最も保守的な言葉は「革命」
防衛庁と米軍横田基地にロケット弾が発射された事件で犯行声明があった。警視庁は革労協反主流派の犯行と見ているそうだ。米軍の武力行使に対して武力を行使するということは武力行使自体は否定していないわけだ。すると米国の理念に反対するということになる。その論理は米軍の行動は反革命ということになるらしい。逆にイラクや北朝鮮の体制が革命的だという前提だ。これではちょっと一般受けしないなあ。これまで社会主義革命を成し遂げた国々が全て独裁国家となり、その独裁が崩れると同時に社会主義を放棄しているのは歴史の皮肉と言うべきかな。人類史上の最強の社会主義国家であったソビエト連邦がいい例だ。東ドイツ然り、ルーマニア然り。昔は過激派と言うと若い学生などがその担い手だったが、今や50歳代のオッチャン達が細々とやっているようだ。今日では「革命」という言葉ほど色あせた日本語はない。革命をやってどんな政権を作り、どんな国家を作るかが不明なまま、ただ革命と言う「言葉」を信仰している彼らは、わが国内においておいて最も保守的な人種ではないだろうか。それにしてもそんな組織に主流派と反主流派があるのは可笑しい限りだ。本当に革命的な思想を生み出すのはやっぱり若い世代の仕事だよねえ。