値段で選んだ仏教辞典2冊
「仏教語辞典」誠文堂新光社 1,650円 199頁 A5浄土真宗本願寺派のお坊さんが書かれた本です。地に足を付けて理屈っぽく勉強したい方には物足りないかも。「如来」「菩薩」といった基本的な用語の独立項目もないので、体系的に学習しようとする方にも不向きでしょう。エンタメチックに楽しもうという方むけですかね。「わかりやすい仏教用語辞典」大法輪閣 1,400円 238頁 B6基礎用語のほかに「仏・菩薩とは何か」「仏のおしえ」「さとりへの道」「仏教思想の展開」などという辞典というより解説書とも言える部分もあり、少し本格的に勉強を始めようという方にはいいかも知れません。項目ごとに執筆者名があるので、さほど大間違いもないでしょう。でも、そこここに筆者の個人的な思想がにじんでいる箇所があるかもしれません。その執筆者の中に「寺内大吉」(1921-2008)さんの名がありました。浄土宗の僧侶で作家です。私にとってはキックボクシングの解説者というイメージですが。増上寺の法主まで務められた偉~いお坊さんです。「寺内大吉」というペンネームの由来は、郵便物に書かれた住所だそうです。世田谷にある大吉寺というお寺のお生まれで住職だったのですが、「大吉寺内 成田有恒 様」という宛名の「大吉寺内」の部分を入れ替えてペンネームにされたそうです。 南無阿弥陀仏