呼吸の本
もしもし、ありさん。ミツ集めに夢中になる気持ちはわかるけれど、ぷりぷりのおしりがまる見えですよ。 「呼吸の本」を読んでいます。呼吸のセンセイである加藤俊朗さんに、詩人の谷川俊太郎さんが質問をした、そのやりとりが収められている。呼吸の方法はもちろん、からだと心、宇宙や魂についての質疑もあって、興味ぶかい。加藤先生の呼吸は、「吸って吐く」んじゃない。「呼吸」という字のごとく、「吐いて吸う」んだそう。吸うことはこの際ほっぽらかして、吐くことに集中する。心配事があるときや緊張しそうなとき、ちょっとためしてみたら、腹に力が入って気持ちが楽になった。走るときにも「ゆっくり吐く」ことを意識したら、いつもより苦しくなく、楽に体を動かすことができた。さらに、付属のCDで呼吸のレッスンを受けてみる。眠る前におこなったら、半分くらいのところでぐっすり眠り込んでしまった。翌朝、つづきをやる。またも途中でうとうと眠ってしまい、あわてて仕事に出かける。図書館に着いてカウンターに座ったとき、「おや?」と思う。いつもの、心のざわざわがないのです。ゆったり穏やかな気持ちで、仕事にむかうことができる。ちょっと余裕がない感じのお客さんが来たときに、ますます「おっ!」と思う。心のシャッターが自動的に下りて、いやな言葉をすっと受け流すことができた。以前のわたしだと、閉じるタイミングをのがして感情をもらってしまい、いらいら、くよくよを引きずっていた場面。無理したり努力するのじゃなく、自然にすっとスイッチが切り替わったのです。何かいつもとちがうなー、と思っていたら、すばらしいタイミングで常連の楽しいおばさまがやってきて、「髪切った? 若返ったね」と耳うちしてくれた。それでまた、シャッターががらがら上がって、ふだんのわたしのリズムに戻る。仕事を終えて車を運転しながら、「これはどうも呼吸のおかげだなあ」とあらためて思う。それからはできるだけ、毎日CDを聴いて呼吸をととのえるようにしています。49分間のレッスンを終えると、集中してヨーガを終えた後のような爽快感がある。心がフラットに、静かになる。周囲の世界の、粒子がこまかく見える。CDのレッスンでは、地球の中心とつながる呼吸、宇宙とひとつになる呼吸が気持ちいいです。手のひらと足の裏がじんじんぽかぽかして、地球やら宇宙のエネルギーが、自分の体の中をぐーるぐる回っているのが感じられる。あとは、木の根っこから「気」をもらう方法が役にたちました。(これはわたしが、人間より木が多い土地に住んでいるからかも)木のエネルギーはやさしくて、大らかで、力づよい。木の種類や年齢によって、幹に体を寄せたときの安らぎの種類が微妙にちがうなあとぼんやり感じていたけれど、それは「気」の波動のちがいなのかもしれない。(さくらんぼの花)