旧帝国大学のうち2館がいまだ本会の刊行物を蔵書としていただけていない、収蔵していただければ有り難い。
旧帝国大学 創立年度 本会刊行物所蔵軒数(現在の名称)東京大学 1877年 12件(A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,M)京都大学 1897年 12件(A,B,D,E,F,G,H,I,J,K,L)東北大学 1907年 11件(B,C,D,F,G,H,I,J,K,L,M)九州大学 1910年 13件(B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N)北海道大学 1918年 9件(B,C,D,F,D,G,H,I,J,K) 大阪大学 1931年 0件名古屋大学 1939年 0件A 日本近代製糖業の父台湾製糖株式会社初代社長鈴木藤三郎 B 報徳産業革命の人 報徳社徒鈴木藤三郎 C 二宮尊徳と日本近代産業の先駆者鈴木藤三郎 D ボーイズ・ビー・アンビシャス―クラーク精神&札幌農学校の三人組と広井勇 E 砂糖王鈴木藤三郎―氷砂糖製造法の発明― F ボーイズ・ビー・アンビシャス―米欧留学篇 G ボーイズ・ビー・アンビシャス―新渡戸稲造の留学談・帰雁の蘆 H 報徳記を読む第1集I ボーイズ・ビー・アンビシャス―札幌農学校教授・技師広井勇と技師青山士-「紳士」の工学の系譜J ボーイズ・ビー・アンビシャス 内村鑑三神と共なる闘い―不敬事件とカーライルのクロムウェル伝 K 報徳記を読む第2集 L 二宮金次郎の対話と手紙 第一小田原編(少年、青年編)M 補注鈴木藤三郎の米欧旅行日記 N 報徳記を読む第3集残念なことに、大阪大学、名古屋大学には何回送っても、収蔵していただけていない。本会刊行物の基本的性格は資料集であり、現在では入手困難な資料も収録に努めている。東京大学や京都大学などでは、本会刊行物の資料的価値を認知していただき、集積に努められていることでそれは実証されているように思う。ただ純粋な資料集ではなく、「報徳記を読む」シリーズでは、読書会記録を付したり、尊敬する五日市剛先生、今野華都子先生の講演会記録なども収録しているため、人によってはそうしたものを資料集としては余計に感じるかもしれない。しかし、それらも50年、100年たつと、貴重な記録となるであろう。少なくとも50年後、100年後、現在の私たちがこの世からいなくなった後をも見据え、これらの刊行物が世をうるおし、「地の塩」となるように願い、私たちを継ぐ者たちへのノーブルな贈物としての刊行物である。大阪大学・名古屋大学図書館の司書もしくは担当教授の見識(資料的価値を認知する力量)にお任せするほかないのだが、収蔵され、現在及び将来の学生の皆さんの身となり骨となることを願う。平成28年 月 日 図書館 様 「報徳記を読む第一集第二刷」及び「内村鑑三神と共なる闘い」の寄贈について 「二宮尊徳の会」は、これまで以下の本を刊行し、全国の公共図書館・大学図書館に寄贈いたしました。「報徳記を読む」第一集は、「報徳要典」に準拠し『報徳記』に全ルビを施すとともに現代語訳を付し、全国の読書会等で活用して頂くため2014年に初版を刊行しましたが、絶版となっていました。今回、広島の「杜の読書会」において、本書をテキストとして読書会で輪読していただけるという有り難い申し出があり、第二刷を刊行いたしました。内村鑑三は「後世への最大遺物」において、「報徳記は実にバイブルを読む考えがいたします」と述べ、森信三先生は「報徳要典」に「これ正に古今に通ずる永遠の真理なり」と記しました。また、日本大学内山稔教授は『尊徳の実践経済倫理』に「尊徳の生涯と事業、あるいはさらにその精神を知るには、彼の高弟富田高慶が熱誠をこめて綴った伝記『報徳記』にしくものはない」(p.139)と記しています。また、『ボーイズ・ビー・アンビシャス第5集 内村鑑三神と共なる闘い』は、内村鑑三の手紙と講演を順序正しく収集することにより、米国留学から帰国後の北越学館事件、一高不敬事件の真相を追究するとともに、カーライルの「クロムウェル伝」の一部を現代語表記して収め、不敬事件における内村の精神的背景を探るものです。貴図書館において「報徳記を読む」及び「ボーイズ・ビー・アンビシャス」シリーズを蔵書としていただき、広く皆様の閲覧に供していただければと存じます。貴図書館のますますの発展を祈念します。【二宮尊徳の会の刊行物】「日本近代製糖業の父 台湾製糖株式会社初代社長鈴木藤三郎」(2010年:絶版)「報徳産業革命の人 報徳社徒鈴木藤三郎」(2011年)「二宮尊徳と日本近代産業の先駆者鈴木藤三郎」(2013年1月:絶版)「砂糖王鈴木藤三郎―氷砂糖製造法の発明―」(2013年6月:絶版)「ボーイズ・ビー・アンビシャス第1集-クラーク精神&札幌農学校三人組と広井勇」(2013年3月)「ボーイズ・ビー・アンビシャス第2集 米欧留学篇」(2013年10月:絶版)「ボーイズ・ビー・アンビシャス第3集 新渡戸稲造の留学談・帰雁の葦」(2014年2月)「報徳記を読む第一集」(2014年3月、2016年4月2刷)「ボーイズ・ビー・アンビシャス第4集 札幌農学校教授技師広井勇と技師青山士」(2014年7月)「ボーイズ・ビー・アンビシャス第5集 内村鑑三神と共なる闘い」(2014年8月、10月2刷)「報徳記を読む第二集 報徳は精神変革である」(2015年11月)「二宮金次郎の対話と手紙 第一小田原(少年・青年)編」(2015年2月初刷、㋄2刷)「補注 鈴木藤三郎の米欧旅行日記」(2015年12月、2016年4月2刷)「報徳記を読む第三集 報徳は国を興し民を安んずる大業である」(2016年3月) 二宮尊徳の会