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[イギリス史、ニューイングランド史] カテゴリの記事

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• How I became a Christian Ch.9 5 神学ｦ偽善者ﾄ霊的藪医者ｶﾗ救ｲ出ｾ　Deliver it froin the hand of hypocrites and spiritual quacks

    　ルーテルもまた、よし普通の牧師ではなくとも、牧師ではなかったか。かの勇敢な偶像破壊者ジョン・ノックスは牧師にして神学者ではなかったか。世界の最も偉大な勇士の幾人かはまた「神学」の深い研究者ではなかったか。イギリス人であっても私の理想の紳士にして「キリスト信徒」であるジョン・ハムデン、－かの英雄的行為はその深い神学的確信の結果ではなかったか。ガスパール・ド・コリニィ、－彼の「神学」は彼の愛するフランス改新の大計画をたてるのに無用であったか。「神学」がもし遊戯であり、世界の最大虚言者、偽善者の用いる魔法使いの杯であるとするも、それはまた世界の最も偉大な知力の使用されたものであり。また世界の最も高潔な霊魂を鍛錬したものではなかったか。もしその語源が示すように、「神学」（Theology）は「神」の学であるとするならば、アダムの真の子である者は、何人もこれを敬虔に研究しないでよいであろうか。「神」の「宇宙」についてのような学が、「神学」でないであろうか。「神」の学に導かれないで、人間のどのような行為が正しくかつ真でありえようか。ああ、我が霊魂よ、なんじ、しからば神学生たれよ。ダビデがペリシテ人の手より「神の柩（ひつぎ）」を救ったように、「神学」を偽善者と霊的藪医者の手から救い出せよ。その学それ自身はすべての学の中において最も高貴な学問である。ただ『異教徒』の手にそれを放置しておく人間が悪いのである。Was not Luther too a clergyman, though not a common clergyman? Was not John Knox, that valiant idol-breaker, a clergyman and theologian? Were not some of the world s greatest warriors too thoughtful students of Theology? John Hampden, my ideal gentleman and Christian, though an Englishman he, was not his heroic deed the result of his profound theologic convictions? Gaspar de Coligny, was his Theology of no account to him in forming his gigantic schemes for the renovation of his beloved France? If Theology was a plaything and a sorcerer s cup of the worfd s greatest liars and hypocrites, has it not also been the employment of the world s mightiest intellects, and the discipliner of the world s no blest souls? If, as its etymology indicates, Theology is the science of God, what true sons of Adam can excuse themselves from the reverential study of the same? What science of God s Uni verse is not Theology? And what actions of ^ man can be right and true if not guided by the science of God? O my Soul, be thou a theologue then. Deliver it froin the hand of hypocrites and spiritual quacks, as David did God s Ark from the hand of the Philistines. The science itself is the noblest of all; man only is vile who leaves it in the hand of "heathens."

  2013年10月27日

• How I became a Christian Ch.9 4 聖職者ﾍﾉ偏見ﾊ高貴ﾅ牧師ﾆ接ｼ緩和ｼﾀ　this prejudice against priesthood was mitigated by my contact with clergy men.

    　しかし、聖職者に対する終生のこの偏見は、高貴高潔な牧師に接触して緩和させられた。私のニュー・イングランド「カレッジ」の総長先生は、牧師にして神学者であった。私が洗礼を受けたメソジスト教の教職者は、最も敬愛する性格の牧師であった。坊主階級に対する例の攻撃を行う時に、私はいつも彼を例外とした。私の「聖書註解」の先生Ｆ博士、私たちの「カレッジ」付牧師Ｂ博士、等々、－彼らはいずれも牧師であって、詐欺師やホラ吹きでなかった。牧師は時には社会の最も有用な一員である。社会は善き教職者を得るために金を払うものである。彼らはこの地上のこの世において、あることを、そして幾多の場合には偉大な事を為しつつあるのであるということを私は知るに至った。 But this life-long prejudice against priesthood was greatly mitigated by my contact with clergy men of high and noble order. The worthy President of my New England college was a clergyman and theologian. The Methodist minister from whom I received baptism was a clergyman of most admiring character; and I always excepted him when I indulged in my usual denunciations of priest-class. Dr. F., my teacher in the Biblical Interpretation, Dr. B., our college-pastor, and oth- ers, they were all clergymen, and were not hum bugs and traders in wind. I came to see that clergymen are sometimes the most useful mem bers of society, that it does pay to have a good minister, that they are here upon this earth doing something, and many a time, great things.

  2013年10月26日

• How I became a Christian Ch.9 3　友人ｶﾞ職業的牧師ﾆﾅﾚﾄ勧ﾒﾙﾄ私ﾊ狂気ﾄﾅｯﾀ　I was perfectly wild when any of my friends persuaded me to be come one*　

  このようにして私の場合には、「キリスト教」の聖職者になることは二重の性質を有する束縛を意味した。私自身のための名誉、私の国のための名誉を思い、私はどのように考えても、「キリスト教」教の教職者の勤めに入ることはできなかった。実に、私が初めて「キリスト教」の信仰を勤めた時に懐いた最初の、また最大の危惧は何であったかというと、それは私が聖職者にされはしまいかというその事であった。そして後年、私の宗教事業における熱心が、私の「キリスト信徒」の友人たちの注意を惹いて、私の生涯の使命はおそらく伝道であろうという考えを彼らに懐かせたが、私は誓言を立てて拳を固めて彼らの勧めを拒んだ。職業的牧師を私は心の底から嫌悪した。私の友人で私に職業的牧師となるように勧める者があれば私は全く狂気となった。 Thus in my case Christian priesthood meant a bondage of double nature; and honor for myself and honor for my country had kept me from conceiving any idea whatever of entering into Christian ministerial service. Indeed, the first and greatest fear I had when I was first induced to accept Christianity was that they might make a priest out of me. And afterward when my enthusiasm in religious works called forth the attention of my Christian friends, and made them think that my probable mission in this life might be preaching, I rejected their suggestions with oaths and fistings. Professional clergymen I hated from the bottom of my heart, and I was perfectly wild when any of my friends persuaded me to be come one*

  2013年10月25日

• How I became a Christian Ch.9 2　物ﾉ世界ﾉ四海同胞ﾊ悪弊ｱﾙ原則ﾃﾞｱﾙ　Cosmopolitanism in the sphere of things is always a vicious principle.

  　聖職者になることが既によろしくない。しかし「キリスト教」の坊主となることをもって私は人生最終の目的と考えたのである。私の国のような異教国においては、「キリスト教」伝道者は、直接間接、外国人の補助を受けている。そして何らかの外国人監督者（ビショップ）の支配のもとに立つべきである。真のドイツ人にしてイタリア人、フランス人の坊主に支配されることに甘んずる者が一人もないように、真の我が国人にして、いやしくも外国の勢力に拘束されることに甘んずる者は一人もない。「自由放任（レッセ・フェール）」、「ある物にある物を」のような経済原則に援助をかりて、この国家の名誉を心より尊重する念を失うに至るならば、私はそれを卑劣として、また我が国家的独立に対する危険として考える。思想は四海同胞である。私たちは喜んで、しかり感謝して、すべての国々のすべての人々によって教えられんと欲する。しかし、パンはそうではない。事実、心の束縛は最も危険な束縛ではない。しかし、胃腸の束縛はそうなのであう。フランスはフレデリック大王の心を束縛した。しかし、ドイツをフランスの支配より救ったのは彼である。プロシャはヴォルテアの胃の腑を束縛した。しかして見よ。彼の悲惨と堕落とを。物の世界における四海同胞主義は、悪弊ある原則であるを常とする。 To be a priest is bad enough; but to be a Christian priest I considered to be the end of my doom. In a heathen country like mine, Christian ministers are supported either directly or indirectly by foreigners, and are to place themselves under the jurisdiction of foreign bishops of one kind or the other. As no true German suffers himself to be ruled by an Italian or a French priest, so no true countryman of mine suffers himself to be shackled by a foreign influence of any kind. To call in an aid of economic principles, like Laissez faire and Quid pro quo, to deliver oneself from this conscientious regard for national honor, we consider to be a baseness, and even a danger to our national independence. Thought is cosmopolitan, and we are glad, yea thankful, to be taught by all men of all nations. But not so bread. The fact is, the bondage of mind is not the most dangerous kind of bondage; but that of stomach Is. France had great Frederick s mind in bondage; but it was he who delivered Germany from French domination. Prussia had Voltaire s stomach in bondage; and behold his misery and degradation. Cosmopolitanism in the sphere of things is always a vicious principle.

  2013年10月24日

• 同志社の魚本教授とケーリ教授に感謝を表します

   神戸のMさんから、「米欧留学篇」届きましたというメールが来た。「このたびは御本をお贈りくださり、有難うございました。楽しみに読ませていただきます。（略）いつか調査のために（ニューイングランドに）行かれれば、よいですね。どうぞ、お元気で、これからも御活躍ください。」 Mさんには本書の構想について話したことがあり、同志社について啓発されることがあった。そこで感謝をこめて返信を送った。「M様   今回の本は、以前お話した　マックス･ウェーバーは「ピューリタニズムの倫理と資本主義の精神」で、近代資本主義はピューリタニズムの倫理的生活態度による原始資本の集積と労働倫理によってもたらされたとしていますが、イギリスでピューリタン革命を起こしたピューリタニズムは、アメリカのニューイングランドを通じて、実は札幌にもたらされ、一期生ニ期生によって日本に広がっていったのではないか、それが日本があたかも自生的に資本主義や近代合理思想が定着させたのではないかというところから始まりました。  また　報徳思想は　ピューリタニズムの倫理的生活と　同質の労働倫理を培ったのではないか、それが近代資本主義が日本に定着したのに寄与したのではないかという考えに始まりました。 そのために　クロムウェルの手紙と演説、天路歴程、Hiw I became a Christian の英文と訳文の読み込み（これは現在も続けていますが）を行いながら作成していったものです。   読書会では、現在　Hiw I became a Christian の第7章の訳文（現代語表記したもの）の輪読を行っていますが、そうした読書会風景も３０ページに入れたところです。   また、今回の作成過程で非常に啓発されたのが同志社のケーリ教授の「新島襄と内村鑑三とアーモスト大学」で、もともと、内村鑑三の新島襄あて手紙は同志社の魚本教授が簡単な解説を付して発表されたもの（３６ページ）で、それを発展されたのがオーティス・ケーリ教授です。   本書ではお二人に敬意を表し、魚本教授の解説を全文収録し、ケーリ教授の戦後日本は内村鑑三の思想の上に形成されたという内容を６４ページに紹介しました。   以前、丸尾様の御祖父？様が同志社に寄与したというお話や今年NHK大河で　新島襄に大きく注目されたことを思うと、こうして内村鑑三の新島襄あて書簡を世に再び紹介できることも意義があることと思います。   実は新島襄の手紙とシーリー教授の手紙で邦訳されていないものがあり、英語の達者な方の協力を得て、訳出したものも載せたいと思っていたのですが、   まあ、これだけの資料をおさめれば、まずまずかと思います。   ニュー・イングランドをいつの日にか訪問し、本書の舞台となった　アマスト大学やグロスタなどを散策して、彼らを偲ぶ日が来ることを願います。   これまでのご支援に感謝します。」      

  2013年10月23日

• How I became a Christian Ch.9 1 長ｲ恐ｼｲ闘争後私ﾊ神学生ﾄﾅｯﾀ　It was after long-continued fearful struggles that I submitted myself to become a theologue.

  Chapter 9. In Christendom. - A Dip into Theology　長い間の恐ろしい争闘の連続した後のことであった。私はついに屈して神学生となった。私が武士の家に生まれたことはさきに述べたが、武士はすべての実際家と共に、もったいぶること、抹香臭いことをすべて軽蔑する。そしてどのような部類の人間が果たして坊主以上に非実用的であろうか。この忙しい社会に聖職者の提供する物は、彼らがセンチメンタルと称するものである。－これは世のいかなる怠慢な者にも製造できるとりとめのない無用物（no-thing）である。－然るに彼らはその代償として、食物、衣服、その他現実的、実質的の価値ある物を取得する。それゆえに私たちは聖職者はお慈悲によって生きていると称する。そして剣はお慈悲によるより名誉ある生存の手段なりと私たちは信じていた。It was after long-continued fearful struggles that I finally submitted myself to become a theologue. I told you before that I was born in a soldier family, and soldiers with all practical men despise pedantries and sentimentalities of all kinds. And what class of men are usually more unpractical than priests? The wares they deal out to this busy society are what they call sentiments, those uncertain nothings manufacturable by the worst sluggard in the world, for which they get in return food, clothing, and other things of real and substantial worth. So we say priests live by charity, and we believed sword to be more honorable means of existence than charity.

  2013年10月23日

• How I became a Christian Cha.8 ｶﾚｯｼﾞ生活53　9月27日A.最後ﾉ日非常ﾆ感慨深ｲ印象的日　Sept. 12. The last day in A. A very impressive day.

    九月二七日　Ａ〔アマスト大学〕における最後の日。非常に感慨深い印象的な日。私は過去二年間ここで出会った幾多の争いと誘惑を思った。神のご助力によって私の罪と弱点を克服した幾多の凱歌高い勝利と、「彼」から来た幾多の輝かしい啓示を思った。実に私の全生涯は新しい方向に向かって導かれた。私は今や希望と勇気とをもって進むことができる。願わくは神の最も優れた祝福が、この潔い丘から去らないことを！－訣別を告げるべく総長に面会に赴いた。いつものように、私の尊敬する人の前に立つと、涙は目に溢れ、余りに多くの言うべきことがあるために、ただ非常に僅かなことを言うに過ぎなかった。彼は私に若干の忠告を与えた後、私に百ドルを手渡し、私の今後の生涯の援助とし、そして豊かな祝福で私を去らしめた。涙は目からほとばしり出た。私はすすり泣いて二三の言葉を彼に語った。「主」は知りたもう。いかばかり私がその人を想うかを。彼は私にすべての事をなした。しまも今や教育、卒業証書、及び他の多くの物を受けた後に、私は金を彼の言葉によれば『バランス』として携え去るのである！ああ、我が霊魂よ、「主」が汝に金銭と恩恵を託された時には、必ず汝の財布と心とを貧しい者、悩める者に惜しみなく開けよ。－私は部屋に帰ってきて、二羽のツバメが室内に迷って入ってきたのを見出した。夜は暗く、戸外は大荒れだったからである。彼らは翼を壁にあらあらしく打ちはたいていた。私は恐れる被造物をやさしくとらえた。暗黒の中に彼らを放つことを危ぶんだけれども、私はあえて私の部屋に彼らを止め置かなかった。彼らが私の存在を恐れたからである。このようにして「宇宙」の「父」の慈愛深いまもりに委ねて、私は彼らを放った。　次の日、私は私の「カレッジ」タウンを去って、私の神学校に来たのである。 Sept. 12. The last day in A. A very impressive day. I thought of many struggles and temptations I met here during the last two years. I also thought of many triumph ant victories I have gained over my sin and weakness by God s help, and of many glorious revelations from Him. Indeed, my whole life has been directed toward new paths, in which I can now proceed with hope and cour age. May God s choicest blessings accompany this hallowed hill! Went to see President to say good-bye. As usual, tears came to my eyes when I stood before that venerable man, and I had but very little to say, because I had so much to say. After giving me some advice, he handed me one hundred dollars to help me in my further career, and then dismissed me with rich blessing. Tears burst into my eyes, and I spoke to him some sobbing words. Lord knoweth how much I think of that man. He did me everything, and now after receiving my education, diploma, and many other things, I go away with f - as a "balance," as he said! O my Soul, be sure to open thy purse and heart freely to the poor and afflicted when Lord will intrust thee with money and grace. When I returned to my room, I found three swallows straying into it, because the night was dark and boisterous outside. They flapped their wings furiously against the walls. I gently caught the timid creatures, and though I was afraid of sending them into darkness, I dared not to keep them in my room, because they were afraid of my presence. So after com mending them to the merciful care of the Father of the Universe, I sent them away.The next day, I left my college-town, and came to my seminary.

  2013年10月22日

• How I became a Christian Cha.8 ｶﾚｯｼﾞ生活51 夏期休暇ﾉ2月寄宿舎ﾆ独ﾘｲﾀ　I stayed during two long months of the summer vacation alone in the dormitory　

    　私は夏期休暇の長い二か月間、今や騒がしい居住者の去った寄宿舎に独り止まり、来る秋に神学校に入学する準備をした。このようにして過した時は、私の生涯で有した最善の時であった。静穏な独居、美しい自然の環境、私のうちに「神」の｢霊｣の不断の臨在、「過去」と「未来」との感想、－実に全丘は美化されて、私の「神」の「家」である「シオン」のごとくになった。ここに当時の幸福な日の記録がある。 I stayed during two long months of the summer vacation alone in the dormitory, now deserted by its turbulent occupants, to prepare myself for en trance to a theological seminary in the coming Fall. The time thus spent was the best I have had in my life. Serene loneliness, beautiful nat ural surroundings, constant presence of God s Spirit within me, reflections upon Past and Fu ture, indeed the whole hill was beautified into a Zion, a Home of my God. Here is the record of one of those happy days:

  2013年10月20日

• How I became a Christian Cha.8 ｶﾚｯｼﾞ生活50 私ﾉｶﾚｯｼﾞﾉ知的収穫ﾊ少ﾅｶｯﾀ　As for my intellectual gains in my college, they amounted to but very little.　

    　私の「カレッジ」における知識的収穫は、はなはだ僅少に過ぎなかった。あるいは少なくとも私が霊において獲得したものと比較してこのように思われた。自己の霊魂の救済にこのようにまで心を奪われ、肉体の維持について考えるところが少なかった一学生は、その研究に多くの進歩を期待し得ないのである。しかし、「カレッジ」は私をはなはだ寛大に、実に厚く遇してくれた。私は選科生としてそれに入り、したがって学制上何ら資格はなかったのであるが、彼らは私を彼女の純粋な子供に伍して私に一つの地位を与えた。学生たちは私に与えられたこの名誉のために三度のエール（歓呼）を私に与えた。こうして私は私の宗教と祖国のためだけでなく、私の母校（alma mater）のためにもまた、高潔で名誉ある生涯を送るべきものとされた。『カレッジ・精神（スピリット）』は、野球場以外では、高貴にして「キリスト教的」な感情である。もし忠実にそれを遵守すれば、それだけで彼女の子供を煽動政治、衣服崇拝、人面恐怖、この世の種々さまざまの卑怯卑劣に近付けさせないようにするに足るであろう。私は私の「カレッジ」の精神をもって、高貴な独立なり、あらゆる空虚な見世物に対して示す勇敢な軽蔑なり、「真理」への忍耐強い敬虔な探求なり、反頭脳的宗教という意味での正統的信仰主義であると理解する。それは上品化された異教主義ではない。『最大の蓋然性』を有する宗教ではない。野卑な十九世紀式の『成功』ではない。私は孝養を尽すべきこのような一人の母を与えられて実に感謝なきを得ない。願わくは私に彼女の名前と栄光にふさわしい生涯を送らせたまわんことを！ As for my intellectual gains in my college, they amounted to but very little; or at least they ap peared so in comparison with what I gained in my spirit. A student whose mind is so much taken up with the salvation of his own soul, and not a little about the sustenance of his body, can not be expected to make much progress in his study. But the college dealt with me very leni ently, indeed munificently. Though I entered it as a special student, and hence was not entitled to any organic relation with it, they adopted me, and gave me a place amomg her genuine sons, and the boys gave me three yells for the honor thus conferred upon me. Thus I was made to live nobly and honorably, not only for my religion and country, but for my alma mater as well. The "college-spirit," outside of baseball grounds, is a noble and Christian sentiment, which if loyally stuck to, should alone be sufficient to keep her sons from demagogism, cloth-worship, man-face-fear- ing, and meannesses and unmanlinesses of very many kinds in this world. I understand the spirit of my college to be noble independence, brave defiance of hollow shows of all kinds, patient and reverential search after Truth, orthodoxy in anti-head-religion sense of the term, and not published Paganism, not the re ligion of "the greatest probability," not "success" in its vulgar nineteenth century sense. I am ex ceedingly thankful that I was given another such mother to serve and satisfy. May I live worthy of her name and glory!

  2013年10月19日

• How I became a Christian Cha.8 ｶﾚｯｼﾞ生活49　ｺﾉﾖｳﾅ回想ﾃﾞ私ﾉｶﾚｯｼﾞ生活ﾊ終ｯﾀ　With reflections like these, my New England college days came to close.

    　　このような回想をもって私のニュー・イングランド「カレッジ」生活は終わりを告げた。私は重い心を懐いてそこに入った。そして私の「主」なる「救い主」にあって、勝利の栄光をもってそこを去った。その時以来私はなお多くを学び、なお多くを知った。しかしそれは私の「カレッジ」の古典的な丘の上で知ったことを確証するに過ぎなかった。故国で洗礼を受けて約十年の後に、私はそこで本当に回心した。即ち向き変わったのであると信ずる。「主」はそこで「ご自身」を現された。特にかの一人の人を通して、－鷲のごとき眼、ライオンのごとき顔、羊のごとき心をもった私の「カレッジ」の総長を通して。私のうちにある「霊」、私の前にある模範、私をめぐる「自然」と事物がついに私を征服したのである。もちろん、完全な征服は生涯の事業である。しかし私は、私自身を征服するに、もはや私の空しい努力にたのまず、そのために「宇宙」の「能力」に頼るに至るまで正しくされたのである。この世の小さい神-彼は「全能の力」そのものによってのみ征服されるべきものである。With reflections like these, my New England college days came to close. I entered it in heaviness of heart, and left it with triumphant glory-ings in my Lord and Savior. Since then I studied more and learnt more, but only to corroborate what I learnt upon the classic hill of my college. I believe I was really converted, that is turned back, there, some ten years after I was baptized in my homeland. The Lord revealed Himself to me there, especially through that one man, the eagle-eyed, lion-faced, lamb-hearted president of my college. The Spirit within me, examples be fore me, and Nature and things around me, subjugated me at last. Of course the complete subjugation is the work of life-time; but I was righted so far as to depend no more upon vain efforts of mine in subjugating myself, but to have re course to the Power of the Universe for that end. A little god of the world, he is subjugatable only by the Almighty Power Itself.

  2013年10月18日

• 「ボーイズ・ビー・アンビシャス」が同志社女子大学図書館の蔵書となった。感謝します。

  今回、発刊した「ボーイズ・ビー・アンビシャス米欧留学篇」は同志社と縁が深い。それは在米中の内村鑑三がアマスト大学進学に決定的な役割を果たした新島襄への全手紙をおさめているだけでなく、それを最初に世に紹介した同志社の魚木教授、さらにそれを発展し、本書を作成する上で、非常に啓発されたケーリ教授の論文の一部を含むからである。ケーリ教授は次のように指摘されている。「現代日本への内村の影響は計り知れないほど著しいものである。無教会主義の創始者としての彼の影響力と、絶え間なく出版される彼の、そして又彼に関する書物の影響力も又、計り知れないものである。しかしながら学生達と持ったいくつかの彼の会の正会員であり、キリスト教の人間観、世界観、歴史観、又自己の自由の観念の核心について、彼から教えを受けた人達の記録が彼の生きた遺産なのである。ここ二代の東京大学総長は内村の弟子としてよく知られているし、又初代最高裁判所長官、戦後の内閣での二人の卓越した文部大臣、三人の外国駐在大使、三人の傑出した自然科学者、そして芸術界、実業界、教育界、宗教界、言論界において少なからぬすぐれた人々が続いているのである。現代日本が益々民主主義国家として発展するばするほど、日本はますます内村の恩義を受けていることを感ずるであろう。」   新島襄と内村鑑三とアーモスト大学　　　　　　　　　　　　　オーテス・ケーリ（Otis Cary）   It rained. Pres. Gilman's turn to attend the morning prayer, in a small chapel. He read it a little. Repeated Lord's prayer. It was attended by only 3 students. I thought it a pretty slim affair. A Religious influence can be very strong. 新島襄（1843-1890）は、一八八四年から一八八五年にかけての世界一周旅行の途上、アメリカを旅行していた際に、ジョンズ・ホプキンズ大学での彼の経験を、これらの言葉でもって、英語でつけていた彼の日記に記している。太田（後の新渡戸）稲造はジョンズ・ホプキンズ大学で勉強中であったが、その出来上がったばかりのジョンズ・ホプキンズ大学に、新島を案内してまわった。新島の同志社と、ジョンズ・ホプキンズ大学とは、たった一年違いで創立されたのだった。この二つの大学は共に真理探究の為に捧げられていたのではあるが、真理へのその対照的な接近のしかたは、共に当時の知的風潮を特徴づけるものであった。ジョンズ・ホプキンズ大学は、ドイツの大学に対するアメリカなりの答えなのであって、科学や大学院教育を強調し。いわばアメリカ最初の大学院を持つ大学となったものである。同志社はニュー･イングランドの正統的組合教会派の中にその根拠を置き、そしてことに新島が一八七〇年に西欧の大学の最初の正式な日本人卒業生として卒業したアーモスト大学に範をとっていたのである。新島がジョンズ・ホプキンズ大学の超世俗主義を軽蔑していたことは理解しにくくないが、一層広く云えば、これらの言葉は日本人自身がますます科学対宗教という当時の西欧における主だった知的問題の影響を、ますます受けつつあった時に、日本の非凡な西欧知識面の一観察者によって書きとめられた当時への瞥見なのであった。新島が代表し、新島が同志社を通して日本に移植しようとした伝統は、厳密には一五〇年前に一つの乾燥堆の蔭で持たれた祈祷会から始まったと云ってよい。そこで数名のウィリアムズ大学の学生が、海外の異教国に福音を伝えるために、その生命を捧げることを神の前に誓ったのであった。これが十九世紀のプロテスタントの広大な宣教運動の始まりとなったのである。ニュー・イングランド組合教会派意の中で動いていた分裂的な諸力は、十九世紀のはじめには、とりわけ一八〇三年のユニテリアンの分裂で、非三位一体論者がハーヴァードの神学の講座担当に任じられたこと-その講座に任命される者は「健全な正統的原理」を持たねばならないにもかかわらず-にみられるように、抑制することが出来なくなったのである。これらの型を跡づける一つの方法はこの当時におけるニュー・イングランドの学園の発展のしかたを通してである。ハーヴァードのユニテリアン主義への変節から、指導的な勢力の間に知的にも恥ずかしくない、深い和解が成立するまでには、ちょうど一世紀半かかったのである。この和解は、ネーサン・M・ピュージー総長の選出と、彼の一九五三年におけるハーヴァード神学校始業式に寄せての注目すべき演説、そしてまた、カール・バルトを英訳し、紹介した最初の人である正統組合教会派のダグラス・ホートンをその新学部長に任命したこと、なおオアウル・ティリッヒをユニヴァシティ・プロフェッサーに任じたことによってなされたのである。このようなハーヴァードの歴史は他の学園に対するその影響を通して跡づけられうる。 アンドーヴァーのフィリップス・アカデミーは「青年に単に英語やラテン文法、書き方、算術、そして一般に教えられている諸科学を教授するだけでなく、特に一層、生の偉大な目的と真の営みを学ばせるために」一七七八年に設立されており、そしてある遺産が一人の神学の教授を維持する為に受けとられていた。ところが、かのハーヴァードの変節は、「正統的組合教会派の教会へ行くべき牧師に専門的教育を授け、又この目的を実行してオールド・カルヴァニズム的な、またジョンズ・ホプキンズ的な神学観を持っている人々が、共通の基盤の上に結ばれる為に」一八〇八年に別の神学校を創設することを必要とさせたのである。アンドーヴァーにおけるこの大学院級の別の神学校の創設は、他の多くのそのような学校の出現を導いた。ハーヴァード自身も一八一五年にユニテリアンの神学校を創設し、エールも一八二二年に正統的組合教会派の神学校を創立した。なお、ハートフォード神学校は一八三四年にその門を開いた。これらの大学院級のもの以外に、ニュー・イングランドの人達の教育に対する大きな関心も、また十九世紀における数多くの大学の創設となってあらわれた。これらの中の最も代表的なものの一つが、アーモストの町とそのまわりの地域の住民達によって、「敬神の念と才能とを持った貧しい青年達に、キリスト教の牧師たるための古典的教育を授ける為に」設立された。その地元の人々は息子達をユニテリアン主義のハーヴァード大学へはやりたがらず、また、山の向こうのウィリアムズ大学へやるためには遠すぎたし、なおその上に、彼らとしては高い「古典的教育」の専門的な訓練を受けた牧師がほしかったのであるから、アーモストの人々は相当の犠牲を払い、資金や資材を出し合い、彼ら自身汗を流して、彼らの学園を創設したのであった。たまたま近代日本に驚くべきほどの深い影響を与えたのは、発展しつつあるアメリカのこの情勢の激流にとらえられていた一学園、すなわちこのアーモスト大学であった。（略）　最近明らかになった新島が英語でつけていた日記や、新島と内村との間で交わされた書簡によると、一八八五年の春から夏にかけて内村はアーモストに行く決断をするようになったことが解るのである。内村はアーモストで彼のキリスト教の信仰をはっきりとさせ、更に深め、その信仰に全く身を献げたのであるが、これはフアラデルフィアにいた日本人留学生の間で、偶然起こった文通が近代日本、特に戦後の日本人にとって予知し得ないほどの大きな影響を与えることになったという興味深い一例なのであるといえよう。　内村は筆まめに手紙を書いた人であったから、絶え間のない文通によって、彼は大いに力と導きを得たように思われる。しかしながら、彼にとって最も大切であったこの一八八五年の夏は、『内村鑑三全集』にしろ、『内村鑑三著作集』にしろ、彼の両親あての一通と新島に宛てたものを除いては空白になっている。彼は宮部や新渡戸とのいつも長文にわたった書簡の交換を一時中止して、新島を彼の文通の主な相手とするようになった。この期間中の内村から新島への書簡が十二通現存しており、又同志社にある新島の遺品の中に残っていた新島から内村への手紙の下書が二通ある。参照してみると、この他にもあったことが分かるが、それらのものが残っているとしても、まだ日の目を見ていないのである。　一八八五年の夏、内村はアーモストに行き、続いて神学校へ行って、「直接の」伝道に入るべきか又はペンシルヴァニアの医学部へ行って「間接の」伝道に入るべきかというディレンマに悩んでいた。内村らしくこの悩みは、神学か宗教かというディレンマではなくて、己を神の憐みにゆだねることによって、自分自身即ち自分の「堕落した、欺まんに満ちた、傲慢な心」に対して具体的に勝ち得るかどうかと云うことについてのより深い悩みであった。彼はエルウィンを去り、約三週間をグロスターで過し、彼地で彼は海、自然、神にみまもられて自分の心を鎮め、平安を見出し、アーモストへ行って、「直接の」伝道へ入るべき決断をなしたのである。　勿論、内村はすでに数年前に札幌で洗礼を受けており、翌年アーモストで彼の信仰をより一層深く成熟せしめたしんからの回心の経験を持つのであるが、明らかに一八八五年の夏の新島への書簡に繊細に表された彼の深い問題性は、彼の成長してゆきつつあった信仰のよって立つところとなったのである。このことは、内村が現代日本の指導力の上に及ぼした多大な影響が理解されるならば、尚、見逃すわけにはゆかないのである。というのは、若し偶然にも新渡戸が新島に内村のことと、彼の「憂うつな」状態のことを相談しなかったなら、そして新島が伝道者的な熱心さで、すぐフィラデルフィアまでかけつけなかったならば、内村の後の備えも体験も、大変違ったものになっていたであろうし、それ以後の彼の生活も、波乱のあることは勿論ながら、シーリーと一八八〇年代のアーモスト大学の影響がなければ、まず同じものにはならなかったと云える。　現代日本への内村の影響は計り知れないほど著しいものである。無教会主義の創始者としての彼の影響力と、絶え間なく出版される彼の、そして又彼に関する書物の影響力も又、計り知れないものである。しかしながら学生達と持ったいくつかの彼の会の正会員であり、キリスト教の人間観、世界観、歴史観、又自己の自由の観念の核心について、彼から教えを受けた人達の記録が彼の生きた遺産なのである。ここ二代の東京大学総長は内村の弟子としてよく知られているし、又初代最高裁判所長官、戦後の内閣での二人の卓越した文部大臣、三人の外国駐在大使、三人の傑出した自然科学者、そして芸術界、実業界、教育界、宗教界、言論界において少なからぬすぐれた人々が続いているのである。現代日本が益々民主主義国家として発展するばするほど、日本はますます内村の恩義を受けていることを感ずるであろう。新しい日本において「良心」と個人の自由についての内村の感化は無視することの出来ないものなのである。

  2013年10月17日

• How I became a Christian Cha.8 ｶﾚｯｼﾞ生活45　骨刺ｽﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞﾉ冬　　Those piercing New England winters were se verely felt by me

    骨を刺すニュー・イングランドの冬は激しく私に感じられた。私の肉体に及ぼす肉を噛むようなその作用というよりは（私はまもなくそれに慣れたために）、私の高価な石炭の消費力のためであった。寄宿舎の建物のレンガは、貧乏学生が彼のストーブによって身体を温めないうちに、それから熱を吸収してしまった。しかしこの気候上の現象の中に何か霊的な教訓はないのか。歓喜のない部屋は「神」の「霊」の去ったときの私の心である。それはどれだけ私たちが熱しても依然とそて冷たいままである。バームーダズ島の方角か暖風は「彼」の「霊」である。暖風吹いて万物をとかし、貧乏学生を石炭代の心配より救うのである。吹けよ、ああ、「天来の微風」よ、そして凍結を私の心中にも他のどこにもあらしむることなかれ。  Those piercing New England winters were severely felt by me, not so much on account of their biting effects upon my body, for I soon got accustomed to them, but because of their consumptive power of my precious coal. The very bricks of the dormitory building had to absorb heat from the poor student s stove before he got himself warmed thereby. But are there not some spiritual lessons too in this climatic phenomenon? The cheerless room is my heart when left by the Spirit of God, which howmuchsoever we heat is still cold. That genial wind from the direction of the Bermudas is His Spirit, which when it blows put all things to thawing, and relieves the poor student from the fear of coal bills. Blow, O Heavenly Zephyr, and let freezings cease in my heart and elsewhere.

  2013年10月14日

• How I became a Christian Cha.8 ｶﾚｯｼﾞ生活44　2月5日晴寒ｲ精神世界ﾓ寒々ｼｲ　Feb. 5. Clear, cold. There are cold days in spiritual world too.

    二月五日　晴れ、寒い。精神の世界（spiritual world）もまた寒い日々である。私は私の心を温め、私の愛を他人に対して増し、私の祈祷をもっと熱心にしようとした。しかしこのような努力は寒空で炭火のように、単に部分的にまた一時的に有効であるに過ぎない。しかし一たび霊（Spirit）の温かく優しい風が吹けば、いかに私の愛を温めることの容易なことか。いかに私の祈祷を熱心にさせることか。そしていかに快活で満足を感じさせることの容易なことか。我々はいかに努力しても依然として憐れな罪人である。我々を純潔、神聖ならしめるのは超自然の「援助」(a Help supernatural)が来なくてはならない。 Feb. 5. Clear, cold. There are cold days in spiritual world too. I try to warm my heart, to increase my love toward others, to make my prayers more earnest; but such efforts are like coal-fires in a cold weather, and are only partially and temporarily effectual. But once the warm and genial wind of the Spirit blow, and how easy to warm my love, how earnest become my prayers, and how easy to be cheerful and satisfied! With all the efforts on our part, we are yet miserable sinners. There must come a Help supernatural to make us pure and holy.

  2013年10月13日

• How I became a Christian Cha.8 ｶﾚｯｼﾞ生活43 ｺﾉ歌ﾆ力ｦ得ﾃ私ﾊ博士ﾉ家ﾆ赴ｲﾀ　In the power of this song, I once more braved my way to the Doctor.

    この歌に力を得て、私はもう一度勇気を出して博士の家におもむいた。私の問題をよし震えながらも彼の前に提出した。このようにして火のような試練を通過したのである。数日後、彼はその約束を果たしてくれた。それは私が彼と町の郵便局の前であったときのことであった。たそがれに近く、人は人を誰と分からなかった。かの善き人は私に近付いてきて、二三の親切な言葉をかけて、私のポケットに何物かを押し込んで、すぐに歩み去った。世界を暗黒と私とに残したままで。－肉体上の必要を補われて、私はまた再び「霊的真理」の真珠を得るために沈潜したのである。 In the power of this song, I once more braved my way to the Doctor, laid my case before him, though tremblingly, and passed through the firey trial in that way. A few days after he fulfilled his promise, when I met him right in front of the town post office. It was near the dusk when one could hardly know another. The good man ap proached me, said a few kind words, thrust some thing into my pocket, and soon plodded away, leaving the world to darkness and to me. Having had my bodily need supplied, I dived once more for the pearls of the Spiritual Truth.

  2013年10月12日

• How I became a Christian Cha.8 ｶﾚｯｼﾞ生活42 愛ﾉﾀﾒ与ｴﾙ人ﾊ大ｶﾅﾞ愛ﾉﾀﾒ受ｹﾙ人ﾊ更ﾆ大ﾅﾘ Yet he who takes for love s sweet sake I think I hold more generous still. 　

    愛のために至誠の心をもって　惜しまず与える人は大いなるかな　しかし、愛のために、臆せず物を受ける人は　　更に大いなる人と讃えん "I hold him great who, for love s sake,Can give with generous, earnest will; Yet he who takes for love s sweet sake I think I hold more generous still."

  2013年10月11日

• How I became a Christian Cha.8 NewIng.のｶﾚｯｼﾞ生活41私ﾊ試練ｦ延ﾊﾞｼﾃｷﾀ　I had put off the trial　摂理ﾊ援助ｦ送ｯﾀ　Providence sent me a help.　

    私は試練を延ばしてきた。クリスマス休暇の間に自分の努力によってそれを除こうと試みた。実は、私は必要に駆られて一二度ある田舎の教会に自分自身を馴らされた犀の見世物としたのである。しかし依然少なくない不足が残った。「アメリカ・キリスト教」に税金を課すか、あるいは私の下宿屋の主婦-最近寡婦になった善良な婦人の借金をそのままにして置くか、私は進退きわまった。この恐ろしい身体に苦しみつつあったときに、「摂理」は私にひとつの援助を送ってきた。実は私が期待していたような食べることができるマナの形ではなく、一つの思想においてであった。しかしそれは私にはそれ以来、評価することのできないほどの価値のあるものとなったのである。当時私はぼんやりとして日を送りつつあった。ある時、手に取った古雑誌のなかに私の眼は次の一句をとらえた。それはアメリカの最も美しい歌手の一人であるアデレイド・Ａ・プロクトルの作であった-　　  I had put off the trial, and tried to remove it from me by my efforts during the Christmas recess. Indeed, necessity drove me to show myself a tamed rhinoceros once or twice in some country churches; but still there remained a considerable deficit. The dilemma was now for me either to tax American Christianity, or to remain in debt to the mistress of my boarding house, she a good-hearted woman, recently widowed. While in this terrible dilemma, Providence sent me a help, not indeed in the form of the eatable manna as I expected, but in a thought which has ever since been of priceless value to me. In an old magazine that I took up during those drowzy hours, my eyes caught the following stanza, by one of America s sweetest singers, Adelaide A. Proctor:

  2013年10月10日

• How I became a Christian Cha.8 NewIng.のｶﾚｯｼﾞ生活40 1887.1.5 夜金銭ﾉﾀﾒF博士訪問火ﾉ試練 In evening,called upon Dr. F. to ask for monitary help.a fiery trial 　　

    一八八七年一月五日　夜に、金銭上の援助を頼むためにＦ博士を訪問する。それは実に火の試練であった。私は自分自身をほとんどコントロールできなかった。しかし彼は私に大変親切だった。そして私にいくらかを与えることを約束した。 Jan. 5, 1887. In evening, called upon Dr. F. to ask for some monitary help. It was indeed a fiery trial. I could scarcely control myself. But he was very kind to me, and promised me to get some.

  2013年10月09日

• How I became a Christian　Cha.８ ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活39　独立ﾊ思慮ｱﾙｺﾄﾃﾞｱﾙ「福音ﾉﾀﾒﾆ」　independence is prudence　for the Gospel s sake

  　このような事情のときに、独立は少なくとも思慮のあることである。私はできるかぎりそれに固執しようと決心した。まず第一に私は生計を最小限度に切り詰め、私の食べ物と衣服に不足している栄養と快適とを、新鮮な空気と神の霊とから得ようと試みた。私の「カレッジ」生活最初の一八か月間は、事はほとんど私の計画どおりに運んだ。しかし今やこのニュー・イングランドにおける二回目のクリスマスに当たって、私はすでに長い間一枚の「グリーン・バック」紙幣、すなわち『We Trust in God』をも見なかった。私は熱心に天から本当のマナが来ることを祈り求めた。しかし、それはこなかった。私はＦ博士の言葉を思い出した。私は再び祈った。決心した。そして雪と泥濘を冒して彼の家へ赴いた。ああ、その夜は数町に過ぎないその道がいかに長く思われたことよ！遂に私は彼の門前に来て、彼の書斎の灯火を凝視した。私は入って援助をこうべきか。十分の長い間、私は雪の中に思案してたたずんだ。もし私の国人が私は私の宗教をもって食べ物としたというならば、いかにすべき。私の心はうなだれた。私はそれ以上進むことができなかった。『待て』と、私は遂に私自身に向かっていった。私は再びさびしい歩みを転じて私の部屋に向かった。今や、「カレッジ」の全丘上に灯火の灯っているのは私の部屋だけであった。私は二つの利益を比較した。そして飢餓は私の国人と他の国人とによって誤解されることに勝ることをしった。－「福音」のために。Under such circumstances, independence is prudence, to say the least, and I made up my mind to stick to it as much as possible. First of all, I cut down my expense to a minimum, and tried to get from the fresh air and God s Spirit whatever nutriment and comforts that were lacking in my food and garnitures. For the first eighteen months of my college days things went pretty nearly as I calculated. But now, this my second Christmas in New England, I had not seen a greenback or a "We Trust in God" for a long while. I fervently prayed for veritable manna from heaven, but it did not come. I remembered good Dr. F. s words. I prayed again, made up my mind, and waded through snow and slashes to his home. O how the way appeared long to me that night, though it was not more than a few hundred rods! Finally I came to the front of his house, and gazed at the light in his study. Shall I enter and ask for help? For ten long minutes I stood amid snow, reflecting. What if my countrymen say that I lived by my religion? My heart failed. I could proceed no further. "Wait," I said finally to myself, and once more I turned my lonely steps toward my room, now the only lighted room upon the whole college hill. I weighed two advantages, and found hunger preferable to misunderstanding, both by my country men and other countrymen, for the Gospel s sake.

  2013年10月08日

• How I became a Christian　Cha.８ ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活38　良心的回心者ｶﾞ除ｸﾗｲ最悪ﾉ疑ｲ　the worst suspicion which a conscientious convert likes to avoid　

    　しかし、それは良心的回心者が除きたいと欲する最悪の疑いではない。彼は故国に帰って、彼が「キリスト教国」において慈善によって学んだ福音をのべ伝える。彼の同胞は、彼と彼の「福音」について何と言うか。何ぞ、『あの福音は金儲けではないか』、このように言って彼らは彼と彼の「福音」を罵倒する。憐れなる「回心者」よ！なんじは同胞を「キリスト」のもとに獲得してくるためには、汝の有する他のものを犠牲にして得たその「キリスト教的」慈善を犠牲にすべきである。 But that is not the worst suspicion which a conscientious convert likes to avoid. He goes back to his homeland, to preach the Gospel he learnt in Christendom by charity. What say his countrymen of him and his Gospel? Why, they say "there is money in that Gospel," and hoot him and his Gospel off. Poor Convert! he is to sacrifice the very Christian charity to which ｈe is entitled by his other sacrifices, that he might win his kinsmen to Christ.

  2013年10月07日

• How I became a Christian　Cha.８ ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活37　ｲｶﾆｺﾚﾗﾉ日々生ｷﾀﾙｶ　how I got my living all these days　

    読者諸君の中には、これらの歳月の間、私がいかにして生計を得つつあったかを知りたいと望む人がいるかもしれない。いろいろな方法をもってである。私のペンシルベニアにおいて得た所得は、私のつたないペンをもってする小さな物語とともに、私をして「カレッジ」生活の最初の一年間をほとんど不自由なからしめた。「聖書註解」の先生、Ｆ博士はかつて私のポケットに彼の友人からのものであるといって、金百ドルを投じ、そして困った時には『また来るように』と言った。その頃、私は語るのも恥ずかしいことではあるが、約５、６回私自身を馴らされた犀の見世物としたのである。このようにして私はもちろん多額ではなかったが、若干金を与えられたのである。異教徒、回心者であって、その同胞の間に「福音」の伝道者たろうと欲する者は、この国においてはその肉体的必要品、そう快楽に、何の不自由をも感じないのが普通である。これここに「キリスト教」米国の名誉として語られるべきことである。しかし、偽善はここに潜入する。トルコ人、ギリシャ人、アルメニア人、ブラジル人、インド人、シナ人、日本人で、実は「神」よりも自分の腹を愛する者が、自ら馴らされた犀を装い、このようにして狡猾に「米国キリスト信徒」の親切心に甘える。本国の教会はその『みさかいのない慈善』について宣教師より時々注意を受ける。宿所を与え、教育を与えてやった回心者は、帰国の途上で、その福音を海中に投じて、あるいは官途に、あるいは他の「悪魔」の用を勤め、あまつさえ異教徒の同胞の前に「キリスト教国」を誹謗するという。 Some of my readers may be curious to know how I got my living all these days. In several ways. My earnings in Pennsylvania, together with little story-telling with my awkward pen, kept me comfortable pretty nearly through the first year of my college existence. The good Dr. F., my teacher in Biblical Interpretation, once dropped one hundred dollars into my pocket, as from a friend of his, and told me "to come again" in time of need. Then I am ashamed to say, I showed myself a tamed rhinoceros about half-a- dozen times, and had some things given me in that w r ay, but not much. Here let it be said in honor of Christian America, that a heathen convert who proposes to become a minister of the Gospel among his countrymen, usually has no difficulty about his bodily necessities, yea comforts, in that land. But here hypocrisy creeps in, and some Turks, Greeks, Armenians, Hindoos, Brazilians, Chinese, Japanese, who really love their bellies more than their God, feign themselves tamed rhi noceroses, and craftily indulge in the kindheart- edness of the American Christians in that way. And once in a while the home-churches are cau tioned by their missionaries on the field of their "promiscuous charity." They are told that those converts whom they housed and educated while they stayed w T ith them, cast their Gospel into the sea on their way home, entered government serv ice or some others of Devil s service, and even went so far as to malign Christendom before their heathen countrymen.

  2013年10月06日

• How I became a Christian　Cha.８ ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活36 12月23日授業料ｦ支払ｲﾆ悩む　Dec. 23. Took much thought about the means of paying my term bill.　

    一二月二三日　授業料を支払う方法について思い悩む。Dec. 23. Took much thought about the means of paying my term bill. まことに内村鑑三の　Take much thought 　と共鳴（同時性）している。 「ボーイズ・ビー・アンビシャス米欧留学篇」の作成にあたって、　the means of payinng について考えている。280ページとページ数が大幅に増加して　予定した金額を超過してしまい印刷費用と公共・大学図書館への送付金額が　ショートしている。方法は二つある。会員に援助をこうか　部数を減らすか　である。内村鑑三は、この後、F博士に援助をこうて得た。まずは　会員に援助を依頼し、次に部数を減らそう。  感謝します。

  2013年10月05日

• How I became a Christian　Cha.８ ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活35　12月4日ｷﾘｽﾄ教ｦ信ｽﾞﾙﾆ至ｯﾀｶ語ｯﾀ　Dec. 4. In morning at the President s class, I spoke how I came to bel　

    一二月四日　朝、総長のクラスで、私はいかにしてキリスト教を「真理」として信ずるに至ったかを語った。私はいかにして「道徳的間隙」の融和をキリストにのみ見出すに至ったかを正直に率直にクラスに語り、私の発言（remarks）を「私は他に行うことができない。神よ、私を助けたまえ〔I cannot do otherwise; God help me.〕」とのルーテルの語で結んだ。実に神は私を助けた。そして私は終日何か正直で良心的な事を行ったことを感じた。ああ、我が霊魂よ、なんじは神がなんじになしたもうたことの「証人」に過ぎないことを知れ。なんじの小さな知識でなんじ自身に適するように組み立てたものを、なんじは世にのべひろめることはできない。「主」に信頼せよ、そして「彼」の義を通して救われよ。 Dec. 4. In morning at the President s class, I spoke how I came to believe Christianity as the Truth. I honestly and openly told the class how I came to find the conciliation of "moral schism" only in Christ, and closed my remarks with Luther s words, "I cannot do otherwise; God help me." Indeed, God helped me, and I felt throughout the day that I had done something honest and conscientious. Be instructed, O my Soul, that thou art to be a "witness" of what God hath done unto thee. Thou art not to proclaim to the world what thy little intellect has framed to thyself. Trust in the Lord, and be saved through His righteousness.

  2013年10月04日

• How I became a Christian　Cha.８ ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活33 感謝祭祝福ﾆ祝福ﾉ加ｴﾖ Nov. 24. Thanksgiving Blessings upon blessings be upon that somebody.　

    一一月二四日　「感謝祭休暇」始まる。休息を得て、とても元気を回復する。－朝、起床して、私は部屋の戸口に三角形の風雅なカゴに紅いうまそうなリンゴの積んであるのを発見した。それは私に大きな驚きだった。誰か親切な友人が私の孤独な霊魂を慰めようと、そこにのこしておいたに違いない。ああ、何という親切か!記憶せよ、我が霊魂よ、このような経験を！たとえ小さくても、このような行為が、数百ドルの贈り物にまさってしばしば人の心を感動させるのである。私を思い私に興味を有する未知の人士の存在することを知って、私は終日いかに慰めを感じたことか。私は頭を垂れて、感謝の涙をもって感謝の祈祷を捧げた。 　ついにその名前を私に告げることのなかったその人の上に、祝福に祝福の加わらんことを！Nov. 24. Thanksgiving Recess begins. A very refreshing rest. In morning as I got up, I found outside the door of my room a pile of ruddy palatable apples in an artistic triangular basket. It was a great surprise to me. Some kind friend must have left it there to console my lonely soul. O what a kindness! Remember, my Soul, such an experience! Often a deed of such kind, though small it is, touches a human heart more than gifts of hundreds of dollars. How I felt comforted throughout the whole day, knowing that there are some unknown souls who think of me, and take interest in me! I bowed down, and of fered a prayer of thanks with tears of gratitude.Blessings upon blessings be upon that somebody who has not yet made his name known to me!

  2013年10月02日

• How I became a Christian　Cha.８ ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活31　私ﾊ一人ﾉ日本人ｦ知ｯﾃｲﾙ　I know a Japanese.

    私は一人の日本人を知っている。彼は受洗した「キリスト信徒」として某福音教会に入会すべく出頭した。どのような権威のある聖職によって洗礼を授けられたかをたずねられて、彼は答えて言った。『天』と。話はこうである。ある夏の午後であった。彼は深く彼の罪を知らしめられた。彼は十字架に釘つけられたイエスにおいて罪のゆるしを発見した。そのときに彼は思った。場合はあまりに厳粛である。「聖洗礼」を受けないで、このときを去ることはできないと。しかし「認可を有する教職」は彼の住居２５マイル以内には一人もなかった。しかしあたかもよし。爽快極まりない夏の驟雨がはいぜんとしてその地方に来たった。彼は思った。天それ自身が聖典に彼を招きつつあるのであると。このようにして彼は雨の真っ只中に飛び出し、敬虔な態度をもって彼の全身を『天の水』で、ずぶぬれとした。彼はこの手続きは彼の良心に満足なものと感じた。彼はそのとき以来「キリスト」の弟子であることを偶像崇拝の同国人の前に告白して憚らなかったという。 I know a Japanese who presented him self for membership to a certain evangelical church as a baptized Christian, and who, when asked what authorized prelate baptized him, an swered "Heaven." The fact was, one summer afternoon, he was deeply convinced of his sin and found forgiveness in crucified Jesus. He thought the occasion was too solemn to let go without pre senting himself for the Holy Baptism. But no "licensed minister" was to be found within twen ty-five miles of his residence. Just then, however, a summer shower of the most refreshing sort came pouring upon his district. He thought the heaven itself was inviting him to the holy cere mony. So he rushed right into the midst of rain, and there in a reverential attitude had his whole body drenched by the "heavenly water." He felt the process satisfactory to his conscience, and ever since confessed himself as a disciple of Christ before his idolatrous countrymen.

  2013年09月30日

• How I became a Christian　Cha.８ ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活30　私ﾀﾁﾊ神ﾉ御子ｦ通ｼﾃ神ﾆ昇ﾙ　we mount to God through His Son

    「単なる修辞的なコントラストに過ぎない」と私の批評家は言うであろう。しかしそうではない。「文章論（シンタックス）」における友人よ。私たち「キリスト信徒」は私たちの罪深い状態を真に喜ぶのである。人類の向上に役立ったもので、アダムにおける人類の堕落にまさるものはないといったのは哲学者ライプニッツであった。罪はてこである。それによって私たちは「神」の「御子」を通して「神」に昇る。しばしばマルクス・アウレリウス型の人の全く及び難い高所にまで昇るのである。 "A mere rhetorical contrast," my critic will say. But not so, my friend in Syntax. We Christians do rejoice in our sinfulness. It was the philoso pher Leibnitz who said that nothing served to lift mankind more than its fall in Adam. Sin is a lever by which we mount to God through His Son, oftentimes to a height wholly unattainable by men and women of the Marcus Aurelius type.

  2013年09月29日

• How I became a Christian　Cha.８ ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活27 私ﾊ雷ｶﾞ嫌ｲﾀﾞｯﾀ　I disliked thunder, I thought my end did come when it rattled right above my head.

    私は雷が嫌いだった。それため私は常に考えた。私の最後は雷が私の頭上に轟きつつある時に来ると。私の異教徒時代には、あらゆる私の守り神に神の助けをこい、その神々に線香をたき、カヤを『天の怒り』からのがれる最も安全な場所としてその中に逃避した。そして私が「キリスト信徒」となってからも、また雲の中で『神がほえたもう』時に、やはりしばしば私の信仰は最も厳しい試練を受けたのである。しかし今や神の恩恵によって私は耐雷性となった。あらゆる恐怖は、十字架に釘づけられた「イエス」が私に啓示されて、私の心から去ったためである。私は心の中で言った。『撃てよ、おお、「雷」よ、私は安全である』と。I disliked thunder, and I always thought my end did come when it rattled right above my head. In my heathen days, I called in the help of all my protecting gods, burnt incense to them, and took my refuge under a mosquito-net as the safest place to flee from "the wrath of heaven." And oft in my Christian days as well, my faith was put to the severest test when "God roared" in the cloud. But now by the grace of God, I was thunder- proof, for fear of all sorts had departed from my heart by the revelation of the crucified Jesus unto me. I said in my heart, "Strike O Thunder, for I am safe."

  2013年09月26日

• How I became a Christian　Cha.８ ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活26 7月31日昨夜、恐ろしい雷雨があった　July 31. A terrific thunder-storm last night.

    七月三一日　昨夜、恐ろしい雷雨があった。私はその時、永遠の生命について黙想し、私のある弱点について闘っていた。たちまち電光と雷鳴は私の心からこのような「肉の要素」を除き去った。私は雷にうたれて穏やかな平安の中に横たわって、夢みている自分を発見した。私は始めて雷雨を楽しんだ。July 31. A terrific thunder-storm last night. I was just then meditating upon eternal life, and fighting against some of my infirmities. All at once, flashings and thunderings removed these "fleshy elements" from my heart, and I found myself dreaming of being struck by a thunder-bolt and lying in restful peace. The first time in my life when I enjoyed a rattling thunder-storm.  

  2013年09月25日

• How I became a Christian　Cha.８ ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活24　6月15日救済ﾊ神ﾉﾓﾉﾃﾞｱﾙ salvation is of God, and no man or thing or circumstance can take it from me　

    六月十五日　私の霊魂の救済は、私の環境とこの世の運命との状態がどうかに全く関係がない。たとえ私が黄金の中に「浸され」ても、私の霊魂は全く影響をこうむらないであろう。たとえ私は最も厳格な禁欲者の苦行を通過しても、私の霊魂は飢えた獣のようになって、その献身を誇るであろう。「神」の霊が直接に私の心に触れるのでなければ、いかなる回心もありえない。何という慰藉深い思想よ！私の貧困を歎くのは、私の肉によって苦しむためである。私が富貴をおそれるのは、私の霊魂の救済が危険に瀕するためである。しかし否！救済は神のものである。いかなる人も物も境遇も私からそれを奪うことはできない。それは山そのものよりも確実である。 June 15. Salvation of my soul is entirely unconnected with the conditions of my surroundings and worldly fortunes. Even though I be "steeped" in gold, my soul would remain wholly unaffected. Even though I pass through the severest disciplines of an ascetic, my soul would be like a hungry beast, and would pride itself in its devotion. Unless the Spirit of God touches my heart directly, there cannot be any conversion. What a consoling thought ! I mourn for poverty, because my flesh suffers thereby. I fear prosperity, because my soul s salvation is in danger. But no! salvation is of God, and no man or thing or circumstance can take it from me. It is surer than a mountain itself.

  2013年09月23日

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  「日米同盟は平和、安定、繁栄の礎石」　ケネディ次期駐日大使　所信表明「日本ほど私が奉仕できる国はない」

  「日米同盟は平和、安定、繁栄の礎石」　ケネディ次期駐日大使　所信表明2013.9.20 00:01 ［米国］ １９日、米上院外交委員会の公聴会に出席し、メネンデス委員長（右）と談笑するキャロライン・ケネディ氏（共同）　【ワシントン＝佐々木類】次期駐日米大使に指名されたキャロライン・ケネディ氏（５５）の人事承認をめぐる上院外交委員会公聴会が１９日午前（日本時間同日深夜）開かれた。ケネディ氏は同委員会に提出した書面で「日本との同盟は地域の平和と安定、繁栄の礎石だ」と指摘した。オバマ大統領が７月下旬、駐日大使に指名して以降、ケネディ氏が対日政策などについて所信を表明するのは初めて。　また、「日本は政治的安定と経済再生の時代」にあるとし、環太平洋戦略的経済連携協定（ＴＰＰ）の交渉などを推進していく考えを示した。　尖閣諸島（沖縄県石垣市）をめぐり挑発的な活動を続ける中国への対応についても見解を明らかにするとみられる。　ケネディ氏はケネディ元大統領の長女で「不朽の王朝の後継者」として米メディアの関心を集め続けてきた。　駐日大使はこれまで、アジア最大の米国の同盟国として、上院院内総務だったマンスフィールド氏や副大統領経験者のモンデール氏ら"大物"が指名されるケースが多かった。ケネディ氏の指名はこうした伝統的な流れが復活したといえ、発信力に期待が寄せられている。上院の速やかな承認が得られれば、１０月にも女性初の駐日大使として着任する。 「日本ほど私が奉仕できる国はない」ケネディ氏の公聴会発言要旨2013.9.20 １９日、米上院外交委員会の公聴会に出席し、笑顔を見せるキャロライン・ケネディ氏（共同）　一、日本は不可欠なパートナーであり、日米関係は重大な時期に来ている。日本の政治的安定は、日米関係の強化の良い機会だ。　一、日本ほど私が奉仕できる国はない。１９７８年に叔父の故エドワード・ケネディ上院議員と広島を訪問し、心を揺さぶられた。父（ケネディ元大統領）の遺産を受け継ぎ、日米の強い絆を体現したい。　一、東シナ海の領土問題では、関係国の平和的な対話による解決を望む。米国は尖閣諸島（沖縄県石垣市）の領有権について特定の立場をとらないが、日本の施政下にあり、日米安全保障条約５条の適用対象との立場を堅持している。　一、日米同盟はアジアの平和と安定のための礎石。日本の集団的自衛権に関する議論を注意深く見守る。　一、沖縄の米軍基地問題を前進させることに深い関心を持っている。できる限り勉強していく。　一、環太平洋戦略的経済連携協定（ＴＰＰ）は日米の経済関係を深める大きな機会となる。　一、東京電力福島第１原発事故には国際的な意味があった。世界の原子力分野の前進のため、米国としてできる限りのことを学んでいく。

  2013年09月20日

• How I became a Christian　C.８ ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活22 ｱｱｽﾍﾞﾃﾉｸﾘｽﾁｬﾝｦ謙遜ﾅﾗｼﾑﾙ思想ﾖ　O a thought which should humble every Christian!

    六月五日　ああ、すべての「キリスト信徒」を謙遜ならしめる思想よ！私は選民の一人であるべきという事は、何という価値を私に与えることか！しかも思え、私は日々罪を犯しつつあることを！　日に日に自己に死ぬること、それが選びである。 June 5. O a thought which should humble every Christian! What worthiness attaches to me that I should be one of the elects! Yet to think that I am daily committing sins!

  2013年09月20日

• How I became a Christian　Chapter７　日記　の　英文原稿の校正

  「ボーイズ・ビー・アンビシャス米欧留学篇」の作成にあたって、新島襄、シーリー総長の手紙の邦訳を載せたかったのだが、残念ながら英語に達者な人の協力は得られなかったので、断念した。How I became a Christian? は英文で書かれた。岩波書店の「余は如何にして基督教徒になりしか」は、現代人がそのまま読むには難しい。これは内村鑑三だけではなく、日本語そのものにかかわるもので、明治以前と明治以後、第二次世界大戦以前と以後では、日本語そのものが変わっている。たとえば、江戸末期の候文の手紙は　もうほとんど　現代人はそのままでは読めなくなっている。それは四書（論語、大学、中庸、孟子）といった中国古典の漢学素養を前提とし、漢文の読み下しの能力があることが当然とされている。原文の草書体にいたっては、私もまた読めない。明治の文章を理解する上でも、ある程度その漢学的素養が必要で、しかもカタカナの地文や旧かな遣いや現在では使われない難読漢字で、現代人には読みづらくなっている。そこで完全に現代語訳するか、原文の文章、リズムを生かした現代語表記にするか、いつも悩むところであって、「報徳記を読む会」では、総ルビ版の原文と現代語訳を作って、両方を輪読する方法で全文を読み終わった。9月14日（土）の桜川市講演会では、巻の２の　原文と現代文両方を配布して　原文だけを5人で輪読した。聴衆はお年を召した方が多かったためか、熱心に聴いていただいた。できれば　全国各地で「報徳記を読む会」が自主的に開催されることが、わたくしの願いである。「ボーイズ・ビー・アンビシャス」の作成にあたっては、原文が英文という別の問題がある。ところが英文は１００年前の文章と日本文ほどの断絶が少ないのである。数百年前にイギリスで書かれた　天路歴程　を原文の英語と現代語訳で　一年以上にわたって、本ブログで掲載していて、つくづくとその感を強くする。また感ずるのは、英文独特の言葉、味わいというものがあって、日本語で訳すことができないものがあるということである。内村鑑三は　noble もそうだという。一般には「高貴な」とか、「気高い」と訳されているが、そういう日本語で訳しきれない概念だという。同じことは　sweet にもあり、内村鑑三が宮部金吾への英文の手紙で　アマスト大学における　キリスト教の回心について　sweet sweet と繰り返しているところがある。これは　sweet home と同様　「楽しい」と訳されるが、新渡戸稲造は「帰雁の蘆」でドイツのハレ大学で博士号をとる口頭試問において、新渡戸の回答を教官が「甘い、甘い」と言ったと自分で訳している。sweet とは　味覚から　言葉の使い方が　楽しい　うまい　素敵だ　などの語感をもっているようなのである。「米欧留学篇」では、そうした原文としての英語の味わいをお知らせするため、「ボーイズ・ビー・アンビシャス」同様、何箇所がにコラム欄をもうけ、あえて英文そのままを載せた。どれほどの人が読んでいただけるか分からない。しかしまたその校正を手伝っていただける方を得なかったために、間違いがあるかもしれない。残念ながら　改訂版は予定していないため、後々指摘されても、改正できないのは残念であるが、後は「原典」にあたっていただくしたない。How I も　第7章の日記の一部を原文であげた。1910年のＫＥＩＳＥＩＳＹＡ版で、これから英文の自己校正をしようと思う。  　How I Became a Christian　Out of My Diary　by KANZO UCHIMURAJan. 1, 1885. Cold. Last night felt much about justification by faith! Was on duty during night The first time I took up the work of caring the sick. I thanked God that He opened a way for me.The first day as an attendant in an asylum. The long-cherished line of labor, hallowed by the names of John Howard, Elizabeth Fry, and in numerable other saints and saintesses, was now opened to me. Indeed, I felt I became a saint myself. But already from the very beginning of this my attempt to justify myself by "the works of the law," a voice said deep down in my bosom, "a man is justified by faith without the deeds of the law."Jan. 6. Read the Book of Job; much consoled.Again with the help of the venerable Albert Barnes. The two volumes of his Commentaries were hurried through without a stop. That the final outcome of all evils is good, was now indelibly impressed upon my mind. Ever since I seldom have missed this view of life, even amidst the darkest of clouds.Jan. 11, Sunday. Was on duty all the day through. Read Havergal; much taught in spiritual things.Jan. 25, Sunday. This life is a school where we are taught how to enter the heaven. The greatest achievement of this life, there fore, is to learn "the precious and eternal lessons."New lessons are being taught by ministering angels, Francis Havergal the most conspicuous among them. Till then this earthly life was all in all to me, even under the Christian dispensation. The new faith was accepted more for util itarian purposes, such as happy homes, free governments, etc., than for its intrinsic spiritual worth. "To make my country as strong as Europe or America," was the prime aim of my life, and I welcomed Christianity, as I thought it a great engine for carrying out this design. And O how many do still accept it for its socio-political reasons! But now the love of country was to be sacrificed for the love of heaven, that the former might be restored to me in its truest and highest significance. 

  2013年09月18日

• How I became a Christian　Chapter８　ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活20　6月3日予定ﾉ教義ﾉ意義ﾊ強ｲ感銘ｦ与ｴﾀ　the doctrine of Predestination was impressed with its import　

    六月三日　「預定」の教義を研究し、その意義をもって強い感銘を与えられた。心は歓喜をもって躍った。誘惑は駆逐されたように思われ、私の心のすべての高貴な諸性質は感激をもって燃えた。恐怖はどこにある。誘惑者の力はどこにある。もし私が「神」の選民の一人で、世の基礎が置かれない以前に「彼」の世継として預定されていたならば！ June 3. Studied the doctrine of Predestination, and was strongly impressed with its import. Heart leaped with joy. Temptations seem to vanish away, and all the noble qualities of my mind burn with emotions. Where is fear, where is the power of the tempter, if I am one of God s chosen elects, predestinated for his heirship before the foundation of the world!

  2013年09月17日

• How I became a Christian　Chapter８　ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活その19　真ﾉ楽天家ﾄﾅﾘﾂﾂｱﾙ　Am getting to be a real optimist

    　真の楽天家（オプチミスト）になりつつある。しかもこれは身を温める自家用のストーブなしにニュー・イングランドの厳冬を過した直後で、また授業料の支払いについて、まだ不確実であったときである。Am getting to be a real optimist, and this just after I passed a severe New England winter with out a stove of mine to warm me, and while I was yet in uncertainty as to the payment of my term- bills!

  2013年09月16日

• How I became a Christian　Chapter８　ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活その18 ｺﾉ世ﾊ悪ﾖﾘ遥ｶﾆ善ｶﾞ存ｽ the thought that there is so much more good in this world than the evil.

  五月二六日　この世には、悪よりも遥かに多く善が存在するとの思想によって多大の感銘を与えられた。鳥、花、太陽、空気、－何という美よ、光輝よ、香気よ！されど人は四、六時中、悪をつぶやいている。世界はそれを楽園とするのにただ一事を要する。それが「イエス　キリストの宗教」である。May 26. Much impressed by the thought that there is so much more good in this world than the evil. Birds, flowers, sun, air, how beautiful, bright, balmy! Yet man is complaining all the while of the evil. The world needs but one thing to make it a paradise, and that is the Religion of Jesus Christ

  2013年09月14日

• How I became a Christian　Chapter８　ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活その17　全ﾃﾉ上昇ﾄ下降　With all the ups and downs that followed the grasping of the Crucified Son of　

    『十字架に釘づけられたまいし神の子』を最後的に把握した後に起こった上昇と下降をことごとく記して、私は読者を煩わさないようにしたい。下降はあった、しかし上昇よりより少なくあった。「一事」が私の注意を惹きつけた。私の全霊魂は「それ」によって占領された。私は日も夜もそれを思った。石炭入れを地階から私の部屋のある最上階に運搬する間にさえ、私は「キリスト」、「聖書」、「三位一体」、「復活」、その他類似の問題を黙考しつつあった。かつて私は中階まで来た時、私の二つの石炭入れ（身体の平均を取るために二つ運んだのである）を下ろし、それよりそこで、思わず「石炭山」よりの帰途、私に啓示された「三位一体」の新解釈に対して感謝の祈祷を注ぎだしたことがある。夏季休暇が始まり、学生はことごとく彼らのママーに会うべく帰郷し、私を「カレッジ」丘唯一の居住者として残し、私の「ママー」であるやさしい「神の霊」と共に独りあらしめたるに至って、私の楽園は来った。クラス・イエルの掛け声やその他異教的な喧騒で満ちていた丘は、今や変じて真の「シオン」の山となった。「サタン」が私を自由に振舞わせるときには、私は心に遠く海の彼方に祝福された愛する故国を描き、もちろんそれは私の想像に存在したに過ぎなかったのであるが、そこに教会と「キリスト教カレッジ」とを点綴させることを常とした。これをもって同胞に対する使命と考えたような感激的な思想はかつて私に臨んだことはなかった。実に、一個の帝国とその国民とは私の閑暇をことごとくのみつくしたのである。With all the ups and downs that followed the final grasping of the Crucified Son of God, I will not trouble my reader. Downs there were; but they were less than ups. The One Thing rivetted my attention, and my whole soul was possessed by It. I thought of it day and night. Even while bringing up scuttles of coal from -the basement- floor to the topmost story where my lodging was, I meditated upon Christ, the Bible, the Trinity, the Resurrection, and other kindred subjects. Once I laid down my two scuttles (I carried two to balance myself) when I reached the middle floor, and then and there burst into a thanks giving prayer for a new explanation of the Trinity that was revealed to me on my way from the "coal- hill." My paradise came when the vacation began, and the -boys all went home to see their mammas, leaving me the sole occupant of the college-hill, to be alone with my Mamma, the gentle Spirit of God. The hill that rang with class-yells and other heathenish noises was now transformed into a veritable Zion. Whenever Satan left me free to myself, I pictured to myself the dear and blessed homeland away beyond the seas, and spotted it with churches and Christian colleges, which of course had their existences in my imaginations only. No inspiring thought ever came to my mind but I reserved it as a message to my countrymen. Indeed, an empire and its people swallowed up all my leisure hours.

  2013年09月13日

• How I became a Christian　Chapter８　ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活　その16　諸君ﾉ中ﾃﾞ哲学的傾向ｦ有ｽﾙ人ﾊ憐憫ﾓｯﾃ読ﾑﾀﾞﾛｳ

    読者諸君のなかで、「哲学的」傾向を有する人は、たとえ軽蔑でなくても、一種の憐憫により、以上の引用文を読まれるであろう。諸君は言う。新科学がこの世に出現して、ルーテル、クロムウェル、バニヤンの宗教は今や一つの『伝説』となってしまったと。諸君は言う。死せる「救い主」に対する信仰が人に生命を与えるというのは、『理性に反する』と。然らば私は諸君と議論をしない。おそらく『全能の神の前に責任を負う霊魂』というがごときは、決して諸君を煩わさなかったことであろう。諸君の野心は「人生」と称せられるこの短い生存期間の彼方にまで及ばないであろう。諸君の「全能なる審判者」は「社会」と称せられるかの因習的なものであろう。社会の『十分豊かなる』が諸君に必要なすべての平和を与えよう。然り、永遠はこれを待ち望むことはできないけれども、心の奥底をさばく「宇宙」の「霊」の存在はここに認めざるを得ないことから、ここに始めて人に十字架に釘づけられた「救い主」が無くてはかなわないものとなるのである。かかる人にはルーテル、クロムウェル、バニヤンの宗教は伝説ではない。それは真実中の真実である。Those of you who are "Philosophically" inclined may read the above passage with a sort of pity, if not with disdain. You say, by the advent of new science into this world, the religion of Luther, Cromwell, and Bunyan, has now passed into a "tradition." You say that "it stands against reason" that faith in a dead Saviour should give a man life. I do not argue with you then. Per haps a thing like "the responsible soul before the Almighty God" has never troubled you much. Your ambition may not extend beyond this short span of existence called Life, and your Almighty Judge may be that conventional thing called Society, whose "good enough" may give you all the peace you need. Yes, the crucified Saviour is necessary only to him or her who has eternity to hope for, and the Spirit of the Universe to judge his or her inmost heart. To such the religion of Luther and Cromwell and Bunyan is not a tradition, but the verity of all verities.

  2013年09月12日

• How I became a Christian　Chapter８　ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活　その15　三月八日　私ﾉ生涯ﾃﾞ極ﾒﾃ重要ﾅ日　March 8. Very important day in my life.　

    　三月八日　私の生涯において極めて重要な日である。「キリスト」の贖罪の力が今日のように明瞭に私に啓示されたことは、かつてなかった。「神の子」が十字架に釘づけられた事の中に、今日まで私の心を苦しめたすべての難問の解決が存する。「キリスト」は私のすべての負債を支払い、私を「堕落」以前の最初の人の清浄と潔白とに戻すことができる。今や私は「神」の子である。私の義務は「イエス」を信ずることである。「彼」のために、「神」は私の欲するすべてのものを与えられる。「彼」は「彼」の栄光のために私を用いられる。そして遂には私を「天国」に救われる。 March 8. Very important day in my life. Never was the atoning power of Christ more clearly revealed to me than it is to-day. In the crucifixion of the Son of God lies the solution of all the difficulties that buffeted my mind thus far. Christ paying all my debts, can bring me back to the purity and innocence of the first man before the Fall. Now I am God s child, and my duty is to believe Jesus. For His sake, God will give me all I want. He will use me for His glory, and will save me in Heaven at last. *****

  2013年09月11日

• How I became a Christian　Chapter８　ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活　その14　3月8日　生涯ﾆｵｲﾃ極ﾒﾃ重要ﾅ日

    　三月八日　私の生涯において極めて重要な日である。「キリスト」の贖罪の力が今日のように明瞭に私に啓示されたことは、かつてなかった。「神の子」が十字架に釘づけられ事の中に、今日まで私の心を苦しめたすべての難問の解決が存する。「キリスト」は私のすべての負債を支払い、私を「堕落」以前の最初の人の清浄と潔白とに戻すことができる。今や私は「神」の子である。私の義務は「イエス」を信ずることである。「彼」のために、「神」は私の欲するすべてのものを与えられる。「彼」は「彼」の栄光のために私を用いられる。そして遂には私を「天国」に救われる。 March 8. Very important day in my life. Never was the atoning power of Christ more clearly revealed to me than it is to-day. In the crucifixion of the Son of God lies the solution of all the difficulties that buffeted my mind thus far. Christ paying all my debts, can bring me back to the purity and innocence of the first man before the Fall. Now I am God s child, and my duty is to believe Jesus. For His sake, God will give me all I want. He will use me for His glory, and will save me in Heaven at last. *****

  2013年09月10日

• 天路歴程475 神ﾉ命ﾆ従ｳﾊ善ｲ生活ﾃﾞｽ　 that is a good heart that hath good thoughts; and that is a good life that is according to God's commandments

    クリスチャン　そうです。善い想いをもっているのは善い心であり、また神のご命令に従っているのは善い生活です。ですが、そういうものを持っているんと、そう思っているのとは別です。イグノランス　それでは伺いますが、あなたは何を善い想いと考え、また神のご命令に従う生活と考えられますか。 Chr. Yes, that is a good heart that hath good thoughts; and that is a good life that is according to God's commandments: but it is one thing indeed to have these, and another thing only to think so.Ign. Pray, what count you good thoughts, and a life according to God's commandments?

  2013年09月09日

• How I became a Christian　Chapter８　ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活　その11　私ﾊ犀ﾄｼﾃﾐｯｼｮﾝ曲芸師ﾆ対ｼ忠告ｽﾙ

    　さて、私は一個の新生した犀として、外国伝道（ミッション）曲芸師に対し、この問題についてもっと思いやりを加えられたいことを忠告する。一方において、彼らは馴らされた犀を甘やかして、これを台無しとしてしまい、また馴らされていない犀を馴らされた犀を模倣させるに至る。なぜならばそれが犀の肉を増やす最も容易なみちであることを彼らがしるからである。また他方、諸君はこれによって諸君の事業に興味を抱かしめようと欲する人々に対して、「キリスト教」伝道の真相について誤った概念を与えるものと信ずる。パウロとバルナバがテトスやテモテをエルサレムに伴って行ったのは、彼らに異邦人の歌をうたわせようとするためであり、またその半ば了解しえない奇異な話し方で『いかにして偶像を火に投じて福音にすがりしか』を兄弟たちに告げるためであったとは、「聖書」の私たちに教えないところである。いかにかの大「使徒」が彼の情熱を傾けて異邦人の主張（コーズ）を弁護したか、神の民といえども不敬虔なる異邦人に勝るところなく、共に罪の中に定められて、「神」の栄光を受けるに足らないものであることを語ったかを読んだ。－このすべての事よりして私は結論する。パウロ及びパウロの心を有する人々にとって、異教は笑い興ずるべきではない。あるいは『憐れ』まれるべきものですらなく、同情されるべきもの、したがってすべての尊敬と「キリスト教的」の仁慈とをもって取り扱われるべきものであったのである。インド人の一青年に故国の服装をさせて彼自身のバオリ調子でトプラデイを歌わせて集めた寄付金は、馴らしたオラウータンを見世物にして集めた金より以上に私は評価しない。ああ、かの人々のパリサイ的な誇りに訴え、彼らが異教徒よりすぐれていることを示して『本当のキリスト信徒』に『彼らをあわれ』ませるとこを、外国伝道事業と称してはならない。最善の宣教師は常にその派遣された国民の主張（コーズ）と威厳との保持者である。彼らはその国の愛国者だけそれだけ、いわゆる「キリスト教」国民の前に偶像崇拝、その他の堕落を暴露することを恐れるのである。Now I, a regenerate rhinoceros, advise the mission circus-men to be more considerate in this matter. On one hand, they spoil the tamed rhinoceroses, and also induce the untamed ones to simulate the tamed, for that they find the easiest possible way of getting things good for their rhinoceros-flesh. On the other hand, I believe you give false conceptions of what the Christian mission really is to the people whom you like to get interested in your work in that way. I do not read in the Bible that Paul or Barnabus brought a Titus or a Timothy to Jerusalem for the purpose of making them sing Gentile songs, and tell the brethren there in his queer half-incomprehensible way " how he cast his idols into fire and clung unto the Gospel." I read how the great Apostle defended the cause of Gentiles with all his vehemence, and told God s people that they were no better than the godless Gentiles, that both were condemned in sins, and came short of the glory of God; from all which I conclude that to Paul and Paully-minded people, Gentilism was nothing to make merry about, or even to be "pitied," but it was a thing to be sympathized with, to be taken as their own state, and hence to be treated with all reverence and Christian graces. I do not value those contributions raised by making a Hindoo youth in his native attire sing Toplady in his own Paoli, any more than I do money raised by showing tamed ourangoutangs. I do not call that a Mission-work that appeals to people s Pharisaic pride, and showing them that they are better than heathens, urges "the Christians at home" to "pity them." The best of missionaries are always upholders of the cause and dignity of the people to whom they are sent, and they are as sensitive as the patriotic natives them selves to expose the idolatories and other degradations before the so-called Christian public.

  2013年09月07日

• How I became a Christian　Chapter８　ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活　その10　ｼｶｼﾀﾏﾀﾏｿｺﾆ居合ｾﾀ数人ﾉ異教徒回心者ﾉ見本ｺｿ見世物ﾉ最悪ﾉ運命ｦﾆﾅｳ

    しかしながら、たまたま、そこに居合せた数人の異教徒回心者の見本こそは、これらの見世物における最悪の運命をになうのである。彼らは必ず、曲馬師が馴らした犀を使うように、利用されるのである。彼らは見世物として登壇させられる。しかして何たる驚くべき見世物よ！最近までは木石の前に額きつつあった。しかし今はこの白人等の同じ神を有する！『諸君がいかにして回心したか、それを話してくれたまえ』と彼らはわめく。『しかし十五分以内に願いたい。我々は何々大神学博士から外国伝道の方法手段や理論的根拠について講演を聴くことになっているから』と。馴らされた犀は生きた証明である。黒板上の証明ではなく、本当の伝道地よりの本当の見本である。そして人に見られ、甘やかされることの好きな犀たちは、喜んでこれらの人々の命令にしたがい、大変見苦しい態度で、いかにして自分たちが獣であることを止めて、人間のように生き始めたかを語るのである。しかし、このように利用されることを欲しない別の犀がある。彼らは人々に見世物にされて心中の平和を奪われることを欲しない。人は何人も彼らがいかなる曲折と苦痛とを経て犀の生活を捨てるに至らしめたかを理解することはできないのである。彼らは孤独を愛する。そして人の目より離れて黙々として「神」の緑の牧場を歩まんと欲する。しかし曲芸師はかかる犀を好まないのが普通である。そのために彼らはインディアンの林よりこの特別の目的のために扱いやすい見本若干を伴って来て（非常に若い者であるのが普通である）、全国を連れ歩き、日曜学校の子供に見せ、講壇にのぼらせ、犀の歌を歌わせ、このようにして人々を外国伝道事業に興味を抱かせるのである。But the worst lot in these shows falls to some specimens of converted heathens who happen to be there. They are sure to be made good use of, as circus-men make use of tamed rhinoceroses. They are fetched up for shows; and such wonder ful shows! Till but recently bowing before wood and stones, but now owning the same God as that of these white people! "O just tell us how you were converted," they clamour; "but in fifteen minutes and no more, as we are going to hear from the great Reverend Doctor So-and-So about the ways and means and rationale of the mission." The tamed rhinoceros is a living illustration; not a blackboard illustration, but the veriest speci men from the veriest field. And those rhinoce roses who like to be seen and petted gladly obey the behest of these people, and in the most awk ward manner, tell them how they ceased to be animals and began to live like men. But there are other rhinoceroses who do not like to be so used. They do not like to be robbed of their internal peace by being made shows to the people, all of whom cannot comprehend through what tortuous and painful processes were they made to give up the rhinoceros-life. They like to be left alone, and walk silently in God s green field away from the sight of man. But the circus-men do not usually like such rhinoceroses. So they some times bring some wieldy specimens from the In dian jungles for this special purpose, (usually very young ones), and take them through the land, show ftiem to the Sunday school children, fetch them upon pulpits, and make them sing rhinoceros songs, and get people interested in missionwork in that way.

  2013年09月06日

• How I became a Christian　Chapter８　ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活　その9 私ﾊｶﾚｯｼﾞﾅｲﾆ居住ｼﾃ後ﾏﾓﾅｸｱﾙ宣教師大会ﾆ出席ｼﾀ

    　私が「カレッジ」内に居住して後、まもなく、私は総長に伴われてある宣教師大会に出席した。実に「キリスト教国」の「キリスト教国」たるゆえんを示すものにして、このような会合に勝るものはない。単に一万の有識の男女が三、四か所の大講堂に溢れんばかりに充満し、他の国民をして、いかにして福音の恵みを味わしめうるかについて聴こうとするという事実が、それだけで既に印象的である。多数の人々は見世物を見物するために来ていて、他の多数は見世物になるために来るとしても、この人々に異邦人伝道事業は見世物とされる価値があるという事実に変わりはない。そしてそれはどのような宗教的見世物の中でも最も高貴で神聖な見世物である。しかしこの「外国伝道見世物（ミッション・ショウ）」に国民中の最も強固で冷静な頭脳が参加し、熱誠な男女が舞台に現れて、額に傷跡としわをいただいてカフィル人、ホッテントット人との道徳的戦争を語る時に、見世物は見世物であることをやめ、我らもまたそれによって、熱せられるのである。非キリスト信徒である私の国人で、「キリスト教国」においてもしこのような機会があったならば、ぜひこのような「外国伝道見世物（ミッション・ショウ）」に出席されんことをお勧めする。彼はそのために決して後悔することはないであろうと信ずる。その見世物はすべての点において見る価値がある。彼はその中に「キリスト教国」の大と、同時にまた、かの国の小との理由を見るかもしれない。彼はこのようにして「キリスト信徒の野獣性」を大声に語ることをやめるかも知れない。実に、かの「外国伝道見世物（ミッション・ショウ）」は感激的である。 Soon after my settlement in the college, I was taken by the President to attend one of great mis sionary meetings. Indeed, nothing is more indica tive of the christianness of Christendom than these meetings. Heathendom has no such things; for we care nothing about other people s souls. The mere fact that ten thousand intelligent men and women should fill three or four spacious halls to overflowing to hear about how they can make other nations taste the goodness of Gospel, is by itself impressive enough. Granted that many do come to see shows, and that many others come to be such shows, the fact remains clear that to these people the mission work among heathens is worth to be made a show ; and it is doubtless the noblest and divinest of all religious shows. But when this Mission-show is partaken by the toughest and coolest of the nation s heads, and men and women deadly earnest about it appear upon the stage, and with scars and wrinkles upon their foreheads, tell of their moral warfare with the Kaffirs and the Hottentotts, then the show ceases to be a show, and we too get fired by it. I advise any one of my non-Christian countrymen to be in one of these Mission-shows whenever he finds such an opportunity in Christendom; and I can assure him that he will not repent of doing so. The show is worth seeing in all respects. He may see in it the reason of Christendom s greatness, and at the same time, that of his country s smallness. He may thus cease to speak loud about "the brutality of Christians/ I tell you, those Mission-shows are inspiring.

  2013年09月03日

• How I became a Christian　Chapter８　ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活　その８　私ﾆ感化ｦ及ﾎﾞｼ変化ｦ与ｴﾀ者ﾃﾞ総長先生彼自身ﾆﾏｻﾙ者ﾊﾅｶｯﾀ

   　しかし私に感化を及ぼし変化を与えた者で、総長先生彼自身にまさる者はなかった。彼がチャペルに起立し、讃美歌を与え、聖書を読み、そして祈るだけで十分であった。私はただその尊敬すべき人を一目見るためだけにても、決して礼拝を『カット』（すなわち欠席）しなかった。彼は「神」を信じた。「聖書」を信じた。またすべての事を成就する祈祷（いのり）の力を信じた。あの聖なる人が祈祷する間に、ラテン語の学課を復習していた、かの無邪気な連中は、天国に行って彼らの行為を悔いるであろうと思う。私には、一日の戦闘準備のために、彼の澄んだ響きわたる声以外に何ものをも必要としなかった。「神」は私たちの「父」にいまし、「彼」の私たちに対する愛は、私たちの「彼」を愛する愛にまさって強くあること、「彼」の祝福は宇宙に遍満するゆえに、「彼」のみちみてる恩恵が『おどりこむ』ためには、私たちは心を開きさえすればよいのであること、「神ご自身」のほかに、私たちをきよめ得る者がないのにもかかわらず、私たちが自己の努力をもってきよからんとする所に私たちの誤謬の本体が存すること、真に自己を愛する者はまず自己を厭い、そして他人のために自己を与えるべきものであるがゆえに、利己主義は実は自己を憎悪することとなること、等々、等々－このような、またその他の貴重な教訓を、総長先生はその言葉と行為とをもって私に教えてくれた。私は告白する。「サタン」の私に対する勢力は、私がかの人と接触するに至って以来弱まり始めたことを。次第に私は私の原始の罪と派生する罪とから清められた。「カレッジ」生活二年の後に（私は第二年級に編入されたがゆえに）、私は天国をさして走る道を歩みつつあったのであると思う。これは私が躓ずかないように至ったゆえではない。なぜならば私は依然として、たえず躓きつつあったことをもって。しかし今や私が「主」の憐れみ深くいましたまうこと。「彼」は私の罪を「み子」にあって、けしさりたまいしがゆえに、「彼」に頼って私は「永遠の愛」より迷いﾃいでざることを知るに至りしがゆえである。 But none influenced and changed me more than the worthy President himself. It was enough that he stood up in the -chapel, gave out a hymn, read from the Scripture, and prayed. I never have "cut" my chapel-service, i. e. absented myself from it, even for the sole purpose of casting a view upon the venerable man. He believed in God, in the Bible, and in the power of prayer to accom plish all things. I think those innocent fellows who studied their Latin lessons while that holy man prayed will repent of their doings when they go to heaven. To me I needed nothing more than his clear ringing voice to prepare myself for the battle of the day. That God is our Father, who is more zealous of His love over us than we of Him ; that His blessings are so emanant throughout the Universe that we need but open our hearts for His fulness to "rush in;" that our real mistakes lay in our very efforts to be pure when none but God Himself could make us pure; that selfishness is really hatred of self, for he that really loves himself should first hate himself and give himself for others; etc., etc.; these and other precious lessons the good President taught me by his words and deeds. I confess Satan s power over me be gan to slacken ever since I came in contact with that man. Gradually I was exorcized of my sins original and sins derived. I think after two years of my college life (for I joined the Junior class), I found myself in a path which pointed heaven ward. Not that I ceased to stumble, for that I still constantly do, but because I now know that the Lord is merciful, and that He blotted out my sin in His Son, on whom relying I am not estranged from the Everlasting Love. My subse quent diaries will show that such was really the case.　

  2013年09月02日

• How I became a Christian　Chapter８　ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活　その７　私は「地質学」と「鉱物学」とを「哲学」以上に好きであった

    　このようにして私は「地質学」と「鉱物学」とを「哲学」以上に好きであった。「地質学」「鉱物学」そのものが好きであったためだけではなく、すべての思いにまさる「平和」を知る知識に私を導いてくれたゆえにそれが好きであった。「結晶学」は、私にはそれだけで一つの説教であった。トパーズやアメジストの角の測定は、私には真の精神的娯楽であった。これらの部門の教授は、実に好人物であった。彼は路上にて拾った一個の石について、課業時間の全部を費やして語ることができた。しかるにロージャーやホイットマーシュやその他の連中はその間に講義室の一隅にて快い昼寝を貪りつつあった。私はこの教授に、「創世記」と「地質学」とを調和せしむるかを質問しなかった。私は彼の頭脳は岩石と鉱物と化石と古獣のひづめあととをもって、ほとんど入りきれないほど充ちみちていて、このような問題をいれる余地がないことを知っていたからである。 So I liked Geology and Mineralogy more than Philosophy, not only for what they really are, but as helps to lead me to the knowledge of Peace that passeth all understandings. Crystallography was to me a sermon by itself, and the measurement of the angles of a topaz or an amethyst was to me a real spiritual pastime. Then our Professor in these branches of our study was the best of mankind. He could talk on whole hours upon a single stone picked up on the street, while a Koger and a Whitmarsh and other good fellows were indulging in delicious naps in one corner of his lecture-room. I never asked my Professor how he reconciled Genesis to Geology, for I knew his head had no place for such things, stuffed as it was with rocks and minerals and fossils and foot prints more than it could easily hold.

  2013年08月31日

• How I became a Christian　Chapter８　ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活　その６　聖書注解ﾉ教授ﾊ旧約聖書史ﾄ有神論ﾄﾉ特別科目ｦ私ﾆ授ｹﾀ　

    聖書注解の教授は「旧約聖書史」と「有神論」との特別課目を私に授けた。老博士は純粋な関心をもって私を世話してくれた。私は彼のクラスのただ一人の学生であったゆえに、私たち二人は三学期連続の定期討論会をもったのである。彼は私のなかにある儒教その他の善い異教を引き出し、それを「聖書的」標準に照らして考えた。「哲学」は私は全く失敗であった。私の演繹的な「東洋的」思考は、知覚作用、概念作用というような厳格な帰納的方法とは全くあいいれなかった。私にはこのようなものは、すべて何ら区別を必要としない自明の事実であり、あるいは哲学者が暇つぶしのために論じた、同一の事に対する異なった名称であると考えられた。「真理」の確証のためには、論理によりも見ることに頼ることが、より多い私たち「東洋人」には、私がニュー・イングランドの「カレッジ」で教えられたような「哲学」は、私たちの疑惑と霊的幻影を一掃するには、割合に効果が少なかったのである。ユニテリアンその他知的傾向を有する宣教師は、「東洋人」は知的な民であるゆえに、知的に「キリスト教」に回心しなければならないと考えた。しかし彼らほど大きな誤謬を犯した者はなかったと私は信ずる。私たちは詩人であって、科学者ではない。三段論法の迷路は、私たちがよってもって「真理」に到達するみちではない。ユダヤ人は『黙示の連続』によって、真の「神」を知る知識に達したという。私は信ずる。すべてのアジア人はそうであると。 Professor in Biblical Interpretation gave me special lessons in Old Testament History and Theism. The good old Doctor looked after me with genuine interest, and as I was the only student in his class, we two had a regular debating club for three terms in succession. He fished out Confucianism and other good heathenisms that were in me, and weighed them over against the Scriptural standards. In Philosophy I was a total failure. My deductive Oriental mind was wholly incompatible with rigorous inductive processes of perceptions, conceptions and all that, all of which appeared to me either as self-evident facts which needed no distinguishing, or as different names for one and the same thing, so treated that the philosopher might have something to do to kill his time. To us Orientals, who depend more upon our sight than upon logic for the establishment of Truth, the Philosophy as I was taught in my New England college is of comparatively little use in clearing up our doubts and spiritual phantasmagorias. I believe no body made a greater mistake than those Unitarian and other intellectually-minded missionaries, who thought that we Orientals are intellectual peoples, and hence we must be in tellectually converted to Christianity. We are poets and not scientists, and the labyrinth of syllogism is not the path by which we arrive at the Truth. It is said of the Jews that they came to the knowledge of true God by "a succession of revelations." So I believe all the Asiatics do.

  2013年08月30日

• How I became a Christian　Chapter８　ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活　その５　ｺｳｼﾃ私ﾊニュー・イングランドﾉカレッジ生活ｦ開始ｼﾀ

    　こうして私は、ニュー・イングランドの「カレッジ」生活を開始した。それを十分に叙述することは、私のアメリカやイギリスの読者諸君の要求しないところである。私はその「カレッジ」生活より学生の味わうあらゆる面白み、おかしみを味わった。私はその教授がいずれも好きであった。「ドイツ語」の教授は私の知る最も愉快な人であった。私は彼とともにゲーテの『ファウスト』を読んだ。彼は少しも彼自身の感情を加えることなくして、それを私にきわめて興味あるものとした。その悲劇は天よりの雷のように私を撃った。私は今なお、かの『世界的聖書』をしばしば翻読する。「聖書」そのものより、その翻読の度のわずかに少なきにすぎない。「歴史」の教授は純粋な紳士であった。彼はどうすれば、公平に過去を判断し、それとともに現在をも、同様に判断すべきかをを私に教えてくれた。彼は宗教について語ることは稀であり、多くは『ヒューマニティの進歩』を語ったのであるが、彼の講義は私にとっては、全く神学科の学課であった。 Thus I began my New England college life. To describe it fully is not demanded by my American or English readers. I got from it all the fun and jest which every student carries away with him. I liked all its professors. Professor in German was the j oiliest man I ever saw. I read Goethe s Faust with him, and he made it exceedingly interesting to me, adding not a little of his own pathos to it. The tragedy struck me like a thunderbolt from Heaven. I still refer to that "World- Bible" only less frequently than to the Bible itself. Professor in History was a genuine gentleman. He taught me how to be fair in judging the past, and with it, the present as well. His lectures were to me a veritable course in Divinity, though he seldom spoke about religion, but touched mostly upon "the progress of humanity."

  2013年08月29日

• How I became a Christian　Chapter８　ﾆｭｰｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞのｶﾚｯｼﾞ生活　その４　私ﾊｶﾚｯｼﾞ寄宿舎ﾆ無料ﾃﾞ一室ｦ与ｴﾗﾚﾀ

    　私は「カレッジ」寄宿舎に無料で一室を与えられた。私にはテーブルもイスもベッドも洗濯タライすらもなかったゆえに、親切な総長は舎監に命じ、二、三このような必要品を私に備えさせた。そこの最上階の一室に私は落ち着いた。「全能者」が「彼自分」を私に示したもうまでは、私はその場所から決して動くまいとかたく決心したのである。このような目的を心に抱いて、私に家具の無いことは何でもなかった。私の部屋の以前の居住者は床からカーペットを剥奪してしまっていたが、しかし新居住者はそこに再びカーペットを敷くことができなかった。しかしそこには一台の机があった。引き出しは欠けていたが、四本の脚は頑丈であって、私はそれを十分に利用した。また古いひじかけイスがあった。隅の一角が欠けていたので実際は三脚であったが、身体にわずかな均衡を与えれば、実に快くそれに座して仕事をすることができた。ベッドは木製で上等であったが、しかしそれは軋（きし）み、さらにベッド・カバーには普通に　とこじらみ　と呼ばれる　Cimex lectual の数匹の生きた見本をかくまっていた。私は最も簡単な構造のヤンキー・ランプを備えた。これが小さい洗面器とともに併せて、私の家具の全部をなしていた。私にはペンとインキと紙と、そしてその他一切を満たす祈りの心とがあった。 I was given a room in the college dormitory free of charge; and as I had neither a table, nor a chair, nor a bed, nor even a washtub, the kind president ordered the janitor to provide me with few such necessities. There in a room in the uppermost story I settled myself, firmly making up my mind never to move from the place till the Almighty should show Himself unto me. With an aim like this in view, I was entirely insensible to the lack of my personal comforts. The former occupant of my room had the carpet removed from the floor, and the new occupant was not able to re-carpet it. There I found however a table crippled of its drawers, but as its four feet were stiff and strong, I made a very good use of it. There was also an old easy chair with one of its corners broken off, so that it stood really upon tripods; but with a slight equiposing of my body, I could sit and work upon it quite comfortably. The bedstead was of wooden frame and a good one, but it squeaked, and the bed-cover harbored some living specimens of Cimex lectularius, commonly called the bed-bug. I provided myself with a Yankee lamp of the simplest construction, and this with a small wash-vase besides constituted the whole of my furnitures. I had my pen and ink and paper, and a praying heart to fill up all the rest.

  2013年08月28日

• How I became a Christian　Chapter８　ニューイングランドのカレッジ生活　その３　ﾐｽﾎﾞﾗｼｲ汚ｲ古ｲ服ﾆ身ｦﾏﾄｲｷﾞﾎﾞﾝﾉ「ﾛｰﾏ史」ｦ携ｴ総長ﾆ会ｯﾀ

    　みすぼらしく汚い古い服に身をまとい、懐中には銀貨七ドルを有するに過ぎず、ギボンの「ローマ史」五冊を旅行カバンに携え、私はカレッジ・タウンに入り、まもなく総長の門前に現れた。一友人〔新島襄〕があらかじめ私の名前を彼に紹介しておいてくれたがゆえに、彼は若い野蛮人が自分のもとに来ることを知っていたのである。私は応接間に通された。彼の聡明とプラトンのような威厳とによって圧倒されるべき私の運命をそこで待ちつつあったのである。静かに！彼が来りつつある！汝の霊魂を清い彼の前に立ち得るよう準備せよ。彼は直ちに汝の心を見すかし、汝の真価を看破し、汝を彼の弟子と認むるを拒絶するかもしれぬ。ドアが開いた、見よ、その「柔和」を！大きな立派な体格、涙をたたえたライオンのような眼、普通以上に強い温かい握手、歓迎と同情の穏やかな言葉、－何ぞや、これは彼を見ざりしうちに、私が心に描いていた姿ではない、心ではない、人ではない。私はただちに特別の心安さを私のうちに感じた。彼は非常に喜んで援助を約束してくれた。私はその援助に私の身を託した。私は退出した。そしてその時以来、私の「キリスト教」は全く新しい方向を取ったのである。 Miserably clad in an old nasty suit, with no more than seven silver dollars in my pocket, and five volumes of Gibbon s Rome in my valise, I entered the college town, and soon appeared in the president s gate. A friend of mine had previously introduced my name to him; so he knew that a young savage was coming to him. I was introduced to his parlor, and there waited for my doom to be stunned by his intellectuality and Platonic majesty. Hush! he is coming! Prepare thy soul to stand before his sinless presence. He may look through thy heart at once, and take thee for what thou really art, and refuse to own thee as his pupil. The door opened, and behold the Meekness! A large well-built figure, the leonine eyes suffused with tears, the warm grasp of hands unusually tight, orderly words of welcome and sympathy, why, this was not the form, the mind, the man I had pictured to myself before I saw him. I at once felt a peculiar ease in myself. I confided myself to his help which he most gladly promised. I retired, and from that time on my Christianity has taken an entirely new direction.

  2013年08月27日

• トム・ブラウンの学校生活 その２　he knelt down and prayed that, come what might, he might never bring shame or sorrow on the dear folk at home.

    １８８５年（明治１８年）１１月１３日、メリーランド州ボルチモア、ジョンズ・ホプキンス大学にて　親愛なるカボ君　お互いにしばらくご無沙汰でしたね。実際のところ札幌からは、ブルックス教授のほか、ただ一通の手紙さえ受けとっておりません。それにもかかわらず、まあなんと僕は札幌の思い出に忠実なことだろう！僕はいつも親しい気持と限りなく楽しい追憶にふけりながら、札幌を心に思い浮かべています。愉快で気分のよい午後、ここの公園を散歩するときはいつでも「なんと札幌に似ていることだろう！」と大声で言います。かつて札幌で涼しい夕暮どき、家に帰ったときのように、こちらの図書館で新しい知識を身につけたり、また、体操場でハツラツとした元気を回復し、すがすがしい気分で帰宅する折、「これは、札幌の晩秋と同じではないかしら？」と独り言を言います。セミナリー（すなわち、大学院の演習科）に出席して講義を聴くときは深い感銘を受け、「札幌にも、こうした制度を創設できないものだろうか？」と、自分の耳にささやくのです。先日、アダムス博士がトーマス・アーノルド博士（我々は、ただ今ローマ制度を学んでいるが、アーノルド博士はその権威者です）について講義をされたときは、「あー、僕は札幌のアーノルド博士になれないものか？」と感情をはげしく掻き立てられました。僕が何事によらず、常に札幌を連想していることが、君にはよくわかっていただけるでしょう。本当のことを言えば、他日札幌において神と国のため、多少なりともお役に立つことが、僕の真剣な願いであり、心からの祈りでもあります。二か年ほど前、まだ、そこで教鞭を執っていたころ、世の人々のため、ぜひとも学校を創設したい、と考えました。札幌市民学園に対する僕の理想は、三種類の生徒を収容することで、１、老人あるいは成人を対象とし、講義は日本語をもって、歴史、経済学、農学及び自然科学とする。２、専門学校や大学の入学準備を希望するが、予備校に正規に出席できない青少年に対するもの。３、貧しい両親を持った、粗野な子供たちや日雇い労働者の少年など、《出面の子弟》に対する夜学校で、これらには日本語の初歩と何とかして英語を少々、そして《算数》（求積法、測量術等）を教える。もし、これらの学級に女子部を併設するならば、刺繍、裁縫、編物、英語及び国文学の勉強ができるようにする。－そうした仕事は神の栄光を世に輝かしめるための大いなる一助ともなるのではあるまいか？教育に対するこうした考えは、片時も僕の脳裏から消えたことがありません。ここで書物を買うのにさえ、必ずこの目的を心にかけています。佐藤〔昌介〕は僕のこの希望を、ユートピア（彼はそう呼んでいるのだが）の空想だ、と言って笑うのです。おー、何としても僕はそれを実現させたいのです。もし、僕が母国に帰り、東京に落ち着くことになれば、自惚れや見栄をはるような機会がより多くなるでしょう。しかし、カボ君、僕は永年にわたり、心の中で苦悶苦闘を続け、聖霊に対し罪業をかさねたのち、神への奉仕に全身全霊をささげてきました。それゆえ、今では僕は神のみ名を最も高からしめ、人々の霊魂をキリストに導くことができるようなポストであるならば、たとえそれがどんなに世に知られない隠れた職場であり、また、身分の卑しいものであろうとも、喜んでその地位に着きたいと念じています。それから君も知っている通り、僕は少年たちを愛しているが、彼らをして有用な生涯に向わしめることは実にやりがいのある、楽しいものだと思います。君は「ラグビーにおけるトム・ブラウン」を読みましたか？それは、まことに有益な読み物で僕も強い霊感を与えた本です。ところで、札幌の僕の教え子たちはどうしていますか？皆、健康で、学業に励み、気高いでしょうか？ トム・ブラウンの学校生活　第４章　駅馬車　その２ 彼はただ父の手を握り締め、雄雄しく顔をあげて言った。「僕はやってみます。お父さん」「わが子よ、私はお前が立派にやれると思う。お金は大丈夫か？」「はい」とトムは答えて、確かめるため片方のポケットに手を入れた。「それからお前の鍵は？」「大丈夫です」とトムはもう一方のポケットに手を入れた。「よろしい、それでは、お休み。神のみ恵みを！･･････」（略）いまだに父の最後の言葉と、その言葉を口にしたときの父の顔つきとを思い浮かべながら、彼はひざまづいて、次のように祈った。どんなことが起こっても、決して故郷の家族の人々に恥や悲しみをもたらすことが決してありませんようにと。 As it was, he only squeezed his father's hand, and looked bravely up and said, "I'll try, father." "I know you will, my boy. Is your money all safe? "Yes," said Tom, diving into one pocket to make sure. "And your keys?" said the Squire. "All right," said Tom, diving into the other pocket. "Well, then, good-night. God bless you! I'll tell boots to call you, and be up to see you off." Tom was carried off by the chambermaid in a brown study, from which he was roused in a clean little attic, by that buxom person calling him a little darling and kissing him as she left the room; which indignity he was too much surprised to resent. And still thinking of his father's last words, and the look with which they were spoken, he knelt down and prayed that, come what might, he might never bring shame or sorrow on the dear folk at home.

  2013年08月04日

• トム・ブラウンの学校生活　never fear. tell the truth, keep a brave and kind heart, and never listen to or say anything you wouldn't have your mother hear

  新渡戸稲造はアメリカのボルチモアから宮部金吾に送った手紙に「それから君も知っている通り、僕は少年たちを愛しているが、彼らをして有用な生涯に向わしめることは実にやりがいのある、楽しいものだと思います。君は「ラグビーにおけるトム・ブラウン」を読みましたか？それは、まことに有益な読み物で僕も強い霊感を与えた本です。」とある。ここに「ラグビーにおけるトム・ブラウン」とあるのは、トマス・ヒューズの「トム・ブラウンの学校生活」という本で、イギリスのパブリック・スクール、ラグビー校における少年の成長の物語である。それはいかなるものか。トムの父は入校に際して、トムに訓示を与えようと一晩考えた後に、「But never fear. You tell the truth, keep a brave and kind heart, and never listen to or say anything you wouldn't have your mother and sister hear」（決して恐れてはならない。お前は真実を言い、勇気を持って、親切な気持ちを忘れてはならない。そしてお母さんや妹に聞かせたくないようなことを、聞いたり言ったりしないように。）これこそが、ジェントルマンとなるための訓辞であり、また　クラーク先生が　札幌農学校において　ジェントルマンたれ（Be Gentlemen!）の意味にほかならない。   「さて、トム、息子よ」と郷士（父）は言った。「お前がやろうとしていることを覚えておきなさい、お前はお前自身の切なる願いによって、この偉大な学校に若い熊のように投げ入れられようとしてるんだよ。もし学校が、今でも私の若い時分のままとすれば、いろんなむごい、悪辣なことが行われ、いろんな悪い言葉も耳にするだろう。しかし決して恐れてはならない。お前は真実を言い、勇気を持って、親切な気持ちを忘れてはならない。そしてお母さんや妹に聞かせたくないようなことを、聞いたり言ったりしないように。そうすればお前は家に帰り、また私たちがお前に会うのを恥じる必要が決してないんだよ」  "And now, Tom, my boy," said the Squire, "remember you are going, at your own earnest request, to be chucked into this great school, like a young bear, with all your troubles before you-earlier than we should have sent you perhaps. If schools are what they were in my time, you'll see a great many cruel blackguard things done, and hear a deal of foul, bad talk. But never fear. You tell the truth, keep a brave and kind heart, and never listen to or say anything you wouldn't have your mother and sister hear, and you'll never feel ashamed to come home, or we to see you."

  2013年08月04日

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