思いっきり徒然

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• 雨の日は年賀状

  【起きたら雨】　それも音がうるさいくらいの本降り。早々にテニス中止のメールが来る。はいはい、誰が見ても中止ですがな。９時半に奥さんを駅まで送る。本来なら、掃除と買い物を済ませて、昼食に出かけるはずなのだけど、雑用があるとかで昨夜お断りのメールを頂きました。それにしても私は雑用以下か！【年賀状印刷】　さっそく筆まめで年賀状印刷。今年は裏の文面・イラストの印刷は、コンビにお願いしたので、宛名のみ印刷。これで気がかりが一つ無くなりました。惰性で出している方もいるけど、年に一度のことだ。虚礼礼賛！

  2008.12.14

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• 明日は３連ちゃん

  【お誘いは空振り】　朝会は今日も流れ。ちょいと心配だったのでメールしてみた。「社用、私用でバタバタしている」との返事。左様ですか。ついでに来週のパーティをお誘いしたら無理だとか。２年続いた１２月のパーティもこれでおしまいかな。いろいろプランを考えていたけど無駄になりました。残念。来年１０日のダブルス参加の件は、来週にでもお話しよう。【明日は３連ちゃん】　まず、９時から八千代。これはお断りされたので一人で参加。それから、１３時から長沼原。昨日あたりに急募されましたが、もう満席となりました。お誘いを断られているので気楽にどんどん予定が立ちます。そして１５時から穴側。長沼原が１５時まであるから３０分くらい遅刻します。１６時半には暗くなってくるから正味１時間の参加です。ハードで４時間やっているから、このくらいでちょうどいいでしょう。見学だけでも十分ですけど。お話する時間はほとんどないでしょうけど。

  2008.12.12

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• 京大出ても犯罪者

  【京都家裁書記官の犯罪】　京都家裁書記官広田照彦。振り込め詐欺で凍結された預金口座から金を引き出すための判決書等を偽造したとされる事件の容疑者だ。新聞によると京大卒なんだって。京大出て裁判所なら当然判事でしょうとなるが、まあそれはさておき書記官だって立派な官職だ。社会の信用となるとそこいらの公務員などは足元にも及ばない。犯罪に手を染めなくても、普通以上の暮らしができただろうに。転落の理由を聞いてみたいものだ。たぶん、借金があったはずだ。しかし所属する書記官殿が公文書偽造で詐欺にかかわったとなると、浮世離れした裁判所も当然責任を問われるだろうが、何とおっしゃることか。【高齢者専用賃貸】　もうわが郷里の宇部にも何箇所もあるんだね。２０平米くらいで５０平米の家賃が取れる。当然普通のアパートよりも資金回収が早い。１食事、２掃除・洗濯、３排便・入浴。これらを全部やるかどうか。ここのところは、人のためではなく、自分のための高専賃住を作ることにしよう。まず絶対なのは食事がついていることだね。私が食べることに困らないように。

  2008.12.11

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• 高齢者専用賃貸住宅をつくろう

  　２００８年１２月９日、今から言うと昨日になるが、この日は私の後半の人生にとって最大の記念日になるかも知れない。ボチボチ確定申告のための準備をしているのだが、建物の耐用年数が改定されたようだ。その関係で積水ハウスのディアスの軽量鉄骨の厚さを確認するために、東京シャーメゾンの電話番号を調べた。そしたら積水ハウスのサイトに「医療・介護」のページがあった。別に私は医療や介護の事業を起こすつもりはないが、せめて高齢者専用の賃貸住宅を建ててはどうかと思った。そのコンセプトは、「私の終の棲家」ということだ。これから大金持ちにはなれない。せめて、故郷に帰ったときに食べるに困らないような実家に代わるものがほしい。高齢者は年金がある。当然蓄えもあるだろう。一時金でどんと払ってもらって、家賃は年金でまかなえるようにするのが理想だ。これから少しずつ研究していくとしよう。まずは、建築費、賄い費等を調べることにしよう。

  2008.12.10

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• 外国へ行くときは、水杯をしてから

  　インドのムンバイでテロ。日本人を含む100人以上の犠牲者が出た。日本が絶対に安全というわけではないが、それでも国内で大規模な無差別テロや、思想を背景にした誘拐などの被害者になる可能性は小さい。外国では爆弾や銃弾に倒れることがあっても驚かなくなっている。少なくとも外国旅行をするときには、家族や親戚と水杯くらいはしておくべきだろう。そして、近所の皆様に見送りしてもらおう。そう、出征兵士のように。

  2008.11.28

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• 自衛隊の将軍達のバランス感覚

  　今日の国会の委員会でも、田母神前空幕長問題が議論されていました。シビリアンコントロールの危機とかなんとか。その議論は正しい。彼に政治的なバランス感覚がないことは一目瞭然なのであるから。一時、自衛官の制服組が国会答弁に立てるようにすべきとの議論があったが、これで完全にしぼんでしまうことでしょう。でも実は逆なんだよね。国会で野党にいじめられることも無い自衛隊の将軍達は、フェンスの中だけの世界で生きている。その世界も階級絶対の社会でサル山の社会と同じようなものだ。柵の外は存在しない。これではバランス感覚の持ちようが無い。言うまでも無く、軍隊は現代においては国家の道具でなければならない。道具が意思を持ち、自らの存在目的を作り出すようになっては、国家そのものが危ない。

  2008.11.27

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• 小泉毅、自慢の息子だったはずが

  　　元厚生次官テロの小泉毅。父親がマスコミの餌食になっているが、彼にとって息子はそれこそ自慢の息子だったはずだ。息子が在籍したのは佐賀大学理工学部。それも現役で合格している。当時二期校とはいえ国立大学だ。生半可な偏差値であったはずはない。田舎の柳井市ではそれこそ近所の人達から羨望の目で見られたに違いない。私の同級生は、佐賀大を卒業して「出光石油」に就職している。将来を嘱望されたはずの小泉が、どこでどう間違ってこうなったのか。おそらく本人も「こんなはずではなかった。」との思いで人生を送ってきたはずだ。そして、こうなったのは、あの時あの犬を殺されたのがはじまりだと信じたのかも知れない。人性を誤るきっかけは何で、それにどう対したから道を外れたのか、是非とも検証を期待したい。それを明らかにして、今後の教育や、子育ての教訓にすべきだ。成功に学ぶものはなにもない！失敗にこそ学ぶべきである。

  2008.11.24

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• 頑張れ中日ドラゴンズ！

  　中日の選手が、WBCボイコットを表明した。いいことだと思う。やはり、代表監督としては１２球団に気を使って選手を取ることになる。中日からは代表入りがゼロなんてあり得ないでしょう。力のない選手は、キャンプでしっかり練習していればいいのであって、試合観戦にわざわざアメリカまで行くことはないのです。田舎のマイナー球団として、正しい判断をされたものだと感服しました。来年のペナントレースは頑張るそうですよ。

  2008.11.22

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• 宅配便殺人犯への対処について

  　元厚生事務次官及びその家族に対する連続テロ事件。宅配便業者の仕業だ、間違いない。防犯関係のサイトを探したけど、どれも空き巣に対するものばかり。強盗や殺人に対する防犯ということは、ほとんど考えられていないし、そのための装置や器具もない。特に宅配便業者が行う強盗や殺人に対しては、無防備というほかは無い。考えられる一つの方法は、追い返して不在票を入れてもらうことだ。もう一つの方法は、玄関ドアに荷物が受け取れるだけの小さな扉若しくは窓をつけることだ。通常の玄関ドアでは、荷物を受け取るために必ずドアを開けなければならないのが弱点だ。作業服などを着て荷物を持ち、「宅配便です。」と言われればほとんどすべての人がドアを開けるだろう。今回の被害者もそうであったに違いない。その時、有無を言わさず踏み込まれ、一気に刺されたのでは防ぎようがない。小さな窓を開けてはんこを押し、荷物を受け取るようにすれば、少なくとも一気に踏み込まれる心配はない。住宅メーカーさん！建具屋さん！そんな玄関ドアを売り出してよ。今なら絶対に売れると思うよ、私だってそういう玄関ドアに取り替えるよ。ヤマト運輸さん！こういうのに助成金を出せばきっと喜ばれるぜ！

  2008.11.21

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• 全日本テニス選手権

  　有明テニスの森に行ってきました。奈良くるみちゃん、バックハンドが不調でした。スピンがかかっていなくて、バックアウトが多かったように思います。伊達公子さん、さすがに上手ですね。すぐ近くで見ることが出来ました。ちょっと体が細くなられたように感じました。岡本聖子さん、顔が小さく八頭身は日本人離れしています。男女のダブルスも見ましたが、ショートクロスが大切な武器ですね。　それにしても、この施設はセンターコートは素晴らしいのですが、１番、２番コートはスタンドが非常に小さく、３番コート以下はスタンドすらありません。わが国のテニスのメッカとしては、ちょっと寂しい気がします。

  2008.11.13

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• 第７戦の勝因は西口の失点でした

  　シリーズの勝負にはいろんな綾がある。雌雄を決する場となった第７戦に限って言えば、ライオンズ先発西口の２失点が勝因かも。この失点で西口の後から出てくる投手の気が楽になった。半分開き直って自分の投球をすることができた。もし西口が零点で抑えていたら、石井や涌井はプレッシャーの中で投げなければならず、零封リレーなどという離れ業は出来なかったであろう。リードされていることで投手に代打を送らざるを得ず、次々と投手を替えて相手打者の目先を変えることができた。巨人打線にとっては、打席の度にピッチャーが変わっているということになってしまう。反対に、リードしている巨人は、投手の交代がワンテンポ遅れてしまい逆転となった。　さて来年であるが、ライオンズの黄金時代が来るかというと、否である。前年５位からの日本一があるということは、その逆もあるということである。渡邉監督は今年は成功したが、人間、そんなにいくつも手品のネタがあるわけではない。来年は選手の誰かが大化けでもしないかぎり、連覇は無理でしょうなあ。

  2008.11.09

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• 男は顔じゃあないぜ平尾！岸君は可愛いけどな。

  　第六戦の第一のヒーローは私の部下のH山君。今夜は東京ドームに行くと聞いていたので、よく言っておいた。「君の将来がかかっている。しっかり応援してきなさい。」そのせいだろう、ドーム内に彼の祈りが満ちていた。次は、平尾博嗣君(32)歳。端正な顔立ちが多いライオンズ(おかわり君こと中村を除く｡)にあっては、いかつい顔だ。こういう選手が土壇場で活躍するんだよね。「男は顔じゃあないぜ。！」何と言っても初回の２アウト満塁での二塁打が大きかった。この試合最大の見せ場でよくぞ気持ちを強くもって打ったもんだ。そのままの勢いで５回のホームラン。ラーッキーボーイになっちゃった。さらに、４回途中から零封リリーフの岸孝之(24)君。第４戦の完封に続く、今夜の好投。最優秀投手決定！これで双方王手で双方崖っぷち。明日は楽しんだほうが勝ち！！一応コメントすると。西鉄は、いや西武は、ピッチャーがいない。一か八かで西口先発でいけるところまで。早めに涌井君につないで、あとは一人一殺的な継投で最後はグラマンで締める事になるかな。観客のほうも今シーズン最後のゲームを楽しもうぜ。　

  2008.11.08

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• 原油価格下落でロシアが危ない

  　原油先物価格が１バレル６０ドル台になった。４ヶ月前には１４０ドル台だったので半値以上下落したことになる。そう言えば、先週１６号線沿いのセルフのGSで１２３円になっていた。ひょっとするとこの週末は１２０円くらいになっているかも知れない。さあ、これで困るのは産油国。歳入にストレートに響く話だからね。現在、世界で一番高い建物は、尖塔高818ｍ(予定)のドバイの塔だが、すぐに1001ｍで建設予定のクエートの高層ビルに抜かれる運命らしい。これらの建物の高さが計画よりも低くなったりはしないだろうけど、これらの国の経済に与える影響は甚大だ。産油国の中でも、深刻なのがロシアらしい。この国の好調経済を支えているのが石油である。プーチン前大統領が絶大な人気を得られた源泉もここにある。ロシアでは原油が１バレル７０ドルを切ったら危険水域と言われている。メドヴェージェフ大統領の未来にも暗雲がたれ込めてきたというところか。経済危機に足下をすくわれるのは、世の東西を問わない。麻生さんも、胡錦涛さんも、オバマさんだって当選を喜んでいる暇はない。

  2008.11.07

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• 儲けているヤツの責任は？

  　「ガム取り機」が開発されたそうだ。路上などにこびりついたガムを立ったまま剥ぎ取ることが出来るとか。勿論「ロッテ」はこれに協賛して、10億円くらいの援助をしたんでしょうね。それが企業の責任というものです。遊園地を作って喜んでいる場合ではない。この厄介者を売って従業員は生計を立て、役員は贅沢をしているんだから。従って、日本たばこは全国の愛煙家に携帯の灰皿を配布しないといけないし、受動喫煙で肺炎になった人の治療費を負担しないといけない。煙草を吸って肺炎になった人は自業自得だから無視していいけど。自動車事故の被害者や遺族に対しては、自動車メーカーが治療費や生活補助をしなくてはいけない。とにかく原因物を売って儲けているヤツは、その結果に対して責任を負う。公平負担とはそうしたものであるべきだ。多くの者の不幸の上に繁栄しているヤツ等には責任をとらせないといけない。

  2008.11.06

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• 岸君も可愛いでしょ！

  　岸君の散発4安打・毎回の10奪三振の完封ショーで2勝2敗のタイ。今夜の放送で岸君に魅せられてライオンズファンが3人くらい増えればうれしい。おかわり君こと中村はあだ名のとおりホームランのおかわり。よく飛ぶね。明日は涌井で勝つとして、土曜・日曜のピッチアーが居ないじゃん。西口あたりをもってこようか。　ところで、アメリカの次期大統領はオバマ氏。当然だけど福井県小浜市は盛り上がっていたね。4年間はこれで街起こしはバッチリ。

  2008.11.05

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• 日米とも民主党が勝利！？

  今夜から長袖・長ズボン、今朝までは半袖・半ズボン。アメリカの大統領選は、どうやら民主党の小浜いやオバマ氏が勝ちそう。やはり、市場原理まかせの無策ブッシュ共和党政権の失政が大きいのだろう。アメリカの経済危機は、共和党だけの責任ではないだろうに。アメリカの経済システムそのものが危機を創出しているのだけど。オバマは「変革」を連呼している。「Change　Change Change」と。ただ、何がどう変わるのかはほとんど見えて来ない。システムが制度疲労を起こしているときには、これが喝采を浴びるのは納得。日本の民主党はどうであろうか。「自民党と対決」一辺倒で勝てるのか。自民党よりは多数が当選するだろうけど、政権がとれるかは五分五分？オバマ以上に、政権を取ったら何がどう変わるのかが全く見えない。高速道路の通行料がただになるのは大賛成。だけど、それを税負担するのなら自民党のバラ撒きと変わらないよねえ。ところで、昨日書いた問題の空幕長は、定年退職だって？役人が思いつきそうな決着ですなあ。

  2008.11.03

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• 航空自衛隊トップ更迭

  　航空自衛隊のトップは、航空幕僚監部幕僚長（空幕長）とかいう。　その人が「侵略戦争は濡れ衣」と論文に書いたことで鋼鉄された。普通なら、自ら辞任を申し出るところだそうだが、まだ音沙汰なしだとか。これで防衛省が困っているらしい。確かに、何もなしで今の階級（空将）にとどまられてはしめしがつかない。となると処分となるのだが、理由と量定が難しいそうだ。ま、「ふさわしくない行為」を行ったというのが理由になりそうだが、量定はどうする？免職？降格？停職？減給？戒告？全部ありそうな気がするなあ。

  2008.11.02

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• グローバリゼーションから保護主義へ

  　今回のアメリカ発の金融危機は、１９７０年代から始まったグローバリゼーションが失敗だったことを、そしてグローバリゼーションがその終焉をむかえたということを意味する。グローバリゼーションは、本当は単にシステムのアメリカ化だったのではないだろうか。その効用を一言でいうなら、国家間、企業間、個人間の競争を効率化するということである。その結果経済が発展して個人が幸せになるはずだった。小泉内閣の改革もこの流れに沿うものである。このグローバリゼーションへの批判としてウィキペディアは、１　競争に負けた国内産業は衰退し、労働者の賃金の低下や失業がもたらさ　れる。２　投機資金の短期間での流入・流出によって、為替市場や株式市場が混乱　し、経済に悪影響を与える。３　他国の企業の進出や、投資家による投資によって、国内で得られた利益　が国外へと流出する。４　他国の文化（とりわけアメリカ文化）の流入によって、自国の文化や伝　統的な社会制度が破壊される。５　厳しい競争の中で企業を誘致したり国内産業を育成しようとするため、　労働基準や環境基準が緩められ、社会福祉が切り捨てられる。さあどうだろう、以上のどれもこれも今の日本に当てはまるではないか。　今朝の朝日新聞でエマニュエル・トッドがこう言っている。「対応策はある。保護主義的な障壁を確立し、域内貿易を優先することだ。」人種差別と保護主義は、言葉に出すだけで袋叩きにされるこの時代に、実におもしろいではないか！日・中・韓でさっそくブロック経済を形成することにしよう。市場経済以外のシステムは考えられないが、欲望のままに動くこの怪物を、野放しにしてはいけなかったのだ！

  2008.10.30

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• マスコミが言わない振り込め詐欺撃退法

  　振り込め詐欺の被害が後をたたない。犯人のほうとすれば、あまり元手がかからずに、つかまる心配もまずない。こんなうまい商売はないわけだ。まず無くならないね。しかし実はこれには簡単な撃退法があるのだ。それは「留守番電話！」。「ただいま留守にしております。ピーと鳴ったら･････」というおなじみのやつ。まさか、録音機に向かって「交通事故を起こしたから･････」とか、「会社の金を使い込んで･････」とかの物語をしゃべる馬鹿も居ないだろう。その録音を聞いてくれるのが男か女か、子供か年寄りかもわからないのだ。万一騙されそうな母親が聞いたとしても、余裕を持って聞けるから、慌てて銀行のATMに行く前に変だと思うだろうし、本人に確認をとるだろう。100万円くらい振り込める人たちはそれだけ金があるわけだ。１万円もしない留守番電話を買えないわけがない。という我が家の電話はずうっと留守番電話。昨日の日曜日も、伝言の無い電話が２件もあった。たぶん詐欺犯だろう。留守番電話にしておけば、ワンルームマンションの購入勧誘にも、NHKの世論調査にも付き合う必要は無いのだ。これらはいずれもあちらさんの都合でかかってくる電話だ。気の弱い私などはついついお断りするのに時間がかかってしまう。留守番電話はこんな時間泥棒の被害にも遭わなくてすむ。マスコミの皆さん、振り込め詐欺の防犯に留守番電話を推奨しましょう。商品の宣伝をしているとの批判を恐れることはないのです。

  2008.10.27

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• 解説者になれる選手の条件

  　　スポーツ選手が解説者になれる条件は何でしょう。１、実績：ある程度の実績がないと声はかかりません。２、知識：才能があっても知識がなければ何を解説していいかすら分かりません。３、話術：知っていても、言葉にできなければそれこそ「話にならない」４、性格：やっぱり明るくなければ。　ほかにもあるとして、現役選手であてはまるような人居る？私が一人知っているのはロッテの成瀬義久君。この前、CSの放送でゲストに。口調は滑らかだし、心配りもできそうだ。何より明るいのがいい。実績は今後ついてくるだろうし、知識は勉強すればいい。とはいえ、引退は１０年以上も先のことだろうから本当に余計なお世話でした。　解説というわけではないですが、テニスの藤原里華君。１５７cmと小柄ながら、JTAランキング５位。彼女なかなか面白いブログを書いておられますよ。http://www.40love.jp/fujiwara/テニスに興味ある方はもちろん、そうでない方も是非ごらんください。　さて、今日はお昼頃まで雨がパラパラしましたが、無事にテニスオフを開催することができました。

  2008.10.26

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• WBC日本代表監督は原辰徳でよい！

  巨人優勝おめでとう。６年ぶりだって？日本シリーズでまみえようぜ。ところで、WBC日本代表の監督であるが、原辰徳でいいと思う。日本シリーズで巨人が優勝すれば当然、我が西武が優勝しても原でよい。原則は、日本シリーズ優勝監督とするのが分かりやすくてよい。だが、西武の渡辺久信は４３歳、原は５０歳だ。原のほうがおさまりがいい。そして、ヘッドコーチには渡辺をもってくればいい。仲良しチームでコーチ陣を構成してはいけない。星野ジャパンの二の舞だ。　さて、テニスのほうだが、バッチリ私が仕切らせていただきました。今日は（稀なことだが）４時間あったので二つのテーマで練習した。まず、クロスから来た球をストレートに（ダウンザライン）。もう一つは、バックのハイボレー。これでチャンピオンゲームをやった。参加した女性陣にも、メリハリ・緊張感があって面白かったと好評だった。これからは、２時間のときも１５分か２０分くらい、テーマ設定練習をやろう。

  2008.10.25

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• テニス愛好家が上達しないわけ

  私は毎週末テニスをやっている。ところがほとんど上達していない。一年前と何にも変わっていない。その理由はどこに。１、通っているテニススクールは新しいことを学ぶことはほとんどない。　コーチが目に付いた悪いところを注意するくらいだ。　毎期にテーマが設定されて、そのための練習を体系的にやっているスクールがあったら教え　て欲しい。まず、ないと思うよ。２、参加しているサークルでは、毎回ちょっとアップしてあとはゲーム中心。　　悪いところを矯正したり、何かを身につけるというコンセプトは全然ない。では、どうするか。１、まずテニススクールには期待しない。運動と気晴らしをやることろと割り切っている。２、出張コーチを呼んでプライベートレッスンを受ける。　　これは、先月やった。今まで知らなかったことが沢山学べたし、刺激になった。　　コーチにもよるが、かなり有益である。来月も予定しているが、なにせ費用がかかる。　２時間１万６千円。数人でやれば割安にはなるが。３、サークルで主導権を握って、練習内容を明確な課題をもったものに改める。　実はこれを明日やってみようと思っている。これから練習内容の検討だ。

  2008.10.24

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• NHK「だんだん」の大失敗

  NHKの朝の連ドラ「だんだん」は、このまま半年はもたすのは辛いね。本物の双子を起用して双子の話。当然双子のそっくりさは文句なし！それがパーフェクトだけに、そのほかの関係がすべて嘘っぽい。松江の親子も、京都の親子もリアリティがまったく無くなった。我々視聴者も、双子ならではの話を強調されても共感がもてない。二人が出会うまで、出生の秘密が明かされるまでは興味がもてたが、これからの展開がどうなろうとも視聴者にはそっぽを向かれそうな予感。

  2008.10.23

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• 月山富田城（１０）尼子氏の栄華８０年

  「大内義隆殿が押し寄せてくることがありませんでした。義久どのが家督を継がれたときには、大内義隆は家臣の陶隆房に滅ぼされております」「陶にじゃと？所詮優柔な義隆には大内という大家を保つのは無理じゃったか。世は戦国だかのお。では、陶が攻めてきたか」「いえ、陶隆房は大内義隆を滅ぼした四年後に厳島において、毛利元就に討たれております」「やはり、元就であったか。さすれば尼子を攻めてきたのは毛利であったな」「はい。毛利は厳島で陶を討った九年後に二万五千の大軍でこの城を囲みました」「若年の義久ではどうしようもなかったじゃろうのぉ」「毛利勢に包囲されながら二年持ちこたえましたが、とうとう開城やむなきに至りました」「さようか、それはいつのことじゃ？」「経久殿が亡くなって十五年後のことです」「十五年。たったの十五年か。わしがこの城を取り戻してから死ぬまで六十五年。わが尼子の富田城も八十年の夢であったか。」

  2008.03.01

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• 月山富田城（９）経久→政久→晴久→義久

  経久が死んだ後には若い当主の晴久を後見するのは伯父である国久だが、国久及びその長男の誠久は新宮党としてその武功を誇ることはなはだしく、晴久はじめ家中の反感を買っていた。その隙を毛利元就につかれたのである。伝わるところによれば、行き倒れの旅人の襟に国久が毛利と内通する内容の手紙が縫い付けられており、これを読んだ晴久が短慮にも国久を討ち取ったのである。１５５４年のことである。「晴久には子があったはずじゃが」晴久の長男義久は、経久が死ぬ前年に生まれている。経久の曾孫になる。１５６０年晴久が死ぬと家督を継いでいる。「晴久殿亡き後、嫡男義久殿が家督を継がれました。」「義久とやらがいくつのときじゃ」「二十歳です」「二十歳か。ではまた大内が攻めてきたであろう」

  2008.02.28

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• 月山富田城（８）後継者次第？

  経久には男子が三人あった。長男は横笛の政久、次男は新宮党の国久、そして興久という三男がいた。興久も国久同様武勇の人であった。西出雲の塩冶の地と三千貫の所領を与えられていて、塩冶を名乗っていた。たがこの所領に満足せずに、さらに七百貫の加増を訴えた。経久はこれを聞き入れなかったので亀井秀網という経久の家臣に口添えを求めたがやはり聞かれなかったので、興久は逆にこの亀井の策謀と考えこれを討とうとした。父である経久は家臣の亀井の側に立ち興久討伐を命じる。尼子家には知恵者は居なかったのであろうか。親子の対立、何とかならなかったのであろうか。興久は塩冶の地を追われ、備後に逃れるも観念し切腹して果てた。三十八歳であった。横笛の長男政久は若死にし、三男興久は父に逆らって攻められて切腹、次男国久は長男の子晴久に討たれた。思えば、尼子経久は後継者には恵まれなかった。同じ戦国の雄である毛利元就のほうは、長男隆元亡き後、次男元春、三男隆景が長男の子である輝元を助けて結束している。尼子家とは対照的である。

  2008.02.24

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• 月山富田城（７）花実相応の大将

  「政久が生きておればのう」経久は、遠くを見て言った。政久は経久の長男で母は鬼吉川と言われた吉川経基の孃である。武勇のみならず、詩歌管弦にもすぐれ、特に横笛の名手であった。後土御門上皇の管弦の相手をしたときに「花実相応の大将」と賞された話が伝わっている。文武両道の武将とでもいう意味であろうか。経久からも跡取りとして大いに期待去れていた。ところが、その横笛が命取りになる。経久に対し反乱を起こした武将が立てこもる城の成敗に経久は政久を派遣した。政久は力攻めは困難と見て、城を囲んでの持久戦に入った。政久は毎夜櫓に登り得意の横笛で兵を慰労していた。敵はその横笛が政久であると確信し、笛の音の出所をめがけて矢を射ったところ、矢は政久に命中し彼は絶命してしまう。１５１３年のことで、政久は二十六歳の若さであった。これを聞いた経久は激怒し、次男国久を派遣してその城を攻め、将兵の幸福を許さず、皆殺しにしたという。この政久の死が、尼子氏滅亡の遠因となるのである。

  2008.02.23

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• 月山富田城（６）次男国久

  「国久はどうした」国久は経久の次男で月山の北麓の新宮谷に館があるため、その一族は新宮党と呼ばれ、尼子軍の中でもその武勇を誇っていた。しかし毛利元就の謀略によって晴久に殺されている。「国久殿は・・・・」「なんじゃ。何を聞いても驚かぬゆえ申してみよ」「国久殿は毛利の謀によって晴久殿に殺されました」「なに、晴久が国久を討った？　元就の奴め」その顛末はこうだ。経久が死んだ後には若い当主の晴久を後見するのはその伯父である国久であるべきだが、国久及びその長男の誠久は新宮党としてその武功を誇ることはなはだしく、晴久はじめ家中の反感を買っていた。その隙を毛利元就につかれたのである。伝わるところによれば、行き倒れの旅人の襟に、国久が毛利と内通する内容の手紙が縫い付けられていた。これを読んだ晴久が短慮にも国久を討ち取ったのである。１５５４年のことである。

  2008.02.22

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• 月山富田城（５）尼子と毛利

  「ところで晴久は討ち死にか」「毛利との戦の最中に城中で急死とあります、病死と思われます。」「さようか、血の気が多いから、討ち死にとばかり思っていたぞ。わしが止めるのも聞かずに、毛利攻めなどしおって」　晴久は、１５４０年に三万の大軍で毛利元就の郡山城を攻めたが、わずか三千の兵を巧みに操る元就の采配に翻弄され、大内氏の援軍も到着したため、尼子軍は大敗してしまう。「偉大な父や祖父を持つとその子や孫は自らの力を誇示せずにはずにはおられぬもののようです」こう言ったすぐに余計なことを言ったと思ったので下を向いていた。経久に睨まれているのを感じた。このときばかりは背中を冷や汗が流れた。「毛利攻めにしくじった後、大内、毛利が攻めてきたであろう。」「はい、晴久殿が毛利を攻めた二年後に大内義隆が一万五千の軍勢で出雲に攻め寄せました」「義隆にこの城が落とせたかな」「いえいえ、さすがに難攻不落を謳われた月山富田城です。二月に城は囲まれたのですがよく持ちこたえ、五月には義隆は撤退せざるを得ませんでした。」「さもあろう、さもあろう。義隆ごときに落とせる富田城ではないわ」　　　このときだけは経久の口元から笑みがこぼれた。　　

  2008.02.21

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• 月山富田城（４）晴久は達者か？

  「あきひさ」と言われても思い当たる者はいない。経久はイライラしたように言った。「孫の三郎四郎のことじゃ」わけもなく頷きながら手にしていた「尼子物語」を開く。どうやら孫の晴久のことらしい。晴久は経久の孫で、幼名は三郎四郎である。経久が死ぬ四年前に家督を譲られ、経久が亡くなる一ヶ月前に詮久から晴久に改名している。「詮久殿は天文十年に晴久と改名されております。」「おうおういかにも、将軍義晴の一字をいただいたわ。晴久は達者か」「残念ながら亡くなりました」「死んだ？まだ二十七か八じゃぞ」また「尼子物語」を開く。「晴久殿は四十七歳で亡くなっております。」経久はぐるりと周りを見回して、「ずいぶん時が経ったようじゃのぉ」と言って思考をめぐらしているようであった。「はい」とのみ応える。さらに経久の質問が続いた。

  2008.02.20

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• 月山富田城（３）「まてえい！」

  木々で薄暗い七曲を通ってもう少しで御殿平に出ようというところでワイシャツの背中を引っ張る者がある。振り返ると誰もいない。気のせいだと思った。ウィークディの午前十時頃ということもあって、登り始めてまだ誰とも出会っていないくらいなので誰かがいるはずもない。さっさと駆け下りようとしたときに、「まてえい！」と声がした。目を凝らすと石垣の角に誰かが立っている。こんどは顔もはっきり見える。老人だ。着物のことはよくわからないが、なんとなく立派な着物を着ている。眼光が鋭い。金縛りにあったように体が動かない。「見かけぬ顔じゃのぉ」有無を言わさぬ威厳があった。「旅の者でございます。」何か言わないとまずいと思って、こんな台詞が出てしまった。老人は私の心を見透かすように睨んでいる。そして突然私は確信した、「経久だ！」尼子経久（つねひさ）。１４５８年～１５４１年。出雲守護職であった京極氏に仕えて守護代の職にあったが、１４８４年、京極氏の寺社領を横領するなどしたため、守護代の職を剥奪されて富田城を追放された。しかし、１４８６年元旦に謀略をもって富田城を奪還し、京極氏から独立した。やがて、出雲を領する強力な戦国大名となった人である。経久は、周りを見回しながら、「城は石垣だけになっておるのお。誰もおらぬではないか。あきひさはどこじゃ。」と言って、鋭い視線を私に落とした。

  2008.02.19

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• 月山富田城（３）難攻不落

  太鼓壇のあたりはまだまだ山麓といったところで、月山ははるか彼方に見える。月山の標高は百九十七メートルで、深いお椀を伏せたような山だ。数字だけ見ると大したことはなさそうだが、近くに来ると目の前にそびえているという感じになる。さらに登り進むとまた広場があって、侍所という武者の待合所のような建物が復元してある。「花の壇」と呼ばれるところである。その奥が「御殿平」で「山中御殿」とも言う。ちなみに、山中鹿之助からの連想で「やまなかごてん」と読んでしまいそうだが、「さんちゅうごてん」である。大きく開けた平地になっている。大手、搦め手、裏手の三つの登り道がここに集中し、この城の要とも言えるところである。周りにはしっかりした石垣が残っており、多くの建物跡が発見されている。おそらく、城主の生活空間がここにあったのではないだろうか。この御殿平の隅に「雑井戸」という表示があったが、ちゃんと水をたたえていた。この御殿平に城の本丸があってもおかしくないくらいだが、富田城はそんな生やさしい城ではなかった。ここから本格的な登山が始まるのだ。一度行けば、難攻不落ということが体感できる。「七曲」と呼ばれるくねくねとした長い急坂を登ると、遠くからは見えなかった石垣が頭上に迫ってくる。三の丸だ。これに登ってさらに隣の二の丸に行くには、今登った石垣を降りて、もう一度高い石垣を登らなければならない。改めて二の丸に登る。そこは視界が開けていて、眼下の飯梨川、そしてはるか彼方の中海まで見える。汗をかいて登ってきた甲斐もあるというものである。二の丸と次の本丸はほぼ同じ高さであるが、また石垣の下に下りて本丸に登らないといけない。もともと一つだったところに大きな切込みを入れて二の丸と本丸を分けたように見える。とにかくここまで来たのだからと本丸に登る。ここは想像していたよりも広くて、奥に神社のほこらがある。勝日高守神社で、築城以前からあったのではと言われている。その奥は断崖になっているのだろうが、もう十分だという思いで探索を止め、下山を始める。石垣の上以外はうっそうとした木々がはびこっている。もういちいち二の丸、三の丸に登ることなく、その周りを巡ってどんどん降りて行った。　

  2008.02.14

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• 月山富田城（２）鴻池財閥

  安来市街地から県道四十五号線を南下し、飯梨川にかかる大きな橋を渡れば月山富田城はすぐだ。しかし橋を渡ると案内表示がなく、私はそのまままっすぐ行ってしまい、新宮谷のほうに出てしまった。この新宮谷は尼子氏の強力な一族である「新宮党」が住んでいたところである。月山富田城には橋を渡ってすぐに右折し、川沿いに行かなければならなかったのだ。左側に歴史資料館があり、目的地が近いことがわかる。とりあえず売店で「尼子一族」という本を買った。そこの駐車場に富田城周辺の見取り図があったので道を探す。どうやら資料館の裏側に富田城への上り口があるようだ。「お子守口」という。車がやっと入るような狭い道を登っていくと左手に登山道らしい道が見えたので、車を降りて歩くことにした。かつてのままの城ならもうとっくに城内に入っていることになるはずである。山道を登っていくと整備された広場に出た。山中鹿之助の銅像がある「太鼓壇」と呼ばれるところである。山中鹿之助は、戦国大名尼子氏が滅亡した後に、尼子氏再興を企てて活躍する。月に向かって「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」と祈った話は有名である。ちなみに、鹿之助の長男幸元は武士を捨てて、摂津国川辺郡鴻池村で酒造業をはじめて財を成し、後に大阪に出て鴻池財閥の始祖となっている。

  2008.02.13

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• 月山富田城（１）私の姓は佐々木

  私の姓は佐々木である。祖父から出雲尼子氏の末裔であると聞かされたことがあるが、特別に調べたこともなく、真偽のほどはわからない。そもそも尼子氏は島根県だが、私は山口県の出身である。昨年の四月に東京の本社から広島支店に転勤になり単身赴任をしている。米子に出張の機会があったので、尼子氏の居城であった月山富田城を訪ねてみることにした。「がっさんとだじょう」と読む。建物は現存しないが、土塁と石垣が残っており十分に往時を偲ばせてくれるという。尼子氏についても多少調べてみた。尼子氏はもともと近江源氏佐々木氏の出である京極氏から分かれた。近江（滋賀県）の甲良荘尼子郷という地名にその名の由来があるそうだ。出雲守護は京極氏であったが不在の守護であり、尼子氏はその守護代の家柄であった。一四八四年に尼子氏中興の祖経久がこの月山富田城を奪還してから八十年間尼子氏はこの城を本拠として栄え、経久は「十一州の太守」などと言われた。ただし十一カ国を領有したというわけでなく、力が及んだということであろう。月山富田城は松江市の南方約二十キロメートルの島根県安来市広瀬町にある。（広瀬町は元元「能義郡広瀬町」だったが、２００４年１０月に安来市と合併している。）

  2008.02.12

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• やっぱり相撲はつまらん

  琴光喜の活躍で盛り上がっているように見える大相撲だが、一番一番を見ると本当につまらない。勝つための必死さが見受けられない。今日の琴光喜ー豊真将なんて、相撲協会に気兼ねしたとしか思えない一番だし、朝青龍ー千代大海などは無気力相撲の最たるものだ。それから待ったが多いね。立会いは一回で「待ったなし」でいかないとね。それに怪我して土俵に上がる輩が多いね。足袋を履いたり、サポーターを巻いたりしたら反則にしようよ。お相撲さんは綺麗な体で土俵に上がるべし。毎日手に汗握る相撲が続かないと、誰も相手にしなくなるよ。

  2007.07.20

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• デタラメな情報で右往左往

  高崎線、京浜東北線で災難に遭われた方々、御愁傷様です。その影響ではないんでしょうが、中央線快速でＪＲのデタラメ情報に、危うくやられそうになりました。東京駅から中央線快速。多くの通勤客とは逆の方向なので空いている。新宿で何かがあったとかで「しばらく停車します。お急ぎの方はホーム反対側の総武線各駅停車に乗り換えてください。」との車内アナウンス。多くの人が慌てて発射前の各駅停車に駆け込んだ。そのドアが閉まった途端に車内アナウンス。「お待たせいたしました。この列車はまもなく発車します。」すぐにドアが閉まり発車した。こちらは快速。当然ちょっと前に発車した各駅停車を追い越してしまった。慌てて乗り換えた乗客の皆さん、またＪＲにやられましたね。 車掌はこれだけ言えばよかったのだ。「しばらく停車します！」乗り換えろ何だとは余計なお世話。不測の事態において不確実な情報を発してはいけないのだ。だいたい、皆さんも電車のトラブル時の車内放送に従ってよかったという経験はないのではないだろうか！？

  2007.06.22

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• ねずみ小僧がお奉行様になったら

  パレスチナ暫定自治区は、カザ地区とヨルダン川西岸地区に飛び地的に分かれている。今般カザ地区において、イスラム原理主義のハマスが実質的な支配を確立したようだ。ハマスはこれまで貧民支援等で多くの支持を獲得してきた。そのハマスが完全支配を確立したカザ地区では、人々が幸せになりそうなものだが、現実にはそうはいかない。なぜなら、これまでのハマスの貧民支援等は、暫定自治政府の一定の統治の上に単純にプラスされたものだ。これからは、その底辺の統治を自らやらなければならない。簡単に言えば、ねずみ小僧の善行と北町奉行の取締りを自ら同時にやらなければならないということだ。果たして、そんな矛盾に満ちた役割を武装集団がこなしていけるだろうか。そんなことを成し遂げた組織は古今東西どこにもない。現代において支配者となったからには、独裁の恐怖政治をやるか、最大多数の最大幸福を目指すかのどちらかしかないのだが、銃で問題を解決してきた組織はどうするのだろう。果たして変わるのか、変わらないのか。しばらくは、高見の見物がよろしいようで。

  2007.06.17

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• ふきが美味しい季節です

  夏日になりました。明日はもっと暑いのだとか。夏本番になったらいったいどうなるんでしょうか。さて、去年亡くなった叔母の家のまわりにたくさんのふきが生えています。もう二度も行って採って来て美味しくいただいています。ほったらかしなのに勝手に生えてきます。まさに字のとおりですね。ふきは「蕗」と書きます。路地の周りでも平気で生えてくるのでこう書いたのでしょうか。砂糖、酒、醤油などの調味料を出来るだけ少なくして、蕗本来の味を出すようにしているのですが、これが奥さんにはことのほか評判がよろしいようで。いずれ住人の居なくなった叔母の家も処分されることになるんでしょうが、美味しい蕗が採れなくなるのは残念なことです。我が家の庭（猫の額）に移植できないものかなあ。

  2007.05.08

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• 雨で中止のロッテ・楽天戦

  中止の決定はなんと午後１時２０分。一日前から雨がどんどん強くなっていくと分かっていた時間でした。それよりもなによりも、天気予報が分かっていても、多くのファンが集まるんですね。そして、球団も、皆がシャトルバスを利用して球場に集まり、球団のロゴ入りの傘やレインコートを買い、お弁当などの食べ物を買い、野球帽などのグッズを買った頃合を見計らって、中止の決定をするんですね。そもそも雨を承知で集まったファンですから、中止決定の時間帯に対して文句を言う人など居ません。球団とファンとの分かり合った世界がそこにはあるようです。大リーグでもこうなんですかね。そのへんのリポートともあっていいんじゃないかなあ、それともこれは公然の秘密かな。球場ももどんどんドーム化している日本ですが、大リーグでは旧来型の球場が多いようです。野球は屋外でやるもの。そんな常識があちらでは底辺にあるんでしょうね。日本では天気に左右されないことが最優先されたようです。日米の考え方の違いがそんなところにあるんでしょう。最後に、大嶺投手のサインをもらわなかったのが心残りの一日でした。

  2007.05.06

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• 横山ノックを悼む

  享年７５歳。あのわいせつ事件で晩節を大いに汚してしまいました。芸人のままだったら、タレントのままだったらどんなにかよかったと思います。やっぱり彼が一番輝いていたときは「パンパカパ～ン」の漫画トリオのときではないでしょうか。参議院議員、府知事は余計だったように思えます。ここはいろいろ意見の分かれるところでしょうけど。転職、転身、大いに結構です。でも、人間天分を忘れたら元も子もないように思います。えっ？何が自分の天分かわからない？そうなんですよね、それが一番の問題なんですよ。それさえ分かれば誰も苦労はしないでしょうに。私の天分？まっ、こんなところだと思いますよ、はい。

  2007.05.04

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• 「改憲」か「護憲」かではなく！

  今日は憲法記念日。この日にちなんだ新聞の記事もめっきり少なくなりました。時あたかもわが国の総理は「戦後レジーム」からの脱却を標榜して「改憲」を叫んでいらっしゃる。片方には「現憲法」を絶対として「護憲」一辺倒の方もいらっしゃる。これって入り口論ですよね。改憲を叫ぶなら、どういう不都合があるから、どの条文をどう改正するのかを説明しないといけません。憲法を改正することが目的ではなく、他に何らかの目的があって、それを憲法の条文が阻害しているから改正するのだとハッキリ言ってから議論をスタートさせようじゃあありませんか。

  2007.05.03

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• 頼朝にあって清盛になかったもの

  「デザイン」を「意匠」などと訳している国があるが、中国では「戦略」と訳すらしい。どうやら日中戦争はまたもや中国の勝ちとなりそうである！どこかの神社に参拝などしている場合ではないと思うのであるが。さて、三十カ国を領していた平家が清盛の死後わずか４年で滅亡してしまったのはなぜか。もちろん、軍事の天才義経の活躍はもちろん大きい。しかし、根本原因は平家が藤原氏の真似をしたことである。太政大臣となり娘を入内させ天皇の外祖父となり政治の実権をにぎる。しかし、それは律令時代の政治である。「誰かを忘れちゃいませんか」。この時代には軍事力も生産力もすべて武士が握っていた。したがって、政権が成功するための条件は、「武士のための政府」であつことだ。歴史を知っている我々は「幕府」をつくればいいということが分かっている。しかし、幕府なんて影も形もない時に、これをイメージできるのは天才である。少なくとも時代の本質を知らなければ武家政権は作れない。当時これが分かっていたのは頼朝ただ一人ではなかったろうか。井沢センセイが言っている。「頼朝にあって清盛になかったものとは「グランドデザイン」である」と。京の朝廷とはまったく異なる理念で武士のための政治を行う政府が必要だったのである。頼朝は自分の家臣になる者に対してその領地の所有権を保障した。これが本領安堵であり「御恩」と言った。その代わり家臣は軍役等の義務を負う。これを「奉公」と言う。ようするに時代の要請は封建制度だったのだ。清盛は偉大な政治家であるが、このことはまったく理解していなかったようである。もう一人これが理解できなかった悲劇の人がいる。源義経である。義経の栄光と挫折をちょいと見ようか。

  2006.09.18

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• 清盛も運のいいヤツには勝てない？

  「日本一のバカツキ男」とは誰のことでしょうか。豊臣秀吉？いやいや。彼は「運良く」というよりも才覚のほうが勝っていた。天下人となるかは別として、運なしでも大大名になっていたことは間違いないだろう。答えは源頼朝である。では、頼朝の奇跡的な幸運を挙げてみよう。その一。頼朝は平治の乱後に平家に捕らえられた。１０歳のときである。清盛は後の憂いをなくすために当然殺すつもりだった。今は子供でもやがては若武者となって、父義朝の敵を討つかも知れないのである。ところが、ここで奇跡が起こる。清盛の父忠盛の後妻である池禅尼が亡くした自分の子に面影が似ているとして助命を嘆願したのである。はじめ清盛は取り合わなかったが、「夫が生きていれば、こんなつれない返事はしないだろう」と泣き叫んだりしたらしい。とうとう清盛は殺すのを止め、伊豆の蛭ヶ小島に流すことに決めた。そして、頼朝は流人として２０年も関東で暮らすことになるのである。武士の本場で、武士の「生活と意見」をしっかり学ぶことができたはずである。その二。頼朝の流刑地の目と鼻の先に優秀な一族が居た。北条時政を頭とする北条一族である。頼朝は時政の娘政子と恋愛し結婚する。そして、時政以下の一族を挙げての支援を受けるのである。いかに頼朝が源氏の御曹司であっても、手足となって働いてくれる「腹心」がなければ旗揚げさえままならなかったであろう。井沢センセイは、時政は平家の没落もあり得ることを予感していたのではないかとおっしゃっている。とすれば、時政は恐ろしい男だ。ともあれ、平家が武士でありながら政権をとったことは、源氏に「平家にできることは俺にもできる」と思わせてしまったことは大きい。その三。頼朝は挙兵して、伊豆の目代として京から派遣されていた山木判官（平兼隆）を血祭りに上げたあと、三浦半島の三浦一族や房総の平広常らと合流するために東に向かった。頼朝軍は３００人もいなかったであろう。これに対し、頼朝追討を命じられた大庭景親は、三千の兵を率いて相模国石橋山で頼朝一行を待ち伏せした。石橋山は海岸線ギリギリまで山がせり出しているところで、片方は険しい山、他方は崖でその下は海という隘路になっている。そして、頼朝の背後からは伊東祐親（自分の娘と頼朝の間にできた子を殺し、娘を他の男に嫁がせた。）が追撃してきた。挟み撃ちの絶体絶命である。ところが、頼朝はこの窮地をなんとか脱出している。「源平盛衰記」では、この時山に逃れ木のうろに隠れた頼朝を発見した大庭配下の梶原景時が、自害しようとする頼朝を止め逃がしてやったことになっている。真偽はともかく、そのくらいのことがないと助からないような窮地であった。その四。頼朝には天才軍事戦術家の弟がいた。御存知、義経である。平家に対して連戦連勝し、とうとう平家を壇ノ浦に滅ぼしてしまった。その間、頼朝はずっと鎌倉に居て、武家の棟梁として関東をしっかり固めたのである。ではでは、これらの幸運がなかったら、平家の天下はずっと続いたのであろうか。答えは否である。では、天皇親政や院政が復活したのであろうか。これまた否である。そのあたりのことは次回にでも。

  2006.09.17

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• 平家の栄華への道

  武士で最初に政権をとったのは平家であった。ところで、平家とも平氏とも言うが源家とはあんまり言わないねえ。さて、平氏であるが、桓武天皇の曾孫である高望王が８８９年「平」朝臣の姓を与えられ臣籍に降下。上総介に任官し現地に土着して関東に勢力を伸ばした。その子が国香で、国香の甥があの将門である。国香は将門に殺されたが、国香の子である貞盛が将門を討つ。貞盛の４男が維盛（これもり）であり伊勢守を務め伊勢平氏の祖となる。維盛の孫が正盛(清盛の祖父）であり、対馬守で反乱を起こした源義親（八幡太郎義家の嫡子）を討って武名を上げた。さらに白河上皇が先立った最愛の女性のために建てた六条院に自らの荘園を寄進して御機嫌をとっている。備前守、讃岐の守、但馬の守、丹後の守などを歴任して、従四位上になっている。正盛の子が忠盛（清盛の父）である。筑前守、備前守、美作守、播磨守などを歴任し、日宋貿易にもかかわり莫大な富を蓄えた。白河上皇のボディガードもやり、鳥羽上皇のために得長寿院（三十三間堂の前身）を献上している。院への昇殿を許され、正四位上、刑部卿にまでなっている。平家物語では、白河が愛人である祇園女御のところに通う時もお供し、その途中化け物が出たが、忠盛は化け物が祇園の灯篭に火をともしに行く老僧であることを見抜いた。白河は感心して自分の子をはらんでいた祇園女御を忠盛に与えた。そして生まれたのが清盛ということになっている。さて、いよいよ清盛（１１１８～１１８１年）の登場である。１１２９年１１歳で従五位下、佐兵衛助からスタートしている。１１３７年肥後守、１１４６年安芸守となっている。海上交通の神である厳島神社との結びつきはこの時に始まり、以後平家の守り神となっている。音戸の瀬戸も清盛が開削したと伝えられる。このように、平家は水運を重視し水軍を配下に置き、日宋貿易により巨利を得ていた。経済上の才覚は源氏の及ぶところではない。１１５６年の保元の乱（９月１３日参照）に勝ち、平家の栄達に不満を持つ源義朝が１１５９年に起こした平治の乱にも勝ちを収め、１１６１年権中納言、１１６５年大納言、１１６７年従一位太政大臣となっている。１１７１年清盛の娘徳子が入内した。清盛の妻時子の弟である時忠が「平家にあらずば人にあらず」と言ったのは１１７４年のことである。この頃日本６２国のうち半分の３０国は平家が領していたのである。１１８０年徳子が産んだ安徳天皇が即位する。とうとう清盛は天皇の外祖父となったのである。さて、平家没落の原因はこの栄達の中にあると井沢センセイはおっしゃる。おわかりであろうか。

  2006.09.16

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• 検非違使はケガレなんでも引き受け屋

  嵯峨天皇のときに京の治安維持のために検非違使が置かれる。その前に軍隊を廃止しているから、このような官職が必要になるのは必然であろう。この官職は律令にはないので令外の官である。ちなみに、関白、内大臣、中納言、征夷大将軍なんかも令外の官である。なかなか憲法を改正しないのは今も昔も同じらしい。さて、検非違使であるが、その職務は道路の検分、行列の護衛、訴訟の審理、犯人の追捕、拘禁、断罪、行刑なども行った。しかしながらこれらは、衛府、弾正台、刑部、京職など、すでに置かれている官職がやればいい仕事である。ところが、当時の公家さんたちにとっては、これらの仕事はみんな「ケガレ」ているものであった。そこで、そんな仕事は武士にやらそうというわけで検非違使を置いたのである。極論すれば儀式と作歌以外はみんなケガレた仕事だったわけである。もちろん軍隊を廃止したことも同じ理由からであった。公家さんたちの意識は「刑部卿にはなってもよいが、罪人と接するのはとんでもない。」ということであった。内裏に鳥の屍骸が落ちていたというだけで大騒ぎをする人たちなんだから、さもありなん。自衛隊は令外の官だと喝破した人が居る。イザヤ・ベンダサンである。（今ではイザヤ・ベンダサンは山本書店店主の山本七平（１９９１年死去）であることが判明している。「日本人とユダヤ人」の中の「ユダヤ法では全会一致は無効」などという当時有名になった話はウソであった。それはそれとして、）自衛隊が令外の官というのは、なかなか面白い考えである。軍隊のような「ケガレ」たものは憲法には書けない。しかし、絶対に必要だから名前を変えてこっそり（堂々と？）憲法外で作っておく。災害や大事故などにも出動して、後片付けをやってくれる。もちろん、侵略とも戦ってくれる。そうか、自衛隊は検非違使だったのか。

  2006.09.15

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• 日本の大魔王「崇徳院」の誕生

  「瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末に逢はんとぞ思ふ」百人一首に納められている崇徳院の歌である。ところがこの崇徳院は日本最強の怨霊なのである。昨日の復習になるが、近衛天皇亡き後、鳥羽上皇は近衛の兄である後白河を天皇に立てた。弟から兄への継承は異例である。名目上は崇徳上皇は鳥羽上皇の長子である。崇徳は自分の子である重仁親王が皇位を継ぐべきであると考えた。しかし、鳥羽にとっては、崇徳は祖父と自分の妻との間にできた不倫の子である。その崇徳の系統に皇位をわたすつもりはなかった。崇徳はこれを恨んだ。そんな中鳥羽上皇が１１５６年病で死ぬ。そこで崇徳は強硬手段に訴えても天皇位を奪おうと決意した。クーデターである。崇徳は藤原家の中で関白忠通と反目していたその弟である左大臣頼長を仲間に引き入れた。さらにクーデターには武力が必要である。ところが桓武が常備軍を廃止して以来、朝廷には軍隊がなかった。その代わり在地地主である荘園主が家の子郎党を武装させて武士というものが誕生していた。崇徳は平家広、平忠正、源為義・為朝親子らに檄を飛ばして兵を集めた。後白河天皇側も準備に怠りはなかった。平清盛、源義朝らに声をかけてあった。当然関白の藤原忠通は後白河側である。この両派が戦ったのが保元の乱である。つまり、主な対立関係は次のとおりである。天皇家：崇徳上皇（兄）vs後白河天皇（弟）。摂関家：左大臣藤原頼長（弟）vs関白藤原忠通（兄）。平家　：平忠正（叔父）vs平清盛（甥）。源氏　：源為義（父）vs源義朝（子）という骨肉相まみえる戦となったのである。ところが決着は一夜でついた。崇徳上皇側の源為朝らが夜討ちを提案したのに藤原頼長がもっと兵を集めてからと反対した。しかし、夜明けと共に後白河天皇側が崇徳上皇側の本拠を急襲し決着がついてしまった。崇徳は讃岐に流罪となり、そこで反省と戦死者の供養の意を込めて五部大乗経という５つのお経を写経して、都の寺に納めて欲しいと讃岐から京に送った。ところが後白河天皇は「呪詛が込められているのでは」と疑いこれを送り返した。崇徳は激怒し、舌の先を噛み切ってその血で経文のすべての巻に呪いの言葉を書き付けた。「日本国の大魔縁となり、皇を取って民となし、民を皇となさん」つまり、大魔王となって、天皇家を没落させ、かわって平民をこの国の王にしてやると呪ったのである。崇徳上皇が我が国最強の怨霊となるのは、この呪いを自ら発したことが大きいと思う。道真や将門はそんなことを言ったとは伝わっていない。そして崇徳は流罪後８年にして讃岐で憤死する。そのわずか３年後に武士の清盛が太政大臣となり、やがて清盛の娘徳子が産んだ子が天皇位に就く。安徳天皇である。平家没落後も政権は天皇家にはかえらず、鎌倉幕府の成立となるのである。これは崇徳の死後２８年目のことであった。崇徳の呪いは見事に成就し、崇徳は名実ともに日本の大魔王となったのである。

  2006.09.13

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• とんでもないエロジジイだった白河上皇

  日本三大怨霊を御存知だろうか。菅原道真（９０３年）、平将門（９４０年）、崇徳上皇（１１６４年）の３人である（カッコ内は没年）。このうち最強の怨霊は崇徳上皇である。何故崇徳上皇が最強の怨霊となったか。それはまず彼の生い立ちから述べる必要がある。白河天皇（位１０７２～１０８６年）は、１０８６年、息子である７歳の堀河天皇に譲位し院政を始める。その堀河が１１０７年に亡くなり孫の鳥羽天皇が即位する。これまた４歳であった。当然政治の実権は白川上皇が握ることとなる。そして鳥羽の中宮として養女である藤原公定の娘を入内させた。待賢門院である。天皇１６歳、待賢門院１８歳であった。翌年待賢門院に皇子が誕生する。ところがこれが白河上皇との間にできた不倫の子であった。なんと上皇６６歳の時である。上皇は鳥羽に譲位させこの不倫の子を即位させる。これが崇徳天皇である。わずか４歳の天皇であった。１１２９年に白河上皇が死ぬと、鳥羽上皇が実権を握る。祖父の子である崇徳天皇に対する復讐が始まる。自分の実子を皇太子に立て、崇徳天皇に譲位をせまる。そして近衛天皇が誕生する。近衛天皇は白河と不倫をした待賢門院との間にできた子ではなく、最愛の美福門院との間にできた子であった。ところが近衛天皇は１７歳で死んでしまう。崇徳天皇は、今度は自分がもう一度天皇になるか、自分の子供が天皇になるはずだと思った。しかし、鳥羽はそうはさせない。鳥羽の実子ではあるが待賢門院の生んだ子を皇位に就ける。これが後白河天皇である。後白河は近衛よりも年が上であった。弟から兄へという異常な皇位の継承がなされたのである。崇徳上皇はこれに大いに不満であった。この不満が保元の乱に発展していくのである。

  2006.09.12

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• 銭形平次と平将門

  「♪男だったらひとつにかけるぅ～♪」の歌を最近は聞かない。うちの息子がまだ母親に背負われている頃、スパーでこの歌を最後まで歌いきって、それを聞いていた人から大拍手を頂いたことがあるそうだ。その銭形平次はどこに住んでいたか御存知かな？「神田明神下」である。千代田区外神田から文京区湯島のあたりであろうか。しかし、もともと神田明神は大手町にあった。反逆者将門は茨城県の岩井市で討ち取られ、その首は京に運ばれさらされた。その首を縁者が持ち帰り、当時辺境であった江戸湾の奥に葬ったという。当時の地名は、武蔵国豊島郡芝崎村であった。１３０７年にこの地を訪れた時宗の真教上人が将門塚の傍らにあった社を修復して将門の霊を祀り「神田明神」と改称した。これが今も神田にある「神田明神」の起こりである。異説もある。神田明神は、このあたりにもともと伊勢神宮の御田（おみた）＝神田があり、この守り神として大己貴命（オオナムチノミコト。オオクニヌシのこと）を祀ったとか、天平年間に大己貴命の子孫である真神田臣によって創建されたとか。いずれにしても大手町にあった。家康が入部して家臣の屋敷を建設するのに不便なために「神田明神」は現在の地に移転したが、塚だけは残った。それが首塚であり、今も千代田区大手町１丁目１番地１号の三井物産のビルの傍らにある。ところが、１８７４年（明治７年）に明治天皇が神田明神を参拝した際に、神社側では朝廷に反抗した将門の霊に参拝頂くのは恐れ多いとして、将門の霊を別殿に移し、それまで祀られていた大己貴命と茨城県の大洗神社からわざわざ勧請した少彦名命（スクナヒコノミコト）を祭神とした。それ以来本来の祭神である将門は追い出されていたが、１９８４年になってＮＨＫの「風と雲と虹と」（将門が主人公）が放映されるに及んでやっと神座に復帰したのである。近代の人間の身勝手な行動が歴史をゆがめているいい例かも知れない。大手町の将門の首塚には今も参拝する人が絶えないそうである。数々のタタリを行ったことも確かであるが、長く関東人に愛されてきたことも事実であるような気がする。特に明治以降の将門のタタリは、皇国史観に対する市井の人々のささやかな抵抗なのではないだろうか。

  2006.09.10

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• もののふ、さむらい、つわもの

  「日本三大悪人」を御存知だろうか。道鏡、平将門、足利尊氏である。 いずれも皇室に対する反逆者で皇国史観に基づく選定であることは明白である。道鏡は臣下の身でありながら天皇になろうとし、将門は京都の朝廷に反乱を起こし、尊氏は建武の親政をつぶした。しかしながら、現在ではこの３人は言われるほどの悪人には扱われていない。今回はその中の平将門である。将門は桓武天皇の５世の孫である。桓武ー葛原親王ー高見王ー高望王（平高望）－平良持ー平将門となる。そして重要なことは将門は武士と認識されていることである。武士という階層が発生したことは、荘園という私有地が多数生まれたこと、朝廷が常備軍を廃止してしまったことなどから、豪族たちが家の子・郎党を武装させたことに始まる。ちなみに、武士を意味する「もののふ」は古代日本の軍事面を担当した物部氏から、「さむらい」は「侍う者」で武力で奉仕するという意、「つわもの」は兵器（うつわ）を扱う者ということである。将門の時代になっても、律令制度自体はまだ続いており、中央から国司がやってくる。彼らは国衙領から搾取して私腹を肥やそうとするが、当然武士である在地地主とは衝突する。この衝突を武力でもって調停したのが将門である。連戦連勝してその武力に自信を持った将門は、常陸、上野、下野の国府を襲いこれを陥落させたのである。さらにあちこちに国府の役人が逃げ出し、武蔵や相模も将門の手に落ちとうとう関東８国を手中に収め、新皇と名乗ったが、同じ武士である藤原秀郷らに討ち取られた。反乱は９３９年から９４０年にかけてわずか１年であった。注意しなければならないのは、これで摂関政治が崩壊に向かったわけではなく、この後に藤原道長の絶頂期がやってくるのである。しかしながらこれは、夏至のずと後に盛夏がやってくるようなものかも知れない。摂関政治の矛盾は体制を崩壊させるくらいに十分に大きくなっていたのである。

  2006.09.09

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• 源氏物語の秘密

  天皇から頂いた「姓」は日本に５つしかない。藤原、橘、源、平、豊臣である。このうち源氏は嵯峨天皇が藤原氏に対抗するために５０人も子を作り、そのうち母親の身分が低いものを一度に臣籍降下させ「源」の姓を与えたのが始まりであり、誰の時に降下したかで嵯峨源氏、清和源氏、宇多源氏、村上源氏などと呼ばれる。そこで紫式部が書いた「源氏物語」であるが、もちろん光源氏などという実在の人物は居ない。この物語が書かれた頃は藤原氏の絶頂期であり、紫式部は「この世をば我が世とぞ思う」の藤原道長の娘である中宮彰子に仕えた女官である。その紫式部が書いたのなら「藤原物語」になりそうなものだが、そうならずに源氏物語となっている。そしてその主人公の光源氏は、非業の死をとげずに大出世して太政大臣から準太上天皇にまでなっているのである。これは変だ、何故なら、源氏は藤原氏のライバルだった人たちである。こんな物語が書かれ、さらには人気を博して流布するのを藤原氏が黙ってみているはずはないのである。ところが実際には道長は紫式部のパトロン的な存在だったようだし、さらには男女の仲であったという説もあるくらいなのだ。そこで井沢センセイは、源氏物語は藤原氏によって排斥された源氏の人たちの鎮魂のために書かれたとおっしゃる。物語の中で大いに出世してもらって、現世でのタタリを免れようとしたのであると。それにしては、あまりにも長編だし、あまりにも傑作ですなあ。鎮魂のためなら恋愛模様などどうでもよくて、単に出世物語を書けばいいじゃあないですか。私が思うに、紫式部はやっぱり長編恋愛小説を書きたかったのでしょう。その主人公の名は藤原では生々しすぎるし、大出世させるには天皇の子孫でなくてはならない。そこでその時は没落していて障りのない源氏の名を使ったのでしょう。それに怨霊の鎮魂である以上、個人名が必要だと思う。ただ「源氏」だけではどうもねえ。

  2006.09.07

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