『六月のぶりぶりぎっちょう』万城目 学
読み終えて、「ぶりぶりぎっちょう」が球を打って転がして遊ぶ道具だと理解した。検索したら、平安時代から続くホッケーのようなものらしい。そして舞台は京都、6月2日、戦国最大のミステリー本能寺の変の日。成仏できない信長は400年間も本能寺の変を繰り返していた。正倉院宝物の香木、蘭奢待(らんじゃたい)を切り取った信長。部下に褒美として切り与えていたらしい。もう一編は京都の女子寮にまさかの「清」さんが現れる話。信長や清少納言が現代に現れたら、こんな会話をするのかな、聴いてみたいことが沢山あるから、夢に出てきてくれないかな「蘭奢待らんじゃたい」を見たことがあります。数年前、東京国立博物館の特別展で展示されていました。長さ40センチくらいの木の塊で、数ヶ所切り取られたあとがあり、短冊のような和紙でそこに名前が書かれていました。足利義政、織田信長、明治天皇、と書かれていたのを覚えています。六月のぶりぶりぎっちょう [ 万城目 学 ]