気まぐれな無党派層は県議選をスキップ?宮崎市選挙区の投票率50%割れ
昨日の統一地方選の県議選、宮崎市選挙区では投票率50%割れは、過去最低の異常現象。そのまんま東効果で大フィーバーした無党派層県民、今回の県議選では一転してソッポ。宮崎市選挙区、平成の大合併で、立候補者だけは定数12に対して20人の乱立。特に、新人の立候補が8人、すべてが60歳以下で3、40代が5人。しかし、新人で当選したのはわずかに2人。無党派層目当てに立ったが選挙に来てくれなかった。で、当選者の特徴を見ると組織を持っている候補が7人、個人票を持っている人が4人。無党派層の票で当選したと思われるのは32歳のそのまんまチルドレンと評された1人だけ。無所属新人の内の5名は無残に4000票台以下の得票で最下位から枕を並べて討ち死に。出直し知事選では64.85%の投票率だったのに、県議選には何故足を運ばなかったのか。気まぐれで浮気っぽい県民性?、県議は東国原知事の敵役だから?県議には権限が無い?などの学者さんのコメントが出ているが、無党派層を動員できるキャラクターがいなかった。県議選、これまでの最低64.27%から一気に55.38%と9ポイント近くダウンした。その中で、県都宮崎市の投票率は49.68%と50%を割る低投票率となった。そこで、面白い現象が起きた。合併により2人区から12人区になった旧佐土原町。過去、複数当選したことは無い。今回の選挙には、現・元職2人が立候補。大方の予想は、共倒れ。ところが開けてびっくり2人とも当選したのである。順位的には、6位と10位。6位の候補は自民党3人中トップ。大きな原因は何か、それは、投票率の地域間格差。旧佐土原町域の投票率60.84%、旧宮崎市域の投票率47.71%。これを単純に旧佐土原町域の有権者数27,412で計算してみると3,600票の差が出る。候補者2人で割れば1,800票。地域間の票の取り合いは地縁感覚の強い佐土原が有利。そう考えれば、この地域的に喜ばしい結果は、投票率が高かった民意がもたらしたものである。人口3万人の地域から2人の県議を出したことは、次回をめざして二人が競い合う。がっちりと頑張り、地域的な高投票率を維持できれば、2人当選を維持できると思う。地域の活性化には願っても無い結果になった。