猫の話:タンパク質補給:2
猫の話と言うよりも、タンパク質についてお話をしたいのですが難しいので説明も大変です。 要するに、タンパク質の再合成、消費バランス、タンパク質の節約と言ったことをまず、お話をしたいのです。 こうしたことはタンパク質を語る上での基本なのですが、この部分を理解せずにご商売をされているお店が多くて製品説明がちょっとタンパク質の事実と違うことがママあります。 タンパク質は最終的には尿として排泄をしないといけないので腎臓が対応できる程度の量であればよろしいのですが 腎臓の処理能力以上を補給しないようにするのがポイントかと思います。 前回のように猫はブドウ糖をタンパク質から作るので、糖質(ブドウ糖源)の補給は必らずしも必要ではないので良質の肉を補給すればいいと考えている人がいます。 そのことを前回、「タンパク質の節約」のお話をしました 完全肉食動物だから糖質を与える必要はない。 そうなると困るのは、タンパク質をエネルギーで消費するときのいわば産業廃棄物(ゴミ)の存在です 簡単に言うと、「タンパク質のごみ問題」です。 エネルギーでタンパク質を消費するので、そのために消費される糖原性アミノ酸は限られた種類なので体内に存在するアミノ酸のバランスが変わっていきます。 この部分の理解はできるでしょうか? エネルギー利用されることで、タンパク質の必要量が増加するのです。効率が悪いのです。 理解できますか? 肉食動物はたくさんの肉を食べないといけないのはタンパク質の利用効率がエネルギー消費に使うために悪いのでたくさんのタンパク質が必要だという事です。 ですから、タンパク質の利用効率を良くすればタンパク質の補給量は減らせ、腎臓の負担も軽減できるのです。 理解できますか? どう説明をしよかなー?と想いをめぐらせました。 ちょうど、草刈機が壊れてそんなお話を例にしてみようかと思います。 草刈機が壊れました。ギアが一カ所で空周りをしています。 修理に出すか、自分で直すか、新しい物を購入するかの選択になります。部品を交換するだけなので他に3つ壊れた草刈機を捨てないで置いてあるので、部品を取って自分で修理しました。 こうすることで新たに物を求めることなく再び草刈機が動くことができました。 さてここでは修繕の為に部品を買うか、持っているジャンク道具(部品取り用)から取るか、新しい物を買うかの選択ができます。 問題は草刈機を廃棄する事です。草刈機は廃棄料が必要はないですがリサイクル税が必要な道具もありますね。なるべく捨てたくないとしましょう。 そうすると草刈機を長期間使えれば一定期間で廃棄する量は減らせますね。直せれば使い続けられる。 なるべく捨てたくないし、いくつもジャンク草刈機を持ってもいられないのでタンパク質も体に留められる量が決まっています。 こんなことを考えてみてください。必要な部品だけ得られればいいのですが、タンパク質も決まったアミノ酸の設定はできにくいのでいろんなアミノ酸がグループになった肉などでタンパク質を補給することになります。 これは草刈機の場合一個丸々新しい機械を入手して、それを使うのではなくて必要な部品を使うとしてみましょう。 タンパク質からエネルギーを使うのはこのようなもので全体のタンパク質からエネルギーとして使えるアミノ酸だけを使いますからどうしても余分なアミノ酸が偏って増えていきます。 そうなると排泄をしなければならなくなります それが腎臓が耐えられる限度を越えると、腎臓が壊れます。猫は糸球体が少ないので、腎臓は壊れやすいと言えるでしょう。肉食動物なのにです。 肉食動物がタンパク質比率が高いのはタンパク質からエネルギーを作ることが関係し、糖原性アミノを消費することがタンパク質の利用効率を下げ肉を補給する必要性が生まれるのだと考えます。 タンパク質利用効率を上昇させればタンパク質の摂取量を抑制でき、腎臓の負担も減らせるのでしょう。 自然界の食事がいいという人もいますが繰り返しますが私は正しいとは思っていません。 獲物のタンパク質含有率と同じものをドライフードで求めると危険です。タンパク質の吸収率が高いからです。 同じことを何度も繰り返し記載しているのでスマートな記述ではないですがご理解いただけるとうれしいです。 分からない人は本屋さんに行ってタンパク質、アミノ酸の本を買い求めてください。