錦織圭が世界ランク138位のE・ガルビス(ラトビア)を4-6, 7-6 (7-5), 7-6 (12-10), 6-1の逆転で下して大会初のベスト8進出を果たすと同時に、日本勢男子で1995年に8強入りした松岡修造以来23年ぶりの快挙を成し遂げた
錦織が初8強 松岡修造以来23年ぶり快挙、元世界10位に逆転勝ち<ウィンブルドン>7/10(火) ウィンブルドンテニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は9日、男子シングルス4回戦が行われ、第24シードの錦織圭が世界ランク138位のE・ガルビス(ラトビア)を4-6, 7-6 (7-5), 7-6 (12-10), 6-1の逆転で下して大会初のベスト8進出を果たすと同時に、日本勢男子で1995年に8強入りした松岡修造以来23年ぶりの快挙を成し遂げた。 この日の序盤、錦織は予選から勝ち上がってきた元世界ランク10位のガルビスの強打に押され、第5ゲームではダブルフォルトなどのミスにより0-40とブレークポイントを握られる。それからはデュースに追いつくも、ガルビスに鋭いバックハンドのウィナーを決められてブレークを許すと挽回できず第1セットを落とし、右腕をマッサージを受けた。 第2セットもガルビスの強烈なサービスにタイミングが合わず、ストローク戦ではミスを重ねた錦織は試合中も険しい表情を見せた。第10ゲームではミスをした際に地面へラケットを投げるも、タイブレークを接戦の末に取りセットカウント1-1に追いつくと、徐々に本来の力を発揮する。 第3セットはブレークチャンスを活かすことができなかったが、バックハンドのウィナーを決めて場内を沸かせた。タイブレークでは3本のセットポイントを逃すも、4本目をものにしてセットカウント2-1と勝利へ王手をかける。 第4セットは勢いに乗る錦織がサービスエースやウィナーを決めて2度のブレークに成功し、逆転勝ちをおさめた。 準々決勝では、第12シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と世界ランク40位のK・カチャノフ(ロシア)の勝者と対戦する。〇第12シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第21シードのK・エドモンド(英国)を4-6, 6-3, 6-2, 6-4の逆転で破り、2年連続のベスト16進出を果たした。「とてもいい気分。彼(エドモンド)はベースラインの右からも左からもクリーンにボールを打っていたし、サービスもよかった。とても緊迫した試合で、第4セットは接戦だった。第9ゲームで貴重なブレークができた。それが勝利につながった」「観客の反応は不要だった。何人かは僕がボールをついていた時、咳をしたり口笛を吹くようなことをしていた。テレビでは聞こえなかったりするもの。あれは不要だったと思う。そんな状況は予測できた。なぜなら、地元選手との対戦だったから」「自分の立場なら、きっと分かると思う。緊迫した中、1つのサービスやショットで流れが変わってしまう状況だった。明らかに感情が高ぶっていた。大切な場面だった。時には自分をポジティブやネガティブで表現することもある。もちろん、ラケットを投げたり叫んだりするのは好きではない。でも自分も他の人と同じ人間で、プレッシャーを感じる」「カイル(エドモンド)はいい状態で、第1セットを取っていた。観客も彼が勝つのではと感じていた。何度もボールをつき、それでタイムバイオレーションを受けた。それには疑いもないし、受けるのも当然だった。それでも、ある観客から受けた扱いには納得がいかなかった」