【箇条書き:まとめ】初めてのフェレットから
初めて飼育する方用のちょっと深いフェレットの情報の箇条書き。 フェレット飼育を始める人に一歩先の情報提供を企図し記載します。本文に加筆した紙面に仕立てあげます。 続きを読みたい人はお求めください。1歳まで 成長ホルモンの恩恵を受けるべく、成長ホルモンの材料を欠かさずに補給する。4歳 4歳を目途に活性酸素の抵抗力が下がり、成長ホルモンの生成が止まります。 (実際の年齢はもう少し個体差で早いかもしれません) 1歳までは飼育本を参考にあまり無理をせずに体を育てます。1歳以降はいくつかの工夫をしてもいいと思います。 4歳までにフェレットに多い健康上の問題を理解しておくといいと思います栄養素について 栄養素は体の材料です。 必要量と過剰症をおこすまでの量には幅があり、その大きさは栄養素それぞれで違います。 ドライフードには栄養素の必要量を満たすであろう量が含有されていると思いたいのですが、すべての生体に十分な量を供給することは不可能です。 特にフェレットは栄養素の必要量が変化することがあります。必要量が変化しても必要分を満たしていれば栄養不足症は起こらないのですが、すべての個体を、いつも賄うことは現実不可能です。 ですから、栄養不足にならないように変化する栄養素を追って対応をしましょう。 栄養素は必要量を満たしておけば、過剰症が出るまでの量の幅にある状態では栄養を多く与えたところで変化はしません。栄養素を補って健康状態が良くなったとすればそれまで栄養状態が良くなかったことを十二分に把握することができます。 これまでフェレットの栄養管理をしてみると必要量をみたせなくなった状態の子がとても多くいると感じます。必要栄養素が変化する これはホルモン生成を例にすると、ホルモンを生成時には作られる量に比べて非常に多くの微量栄養素が消費されます。またホルモンの作用で栄養素を消費します。いずれのホルモンを例にしてもいいのですが、まずは「ホルモンが生成されれば栄養素が消費される。バランスが変化する」と覚えておいてください。 ほかには季節、年齢、環境、健康状態で刻々と必要栄養素の量は変化します。繰り返しますが通常の食事で過不足なく供給できていれば不足症という病気は起こりませんし、栄養調整で健康を取り戻すこともありません。 季節は4つの四季とその間の4つの梅雨(なたね梅雨、梅雨、すすき梅雨、山茶花梅雨)です食事の量も変われば、その時期を乗り越える栄養素が違います。 主にアメリカからやってくるフェレットの文化は、アメリカ事態に梅雨と4つの季節が無いとすればアメリカではこの季節で変わる必要栄養素についての考えはないのかも知れないと考えています。 【年齢】では、活性酸素を消去する酵素がある年齢から減っていきます。この酵素は量に比べてたくさんの活性酸素を処理する能力がありますが人間で言うと40歳ほどから生産量が減っていきます。 その状況になるとビタミンC,B2、A、Eなどが活性酸素を消去するために消費されそれ以前よりも必要量が増える環境が生まれます。 第一次成長の時期には成長ホルモンの影響で、体を作るための栄養消費が体ができるころよりも体重当たりの量が多く必要です。そのころに栄養環境で成長に差が生まれます。 性ホルモンが関係する第二次性徴は期待できないので成長ホルモンで十分大きくなるといいですね。 成長ホルモンは人間で言うと40歳まで作られ、免疫力を作る胸腺を活性化し、体を守る力になります。 成長ホルモンの生成条件もありますのでしっかり飼養をお勧めします。【環境】は光や音などを原因とするストレスがあります。 ストレスを感じると副腎で対応するためのホルモンを生成します。副腎が弱いフェレットはなるべくストレスを感じさせず不要な副腎の働きはない方がいいと思います。 寝ている時にでも目に光が当たると副腎でステロイドホルモンが生産されて起きます。 この(人間用の)起床メカニズムは2000年代に発表された仕組みです。 フェレットは一日の明るい時間が長くなるにつれて発情期を迎える長日動物です。「春に子供を産む動物」の仲間という認識でよろしいですが一年間いつでも子供のフェレットと出会えるのはこの光の条件を人工的に管理することで可能になっています。 つまり電気の明かりで性ホルモンの生産状況に影響を与えるということです。 気温も暑いと寒いがあります。 暑さに弱いフェレットは、特に近年日本は暑くなってきているので体感温度の管理は欠かせません。 暑さも寒さもその都度対応をしないといけませんが、一年そのままでいいというわけでもありません。それなりに温度の波を感じていた方が体は強くなります。 秋口に寒くなれば食欲を増し、冬に対応する体を作り、初夏には暑くなることで食欲が減り、体重が減っていきます。 自然下では秋を越え冬になると獲物が少なくなるため体重の自然減がありますが、寒いと食欲が生まれますので飼育かは太りやすく、脂肪が付いたまま初夏を迎えることになるかもしれません。 5月には急な暑い日に人間でも体が対応できなくて熱中症になる問題があります これは暑さに対応する体ができているかどうかの事柄で急な暑さに体が対応できないということです 必要以上の脂肪を落とすためには温かくして食欲を減らし、摂取カロリーを減らして対応しますので気温も上手になってほしいフェレットのために活用します。 よく、野性下の肉食動物であるフェレットは年中同じ生き物を食べているのではないか?という主張があり、だから、年中同じ食べ物を与えていてもいいということをいう人がいます。 しかし、獲物になる動物も食べるモノが変化するので体の栄養かも変化します。「食べている栄養価は通年一定ではない」と覚えておいてください。環境栄養ですが、住んでいる場所により変化があります。 自然下が理想的な栄養環境というわけではありませんが一年の栄養事情は変化しています。 こうした事項を4歳までの習得してみてください。フェレットに縁切れない病気 フェレットに多い病気は副腎・膵臓・肝臓の疾患とリンパ腫です。 リンパ腫以外の3つは一つのグループとして相関関係があるので対応と予防、初期状態からのエスケープ方法があります。 リンパ腫はなかなか難しい病気で、低い確率でカンカイという、治ったに近い状況までなることもありますが、多くの場合、早い段階で落命しています。抗がん剤の話など4歳までに知識を入れておいてください。 副腎・膵臓・肝臓は別ブログ記事でも記載していますが相関関係があります。栄養素の取り合いや栄養消費の加速など起こります。 動物病院での治療は主に投薬や適時手術を行いますが問題が大きくなる前には栄養消費が進んでいての不足症が問題を見せているモノがあります。様子見で何もしないでいると確実に次のステージに上がりますので必要な栄養補強をして栄養不足症をおこさないようにしてください。 これも4歳までに知識を得ていてください。また、飼い主さん次第でフェレットがどう過ごすかは変わってくると感じています。フェレットが発する情報。その「声」をきちんとキャッチし、理解できないことは調べたり、相談して答えを探してみてください。まとめ 栄養素は体を作り、栄養素を利用して生き物は健康を保ち健やかに暮らします。栄養についての記述が多いですが他にもいろいろなケアで健やかに暮らせる方法があります。 著書も小冊子もブログ記事も多数情報発信をしています。必要な情報を手にして、飼養者としての親の責任をしっかり全うできるように願います。