「夕日百選、屋島の夕日へ」四国の旅その3
日本の夕日100景の一つ、屋島の夕日。 屋島の戦いの名場面、 平氏軍から美女の乗った小舟が現れ、竿の先の扇の的を射よと挑発。 受けて立ったのは源氏の那須の与一。海に馬を乗り入れたかと思いきや、弓を構え「南無八幡大菩薩」と唱え、見事に扇の柄を射抜いた。 矢は海に落ち、扇は夕日の空を舞いあがった。平家物語の名場面、「扇の的」 この美しい夕日を舞台に、赤い日輪の扇が、白波を浮きつ沈みつ漂うさまは、戦陣にあっても興趣を忘れない、敵味方両者の美学を彷彿とさせます。 吉川英治の新・平家物語を読破したのは、 確か30歳のはじめ頃。 いきいきとした登場人物の魅力と小説の面白さにはまり、 全巻を夢中で読み終えてしまいました。 この世の無常というものを、 まだ若かった私に全編を貫いて、 痛烈な印象をもって教えてくれた作品です。 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を顕はす。奢れる者久しからず、ただ春の世の夢の如し。 猛き人も遂には滅びぬ。偏に風の前の塵に同じ。 屋島悠久ロマンの夕暮れ。 平安末期の壮大な叙情詩、平家物語の落日。 ☆ゆっくりとめぐる日本の旅を、ご一緒に〜☆ いつもありがとうございます♪♪ 《只今、コメントをお休みさせていただいております。失礼をお詫びします。m(_ _)m》姉妹サイトも、ご愛顧いただきありがとうございます。(^-^)↓