ゆきのまち通信
ひさしぶりに晴れたので、こたつ布団を日に当てる。 紅葉が青い空に映えて、雪国はすっかり秋です。 春にお知らせした物語が、雑誌に掲載されました。 「ゆきのまち通信」11月1日号、「百年の雪時計」という掌編です。 雪ふる部屋の片隅で、背中を丸めてこつこつと書いた物語が、活字になって印刷され、素敵な写真まで添えてもらってよそゆきの顔をしているようすを見るのは、とても嬉しいけれど何だかまぶしい。 成長した子供の晴れ姿を、電信柱の陰から見守る田舎の母ちゃんのような気持ち。 いいものを見せてもらった。 背すじをのばして、また最初から。 土をたがやし、種を蒔くところからはじめよう。 * 掲載誌は東北各県のいくつかの書店のほか、都内では以下の書店で扱っています。 ・ジュンク堂書店池袋本店 ・ジュンク堂書店新宿店 ・東京堂書店ふくろう店 編集部に直接連絡して取り寄せることもできるそうです。 そのほかご不明な点は、メッセージでお問い合わせください。 来春出版される作品集にも、同じ小説が掲載されます。 こちらはAmazonでも扱いがあるようなので、ゆきのまち通信を手に入れることがむずかしい方、ほかの受賞作(すばらしい作品がたくさんあります!)もまとめて読みたい方は、雪どけまでもうしばらくお待ちください。