老犬ムーアの死
昨夜、いつも通り4時頃、柔らかめドッグフードを食べ、夫が仕事場から家に戻る11時頃も小屋に入っていたムーア、17歳。 今朝6時半ころ。小屋はリビングからすぐのところにあるので、様子が見えます。ムーアが倒れている。ゲージのフェンスと水桶の間に横向きに倒れ、もがいている。すぐに行って起こそうとするのですが、後ろ足は何とか突っ張っても、前足に力が入らない。地面に付いていた右側面は泥土が。夫とともに、玄関のたたきに古いコタツ敷きを敷き、その上に寝かせました。餌を食べたり、水を飲んだりできません。割り箸にガーゼを巻いて、口に水を含ませますがごくりともしません。牛乳なら、と同じようにやってみるもダメ。でも「ムーア。」と呼ぶと、頭をもたげます。ときどき、足を動かして、起き上がりたそうにしますので、体を起こしてやりますが、やはり立てません。これはもしかしたら、今夜は寝ずに見ていてやるようか、と覚悟していました。何をしてもやれず、ただ頭やおなかをなでてやっていました。吠えるでもなく、うなるでもなく、静かです。9時過ぎ。お世話になっている、柴田町のかとう動物病院の加藤先生に電話。17歳ということで、見ていてやれるのなら見てやって。できないなら連れて来て。というお話。このまま、見てやります。とお話しして電話を切りました。そのあと、30分くらいして、首を曲げて口を開け舌を伸ばして吐きそうな気配。タオルを口に持っていって「出しな。」3回目で、透明なとろっとしとものを出しました。と、そこで「これはだめかな」とわかったのです。声を上げて泣きました。ここで泣かなきゃ誰がムーアのために泣くの?正司は、山のほうへ木を切り出しに行っていません。外に居た健太郎さんに呼びに行ってもらいました。でも、なかなか来ません。こんなときに何をしているんだろう。早く来ればいいのに。なんで来ないの?ほんとうに完全にムーアは動かなくなり、それでもまだ、心臓は動いているようで、首のあたりがぴく,ぴくと動いています。正司が来る前にそれも動かなくなりました。突然で、こんなに急に逝ってしまうなんて。もっと世話をさせて欲しかった。あとで、先の加藤先生に電話すると、ある意味、大往生ですね。今のわんちゃん、介護が必要になる子が多いんですよ。のびのびと飼っていたからでしょう。と言われました。でも、こんなにあっけなくとは思っていませんでしたので、まだ、ここにいるような気がするのです。夕方、子どもたちといっしょに家の北側に埋めました。墓標は木に正司が書きました。「ムーアは俺の青春だったな。仙台に来てからすぐ飼い始めたから。」と言いながら。ムーア2007年1月12日没 17才写真は昨年5月のムーア