『ブラック・スワン降臨』手嶋龍一
ブラックスワンとは黒い白鳥、つまりありえない事態が現実となることの隠喩(メタファー)としてつかわれるそうです手嶋さんが言うところのブラックスワンとは「9.11」とその10年後に起きた「3・11」のこと。アメリカの同時多発テロと日本の福島原発事故―このつながりを見事に書きあげてくれました・・・『ウルトラダラー』や『スギハラダラー』はインテリジェンスにからむ事件を取り上げたフィクションでした、でも今回は正真正銘すべて事実なのですみなさん、日本の政治や世界情勢に無関心ではいられませんよホントイラク攻撃の大義が無いまま、ブッシュ大統領を支持した小泉さん日本では国政のトップに立つ人の覚悟が感じられない。米軍基地問題にしても、歴史的検証をするといいながら、他人事のような口調で、日本人だけでなくアメリカの信頼も失い、1年もたたずに辞任した、鳩山さんFUKUSHIMAの名を世界に知らしめた、原発事故。ヘリコプターで現地視察する前に核先進国から情報収集して、早急に対策を考えるべきだったのではないでしょうか菅さん「想定を超える事態のゆえに起きたのではない。想定を超える事態に向き合おうとしなかった果てに起きたのである。」【内容情報】(「BOOK」データベースより)ビンラディンの頭上を、突如急襲した黒い鷹。それは9・11以降十年に及ぶ謀報活動にアメリカが凱歌をあげた瞬間だった。だがまさにその時、フクシマの地は、ブラック・スワンの羽に覆われていた。原子炉にヘリで注水する果敢な「特攻作戦」も、日本が現代インテリジェンス戦に敗北しつつある象徴だった。日米同盟の亀裂と外交的孤立に二十年以上前から警鐘を鳴らして止まなかった著者の、書き下ろしノンフィクション大作。