日大理事長、ボクシング連盟会長 みな同じ構造で問題が起こる、日本型組織に問題があるのか 中根さんに
試合用グローブ・販売できるのは1社のみ 振込先は“山根” 独占販売の実態8/1(水) 告発代理人・戸田裕典弁護士は、「日本ボクシング連盟のマークがついたグローブなり、ヘッドギアでないと、公式試合に出られませんというような決まりになって、それを扱えるのが事実上1社だったというようなことから、利益、利権が集中してしまったかなと」と述べた。日本のアマチュアボクシングの試合では、連盟公認マークのついたグローブを使用しなければならない。しかし、日本ボクシング連盟は、このグローブの購入先を1社に限定。告発状は、この点を問題視している。新潟県ボクシング連盟・鶴木良夫理事長は、「8,000円から1万2,000円ぐらいで買えるという人もいますけど、うちらで実際買っているのは、2万1,000円から2万2,000円ですから。普通の2~3割は高い。(連盟公認の)認証シールも、ちょろっと貼れるやつで、1回試合するとはがれるんですよ」と語った。さらに、ボクシング用品店からは、「何の加工もされていないステッカーを5,000円から7,000円の検定料を取るなど、単なるボッタクリです」との声が。実はこのグローブ、すでに国際基準をクリアしたもの。あらためて日本で検定することに、疑問が生じている。さらに疑問を深めたのが、納品書に書かれた振込先。そこには、「山根」の文字が。これは、一体...。このことについて、5月の連盟の総会で言及された。総会出席者「山根会長に関係ある方ですか? 口座振り込みの名義が、そうなっていたということで...」山根会長「山根はワシの孫」「山根 明が、そのグローブ販売したからって、何も違反じゃないですよ。山根 明会長が、なんで商売したらあかんの?」「タテ社会の人間関係」インドはカースト制で、英国は階級制。同じ階層でつながる機能をもつヨコの関係に対して、日本の社会は常にタテになっている、と。論文では分析する用語として「資格(属性)」と「場」を設定しました。どの社会にも資格と場はあり、インドや英国では資格が重要なのに対し、日本ではどんな職業かという「資格」より、○○会社の構成員という「場」が重視される。他の国であったならば、その道の専門家としては一顧だにされないような、能力のない(あるいは能力の衰えた)年長者が、その道の権威と称され、肩書をもって脚光を浴びている姿は日本社会ならではの光景である。しかし、この老人天国は、決して日本人の敬老精神から出てくるものではない。それは、彼がその下にどれほどの子分をもっているか、そして、どのような有能な子分をもっているか、という組織の社会的実力(個人の能力ではない)からくるものである。 (『タテ社会の人間関係』 131ページ)