「吉品海鮮餐庁」フカヒレ
台湾に来てから、「いつもどこかで誰かが何かを食べている」というのが印象です。話題も食べ物に関するものが多く、中国語のレッスンでも同様で、初回のレッスンでマクドナルドの注文が出来るようになりました。オフィスでは日本人は私だけなので、普段は英語で話しているのですが、意外と難しいのが食べ物のの名前です。寿司・天麩羅・焼肉などはそのままでも通じるのですが、梅干や冷奴、さらには塩昆布や海苔になると、「はて、英語で何と言うんだろう?」といった具合です。(ナメタケやアジのタタキに至っては、私の英語力ではもはや説明不可能で、説明出来たところで得体の知れない食べ物になっていると思います)日本語→英語に限らず、中国語→英語も同じようで、お互いに何の食べ物の話をしているのか、想像がつかないこともしばしばあります。それでも漢字文化圏というのはありがたいもので、漢字で書けば「あ~、なるほど」と、お互いに納得して話が進むといった具合です。そんな中、何やらを食べに行こうと誘われたのですが、その何やらの部分が中国語だったので、全く理解が出来ませんでした。例によって紙に書いてもらったのですが、書かれたものを見ると「魚翅」とあります。「はて、これ何だっけな…」と首をかしげていると、「日本人も食べると聞いたのですが…」とのこと。続けて英語で「Shark Fin」ときて、ようやく「Oh,I see. 明白了。フカヒレね。」フカヒレのおいしいお店が信義區にあるということで、聞けば「日本より安い」とのこと。「Ok,Let's go」と、向かったのが信義路4段にある「吉品海鮮餐庁」です。吉品海鮮餐庁は広東系の飲茶形式のお店で、落ち着いた雰囲気のあるお店です。早速フカヒレを注文したのですが、メニューを見て目が飛び出そうになりました。フカヒレの量によっても違うのですが、彼女たちが注文したのは4枚の一番多いもので、2,500元(約7,500円)です。日本より安いと聞いてせいぜい2~3千円くらいを想像していたのですが、通貨の単位を確認したほどでした。何度見ても円ではなく元だったので、もちろん台湾での1品あたりの最高値を更新しました。(これまでの最高値は1品あたり400元=1,200円くらいだったので、ここで一気に記録更新です)そして出て来たのがこちらです。「どこそこで食べた何とか」と、記憶に残る食べ物はあるかと思いますが、まさにこれがその1品でした。干しアワビの入ったスープが絶品です。他にも色々と注文はしていたのですが、フカヒレ以外は全く覚えていないほどのインパクトでした。ところで日本人としてはここでビールを飲みたいところですが、台湾特に飲茶では食事と一緒にアルコールを飲まないものだと、最近何となく学習したところです。周りのテーブルを見回しても、ビールグラスが置いてあるのは他に1組しかなかったのですが、「ビールを飲んでもいいんだ…」と、ほっとしてビールを注文しました。(アサヒと台湾ビールがあったのですが、迷わず台湾ビールです)これでビールグラスが置いてあるテーブルは2組となったのですが、先のビール組から聞こえてくるのはどうも日本語で、こちらは日本人だけのようでした。どうやらここでビールを飲んでいるのは我々日本人だけなので、もしかしたらとんでもないことかと思い、「日本人はビールが好きだからね~、旅行に行ったら朝からビール飲んでいるくらいだから」と、必死でフォローしながらも「再一瓶」とさらに注文する始末でした。