半信半疑の恩師の消息
久留米から小学校の同級生だったU君一行3名がプロ野球のキャンプ見物にやってきた。ところが、宮崎は生憎の雨、5時から飲もうということになったので着替えもせずに出発。場所は、地鶏の炭火焼で有名?な「ぐんけい隠蔵」。ところが、2時間限定制の店。食べたのは、会席料理の一人2,800円(税込2,940円)「てげてげコース」内容は、・みやざき地頭鶏のお通し・店長のおまかせサラダ・プレミアムもも焼き(100g)・むねみたたき・大手羽から揚げのハーフカット・おまかせ揚げ物2品盛・みやざき地頭鶏の混ぜご飯おにぎり・おまかせデザート量的には呑み助には、多いくらいだが飲まない人や女性にはやや不足かな。値段は手ごろで味もそこそこ、家族連れには結構なお店であった。2時間も丁度良い時間配分。味的には、パンチが効いていないというか、上品過ぎて野趣に乏しいところがある。田舎者には、もっと歯ごたえのアル皮付きのカリカリがいいし、タタキも薄味で柔らかすぎた。てげてげの味で、てげてげの値段だというのかもしれない。その上は3,500円のいっちゃがコース、4,000円のぐんけいコースがある。やはり食べるなら1品コースで好きなものを食ったほうがよろしいようである。食ったものよりも話の中に、小学校の恩師かもしれないN先生の消息が出たことに驚いた。自分は、小学校6年間、3人の女の先生に教わった。1年が篠山小学校でK先生。2~3年が我が家のすぐ近くに住むN先生。4~6年が宮ノ陣に住むS先生。学校は合川小学校。今夜の話題になったのはN先生。僕の生涯で読書好きにしてくれた唯一の先生であった。同級生に同行の6年後輩、F氏の6年生担任がN先生で、今もお付き合いをしているとのこと。僕が懐かしそうにN先生の話をしたら「その先生、僕の恩師のN先生に間違いない」という。お住まいも同じだし、苗字が一緒だし「絶対同じ先生です。今もメール交換しています」80歳過ぎてパソコンをやっておられてアドレスを教えるから連絡してみてとメモをくれた。思い出せば、転勤されるとき3年生の坊主と20前の女先生と高良川の堤防を歩いた記憶がある。「愚利公君、君は地図が好きで社会が得意だから、頑張って勉強すれば????」何て話だった。ポッチャリ丸顔の小柄な先生だったが、お医者さんの奥さんになられて息子さんも医師だとか。やっぱりいい先生は誰にとってもいい先生だなあ、というのが今夜の感懐。終戦の年から翌年の2年間、記憶にあるのは、世界の名作を読み聞かせてくれたこと。得意な分野をほめてくれたこと。悪いことをしたら思い切りぶん殴られたこと。まだ男子だけのクラスで、喧嘩と相撲が強くて、足が速くなければ馬鹿にされた時代。弱虫で、いじめられっ子の僕に読書の面白さを教えてくれた先生であった。しかし、あのN先生がF氏の言うN先生であるかどうかは、半信半疑である。勿論F氏が通った小学校は違う学校で、6年後輩が6年生のときだといえば年齢が30に近い。19時にお開き、家内は時間が早いので飲まずに車で帰宅。経費は割り勘ということで7千円。お土産に辛子明太子と綾の芋かりんとうを貰い、こちらからはアカキリとクロサツマを贈った。19時55分帰宅。