災害が発生しやすい国は、何世紀にもわたって困難な方法を学んでいる。
ニューヨークタイムズ(NYT)のコラムニスト、トーマス・フリードマン(Thomas Friedman)は、アジアの「強い絆社会」と米国・イタリアのような「ゆるい社会」を比較した。 そして、「個人の自由よりも規律を掲げる(アジアの)文化は危機の時に社会の結束を強化する」とした。「Our New Historical Divide: B.C. and A.C.―the World Before Corona and the World After」(3月17日)コロナの前の世界と後の世界 “Tight societies, like China, Singapore and Austria have many rules and punishments governing social behavior. Citizens in those places are used to a high degree of monitoring aimed at reinforcing good behavior. Loose cultures, in countries such as the United States, Italy and Brazil, have weaker rules and are much more permissive.”・「中国、シンガポール、オーストリアのような緊密な社会には、社会的行動を統制する多くの規則と罰則があります。それらの場所の市民は、良い行動を強化することを目的とした高度な監視に慣れています。米国、イタリア、ブラジルなどの国のルーズカルチャーは、ルールが弱く、許容度が高くなっています。」These differences in tightness and looseness, she argued, were not random: “Countries with the strongest laws and strictest punishments are those with histories of famine, warfare, natural disasters, and, yes, pathogen outbreaks. These disaster-prone nations have learned the hard way over centuries: Tight rules and order save lives. Meanwhile, cultures that have faced few threats ― such as the United States ― have the luxury of remaining loose.”・緊張度と緩み度のこれらの違いはランダムではなかったと彼女(心理学者、ゲルフェンド(Michele Gelfand)メリーランド大学教授)は主張した。「最強の法律と最も厳しい刑罰を受けた国は飢饉、戦争、自然災害、そしてもちろん、病原菌の発生の歴史を持つ国である。これらの災害が発生しやすい国は、何世紀にもわたって困難な方法を学んでいます。一方、米国などの脅威にほとんど直面していない文化には、緩やかなままでいるという贅沢があります。」★日本も肺炎との長い戦いを経て、その記憶のもと、戦後BCGの国民全員接種を続けてきた。そのことが死者率の急増を防いでいるのかもしれない。旅館東屋保養地の旅館として、海水浴客や避暑、避寒の客を受け入れるばかりでなく、当時「国民病」とも呼ばれた肺結核をはじめとする転地療養の目的でも利用された。藤沢に隣接する湘南の諸都市、鎌倉、茅ヶ崎、平塚には結核療養所が次々に開業したが、藤沢には地元の反対も根強く、結核療養所はなかった。東屋はその代わりにも使われたのである。1900年(明治33年)から翌年にかけて長期逗留した斎藤緑雨はその代表例である。大正時代には大杉栄や北村初雄が知られ、北村は東屋で没した。