凍てついた喝采
古いタンゴのレコードに寄せては返す海鳴りが潮の香りを運んで消えた情熱のバンドネオンかき鳴らすギターの弦に震える心を儚く乗せて赤く塗った唇に今宵の恋をささやいて一夜限りの夢を見る刻むハバネララ・クンパルシータ人の息さえ皆甘くなる喝采を 喝采を 喝采を擦り切れたレコードは繰り返すそれは遥かな過去の賑わい愛も恋も夢も皆 消えてしまう音楽のように喝采を 喝采を 喝采を取り戻せないあの人の優しい心を振り向かせせめて夢の中でせめて夢の中で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・