錦帯橋(山口・岩国市)
「三大なんとか」というのはあらゆるジャンルにありますが、橋にも「三大奇橋」とか「三名橋」なるものがあります。何をもって「三大」とするかで議論になるのもよくある話ですが、三大奇橋については錦帯橋・猿橋(山梨)までは当確で、あとの1つを「かずら橋(徳島)」にするか「神橋(栃木)」にするかと言ったところです。ところで「三名橋」の方は、錦帯橋・日本橋(東京)・眼鏡橋(長崎)で決まりのようです。いずれにしても日本の端を代表する錦帯橋は、岩国城のある城山麓を流れる錦川の清流に架かる橋です。背後の山上に見えるのが岩国城の模擬天守です。吉川氏が岩国城を築城した後、岩国城と城下町の間を流れる錦川に橋が架けられたのですが、洪水で度々流失していました。吉川広嘉の時代に中国の端を参考に、現在のようなアーチ型の橋が完成しています。その後も流失や架け替えはあったものの、世界的にも珍しいアーチ型の5連橋は今も健在です。今回は岩国城には行っていませんが、岩国城からは蛇行する錦川と錦帯橋を眼下に眺め、瀬戸内海の島々と四国の山並みを遠望する景色が望めます。