『トリニティ、トリニティ、トリニティ』小林エリカ
トリニティとは?キリスト教で三位一体のこと。1945年7月16日人類初の核実験が行われた場所の名称:アメリカニューメキシコ州ラジウムが含まれた黒い石を持って徘徊する老人(この小説での設定)オリンピックに沸く東京を舞台に「見えざるもの」への恐怖が描かれる内容。まさに今「見えざるもの」である新型コロナウイルスが蔓延している。この小説が書かれた時には、考えもしなかったことが起きています。小林エリカさんもびっくりしているでしょう。3.11の時と同じような政府の対応。線量が高いところは測らない➡陽性者が増えると困るから検査しない!興味深いところを本文から抜粋します。「流れ出る血は、私が努力を怠った結果そのもののように見えてぞっとした。 子宮と卵巣が28日、672時間の時を費やし入念に準備したものが全て無駄になったのだ。 私が性交し、妊娠し、出産すれば、生まれたかもしれない命だったのに。」毎月やってくるものに、こんな被害的な考えを抱くことはなかったなートリニティ、トリニティ、トリニティ [ 小林 エリカ ]