『競争の番人 内偵の王子』新川 帆立
「競争の番人」の続編。公正取引委員会の審査官、白熊楓は九州事務所へ転勤。イケメンの常盤と呉服業界の内偵に乗り出す。カルテルの可能性が浮上し、東京から小勝負たちがやってくる。九州が舞台なので古い業界の問屋と小売りの力関係や暴力団とのからみなど、知らない世界を見せてもらった。また白熊が東京へ異動することになり、続編がありそうな感じ。「ダメなことにダメって、ちゃんと言ってくれる人がいるんだ」という言葉が今の世の中を反映しているようで、公正取引委員会の人に頑張ってもらいたいと思った。競争の番人 内偵の王子 [ 新川 帆立 ]