「黄金のファラオと大ピラミッド展」へ。石像の数々が素晴らしい。
朝からずっと雨でした。3時ころ家を出て仙台市博物館へ。国立カイロ博物館所蔵「黄金のファラオと大ピラミッド展」へ、遅ればせながら行ってきました。会期は6月26日までですので、すごく込んでいるだろうと、閉館間際にわざと行ったのでした。それは大正解。人も多くなくゆったりと行ったり来たりしながら鑑賞できました。「黄金」と表題がついているので黄金のマスクや装飾品が中心の展示かと思って、行かないつもりだったのです。が、夫が、「石の像がたくさんあるらしいぞ、行こうよ。」というので、一緒に行きました。黄金のファラオのマスクは、もちろんひとつだけです。そして、展示で多かったのが、やはり石像。夫の解説によると、エジプトあたりは、赤御影石が多く出るのだそう。で、赤色花崗岩の石像が多くありました。普通観る白御影石は白っぽくって黒っぽい粒々ですが、こちらは赤ぽくって黒っぽい粒粒です。http://www.tbs.co.jp/pharaoh-egypt/exhibition/ 他には,硬砂岩。砂岩ってもろい印象ですが、硬砂岩は圧縮されていて、とても硬いのだそうです。色は黒です。閃緑岩の石像も。方解石という乳白色と黄色っぽいのが混じっている石では、器も作られていました。石像が作られたのは、紀元前2500年ころ。まだ製鉄技術がなく、青銅や、彫られる石よりももっと硬い石で、彫っていくのは、どれほどの難しさだったでしょう。比較的柔らかい石灰岩は、王ではなく、粉を挽く人やパンと焼く人などの庶民。ファラオの石像は、道具も今のようなものがないのに、技術的に素晴らしい。石の磨きも、ナイルの川から石を拾ってきて、砥石として使ったのもあったでしょう。高い技術と膨大な時間がかかっているのでしょう。石ですので、少しずつしか彫り進められません。ピラミッドを作ることもですが、このような具象的な王や役人たちの石像が作られたことも、驚くばかりです。高い造形美もあります。 他にもいろいろありましたが、これ、みんな本物なの?レプリカって書いてないから本物でしょ。 遅ればせながら、行って良かった。きょうの、ヤマアジサイ。ピンクの紫陽花モモコは小雨の中、歩き回る。宮城県柴田郡川崎町の石神彫刻工房です。 www.isinko.com