ハリネズミの健康を考える
ハリネズミの長寿健康を考える専門店様よりハリネズミの健康を考えて欲しいというような内容で依頼がありました。今はお店の名前はあえて控えさせていただきますが、ハリネズミは寿命が短くなってきているそうな。その病気は後ろ足が立たなくなるなどの症状が見られ、WHSという正体がいまだ不明な疾患とされています。遺伝とか、栄養の問題かという推測がされていますが、病気そのものの断定もできる病院も少ないそうです。寿命はそれまで7年ほど生きられていたものが、半分ほどの寿命で命を落とすことが多くなったそうです。そこで、私に相談がきました。私はこれまでフェレットを中心に多額の時間と労力・費用をかけて研究してきましたが、ハリネズミには当初より同じだけのことはできないことはわかっています。理由はかけた費用労力を賄えるマーケットが無いためです。そこで、広く情報を集めてこれまでの経験を活かしながら良い方法を探っていく手法を採りたいと考えます。広く情報を持っている方がお知らせいただけるとありがたく存じます。メール:mou1moujp@yahoo.co.jp著書:ペットの栄養学、ペットの栄養学2、フェレットの愛し方、フェレットの愛し方改訂版、フェレットの愛し方2さて、私はハリネズミの栄養の面から探りたいと思います。細菌やウィルス、遺伝などの要素があるかも知れませんが、それは他の専門家にお任せし、栄養の面一方から検討をしていきたいと思います。栄養と健康著書の中から抜粋してお知らせすると、人間の病気でもこれまでウィルス、細菌、遺伝が原因ではないかといわれていた病気に、栄養が原因だったと結論付けられたことが数々ありました。いくつか例を示しますと、脚気(江戸わずらい)・ペラグラ・クル病(イギリス病)が代表でしょう。これらは当時の科学者がさまざまな論議をして細菌・ウィルス・遺伝などといわれていたわけです。種族による成分の必要性の変化には猫、ダルメシアンのタウリン不足などの種族によっても必要な成分要求比率が違う事情もございました。このようなことで今一度ハリネズミの栄養と健康状態を調査していきたいと思います。栄養不足の場合、問題になる下半身が立たなくなる前の段階で、集団としての異常があるはずです。また、地産地消栄養学としての普段の食べ物による依存している栄養素が不足している傾向があるのかもしれませんので、昆虫食の栄養を研究していきたいと思います。このような方針で、ハリネズミに平均寿命を高めることができればと願います。しかしながらハリネズミを研究する費用・労力が、製品販売で得られる収益で循環する範囲で行いたいと思います。完成した暁にはハリネズミ好きな飼い主さんのとても良い贈り物になると思いますので、ご協力可能な方は情報提供をどうぞよろしくお願いします。エイシン ながいけきよし 2011/08