Do any human beings ever realize life while they live it? every, every minute?
黒柳徹子VS鈴木秀子 当たり前のことこそ恵み 今気付きなさい 抜粋黒柳 ソントン・ワイルダーというアメリカの作家が書いた『わが町』というお芝居があります。主人公はエミリーという女の子ですが、彼女は自分の子どもを産んだあと、20何歳かで死ぬんです。おしょうとめさんたちは先に死んでいて、舞台の右と左にこの世とあちらの世界があるという終わりのほうのシーンで司会者が、「自分が一番幸せだったと思う日、たった一日だけこの世に帰らせてあげる」というんです。エミリーは12歳のお誕生日の日を選びます。 お父さんお母さんはもちろん若いですよね。エミリーは「パパとママがこんなに若かったなんて知らなかった」なんて初めて気が付くんですね。家の中やお庭には懐かしくて素敵なものがいっぱいある。でも、皆素敵だから当時はわからなかった。 そして再び死んだ人に帰って「本当の幸せがわかっていなかった。命が何万年もあるみたいに思い込んで。人間って、生きているときって、何も見ていないんですね。家族がちょっと顔を見合わせたり、いまが幸せだって気付いていなかった」としゅとめに言うんです。 昔、私もエミリーの役をやったことがあって、やっているうちに涙が出てきてしまうようなお芝居なんですが、 ちょっとでも立ちどまって親の顔を見るとか、友達のこと、親切にしてくれる人のことを少しでも思ってみることができれば、生きているうちに幸せをかみしめることができるんじゃないかと思います。Good-by, Good-by, world. Good-by, Grover's Corners . . .さよなら、さようなら、世界よ。さようなら。グローヴァーズ・コーナーズ……Mama and Papa. Good-by to clocks ticking . . .ママもパパも、さようなら。時計の音も……and Mama's sunflowers. And food and coffee. And new-ironed dresses and hot baths . . .それからママのヒマワリも。それからお料理もコーヒーも。それからアイロンのかけたてのドレスも。それからあったかいお風呂も……and sleeping and waking up.夜眠って朝起きることも。Oh, earth, you're too wonderful for anybody to realize you.ああ、この地上の世界って、あんまりすばらしすぎて、だれからも理解してもらえないのね。She looks toward the stage manager and asks abruptly, through her tears:Do any human beings ever realize life while they live it? every, every minute? 人生というものを理解できる人間はいるんでしょうか――その一刻一刻を生きているそのときに?💛I先生からメールをいただいた。「コロナ禍がデルタ株な変異種が拡がる中、状況が悪化しています。暑さ厳しき中、如何お過ごしでしょうか。Gさんに何回目かにお会いした際にお聞きした、「〇〇大学図書館が図書の寄贈を断った」ことについて、ずっと気になっていました。7月に大学に行く用事があった時に、廣井博士と八田技師の2冊の本を持参して「寄贈を受諾するように」と担当係に手続きを依頼しました。昨日連絡が来て、寄贈を受けたい旨の返事があった次第です。〇〇大学が、Gさんの図書寄贈のご好意を断ってきたことが、もっての外だったと思っていました。今回図書管理係の係長と話をして、「自費出版の図書は原則断っている。」との方針を聞きました。以前の措置は、内容も確かめずに断ってきたようで、たいへん失礼しました。上記のような出来事の報告ですが、ワクチン接種が多くの人々とに行き渡り、より自由な行動ができる社会になるよう祈ります。Gさんもお身体を大切にお過ごしくださいますように。I」人生は出会いであり、I先生と出会えたことの幸せを思う。「わが町」でエミリーは、ステージマネージャーに唐突に涙を流しながら問いかける。舞台という仮想空間からいきなり現実の世界、観客の一人一人に問いかける。She looks toward the stage manager and asks abruptly, through her tears:Do any human beings ever realize life while they live it? every, every minute? 人生というものを理解できる人間はいるんでしょうか――その一刻一刻を生きているそのときに?ステージマネージャーは答える。「ノー」人生のその一刻一刻(every, every minute)にリアルに感じ行動していくことの大切さ。ソクラテス「一番大切なことは単に生きるのではなく、善く生きることだ。」(「クリトン」)