルス・デイビスなどのアルバムから静かな曲だけを集めた音楽テープを作ったりしましたが、これは後に流行ったヒーリング・ミュージックの走りだったのですね。ところで今、横浜で組んでいるBATTAというバンドは、いろんな曲を寄せ集めて演奏するふざけたバンドですが、新年会でギタリストが新たなテーマを宣言しました。「今年はクラシックやるぞい！」全員、えー！とアタマを抱えてしまいました。「それってどんなギャグをやればいいの？」... みんな客を笑わせる事しかアタマにありません。まあベースはギター程難しくないし何とかなるよと、気軽に家で耳コピーを始めて愕然とした、和音、リズムがめまぐるしく変り、延々と同じリフを繰り返すロックのような楽章はほとんどない。冷や汗でました。ということで、今「At Vance」というバンドのビバルディを特訓中です。滅茶苦茶うるさいビバルディですが、ギターの早弾きやタッピングにはバロックの過剰な程の装飾音がぴったり合うようです。イングヴェイ・マルムスティーンなどは好んでバッハを弾いてますし、クラシックの影響の強いロックミュージシャンも結構多いようですね。そういえば、ディープ・パープルのお二人もそうでした。オーケストラと競演したりね。今年の課題曲はちょっと重いし、横浜に帰る事は少ないので練習もほとんど出来ない。どうしたものか。悩みながら夜な夜な練習してます。Vivaldi-Four Seasons: Summer- At Vanceどこのどなたかは存じませんが、エレキでパッヘルベルのカノン、聴かせてくれます。再生回数、なんと8,785万回！ guitar

  2011/05/01

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• ７８回転のブランデンブルグとワインの集い

  今日もレコードコンサートに出かけました。今度は７８回転のＳＰ盤でブランデンブルグを全曲聴くという催しです。この企画は以前に取り上げた旧・明倫校のレコードコンサートを企画する亀村正章さんが、知り合いのドミニコ修道院の応接室を借りて催されたものです。亀村さんは京都放送で音楽番組のプロデューサーをされていた方で、豊富な知識とレコードコレクションをお持ちです。場所は御所の東方に位置し、昔は公家さんの屋敷だった地区なので落ち着いた住宅地です。ドミニコ修道院の一画に当時の庭の一部が残っており、今回の会場である応接のある洋館と大広間のある和風の建物があります。実はこの建物を見せてもらうのも今回の目的のひとつでした。通された応接の間は、緻密な漆喰装飾の施された折上げ天井と銅製シャンデリア、床は寄木細工のフロア、黒い石造りの暖炉の横に黒漆の床の間という和洋折衷の洋間。約１５名程の参加者とシスターの方々が集まっていました。レコードはアドルフ・ブッシュ室内管弦楽団による１４枚組みＳＰ盤です。片面が５分もたないので曲の途中で切れるのが難点ですがこれは仕方ない。この協奏曲はバッハの中でも親しみ易く、様々な楽器を主役にしているのでバリエーション豊かです。ただ、第６番まであり各２～４曲構成なので全部で１８曲、２時間以上かかるので全曲通しで聴けるのはめったにない。私は３番の第１楽章は当然として、１の４、３の１、６の３などが好きでよく聴きますが、特に６の１は水辺に波が寄せて来て陽光がきらめくようなイメージのわくわくするような曲なのでとても好きです。第３番が終わったときに休憩が入り、飲み物を出していただきました。冷たく冷やされた赤ワインののど越しがとても心地よく、しばらくすると胃の中からじんわりと熱いものが湧いて来て気分よくなりました。私は酒は強いほうでないので回りも早い。この敷地は東を加茂川に面しているようです。面取りガラスの大窓から庭を眺めると、芝と築山で造園された庭があり、その向こうは幼稚園のグランド、遊具がちょっと見苦しい。しかしその向こうには加茂川の土手が見え、遠くに東山、中腹には大文字が浮かぶ。ということは、夏の送り火をこの部屋から眺められたのですね。幼稚園が無かった頃はすばらしい景色だったことでしょう。長い年月を経た建物で、昭和１０年に録音されたバッハを、ワインとともに味わうなんて、とっても贅沢なひと時でした。そうそう、肝心のＳＰ盤の音ですが、今回はテクニクスのプレーヤーにトライオードの真空管アンプを通じての再生でした。傷やトレース音のブツブツ、シャーというＳＰ特有のノイズは仕方ないとして、音域も広く、ＬＰレコードとほとんど変わらない音質に驚きました。当時は蓄音器の能力が低かったので、ＳＰ盤といえば甲高い割れた音のイメージしかありませんでした。しかしレコードに刻まれた音はかなりの品質なので、ちゃんとした再生装置さえあれば、ＳＰ盤でも当時の演奏の忠実な再生が可能なのだと感心しました。私の好きな６番の第一楽章Bach - Brandenburg Concerto No. 6 in B-flat major BWV 1051 - 1. Allegro - 2. Adagio ma non troppo

  2011/04/30

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• ＬＰレコードを聴く会

  今は一人で何十枚もＣＤを持ったり、何百曲もの音楽データを持ち歩く時代ですが、昔は音楽を聴くときには何人もの人達が集まり、息を殺して聴き入ったものです。音楽というものは本来そうあるべきものです。演奏するものと聴く者は相対峙する真剣勝負。そんな気構えでいたいものです。なのに、食事しながらとか船遊びしながら音楽を流させた王侯貴族やブルジョワジーはそれなりにバチがあたって没落したりしてます。先日、ＬＰレコードを聴く会というのに参加しました。京都の廃校になった小学校の教室にかなりの年配の方々50名がぎっしり集まり、フルトベングラーやカラヤンの演奏に聴き入ってました。私も久々にアルテックのスピーカーに対面して神妙に鑑賞させてもらいました。オーディオ専門店の試聴コーナーほどの音量も音質もなく、正直退屈だったけど、大真面目に音楽を聴くオモシロさと懐かしさを楽しみました。日頃歩きながらしか聴かない音楽への、気まぐれな罪滅ぼしでもあります。この「明倫レコード倶楽部」という会は京都芸術センターの企画イベントで、たまたま今回はＬＰでしたが、本来は78回転のＳＰを楽しむ会です。７８回転のＳＰ盤がどんな音を奏でるのかを知りたくて以前から注目してきました。次回が楽しみです。

  2011/04/18

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• プカプカの日々

  今ではすっかり縁がなくなりましたが、私もセブンスター２箱の日々もありました。新聞の読み物で懐かしい歌が取り上げられていて、その事を思い出しました。西岡恭蔵＆ディラン・セカンドの「プカプカ」という唄。あの頃はほとんどの若者と同じく、誰かのアパートに集まっては安ウイスキーや煙草を片手にうだうだと時間をつぶしていました。そんな時たいがい誰かがギターを取り出して、チューニングの狂ったままこの歌を歌いだしたものです。大阪に就職した頃、近所に住む音楽好きの友人がフォーク喫茶を作ると言い出し、彼の家には得体のしれない様々な人間が出入りして深夜まで賑わっていました。私も会社とは全く縁のない人達が面白く、夜昼構わず勝手に上り込んでいました。ディランのママさんがやって来たのもその頃。丸顔で長い髪のミステリアスな風貌。私も何度か会って馴染みになったからか、車から降りる時、さりげなく手を差し出すので、私はうやうやしくその手を取って迎えていた。みんなが一目置くカリスマ的貫禄ある物腰。彼女のお店は難波元町の「喫茶ディラン」。関西フォークの聖地とまで言われた店です。ディラン２の大塚まさじ氏と共同経営していたのです。友人たちが店の運営方針でもめ始めると、うんざりしたのか彼等を無視して自分の生い立ちを延々と私に語ってくれた事もありました。「悔しくて、いっぱい本を読んで...」というフレーズは今でも覚えていますが、私もかなり酒がまわっていたのでどんな内容か忘れてしまった。もったいないことです。この頃の事は１冊の本になりそうな程いろいろありましたが、深いものを見ることなく流され、忘れ去ってしまいました。とにかく回りの人たちよりは遥かに恵まれた立場にいたのに満たされず、いろんな感情が渦巻いて、何も掴めず、不安定な時期でした。しかし今振り返って見るととても重く、手ごたえのある日々だったのかもしれません。「ぷかぷか」を聴く度に胸の奥がちくちくします。プカプカを歌ってくれた人たち１西岡恭蔵、有山淳司、原田芳雄、大塚まさじ、つじあやの、桃井かおり(清水ミチコ)、泉谷しげる＆夏川結衣、桑田佳祐、高田渡、安田南(プカプカのモデル？）ほか

  2011/02/26

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• みんなのうたのうた

  新年が明けました。今年は母と一緒に横浜で過ごしてます。寒いのでのんびりテレビ三昧です。「みんなのうた」といえば、サザンを思い浮かべる人が多いと思うけど、これはＮＨＫの番組の方です。テレビで特集やってました。50周年だって。私も昔から好きでした。渋い曲もあり、子供だけに見せるのはもったいない番組です。この番組はもともとイラストレーターの和田誠さんらが５分の番組枠でアニメーションに曲をつけたらという企画ではじまったそうだ。だからアニメも斬新。手間隙かけた映像も多い。でもやはり曲がいい。最近では「回転木馬に僕と猫」とか、紅白でも歌われた郷ひろみの「僕らのヒーロー」なんかよかったね。番組では様々な曲が紹介されていたが、驚いたのはみんなのうたの第一回の作品が「おお牧場はみどり」とカップリングだった「誰も知らない」だったこと。この歌はとても気に入っていて、中学の頃に作った歌詩ノートにはＰＰＭやマイク真木の歌と一緒に書き込んでました。私が第一回を見たはずはないので、おそらく再放映されたのを見たんだろう。「誰も知らない」は「星を焼いて、食って、おなかこわす」という谷川俊太郎のちょっとＳＦっぽい歌詞と、和田誠の素朴ながら味のあるアニメ、楠トシエのコミカルで合いの手を入れた歌の作品。懐かしく見ました。中山うり - 回転木馬に僕と猫

  2011/01/01

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• さらば光学ディスク?

  先日の中高生バンドコンテストのライブ音源を編集してＣＤに焼こうとしましたが、曲間のプレギャップ設定や曲とアナウンスの音量調節などはなんとか出来たのに各曲データの書き込みで難航しました。この数週間、様々な書き込みソフトを試したけれどうまくいきません。WMPで表記されたデータがiTuneでは出なかったりその逆だったりとお手上げ状態。Super Tag Editorで楽曲データは全部打ち込んだのですが。結局わかったのは、mp3での音楽情報とCD盤での情報の記録方式は違うということ。CDを演奏する時に不明アーチストとならないようにCD情報を書き込むには書き込みソフトでのCD-TEXT編集に加え、作業ドライブが対応してないとだめとのこと。そんなわけで、無駄に時間を費やしてしまいました。そんな折、iTuneの10でＣＤを焼こうとしたら、そのコマンドが作業面のどこにも見当たらない。ネットで探してやっとその方法が解決しました。なんでこんな迷惑なことになったのか、その理由を紹介したその人のブログが面白かったので紹介します。iforce brog／Appleは光学ドライブに死刑宣告なるほど、AppleはもはやCD-ROMやDVDに見切りをつけたということです。昔のmaｃでフロッピーディスクが使えなくなった時も腹を立てたことがありましたが、これも時代の流れ、ですか。それにしてもAppleは、やることがストレートだなあ。

  2010/12/05

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• 地元の仲間たちの笑顔

  先日、地元の中高生達によるバンドコンテスト「つづきミュージックバトル」がおわりました。今年はいろいろ大変でした。運営事務が区役所から我々民間に引き継がれ、予算も半分になり、関係者はすったもんだしながらなんとか開催に漕ぎ着けました。幸い中高生スタッフも沢山集まり、応募バンドも13組と充実したイベントとして、500名を超える観客を迎えました。私は裏方だったのでステージはほとんど見れなかったのですが、中高生バンドの演奏やオリジナル曲の個性や完成度はなかなかのものでした。恐るべし中高生！それに、ゲストに呼んだ横浜出身の「LiLi」と「Emotion」はさすがプロとしての完成度の高い演奏とステージで会場を盛り上げてくれました。そして審査を待つ中高生たちに向けて、自分たちの経験を元に語りかけ、励ましてくれるなど、感動的な交流もありました。我々オトナ達は運営だけに気をとられていましたが、中高生たちの間では思いがけないことがいろいろ起こっていたようです。同じようなイベントにYHFM（横浜ハイスクールミュージックフェスティバル）がありますが、あちらは全国対象の大規模な催しです。しかし我々のTMBは身近な仲間での手作りがウリです。そのよさをみんなが味わってくれれば我々としてもやりがいがあったというものです。それにしても疲れた。いや、まだまだ成果集約作業は続きます。

  2010/11/10

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• 成毛滋のエピタフ／ロックの歴史秘話ヒストリア

  日本のロックについて少しアタマを冷やして考えたら、たしかに成毛滋は音楽シーンの表舞台に立った人ではないので、歴史的には無視されても仕方ないかもしれませんね。しかし成毛の元からは数々のロックミュージシャンが輩出し、成毛の教則テープによって日本中の若者は高度なギターフレーズを習得することが出来ました。＜ナルモ・シゲルとは＞ 成毛シゲル（Dr.シーゲル）の名前を知らない若い人いたら、ぜひ覚えといてください。日本のロックの創世記のスターです。ロックギタリストのご先祖様ですから。 ギター・成毛滋、ドラム・つのだ☆ひろの「ジプシーアイズ」では柳ジョージやミッキー吉野が参加。 成毛＆角田の「フライドエッグ」ではベースは当時高校生だった高中正義が担当してます。＜メジャーになれなかった理由＞ 早すぎるロックスター成毛滋は音楽業界から締め出され、英国に渡って数々のミュージシャンと交流を持ち、1975年に帰国して録音したアルバムをレコード会社に売り込んだが、唄のないインスト曲はディレクターに理解されるところか、かんかんになって怒られたとのこと。その後も彼の音楽は歌謡曲を主とする音楽業界とは全くかみ合わないまま、表舞台からはずされました。ほんとに悲劇のロックスターです。超絶のギターテクニックと感性を持ちながら、わずかなアルバム以外は、世に出た曲はほとんどありません。Dr.Siegel's Archives（成毛滋のレア音源）＜プログレとの関係＞ 彼はプログレ系の曲も好んで作っています。「フライドエッグ」にはキング・クリムゾンの「エピタフ」に触発された曲が入っています。上記のサイトにはプログレキーボードアーチストとしての成毛滋の音源も！ "Alone in My Room'の大作はなかなかの出来です。ＥＬＰの「タルカス」をもじった「ザルカス」という曲まで作っています。＜グレコとの関係＞ 成毛氏は人並みはずれて手が小さいので、当時三流だったグレコに特注を頼み、それが気に入った成毛は好んでライブで使い、自慢した。その反響が大きかったためにグレコは彼に初心者向け教則ソノシートを依頼。このおまけがヒットしてグレコは一躍トップブランドになったとのこと。その後も成毛はグレコのご意見番として密接に歩んできた。しかし後には安価でオリジナルな路線を押す成毛と、デッドコピーで高級路線に行きたいグレコの方針が合わず、両者の関係は破談する。 グレコと成毛滋晩年は、ロングヘアーはすっかり抜け落ちながらもギターテクは衰えなかったものの、後輩ミュージシャンのライブや深夜ＴＶなどに顔を見せる程度でした。2007年04月05日、成毛滋死去。彼のエピタフ（墓碑銘）には「日本にロックの種を蒔いた男」とでも記そうか。（Dr.シーゲルはおしゃべりも相当達者。後半の演奏だけでも見てね）寺内ﾍﾝﾄﾞﾘｯｸｽ～成毛滋

  2010/11/03

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• 日本のロックの歴史?

  昨日、ＮＨＫ-ＢＳで日本のロックの歩みの番組を見ました。第一回ののっけから「フラワートラベリングバンド」。懐かしい「Make Up」のカバン風ジャケットを思い出した。そしてこれが「外道」か、映像で見るのは初めてです。そして竹田和夫のクりエイション。地方都市のライブにいった事があります。いいですねー。って、ちょっと待った！なんだこれは？再びタイトルを確認すると「ロック誕生～ニッポンＲＯＣＫ４０年」とある。これが「ロック誕生？」うーん、なんとも中途半端で割り切れない。クラシックで言えば、ビバルディやバッハを飛び越してショパンやブラームスから語り出したような。なんで成毛シゲルが出て来ないのだ。日本の音楽業界にロックミュージックとロックギターもたらした男。そんな思いでウィキペディアで日本のロックの歴史を調べようとしたら、大変なことになってる。いろんな人が持論を楯にああだこうだと大混戦。まるでテレビのトーク番組。全員が同時にしゃべってそのうるさいことといったら...。まあ、いいや。とにかく、これまでに活躍してきた日本のロックバンドを見せてもらえるだけでもありがたい。早すぎたギタリスト成毛滋については知ってる人だけ知ってればいいでしょう。とはいうものの、この人が日本のロックの歴史から無視されるのは非常に辛い。Flower Travellin' Band - Make Up

  2010/11/02

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• シアトルのジミヘン

  　＜写真：個人のプライバシーのため勝手にトリミングしちゃいました＞メールで写真が届きました。ねじくれた真っ黒な銅像。よく見るとジミヘンです。その像の横で同じようにねじくれているのはバンド仲間、BATTAのＯさん。この夏のライブのあと、仕事でシアトルに滞在しています。さすがギタリストだけあって、真っ先にここに行ったとのこと。シアトルに生まれたジミは黒人とインデアンの血を引き、居留地で暮らすこともあったが、５ドルのギターを手にしてからめきめき上達し、その後イギリスでその才能を見出され、時代の寵児となってアメリカに凱旋。しかしマフィアに縛られて音楽活動も自由にならない身だったとの説もあり、結局、麻薬と酒で死にました。この像はそんな彼の苦悩の人生を表しているようですね。彼の死後、記念碑が建てられることになったときも麻薬死が問題となって、結局シアトル動物園の敷地に建てられたそうです。死んでもなおこの仕打ち。冷たい世間にもまれながら、サウスポーで自らの音楽世界を切り開いた一人の偉大なミュージシャンでした。ギターサウンドの可能性を極限まで広げたことで、マイルス・デイビスやギル・エヴァンスが絶賛し、それぞれ競演を計画していたという。実現していたらすごいアルバムになったでしょうね。１３日からＮＨＫ・ＢＳでギタリスト特集が始まるようですね。心して彼の功績を眺めましょう。

  2010/09/09

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• ＢＥＣＫのギター

  今頃話題にするのもなんですが、映画ＢＥＣＫが大々的に売り出されてますね。昔、漫画で流行ったとき、主人公の愛用のギターがそのままの仕様で発売になってました。６年前のことだけど、もう廃番でしょうね。今回の実写版ではレスポール使ってるようですが、いくら愛犬の名前とはいえ、ＢＥＣＫを名乗るんだったらテレキャスにして欲しかったなあ。（もちろんジェフ・ベックも黒のレスポールを使ってた時期もありましたがね）といっても、漫画も読んでないので偉そうなこと言えません。バンドを扱った漫画は「ナナ」にしても水野英子の「ファイヤー」（知ってる人、懐かしいでしょう？）にしても、どこかカッコよく描かれていて実感がわかないんですね。音楽を演るシーンを音の伝えられない文章や漫画で表現するのはとても難しいことだしね。ただひとつ、しょぼくれたロックバンドを扱った大友克洋の「聖者が街にやって来る」（だっけ？）は面白かった。途中でコードがわからなくなってよれよれになるところなんぞ、とてもリアリティがあって笑っちゃいました。彼はかなりのロック好きですね。脱線するけど映画「青春デンデケデン」もリアルで面白かった。お寺で下手な音を出したりして。ケンイチの「デトロイトロックシティ」はドタバタとしては面白かったけど、ステージが軽過ぎてもっとヘビーに描いてほしかったなあ。それにしても、なんで映画ＢＥＣＫのテーマ曲がオアシスなの？

  2010/09/05

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• クオリーメンの78回転盤があった！

  失礼しました。イギリスでもビートルズのＳＰ盤が発売されていました。とはいえビートルズの前身のThe Quarrymenのデビュー盤。クオリーメンはジョンが友人を集めて作ったバンドで、のちにポールとジョージが加入。そして1958年に小遣いを集めてリバプールで初レコーディングしたのが、この78回転ＳＰ盤。Ｂ面の「In Spite Of All The Danger」がポールの初オリジナル曲だそうです。In Spite of All The Danger - The Quarrymenその頃リンゴは「ザ・ハリケーンズ」でドラムを叩いてました。クオリーメンはその後、何人かメンバーが入れ替わり、Ｓ・サトクリフが加入して「シルバー・ビートルズ」と名乗ることになります。詳細は下記のタネイタさんのブログをどうぞ。画像も同ブログより拝借させていただきました。（写真撮影者はジョン・ロー氏） 最初のビートルズ ＳＰ盤（７８回転

  2010/08/16

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• 弦の味

  このＢＡＴＴＡというバンド名は、いろんな曲のやりにくいところは飛ばして、いいとこだけをつぎはぎにしたりするというイージーなバンドで、そんな無責任なところがバッタもんみたいということでつけたそうです。とはいえ、ギターやキーボード、ドラムのみなさん、テクはかなりのものです。いつものように練習中に「ん、じゃ口で弾いてよ」と冗談を言ったら、ギターのオギノさんは「えーっ」と嫌そうな顔をしたのに本当に口で演り出しました。驚きました。後で彼はつくづく語ってました。「口で弾くのってきついんですよ。脳天にグワーンて来るんです。ジミヘンは前歯で引掛けて弾くけど、僕は弦を押してはじくんです。ところがはじかれた弦が糸切り歯に当たって、その衝撃で脳ミソが揺さぶられるんです。おまけに口の中は鉄臭くてたまらんし。」へー、そうなんだ。こんなリアルな話、初めて聞きました。それにしても冗談でなく本当にやっちゃうとは、すごい人です。しかし彼は続けて「なのに娘達からは、カッコだけで実際は手で引いてるんだろうなんて言われるんですよ。」と寂しそう。たしかに、ギターで顔が隠れるので何してるのかわからないんですよね。天才は理解されないってとこでしょうかね。Jimmy Henrix only with his mouthネットを見てたら、こんなのがありました。口だけでジミヘンの音マネやっちゃいます。面白いので、オギノさんには次これやってもらいましょう。Mouth Guitarうおっ、こんなのもあった。ゲーリー・ムーアもセクスイー部長も真っ青！The Man is Playing Guitar with His Mouth

  2010/08/03

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• お疲れサマーライブ

  昨日の炎天下、まさに灼熱の屋外ライブが終わりました。今日は出がらし。朝7時の会場設営から撤収完了の21時までは汗だく。でも日が落ちてからは少し風も出てきて、フィナーレにお願いしたゲストのジェリー・藤尾さんのステージでは満員のお客さんと楽しめました。また、打ち上げはかってない70人を超える大人数で盛り上がりました。今回、助っ人として参加したバンドはとんでもないバンドでした。別な曲をどうくっ付けるかとか、どんなギャグを入れるのかと、練習をほったらかして観客を笑わせることばかりあれこれ議論してます。で、私もつられて、超難解ギタープレイの最中にカトちゃんクシャミを入れたらと提案すると即採用。ギタリストは何度もクシャミの練習してました。なんちゅうバンドや。かって「ダディ・八千代とおとぼけＣＡＴＳ」っていう爆笑バンドがありました。好きでしたね、この手のバンドは。なんかはまってしまいそう。ヴァン・ヘイレンのエラプション～マホガニー・ラッシュのワールドアンセムT POP2010 BATTA ｴﾗﾌﾟ～ｱﾝｾﾑweb用

  2010/08/01

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• ミニミニ・ギターアンプ・amPlug

  ライブの前にエレキギターをチューニングメーターで調整しても音が聞こえないので不安です。そんなときポケットからこれを出してギターにつなぐと...。ほれヘビーサウンドが。手のひらに乗るミニアンプ、VOX社のamPlugです。以前は15ｃｍほどのコンパクトアンプを楽屋に持ち込んで音あわせをしていたのですが、昨年、別なバンドの人から便利だよと紹介されたのがこれでした。それ以来、ライブの機会がないまま今日に至りましたが、今度の夏のライブ用にベースの練習を始めたのですが、パソコンとラジカセをつないで音取りをしても低音域がちっとも再現できず困ってました。するとネットでこのamPlugのベースタイプが出てるというので早速地元の楽器屋に行くと品切れ。あわてて渋谷あたりを回りましたがどこも入荷待ちでした。歩き回って道玄坂のヤマハに行くと発見。即購入しました。￥3700だったかな？GEINの効き具合はイマイチだが、低音域ははっきり聴こえるし、MP3プレーヤーをつなぐとちゃんとミキシング演奏も出来ます。これはスグレモノですね。イヤホンでしか聴けませんが、このサイズなら十分使えます。先日横浜の楽器屋に行ったら出荷始めたということです。眉唾モノだと疑う人はここで試聴出来ますよ。（ギターだけですが）VOX ミニアンプ amPlug

  2010/07/11

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• 久々のハードロックバンド

  オーディションが終わりました。といってもお誘いを受けたアマチュアバンドの初練習。ひと世代若いおじさんバンドのベースが転勤したので、私にお誘いが来たのです。でもとてもレベルの高いバンドだと聞いていたので緊張してましたが、いくつか課題を残しながらもなんとか助っ人ベースは合格させていただいたようです。いまさらハードロックは勘弁して欲しい、なんてグチりながらもせっせと練習した甲斐がありました。曲はディープ・パープルだけでなく、マホガニー・ラッシュやバン・へイレンなどの初めて聞く曲もありましたが、難関はクイーンズ・ライチと言うバンドの「アナーキーＸ」。すごい変調子のリズムの取りにくい曲でしたが、それだけに魅力的な曲でした。その後の飲み会は、初対面の上に歳が違ってもやっぱりロック世代。次から次へと音楽の話題が出て止まらない。そのうちの一人はなんと同じ京都の隣の学区だったとか。ライブハウスの捨得や京大の伝説のバンド「ラブ・アフェアー」まで知っていて嬉しくなりました。まさに奇遇でした。この歳でまた新しい知り合いが出来てとても嬉しいです。とても充実した半日でした。Queensryche -Anarchy X

  2010/06/03

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• オトナのハートに火をつけて

  ドアーズといえば代表作「Light My Fire」ですが、私はこの曲のタイトルを聞くとホセ・フェリシアーノを思い出します。最初に彼の歌で聴いてなじんでいたからです。彼はこの曲でグラミー賞を取ってますが、当時の私はこの曲のおかげで２つのことを知りました。ひとつはロックミュージックの楽曲がリズムやビートだけでなく、ポピュラーミュージックとして十分通用するレベルであること。もうひとつは、楽曲はアレンジと歌い方でこんなにも違う曲になるということです。ソウルっぽいオトナの音楽にアレンジされた「Light My Fire」は私の好みの音楽ジャンルを広げてくれました。Jose Feliciano - Light My Fire

  2010/05/23

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• 久々の遺産

  先週、会社で残業していたら携帯が鳴りました。なんだか騒がしい音にまぎれて友人の声が途切れ途切れに。なんだと思ったら「とにかくこの曲がわかるか」という。よく聴くとおお懐かしい、「ライダース・オン・ザ・ストーム」。梅田の店に入ったらドアーズが鳴ってたので皆が私を思い出してすぐ電話したとのこと。大阪の昔のバンド仲間たちです。そういえばよく聴いてました「ジム・モリソンの遺産」。このアルバムはベストものなのに渋くまとまった選曲の２枚組みで、水彩のアルバムジャケットも魅力的な作品でした。1972年発売ですぐ消えてしまったので知ってる人は少ないようです。ドアーズの曲はけっこうマニアックで、キーボードが主のサウンドなのでロックバンドが取り上げることは少ないようです。なにせジム・モリソンのようなヴォーカルがいないし。またドアーズの唄は全体に重く暗いのですが、SPANISH CARAVAN、THE END、THE WASPなんか好きでしたね。ドアーズで思い出してもらったおかげで、こちらもいろいろとあの頃を思い出しました。Riders on the Storm (original album version) - Music Video The Doors - When The Music's Over (by Studio 99)

  2010/05/18

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• 桜の下のベース

  朝早く宅急便のベルで起こされました。といっても世間ではもう９時。還暦過ぎても遅寝は直りません。ねぼけマナコで出てみると「はいギターです」と渡された包み。開けてみるとおお、カール・ハフナーのバイオリンベース。娘の入学のお祝いにと、私の先輩が送ってくれたプレゼントです。娘が帰ってくるのが待ち切れずさっそく試奏。ソフトな低音から硬い音、ブーストした音など幅が広い。ポールがメロディアスなベースラインを奏でた名機です。DON'T LET ME DOWN、SOMETHINGが弾きたくなりました。あ、この曲はこのベースじゃなかった。ポールは中期にはリッケンバッカーのソリッドボディベースを弾いてたのですね。肝心の娘は学校のサークルの歓迎会とかで夜遅くなってもぜんぜん連絡がない。やっと電話があったら、終電がなくなったので帰れないとのこと。やれやれ、早速この始末か。仕方なしに30キロほど車を飛ばして町田まで娘とお友達をお迎えに。翌日起きて着た娘はこの思いがけないプレゼントに「えー、うっそー、ホントー？」と感激。恐る恐るベースを手にとってみた娘は「これすごく弾きやすい」と嬉しそう。とても軽く、そしてショートスケールで幅も狭いので女の子の指にはフィットしやすいのでしょう。それになんといっても部屋で練習するときにアンプをつながないでも音がしっかり取れるからでしょうね。私も貸してもらって今度、スタジオで音を試してみましょう。どうも有難うございました。

  2010/04/11

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• 氷上の００７

  バンクーバーでの真央ちゃんとキムヨナの息詰る競演は世界を沸かせましたが、私にとっては勝った負けたより、非常に高度な演技を見せてもらった贅沢なひと時でした。ま、このお二人についての感想は沢山の方々にお任せします。私はバックの音楽についてお話しします。フィギュアスケートでは選曲が重要なポイントになりますが、今回のキムヨナの００７は効果を計算され尽くしたうまい選曲だとTVで評論家が言ってました。よく知られたジェームス・ボンドのテーマを後半まで出さずに前半を効果音楽でつなげるという編曲がよかったようです。確かに効果ありました。ところでこの曲の作曲者のジョン・バリーは英国の映画音楽の大家。００７で有名ですが、「真夜中のカウボーイ」「コットンクラブ」「ダンス・ウイズ・ウルブス」など数え切れないほどの映画音楽を書いていて「野生のエルザ」の美しいメロディを覚えている人もおられるでしょう。この人の渋くオーソドックスな映画音楽もいいのですが、私はこの人の若い頃のジャズっぽいセンスの音楽時代が好きです。特に「ナック」という小品の映画のタイトルバック曲が大好きです。ムーディなストリングスの後ろでオルガンとベースがいい雰囲気で絡むんです。けど誰も知らないでしょうね、この映画。リンゴスターに似たリタ・トゥシンハム主演のお色気コメディで、監督は「BeatlesのHELP！」のリチャード・レスターでした。ちなみに真央ちゃんとキムヨナとどっちのヒイキ？と聞かれたら私は迷わず安藤美姫と答えますね...って、誰も聞いてないか。THE KNACK／ trailer rita tushingham追記：John Barryさんのお仕事はこんなのです,,,John Barry - Greatest Hits

  2010/02/28

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• シャンソン・de・切手整理

  ここは音楽ブログのつもりなので、音楽の話もしなくちゃね。切手整理は未だこのような有様で、湿度計付き防湿ボックスを何個か買い込み、詰め替えようとしてるんですが一向にラチがあきません。和室を早くかたづけろと嫁さんからの苦情は日増しに高まってきてるのであせってるんですが。で、今日も作業中。音なしでは寂しいので最初「小野リサ」をかけてましたが、ちょっと単調なので、フランスのラジオ放送の録音テープを流してみました。これはその昔、新婚旅行で滞在したパリで録音した現地のラジオ放送です。（あれ以降、ドイツや香港などに行く度に現地ラジオを録音してました。）フランス語の天気予報やニュースにまじって新旧のシャンソンが流れてきます。エディット・ピアフの「パダン・パダン」や名も知らない昔のシャンソンの数々。コミカルなおしゃべりのCMのあとは、懐かしい「ミカド」のささやくようなヴォーカル。あのころ日本でも流行ってたテクノ系フレンチポップスです。「冬のノフラージュ」だったかな？このアルバムは細野晴臣のプライベートレーベルから出てたんだってね。知らなかった。YOU-TUBEで探したらちゃんと映像が残ってました。便利な時代ですねMikado - Nauflage En Hiver（PV）それ以降、フレンチ系のポップスに興味をもちましたが情報がほとんどなくて、嫁さんのフランス在住の友人に頼んでテープを何本か送ってもらったことがありました。その中で名前がわかったのはセルジュ・ゲーンズブルくらいで、エティエヌ・ダホ？とかいろいろ読み方もわからない人の歌がいっぱい。サウンド的にはアメリカンポップスと変わらないのに独特の妙な節回しや展開にちょっぴり異文化を感じましたね。そんなフレンチサウンドを聴きながら、障子から透けてくる夕日を浴びて切手をアルバムに並べ変えていると、なんかサン・マルタン運河沿いに出てた切手屋の店先を覗いているような気分になりました。

  2010/02/18

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• アップルレコードのジェームス氏

  昔、「ミュージックライフ」という音楽雑誌だったと思いますが、ビートルズのアップル社 のルポ記事が載っていて、そこで、アップル社の社員のテイラーさんの写真がありました。 のちにジェームス・テイラーのジャケットをみたとき、このテイラーさんに似てるなと思った のですが、今になってわかりました。どうも同じ人物だったようです。 と言うか、あれだけジェームス・テーラーを聴いていて、彼がアップルレコードからデビュー したというのを私は知らなかったのです。なんでも、ポールの婚約者の兄貴が「ピーターと ゴードン」のピーター・アッシャーで、彼の推薦でアップルと契約したそうな。ですが、アッ プル社の内紛でピーターとジェームスは追い出され、ワーナーから改めてデビューし直し たということです。（今はこんな情報がネットに溢れているので、ありがたい時代ですね） そのときヒットした「ファイヤー・アンド・レイン」のサウンドはユニークでした。ギターの 爪弾きにからむドラムと弦楽。一般的なフォーク系の音と派一味違うテイストでした。彼の 曲のバックには優秀なミュージシャンが揃っていたからでしょう。 特に３枚目アルバムのタイトル曲の「マッド・スライド・スリム」は歌だけでなくバックの演 奏が楽しめました。力の入ってない気持ちのいいサウンドで、それまで興味のなかった 私に「まったり系ミュージック」への扉を開いてくれて、のちにクルセイダーズを聴き始める きっかけにもなりました。 でも特に気に入ったのはアルバム「スイート・ベイビー・ジェームス」ですね。明るい日差し がにじみ出てくるようなすがすがしいアルバムでした。 その頃はツェッペリン、サンタナ、ＢＳＴ、シカゴなどのハードな曲が主流だったので、そんな 中でキャロル・キングやジェーム・ステーラーは息抜きとして心地良かったですね。 学生時代の下宿が大きな川に面していて、その土手にギターを持って出てよく歌いました。 「カントリー・ロード」「キャロライナ・イン・マイ・マインド」「ブロッサムズ」など、 のどかな日々でした。 James Taylor - North Sea Jazz 2009 - Carolina In My Mindこの曲のオリジナル収録曲のベースはポ－ル・マッカートニーだったそうです。 ----------------------------------------------------------------- myokazuさんのブログ「地球の果てまで」／ジェーム・ステーラー このブログのポールの交遊録は読み応えあります。

  2010/01/07

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• お疲れ、中高生たち

  地元の中学、高校生のバンドコンテストが本日ありました。５回目となるこの催しは区の青少年の育成と交流を目的に企画されたもので、企画や運営すべてを中高生で行おうというものです。当然、オトナのサポートスタッフがしっかり脇をかため、時には中高生の数を上回るおじさん、おばさんが集まることもありますが、主役はあくまで子供達。この手のイベントとしては 横浜市のヨコハマ・ハイスクール・ミュージック・フェスティバルが有名ですが、我々は地域に根ざした手作り的なイベントを目指しています。今回も１０数名の中高生ボランティアスタッフが集まり、何度も会合を重ね、出演バンドやスタッフ公募のチラシを作って近くの店に貼ってもらったり、賞や賞品を決めたり、ゲストバンドを選定したり、当日のシナリオを書いたりと大忙し。昨日は15時から中高生スタッフ10数名、オトナサポーター10名が集まり、会場設営。ステージへのリノリュームの敷き込み、装飾パネルの吊り下げ、ドラムの平台設置完了後、業者さんに音響と照明の仕込みを行ってもらいました。その後、中高生スタッフによる音響や照明操作の練習、即席バンドによる音響調整、配布チラシの準備やロビーの装飾など、それぞれがんばってもらいました。プロの最終調整の間にお弁当を食べ、最後に授賞式の立ち位置を確認した後、注意事項確認して解散。終了は21時をまわってしまったので、後半は残れる人だけでの作業となりました。そして本番の今日、600人収容の公会堂は8割の入り、中高生スタッフは司会、アナウンス、ステージ運営などもしっかりこなして、無事終了。音響や照明設備、舞台装飾などの後片付けと掃除などで遅くまでがんばってくれました。中高生のみなさんお疲れ様でした。でもオトナたちはもっと疲れてるんですが....。つづきミュージックバトル

  2009/11/08

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