イルカみたいに生きてみよう～心の力を抜いて楽しく生きていきませんか

[甲州ライフ] カテゴリの記事

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  台風の接近にともない、ヤギたちのエサを大量に確保

  超大型の台風が接近ということで、落ち着かない。台風で天気が崩れると、我が家の場合、ヤギたちのエサが大問題となる。毎朝、畑に行って、２日分ほどのエサを確保する。しかし、18日から21日あたりまで大雨の可能性があるということなので、いつもの３倍の量をストックしておかないとヤギたちがひもじい思いをする。特に、赤ちゃんにおっぱいをあげているさわりちゃんには食べ物が必要だ。17日の朝にかなりの量を確保した。しかし、やっぱり足りないと、昨日も雨の中、草取りに行った。今日を含めて、21日まで３日間。まだ油断ならないというので、晴れ間を見て草取り。たぶん、これで大丈夫だと思う。いつも天気予報を見ながら、今日はどれくらいの量の草を取ればいいいかと思案する日々だ。でも、あんなに勢いのあった雑草も、どんどん少なくなる。ひとつの畑では間に合わない。去年もそうだった。草がなくなって、木の葉を取ってしのいだ。今年は、エサ取り場も増えたし、あそこへ行けばたくさんのエサがあるいう情報も蓄えてあるので、そんなに慌てることもなさそうだ。台風の影響はあまり感じられない今だけれども、これからひどくなるのだろうか。大きな被害も出ているところもある。くれぐれも油断のないようにしていただきたい。

  2022年09月19日

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  さわりの出産

  こんな体験を年に２度もするとは思ってもみなかった。２月には、あかりが出産。一昨日（９月16日）、あかりの娘のさわりが出産。初めての発情がきたときに、かっくんが女の子の部屋に乱入。それがきっかけで、「もう手に負えない」と、かっくんと元氣の去勢を決めた。そのときに種がついたようだ。さわりは２月21日に生まれたばかり。ヤギの赤ちゃんは５ヶ月くらいお腹の中にいるから、生後２ヶ月で妊娠したことになる。ぎりぎりのところでの奇跡の子だ。獣医さんも驚いていた。小さな体で出産に耐えられるのかと心配した。しかし、生命力というのは大したもので、お昼前に産気づいて、30分くらいで無事に生まれた。案ずるより産むが易しと言うけれども、何とかなってしまうものだ。生れて30分もすれば立ち上がって、おっぱいを探す。命というのはたくましいものだ。人間だって、お産に複雑な介助はいらなくて、自然に生まれてくるもので、赤ちゃん時代が長いから手がかかるが、あれこれ心配しなくても、自分で育つものじゃないだろうか。今回は、長女も出産に立ち合うことができた。ぼくたちも、ヤギーずのおかげで、感性が磨かれていく。

  2022年09月18日

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  あと10日くらいでさわりの出産

  ２月に生まれたばかりのさわり。10日後には出産の予定だ。この間、ぴょんぴょんの具合が悪かったので獣医さんに往診してもらったが、先生も「生後２ヶ月で種がつくなんて初めて聞いた」とびっくりだ。楽しみでもあり、不安でもある。ただ、あかりの出産に立ち合えた体験があるので、何とかなるという安心感もある。それにしても、すべてがギリギリ。あり得ないタイミングで進んだ。生れて二ヶ月でさわりに発情がきたのも早かった。物置小屋を２つに仕切って、奥がオスのかっくん、手前にあかりとさわりの母娘が寝る部屋にしていた。さわりの発情も今日で終わりという朝、シャッターを開けてびっくり。かっくんが仕切りの板を壊して乱入していたのだ。その数日後には、かっくんと元氣の去勢手術が行われた。乱入事件もきっかけだったが、男の子は手に負えないし、体臭がすごいので、去勢はしようと決めていた。こんなに早く発情がこなければ。かっくんが乱入しなければ。早くに去勢をしていれば。そういう意味で、ぼくたちは約10日後に生まれてくる子を、「奇跡の子」と呼んでいる。名前を考えないといけない。あかり、さわりだから、「り」をつけたいと妻や娘たちは言う。２頭生まれるかもしれない。男の子だったら、「ゾロリ」と「ゴロリ」でどうだ。これは瞬時に却下された。ミラクルだから、「ミラリ」と「クルリ」というのは？さわりは、あんこを作るさわり鍋からとった。なかなかいいセンスのネーミングだった。さてさてどんな名前がひらめくか。いろんな楽しみが待っている。まずは、母子ともに無事に出産が終わることを祈りたい。

  2022年09月11日

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  ぴょんぴょんの体調が悪い

  茶色ヤギのぴょんぴょんの具合が悪い。前から食が細かった。妊娠しているかのようにお腹が膨れている時期もあった。一昨日から、動きも悪くなっている。座ったままおしっこをしたりする。お尻はべちょべちょ。粘液が混ざって出ている。昨日は獣医さんに往診してもらった。膀胱炎かもしれないですという診断で、治療は抗生物質の注射と栄養点滴くらいしかない。それでも、獣医さんが帰ったあとは元気に走り回れるようになった。これで大丈夫かなと思ったら、今朝も元気のない声で鳴いて、草も食べないし、雨に打たれながらじっと立っている状態。雨の当たらない場所に移動させて、しばらくヒーリングをしてあげた。つらそうに鳴かなくはなったが、それでも、じっと立っているだけで、草を食べる元気もない。今日は一日雨だし、ぼくもずっと家にいるから、しっかりとヒーリングをしてあげよう。一番のいい治療だと思う。がんばれ！　ぴょんぴょん。

  2022年09月08日

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  草刈りをしながらいろいろ考える

  ここ数日、草刈りが仕事の中心。すもも畑も、しばらく放置しておいたので、草が伸び放題になっている。草刈りはまめにやらないとダメだ。ヤギーずのために借りた畑も、暑さでヤギーずを連れていけなかったし、草が伸びている。涼しくなって、作業はしやすくなった。とにかくコツコツやらないと。18歳で実家を出て、名古屋で暮らして、大学を出てサラリーマンになって、やっぱり会社勤めはできないと、アルバイトでブラブラして、３年ほど小さな会社で働いて、東京へ出たのが28歳のとき。東京はあこがれの場所だった。フリーライターという、流行のカタカナ商売も、かっこよさを求めていたぼくにはうれしかった。一生、東京にいるものだと思っていた。刈払い機を使って畑の草を刈ることなど、ぼくの人生設計にはなかった。それは、都会で生まれ育った妻も同じだったと思う。土にまみれて生きている自分の姿が信じられないと思う。農業がしたくて、山梨へ移住したわけではない。何がしたかったの？　と問われても、明確には答えられない。何となくここへ来て、流れで果樹栽培やヤギのお世話をしている。今の生活が快適かどうか、ぼくもよくわからないけれども、もう一度、東京で生活するかと言われれば、「しない」とはっきりと答えられる。と言うことは、こちらの生活に満足しているんだろうな。ぼくは、66年間、あやふや、行き当たりばったりで生きてきたけど、上手に流れに乗ってきたと思う。もう都会は十分だと感じたから、田舎へ移り住んだのだろう。奥深い部分での動きだから、ぼくにはうまく説明できない。田舎を体験するのは大切なことだと思っている。若者や子どもは特にそうだ。月に一度くらい、ヤギーずビレッジへ来て、草刈りをしたり、ヤギのお世話をすれば、世の中の見方が少しは変化すると思うんだけど、継続的に来る人はあまりいないね。余計なお世話だけどね。

  2022年08月31日

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  やることいっぱいだけど、一つひとつ片付けていこう

  暑さもやわらいで、やっと動きが出てきた。すもも畑の草刈り。もう一年やるかどうか、迷いがあったけれども、やると決めて、畑をきれいにしている。けっこう草が伸びて、苦戦している。ヤギたちの柵作り。畑を２ヵ所、借りている。ここも草が大変。草刈りだ。ヤギの柵は、まずは自宅の庭に作る。ヤギーずを放し飼いしようと思っている。次に畑に柵を作って、そこを餌場・放牧場にする。前に作ったときには、まわりの人が手伝ってくれたが、今回は、ぼくと妻と娘たちでやろうと思っている。難しければ、お手伝い募集もするか。これもチャレンジだ。すももや桃の作業は、冬場の剪定までないけれども、微生物を畑にまいて、土づくりをやろう。あとは石井先生の内観、帯津先生の講演会の準備。チラシをまいて、人を集めないと。原稿書きもあるよ。もともと老後をのんびりなんて気はなかったけれども、東京にいるときより忙しい。ただ、気持ちだけは余裕をもってやっていきたい。

  2022年08月29日

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  けっこう本格的な果樹農家になってきた

  今年から来年にかけても果樹栽培にチャレンジ。すももは12本。この夏は、いい感じで育っていたが、最後の最後に半分が病気で落ちてしまった。悔しいね。今回は低農薬でやろうと思う。桃は、４本が無農薬に近い低農薬。すもも畑のそばにあって、これまでがんばって作っていた人が、そろそろやめようかと思っていると声をかけてくれた。13本が無農薬。３年間、無農薬で育ててきた人が、できなくなってしまった。それを引き継ぐことになった。そして、ヤギのために借りた畑の横に柿畑がある。ほとんど放置されている。今の時点では実がなっているが、消毒しないので、全部、落ちてしまうのだそうだ。いい微生物があるし、１本だけ、実験に使わせてもらおうと思っている。去年が桃を６本、今年がすももを12本。いよいよ30本の大台に乗る。ビジネスとしては、栽培から販売がうまくいったとして、100万円から150万円くらいの収入だと思う。労力がかかる割にはお金にはならない。それが現代農業の現実。ただ、農業にはいろいろな可能性がある。新しい農業ビジネスモデルを考えないといけないと思っている。アグリヒーリングとして、農業プラス癒しという切り口も、もう一度、見直してみたい。農福連携もひとつの道だ。うちには、ヤギーずという強い味方がいるから、上手に使っていかないといけないし。ぼくが興味をもっているのは、「自然栽培」「自然エネルギー」「自然療法」。それらを通して、これからの時代、ぼくたちがどう生きればいいのか、生活という側面から提案していくこと。口先だけではダメ。実際に動かないと。そして、きちんとビジネスにならないと、今の世の中は動かない。それも頭に入れて企画を立てないと。ここしばらく、エネルギーが沈んでいたが、やっと上向きになってきた。今日を汗をかきかき、がんばるぞ！

  2022年08月27日

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  わからないことばかりだから、教えてくれる人がいるとうれしい

  長く東京で暮らしていて、山梨で１８０度違う生活が始まって１年半。やったことのない作業が毎日のようにある。そのひとつが草刈り。刈払機（草刈り機）を買って、見よう見まねで使ってみるが、余分なところに力が入って、肩と背中が凝る。金属製の丸いチップソーを、ナイロンコードのカッターに代えようとしても、要領がわからない。ホームセンターでナイロンコードのカッターを買った。「簡単に取り換えられるの？」と聞くと、「簡単ですよ。説明書が入っていますから」でおしまい。実際にやってみると、説明書まで不親切で、結局できない。どうしたらいいかと、もう一度、ホームセンターへ行ってみた。そしたら、うれしいことに親切なおじさんスタッフがいた。ぼくよりも年上だと思うが、ていねいに教えてくれる。「今のホームセンターは売るだけだから。アフターフォローはしないし、できない。良くないよね」そんなことを言いつつ、手際よく、チップソーを外して、ナイロンコードのカッターに交換してくれた。こういう人がいると、本当に心強い。それに、次に何か必要なものがあったら、ここで買おうと思うから、お店としてもプラスになるはず。家電量販店にパソコン関係の商品を買いに行っても、何か質問づらい雰囲気があるし、聞いても、専門用語を並べての説明だから、こっちにはわからない。「セッティング、簡単にできますか？」「大丈夫ですよ。わからなかったら、メーカーに電話してください。ここに番号が出ていますから」そんな調子で、取り合えず買ってくるが、案の定、うまくいかない。電話をしても、つながらない。結局、ネットで調べながら、やっとのことでセッティングするが、もうちょっとわからない人の身になって対応してほしいと、ぶつぶつ言いたくなる。とにかく、農機具に関しては、相談するところができて万々歳だ。昨日も、実家に古い刈払い機があったので、こちらに持ち帰って、ホームセンターへ持ち込んだら、親切なおじさんが、使えるようにしてくれた。チェーンソーが欲しいなと思っている。迷わず、そのホームセンターへ行くよね。助かっている人は多いと思う。

  2022年08月26日

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  週末桃栽培、週末ヤギ飼い、面白いと思うけど

  いよいよという感じがする。１年半、山梨に住んで、それなりにがんばっているので、まわりからも少しずつ信頼されるようになってきた。「桃の栽培やらない？」という声がかかってくる。すももは去年通りにやるとして、そこに桃が加わると、けっこう大変だと思う。でも、ひとつは低農薬の桃、もうひとつは、知り合いががんばって無農薬で育ててきた桃だ。これを見離すわけにはいかない。妻の弘美は「やりましょう」と強気だ。長女の氣子が来月から山梨の住人になる。もうひと工夫で、週末農家を募集しようとも思っている。すももや桃、柿を育てるなんて、体験できないから。農業に興味があって、やってみようというチャレンジ精神をもっている人と、知り合いになりたいなと思う。鈴鹿にも農地がある。そっちでも、チャレンジャー募集だ。そうそう、９月にはヤギの赤ちゃんが生まれる。こっちも、ヤギを育てる体験をしたい人、募集だな。いろいろチャレンジしてみよう！

  2022年08月25日

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  元気がないと娘たちに心配をかけた話

  「お父さん、元気がないんじゃない」娘たちが心配してくれているようだ。母が亡くなり、葬式を終えたら高熱が出た。しばらく寝込んでいた。そんなことで、体調はいまいちだ。娘たちが気にするのは、母が亡くなったことによる心のダメージ。去年の10月に脳溢血を起こして、ほぼ寝たきりの状態になっていたので、覚悟はしていた。だから、亡くなったと言っても、表面上は、大きなショックがあったわけではない。ただ、母親の存在は、男性にとっては大きいものなのかもしれない。良くも悪くも、母に褒められたい、いいところを見せたいというのは、いくつになってもあるのだと思う。ぼくにはあった。いろいろなことをやってきた原動力に、母の存在はあった。褒められたかった。と同時に、心配症で、ぼくを縛ろうとする母親への反発も大きかった。褒められたい気持ちと反発。どちらも、ぼくの行動力の源になっていた。それがぱっと目の前から消えて、確かに、一瞬は抜け殻のようになってしまった。それを娘たちは感じ取っていたのだろう。いくつになっても、親がいる間は、守られている安心感がある。いなくなると、一時的に不安定になる。しかし、その先に、独立、自立という道が待っている。66歳の自立もおかしい気がするが、精神的に、一皮むけることになるだろうと思う。元気はすぐに戻るから大丈夫！

  2022年08月24日

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  家にばかりいるとさみしさを感じやすくなる

  寂しさの原因のひとつ。ずっと家にいること。家族以外の人と、あまり会ってない。毎月、帯津先生とお酒を飲んでいるが、今月は体調が悪くて東京へ行けなかった。結局、この１ヶ月ほど、出かけても近くの畑へ草を取りに行くくらい。近所のおじさんとあいさつ程度の言葉を交わすくらい。基本的に、人と会うのは好きではないが、たまには家族以外の人と話さないと、あまりにも刺激がなくて、活力が低下してしまう。1か月後には、石井先生の内観の講演会がある。なかなか人が集まらない。スパートしないと。帯津先生の講演会も、まだ動いてない。もともとぎりぎりにならないと動けないタイプだが、こうした機会を生かして、いろいろな人と知り合うのが、ぼくの得意とするところだ。そろそろエンジンをかけないと。人は、人からエネルギーをもらう。引きこもってしまってはダメだ。

  2022年08月17日

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  ヤギのためにあれこれやることが元気でいられる秘けつかも

  朝起きて思うのは、「今日も草を取りにいかないと」ということ。ヤギーずのエサの調達だ。楽しくはないけれども、お腹をすかせているヤギーずたちを見ていると、行かざるを得ない。子育てもそんな感じだった。毎日毎日、少しでも子どもたちが快適に過ごせるように、自分のやりたいことを横に置いておいて、子どもたちを遊びに連れて行ったり、子どもたちのためにという理由があってこそ、仕事をがんばれたりもした。子どもたちがうれしそうにご飯を食べているのを見るのは楽しかった。ヤギーずが喜んで草を食んでいる姿は、朝から草取りに汗を流した甲斐があったと満足感を与えてくれる。これから、あいつらが死ぬまで、ぼくは面倒を見るつもりでいる。子どもだと、いつの間にか成長して、手がかからなくなるが、ヤギーずはそういうわけにはいかない。ひょっとしたら、彼らがいることで、ぼくは元気でいられるのかもしれない。９月には１頭か２頭増える。無事生れるだろうかとドキドキするし、ワクワクもするし、名前も考えないといけないし、柵や小屋も作らないといけない。今までのぼくだったら、考えもしなかったこと。新鮮なことばかりだ。いい生き方って、ほかの命のために一生懸命になれることなんじゃないか。「よしやるぞ！」とエネルギーが湧き上がってくる。

  2022年08月14日

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  ヤギーずのエサ取りで始まる一日

  朝起きたら畑に行って草取りをする。ヤギーずのエサだ。あいつらを養うのが、今のぼくの一番の仕事だ。左手で、我が物顔で伸びている草をぐいっとつかむ。そして、鎌でザクッと切る。収穫用のコンテナに入れる。夜、小屋の中に入れてあげる分で、３箱ほど（５匹分）。翌日の昼間の分で３箱。毎日コンテナ６箱は必要（あいつらにとっては足りないかもしれないが）。それも、同じ草だとあきるので、これまでの観察から、彼らが好む草を何種類かブレンドする。２～３ヵ所の畑を回ることになる。今日は、台風に備えて２日分が必要になる。倍の量。A地点で取り終えたら、道路わきのブタクサやクズの葉をゲット。B地点へ行って、別の種類の草を中心に取る。今日は比較的涼しいが、それでも汗だく。病み上がりの体にはかなりきつい労働だった。思い返せば、去年は３人でやっていたんじゃないかな。それが、今年は一人の仕事になってしまった。それでもやれるから大したものだ。66歳の老体だけど、この１年半で、ずいぶんとたくましくなった。ぼくでもできることだから、だれだってやれる。迷っていても、何も進まない。田舎生活始めてみたら。

  2022年08月12日

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  体調が良くなったら、あれもこれもやらないとと焦りが出てきた

  体調も回復し、今日から日常が戻る。やることがいっぱいだ。亡くなった母の法要の準備。長年暮らした実家へは戻れないまま亡くなったので、四十九日は実家にお世話になった人を呼んでやってあげる。親戚な近所の人ときちんとお別れをしないと。９月には内観の講演会。集客があまり進んでいない。11月の帯津先生の講演会も、今回は盛りだくさんの内容なので、もたもたしていられない。原稿もいくつか抱えている。ヤギたちの放牧場の柵と小屋作りも早急にしないと。９月にはさわりの出産がある。そう考えると、気持ちが急いてくる。せっかくゆっくりとしたリズムで暮らそうとしているのに、いつまでも東京型ライフスタイルが抜けない。考えてみれば、長い間、何をやるにも、「もっと早くから準備をしておけば良かった」と思い続けてきた。先延ばしをして、どんどん苦しくなる。学習しているはずが、次に生かされない。しかし、何となくうまくいってしまう。原稿だって、締め切りを伸ばしてもらったり、中途半端な出来だったりして迷惑をかけているが、ラストスパートによって、迫力が出たり、書き直すことで、パワーアップしたりする。イベントも、「やらなければ良かった」と常に思うのだが、ちょうどいい具合に人が集まって、みなさん喜んでくれて、ぼくのエネルギーはアップする。必ず助けてくれる人が現れる。それでいいのではないか。いいことがいっぱい起こっているのに、だれもができることではないのに、スタートが遅かったとか、十分に準備ができなかったとか、何か、つまらないことにとらわれてしまって、そこに焦りが出てくる。手際よく、計画的にやることに意識を向け過ぎず、これでいいんだと思えること。実際、うまくいっているのだから、必要以上に反省することはないし、卑屈になることもない。胸を張って、これが俺流だと思っていればいい。

  2022年08月11日

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  家族全員が発熱。それでもだれかが動けてヤギたちは食糧難にならずにすんだ

  日曜日に発熱。39度くらいまで上がった。次女、妻と相次いで発熱したあとのことで、これは我が家もコロナだろうと覚悟した。月曜日も38度後半。午後から回復に向かい、夕方には平熱に戻った。やれやれと思ったら、お手伝いに来てくれていた長女が発熱。仕事の関係で、彼女は薬局でキットを買ってPCR検査をした。「陽性に決まっているよ」とだれもが思ったが、結果は陰性。コロナじゃなかったら何だったのだろう？我が家の発熱の特徴は、ぱっと上がってすぐ下がるというもの。長引かない。39度くらいあっても、けっこう元気にしていること。ヤギの世話があるので、みんなが長く寝込んだら大変なことになる。次女がダウンしたときには、ぼくも妻も長女も動けた。妻がダウンして、ぼくも発熱したときには、次女が回復していた。長女も動けた。長女が動けなくなったときには、ぼくと次女がお世話をした。昨日の夜からぼくの調子が悪くなって、今日は妻と次女がヤギーずの面倒を見てくれる。絶妙のタイミング、ぎりぎりのところで、ヤギたちが食糧難に陥ることを防げた。「ああ、守られている」「ありがたいな」つくづく思う。今朝は、長女の熱も下がり、ぼくの体調も昨夜ほどは悪くないし、やっと健康な家族に回復しつつある。

  2022年08月10日

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  会社としての理念

  妻と２人の会社「株式会社Office Oharada」を立ち上げたのが2011年。東日本大震災の年だった。それまでずっと個人事業主としてやってきた。別に不自由はなかったけれども、妻もヒーリングサロンをもつことになって、会社という形でやってもいいのではということで設立したわけだ。でも、仕事としてやっていることは前と同じ。文章を書いたり、講演会を企画したり。会社としての目標があるわけでもなければ、利益を上げようという努力も特にやることもなかった。だらだらと10年たって、変化が出てきた。活動拠点が山梨になったこと。次女の氣恵も一緒に活動するようになったこと。さらには、長女の氣子も山梨へ来ることを決めたみたいだ。娘たちがOffice Oharadaの社員として働くかはともかく、彼女たちの能力を活かしながら、家族が連動して活動をしていくのは間違いない。もっと仲間が増えてもいいと思う。そこで、ぼくなりに、株式会社Office Oharadaの理念のようなものを、漠然と考えてみた。１．自分たちの活動によって、自らが幸せを感じること２．自分たちの活動によって、縁ある人に幸せを感じていただくこと３．自分たちの活動によって、縁をどんどん広げていくこと何をするかは、そのときそのときで考えていけばいい。まずは自分が幸せを感じることをやる。それをまわりにもおすそ分けしよう。たくさんの幸せを感じてないとわけられないよ。その輪を広げていこう。今度、娘たちとも、そんな話をしてみようと思う。９月17日に山梨市民会館で​​内観の講演会​​を開催します。感謝の気持ちが増えれば増えるほど、幸せは感じやすくなると思うな。

  2022年08月06日

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  なぜ内観の講演会をやるのか

  ９月17日には青山学院大学名誉教授の石井光（あきら）先生をお招きして、「内観」についてのお話をお聞きする。内観というのは、一週間、外からの情報を断って、自分の内側をしっかりと見つめる精神修養法。言われたことを素直に考えるだけで、何も難しいことはない。ぼくは、７年ほど前、還暦になる前に受けたことがある。畳一畳ほどの場所とテーマが与えられる。まずお母さんについて、「してもらったこと」「して返したこと」「迷惑をかけたこと」を、思い出してください。最初の一時間は６歳まで。なかなか思い出せないけれども、狭い空間で何もすることがないから、とにかく母のことを思っていると、ぽつりぽつりと思い出すことがある。そして、ひとつ思い出すと、記憶の扉が開いたかのように、あんなことがあった、こんなこともあったと、母にしてもらったことが徐々に飛び出してくる。朝早くに起きてご飯を作ってくれた母親（ぼくが子どものころはカマドだった）。お風呂も五右衛門風呂で、沸かすのも大変だった。洗濯機も掃除機もなかった。買い物だって自転車（田舎だったからお店まで遠かった）。田んぼや畑の仕事もあった。ぼくは、小学校に入るとき、いい服を買ってもらった。貧乏だったのに、両親が気張ってくれたんだろうな。そんなことが出てくる。最初のうちは、こんなこと思い出したなあ、という程度なのだが、２日たち３日たつと、やってもらったことが次々と思い出されて、嫌でも「ありがたかったな」と思いが、湧き上がってくる。涙があふれてくる。事実がよみがえると、感情が震え出す。びっくりだった。１時間ごとに、先生がやってきてくれて、思い出したことを報告するのだが、ぼくは何日目からか、座布団の上に、涙がボタボタと落ちるという体験をした。母が終わると父、そのあとは兄弟、配偶者というように、縁の深い人たちとの関係を洗っていくわけだ。次女の氣恵も参加したが、たくさんの気づきをもらって帰ってきた。今の世の中、精神的に疲れている人が多い。ぼくは、そういう人の助けになりたくて、山梨で活動を始めた。しかし、簡単なことではない。疲れ切ってうつ病になった知り合いもいる。ぼくや妻の力だけではどうしようもないことも多い。ヤギも力になってくれるが、限界がある。多面的にアプローチしないと、現代の病根は解決しない。だから、たくさんの人の力を借りることにした。おかげさまで、ぼくは魅力的な人とずいぶんと知り合った。その第一番の人が帯津良一先生だが、先生にも11月にも講演をしていただく。石井先生も、ぼくがみなさんに会わせたい一人だ。内観のことも知ってもらいたい。両親のことをあれだけ考えるチャンスは、人生の中でないと思う。親との関係を悪いままにしておくと、不幸を背負ってしまう。親は子どもにとっては絶対的な存在だ。だれにとっても、影響力の一番大きな人たちだ。特に小さいころは、命を預けているようなもの。その親を否定して成長すれば、必ず心の中にひずみが出る。それが不幸のもとだとぼくは思っている。さまざまな病気の原因のひとつにもなる。「一生の幸せ」を一週間で。そんなタイトルをつけたが、決して大げさではないと、受講経験者としては言いたい。内観とは何か。どんなことをして、どんな変化が起こるのか。ぜひ、講演会で知っていただきたい。そして、一人でも受講してみようと思う人がいたらうれしいな。講演会については​こちら​。

  2022年08月04日

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  エアコンなし。田舎だから耐えられる

  暑い！我が家にはエアコンがない。標高600メートルくらいあって、もともとは涼しいところだった。ところが、近年、猛暑が襲ってくるようになった。近所の家は、エアコンを装備している。うちは賃貸だから、昔のままのエアコンなし生活。日が沈むと気温は下がるのはありがたい。扇風機を回しておけば寝付けるし、深夜から朝方は、窓から涼しい風が入ってくる。暑くて眠れないことはない。仕事は朝の早いうちに終わらせる。ヤギたちのエサになる草取り。昼間はぼんやりしている。いつまでも暑いわけではない。無理せず、静かに涼しくなるのを待とう。

  2022年08月03日

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  あまり大上段に構えると田舎生活で失敗する

  移住の本がけっこう出ている。中には、都会の人が、気楽に田舎に移住すると痛い目にあうよといったことが書かれているものも少なくない。お金もかかる。近所付き合いが大変だ。豊かな自然の中でのびのび暮らすなんて夢の夢。都会へ逃げ帰る人もたくさんいる。そんな具体例が並べられていたりする。ぼくは、幸いなことに、他人事のように読むことができるけれども、大変なことがあるのはわかる気がする。うまくいかない人にはうまくいかない理由があると思う。まず、「移住」という言葉が、ぼくにはしっくりこない。とりあえず、流行だから使っているけれども、移住と言うと、たいそうなことのように感じてしまう。単なる都会から田舎への引っ越しなんだけどな。あまりにも大上段に構えすぎる。サラリーマンから農家になる。転職だと考えればいい。勤務地と仕事が変わっただけのこと。それくらいの気持ちでやらないと、本に書いてあるような失敗例と同じになってしまう危険性がある。東京に何十年も住んでいたからと言って偉いわけでもなんでもないし、東京を離れて田舎暮らしをするのが立派でもない。都会であろうと田舎であろうと、その土地の風習に従ったり、地域の人間関係を大切にするのは当然のこと。きっと、うまくいかない人は力んでいるんだと思うな。自分から壁を作ってしまっている。困ったことがあったら助けてあげようと思っても、声をかけづらい雰囲気を発散していたりする。逆に、変に溶け込もうとしても浮いてしまう。まわりは、子どものころから知っている人の集まり。そこに、ぽっと外からやって来た人が同じような人間関係を作ろうと思っても、無理な話。人間関係には適度な距離が必要。都会から引っ越してきて、農業を始めました。よろしくお願いします。というところから始めて、わからないことは質問しつつ、普通に近所付き合いをしていけばいいわけだ。都会は競争社会だし、田舎は共同社会。実は、都会の方が、まわりを気にして生きている。人に負けないためには、人のことを知らないといけないから。あるいは、迷惑かけちゃいけないという風潮が強いので、何をするにもまわりが気になってしまう。田舎は、協力しながら暮らすには、近所の人の事情を知らないといけないけれども、だからと言って、それ以上のことはない。何をしていようが、よほどのことがない限り、放っておいてくれる。都会で生まれて都会で育ってきた人は、慣れるまでは時間がかかるかもしれないが、今は田舎にいるのだから、それに合わせて生きるしかないと腹をくくる。都会へ出た田舎の人が都会人になろうとがんばるように、田舎へ引っ越した都会の人は、田舎者にならないと。ぼくは、田舎で生まれて田舎で育ったから、緊張感のあふれる都会よりも、どこか間延びした田舎の生活の方が合っているし、やることはいっぱいあるけれども、適度な忙しさの中で、楽しく過ごしている。

  2022年07月21日

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  傍観者と当事者

  【傍観者】ある年齢になると、どこか自分に対して傍観者になってしまう。いいふうに言えば、冷静に客観的に自分を観察できているわけだが、人のことは傍観者でいいけれども、自分の人生まで傍観してしまうと惰性の日々になる。よく、どんな人も本来の力の数パーセントしか出していないと言うけど、その通りだと思う。１パーセントだけでも眠っている力を揺り起こせば、それまでの自分では考えられなかったことができてしまう。そのためには、当事者として、自分と向き合わないといけないのではないか。常に１パーセントアップを目指して。80代でゲームソフトを作って人生が変わったというおばあちゃんが、よくＣＭに出ている。大したものだと感心する。もっと若ければというのは言い訳。いくつになっても、やれることはいくらでもある。自分の人生の主役は自分。やろうと思えばできるし、あきらめたら何もできない。【66歳になったぼくが思っていること】これまでライターとしてたくさんの人を取材してきた。多くの人の人生を文章にしてきた。そんなぼくが今、思っているのは、「俺の人生が一番面白いじゃないか」こんなにも面白い人生を横に置いといて、人のことを書いているのはどうだろうというところにきている。当事者として自分を生きつつ、傍観者でもある。とても欲張りだけど、これがぼくの人生最終章での挑戦だな。この挑戦によって、能力の１パーセントアップが実現するような気がする。

  2022年07月16日

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  あいさつの大切さ

  山梨へ移住して感心しているのは、子どもたちの礼儀正しさ。昨日、町で用事を済ませて、車で自宅へ帰る途中のこと。小学校の近くを通ったが、信号が赤になって、横断歩道の手前で止まった。一人の女の子（４年生くらい）が道路を渡っていく。渡り終わったとき、彼女はぼく方に体を向けて、しっかりとおじぎをした。「ありがとうございます」が伝わってくる。ぼくも思わず車の中でおじぎをした。ぼくは彼女のために止まったわけではない。信号が赤だから止まっただけのこと。なのに、きちんと頭を下げてお礼を言う教育というのは、学校でなされているのか、家でなのか。このあたりの小中学生は、すれ違うと、ほとんどと言っていいほど、「おはようございます」「こんにちわ」とあいさつしてくれる。最初は戸惑ったが、あいさつされるというのは気持ちのいいもの。思わず顔がほころんでしまう。中学生の男子がたむろしているとドキッとするが、ちょっと太い声ながら、「こんにちわ」と言われると、ほっとするしうれしくなる。ほとんどの小中学生が気持ちのいいあいさつをするということは、たぶん、学校での指導があるのだと思う。学校関係者にちょっと聞いてみたいものだ。知らない人とは話さないというのが都会の流儀だが、それでは人間関係がぎすぎすするばかりだ。あいさつは人間関係の基本中の基本。いろいろ暗い出来事が多い世の中だけど、あいさつひとつで、気持ちが晴れることもある。あいさつは大切にしたいと、子どもたちから教えられた。

  2022年07月13日

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  すももへのうれしい感想

  すももの収穫がほぼ終わった。農薬を使わずに果たして実るのか？五里霧中のスタート。大石早生、ローズという品種はけっこううまくいった。しかし、そのあとに実るはずの李王、貴陽という品種は病気が広がってほぼ全滅。初戦は100点中50点というところ。でも、この50点、中身が濃い。「今までに食べたすももの中で一番おいしい」そんなうれしい感想をくださった人が何人もいた。昨日は、こんなメッセージが。「私がお世話している難病の女の子です。とても食べ物に敏感で、お母さんが近所のスーパーで買ってきたすももを、食べられないと言って吐き出しました。ところが、小原田さんのすももを分けてあげたら、おいしい！　おいしい！　と２個完食しました」うれしそうにすももをほおばっている写真が添えられていた。いい50点だった。病気になって落ちてしまったすももたちはかわいそうだったが、ぼくにとっては、十分に満足できる初めてのすもも栽培だった。ひとつ仕事が終わった感じがする。次は。原稿書きだ！

  2022年07月07日

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  いろいろご意見をいただいたが、すもも栽培は「よくできました」かな

  すももの栽培。大石早生とサンタ・ローゼは何とかうまくいった。しかし、李王と貴陽はほぼ全滅だ。悔しいが、初年度、何も知らず、勉強もせずに始めたことだから、こんなものだろう。無農薬でやったけれども、簡単にできるものではないことはわかった。ただ、不可能ではないという手ごたえも感じた。まわりの人がいろいろアドバイスしてくれた。とてもありがたかったが、それぞれやり方が違うから、取捨選択が必要だった。たとえば、収穫の時期だが、ある人は触ってみて少し柔らかくなったらとるといいと教えてくれた。別の人は、早めに獲った方がいいと言う。試食もしてもらったが、まだすっぱいと言う人もいれば、いいのができたとほめてくれる人もいた。妻や娘たちにも味わってもらった。そしたら、４人が４人とも、熟して甘くなったのがいいと言う。ぼくもそう思った。自分たちの感覚を優先しようと、完熟する寸前の実をとることにした。甘いのがいいか酸っぱいのがいいか、好みだから。柔らかいのがいいか固いのがいいか。これも好み。山梨へ来てびっくりしたのは、りんごのようにしゃりしゃりした固い桃を食べること。とろりと柔らかい桃を食べてきた者としては、「これが正当だ」と言われても、おいしいとは思えなかった。ただ、慣れてくると固い桃もおいしい。まあ、こうじゃないといけないというのはないといいうこと。料理も同じだ。人ぞれぞれ好みが違うから、この料理はもっと辛くないとダメだと言われても、辛くない方がいいという人もいるわけで、万人に満足してもらう味は難しい。ということで、「よくできました」が今年のすもも栽培の総括です。まだ、サンタ・ローザという品種が熟しつつあります。台風が来る前に収穫しようと思っています。

  2022年07月03日

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  暑い中、ヤギーずのご飯の確保に出かける毎日

  猛暑の週だった。朝の７時前にはヤギーずを小屋から出す。お腹を空かしている。１週間前は、近くの畑へ連れて行っていた。快適な朝ごはんタイムだったのだが、日陰がないので、この暑さには耐えられない。ということで、庭に日よけをいくつか設置して、そこで過ごしている。そうなると、草が必要。草を集めるのはぼくの役割。いくらでもあることはあるけれども、何でも食べるわけではない。けっこう好き嫌いがある。１年も付き合っているとだいたい好みがわかる。一番好きなのが、クズの葉かな。それに、ブタクサ、桑の葉。これがベストスリーか。よもぎも食いつきがいい。面白いのは、春から夏のよもぎは喜ぶが、秋のよもぎは食べない。すすきも、まだ穂が出る前なら、先っぽの方はけっこういけるみたいだ。タケノコもむしゃむしゃ食べるけれども、食べ過ぎると下痢になることもある。今日も、これから暑い中、草を取りに行く。クズの葉やぶたくさを、収穫用のコンテナに５杯から６杯。桑の葉も高枝切りばさみで、けっこうな量を取ってくる。これが毎日だから。翌日が雨予報だと、倍とは言わないけれども、増量しないといけない。たかが草取りと言うなかれ。かなり体力を使う。今はすももの収穫もあって、お昼ごろに作業を終えて、シャワーで汗を流すと、ぐったり。午後は動く気になれない。それでも、この１年でずいぶんと体力がついた。近所の人たちは、桃やブドウのお世話で大忙し。みなさん、ぼくと同じか、上の年齢の人たちだ。よくがんばると感心する。農業をやるというのは生易しいことではない。でも、やりがいはあるな。

  2022年07月02日

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  してもらったこと、迷惑をかけたこと。内観で自分を振り返る

  ７月中旬、次女の氣恵が内観の研修に行く。安曇野だから遠くない。内観の指導をしている石井先生（青山学院大学名誉教授）と内観道場の中野先生が、ヤギーずビレッジに二度寄ってくれた。氣恵も話を聞いていて、ぜひ受講してみたいと言い出したのだ。ぼくも６年ほど前、長女が20歳になったのを機に、一緒に受講したことがある。１週間、畳一畳ほどのスペースで、自分の過去を見つめ直すという時間を過ごす。漠然と過去を振り返るのではなく、テーマが与えられる。まずは両親に対して、「してもらったこと」「して返したこと」「迷惑をかけたこと」１時間ごとに先生が顔を出してくれるのだが、最初は６歳まで、次は小学校時代といった具合に、時期をくぎって振り返る。あくまでも事実を見るという作業。お母さんがごはんを作ってくれた。お父さんが肩車をしてくれた。静かに考えていると、いろいろなことが思い出される。事実を見つめていくと、そこに感情が湧き上がってくる。してもらったことがいかにたくさんあるか。して返したことがいかに少ないか。どれだけの迷惑をかけたか。ひどい親もいるけれども、それでも、いろいろ世話を焼いてくれたから、こうやって自分は生きている。親だけじゃないと思う。ぼくたちは、まわりの人たちのお世話になって暮らしている。して返したことは少ない。迷惑をいっぱいかけている。親を入り口にして、そのことに気づくと、人生が大きく変化する。してもらったことを忘れて、迷惑をかけられたと人を責める人は多いが、それではなかなか幸せになれないよと、先生方は教えてくれる。氣子と一緒に行ったとき、松本駅での別れ際、「お父さん、ありがとう」と氣子が言ってくれた。「ありがとう」が自然に出るようになる。あれから父が亡くなり、兄弟の死があり、母も倒れた。十分には「ありがとう」を伝えられなかったが、感謝のスイッチが入れられて良かったと思っている。氣恵の内観体験、どんな感想を持ち帰ってくれるか。

  2022年06月30日

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  高騰するタマネギだけど、うちは近所の人がくれるからタダだよ

  これから地産地消というスタイルが増えると思う。特に、地方はそうなってくる。今、タマネギの値段が高騰していているとニュースで言っていたけど、うちは関係ない。隣のおばあちゃんがたくさん分けてくれたから。山梨では、ブドウや桃はもらうもの。去年、一昨年と、桃もシャインマスカットもいっぱいもらって食べた。もらって終わりじゃなくて、今度は、ぼくが作ったものをお分けする。ジャガイモとトマトとカボチャとキュウリとスイカを作っているけど、果たしてうまくできるのか、ぼくには読めない。と言うことで、今年はもらいっぱなしかな。氣恵の作った和菓子でももっていくか。そういう物々交換（結果的にそうなる）が田舎の文化。農業をするのはお年寄りばかり。農協にたくさん出荷するほどは作れない。自分のところで食べる分と、ご近所さんにお分けする分。それくらいを作るのが精いっぱい。だから、地産地消にならざるを得ない。それで大した不自由はないはずだ。じゃあ、都会の人はどうする？地産地消というわけにはいかない。高い野菜を購入するか、輸入野菜に頼るかということになる。別の道を模索するなら、たとえば、ぼくと組んで、ぼくが野菜や果樹を作って提供すればいい。でも、量は限られているから、本当に親しい人だけで、労力を提供してくれる人には譲れるよね。そんな都会と田舎の小さなコラボも始まるかもしれない。とにかく、これからは大きくやろうと思うと足もとを救われてしまう。小さな単位で、楽しく愉快にやっていくこと。何本か植えたトマトの苗。100個のトマトができたとして、我が家だけでは100個は食べられないから、まわりに配ったり、友だちにあげたりする。「おいしいね」「だって、無農薬だから」そんな会話で盛り上がる。ぼくは、そんなところに幸せを感じたいね。

  2022年06月04日

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  「ヤギたちを戻さないと」というひらめきに従って大正解だった

  これも「虫の知らせ」か。昨日のこと。午前中、ヤギたちを畑に連れて行き、おいしい草をたっぷり食べさせた。天気もいいので、そのままにして、午後から氣恵のキッチンカーの手伝いに。２時を過ぎたころだったか。畑のヤギたちが気になった。「ヤギたち、家に戻すわ」氣恵に言って、弘美と手伝いを交代した。畑へ行くと、ヤギたちは待ちかねていたように、メーメーと鳴く。急に空が曇ってきて。遠くに青空はあったが、ぼくの上には黒雲が。「雨か」急いでヤギたちを車に乗せた。女の子を家に連れて行く途中、ぽつりぽつりと雨が落ちてきた。女の子を小屋に入れ、畑へ取って返す。ぽつりぽつりの雨足が少し強くなってきた。雷も鳴り始めた。こういうときに、急に土砂降りになるものだ。男の子を車に乗せた。家へ帰った。と、そのとたん、大粒の雨が落ちてきた。１時間ほど、雨は降り続いた。間一髪。畑からヤギを家に戻すのは３時か４時でいいのに、２時に、「行かないと」と思ったのはどうして？あのまま行かないでいたら、ヤギたちは大嫌いな雨に濡れて、かわいそうなことになったし、ぼくだって、大慌てだった。そうならないように、何かが仕組んでくれた。こういう感覚、大事にしないとと思う。ありがたいことだ。感謝、感謝。

  2022年05月26日

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  スモモよ、元気に育っておくれ

  毎日、スモモの木を見上げながら思うのだが、一個も病気にならずに実らせることはできるのか？できないだろうな。できないのに、一個でも病気らしき実を見つけると、「全滅するかも」と心配心が顔を出す。これは精神衛生上、よくないな。無農薬というは、農業初心者のぼくにとっては、はらはらどきどきの毎日だ。「果樹は農薬なしではできない」そんな話をあちこちから聞く。うまくいかなかったら、「農薬を使わないからだ」と言われるに決まっている。木村さんの物語を知っているだけに、当時の木村さんの畑のように、虫だらけ、病気だらけ、葉っぱが落ちて、実など一個も姿が見えない状態になったらどうしようと思うわけだ。木村さんのように、近所から村八分にされるかもしれない。けっこう怖い冒険をしているわけだ。でも、何とか実は梅干し大まで育った。普通の栽培だと、これからぐんぐん大きくなるらしい。無農薬で育つには、木にどれくらいの生命力があるかがカギだ。「がんばってるな」「ありがとう」と一個一個の実、一枚一枚の葉っぱ、一本一本の木に声をかけ、微生物培養液を噴霧し、エネルギー陶器をぶら下げ、ヒーリングミュージックを聞かせる。生命力に響くはずだ。それに、ぼくが借りたスモモの木は、これまで低農薬栽培で育てられてきたが、オーナーは大切に大切にしてきた。生命力がないはずがない。見た目もエネルギーにあふれている。あと１ヶ月。絶対と言うだけの自信はないが、大丈夫だと思う。自信満々で成功するよりも、びくびくしながらの方が、いい結果が出たときの喜びは大きいから、今しばらくは、おどおどびくびくしながら畑へ出かけていくことにしよう。

  2022年05月24日

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  山梨だからこそ思い切った生き方ができるのかな

  ぼくは三重県鈴鹿市で生まれ育った。大学時代は名古屋で下宿生活。卒業後は、富山県→実家→名古屋→東京→埼玉県→東京と移り住んで、今は山梨県にいる。実家に帰る道を避けてきた。東京から山梨へ移住したとき、田舎で生活したいなら鈴鹿へ帰ればいいじゃないかと、まわりから言われた。実家では老いた母が一人で暮らしていた。人情的には、母のそばにいてあげたいと思った。でも、その選択をせずに山梨に来た。どうしてだろう？自分でもよくわからない。でも、最近わかった。ぼくは、実家では思い切った生き方ができない。母が元気なうちは特にそうだ。人と違うことをやるのが大嫌いな母。「無農薬で畑をやろうかな」「そんなことやったら何言われるかわからんよ。だれもそんなことやっとらへんがな。絶対に反対！」友だちを集めてイベントでもやろうものなら、「そんな大騒ぎして、近所の人が何と思うか」とにかく、波風立てずに静かに生きることを大切にしていた。母が倒れて山梨の施設に入ったが、実家へ帰ると、母の呪縛を感じてしまう。「やっちゃんはええ子やな」そう言われることが、父にも母にも誇りだった。ぼくも、基本的にはいい子だったが、「いい子でいないといけない」という窮屈さが小さいころからあった。実家へ帰ると、「いい子」に戻らないといけないという、強烈な縛りがあるのだ。本当は、そこを突破する必要があるのだが、すぐには難しい。そこで、思いっきり生きるトレーニングを山梨の地でやっているのだ。ヤギを飼い、無農薬ですももや野菜を育てているが、山梨だからこそ思い切ってできたことだ。このまま山梨で過ごすのか、鈴鹿へ帰るのか、よくわからないが、山梨である程度の結果を出せば、同じようなことを鈴鹿でもやるかもしれない。70過ぎてから、故郷へ帰って、ヤギを飼って、無農薬栽培をやってもいいかもな。

  2022年05月19日

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  かなしみから学ぶことはたくさんある

  かなしい出来事は突然襲ってくる。４月30日。氣恵が企画した「動物の日」。我が家の５頭のヤギ、場所を提供してくれたオギハラさんのところの、５頭のヤギさんとポニー。それに、昇仙峡からオサダさんが馬を一頭連れてきた。保育園にもチラシを配ってもらい、たくさんの親子連れでにぎわいことは間違いなかった。一番の目玉企画は、馬のはじめちゃん（メス６歳）に乗るというエキサイティングな体験だ。「お馬さんに乗るんだ」という、子どもたちの声があちこちから聞こえてきた。ところが、馬運車に乗ってやってきたはじめちゃん。乗馬の準備をしようと馬場に向かう途中、手綱が足に絡まってパニックになってしまう。右に左に飛び跳ねて、ついには転んでしまった。そして、足を痛めて起き上がれなくなってしまった。イベントは、ヤギさんたちが子どもたちの相手をしてくれて、とても盛り上がった。横になっているはじめちゃんを気にして、「だいじょうぶ？」と近づき、横にしゃがんでなでてくれる子もいた。何とか起き上がらせようと、手綱を引っ張ったり、元大工さんのリードで、単管パイプでやぐらを組み立て、滑車を使って立たそうともした。しかし、後ろ足にうまく力が入らないのか、どうしても起き上がれない。重機を使ってもダメだった。結局、横にしたまま、獣医さんを呼んだ。骨折はないようだったが、どうも右後ろ足の付け根の十字靱帯が切れているようだとの診断。「手術ですか？」「いや、ちょっと無理だな」無理だなというのは、暗に安楽死しかないという見方だ。馬は足を怪我すると、体重を支えられず、結局、ほかの病気を併発して命を落とす。長時間苦しい思いをさせるのではなく、薬で楽にしてあげるのが当然の処置だ。飼い主のオサダさんとしては悩むところだ。彼も、はじめちゃんが倒れたときに、右足をはさまれて歩けない状態だった。「何とか馬房まで連れて行ってあげたい」それが彼の希望だった。横たわるはじめちゃんの目はキラキラしていた。苦痛があるとは思えないすんだ目だった。飼い主さんが決めたことには従うという決意が感じられた。重機で引きずるように馬運車に乗せ、はじめちゃんはお家へ戻った。オサダさんは病院へ向かった。明日は、オサダさんもつらい決断をしないといけないだろう。突然のかなしみ。声も出ない。なぜ、このタイミングではじめちゃんは命にかかわる大けがをしないといけなかったのだろうか？「すべてのことには意味がある」ぼくが心に刻んでいることだ。かなしい出来事ほど強い意味をもつような気もする。翌朝、氣恵から連絡があった。「はじめちゃん、朝の４時ごろに亡くなった」安楽死ではなかった。自分が選んで旅立って行った。「オサダさんにつらい決断をさせたくなかったんじゃない」弘美が言う。そうだと思う。動物たちは、人間以上に生と死のタイミングを感じ取れる。生があれば死がある。当たり前のことだけれども、生と死のはざまには、強烈なエネルギーがあって、まわりの人たちの心を大きく揺さぶる。揺さぶられた心から、ぼくたちはさまざまな気づきをもらえる。それが人の成長へとつながっていく。はじめちゃん、君はよくがんばってくれた。はじめちゃんにあったみんなが、君のこと大好きになった。ありがとう。

  2022年05月03日

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  ぼんやりとしているかっくんと元氣

  かっくんと元氣。男の子でなくなって最初の朝。小屋に行くと、ぼんやりとしている。いつもなら、扉を壊すほど暴れるかっくんも、小屋の中で立ち止まって外へ出ようとしない。元氣もきょとんとした顔で外をながめているだけ。昨日手術をしたばかりだから仕方がないとは言え、同じ男として、なんだか切なさを感じる。徐々にホルモンバランスも落ち着いて、穏やかなかっくん、元氣になって良かった、ということになってくれるのを期待したい。人間の男も年を取れば、男性ホルモンが少なくなり、男としての闘争心や勢いがなくなっていく。それが老いのかなしみでもあるが、66歳のぼくとしては、自分の老いを彼らの変化にだぶらせてしまったりするわけだ。ただ、老いて熟して見えてくるものはたくさんある。彼らも、男を失って、自分たちの役割を果たすことができるはずだ。30日は、動物たちとふれ合おうというイベントに出る。子どもたちと遊んで、そこに楽しみを見出してくれるといいな。

  2022年04月23日

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  男の子でなくなる日

  決心した。ヤギーず、５頭いて、２頭は男の子。この男の子、去勢することにした。女の子たちは３週間ごとに発情がきて、そのたびに、男の子たちは興奮して落ち着かない。毎週３～４日はそんな状態が続くわけだ。今の飼い方では、あいつらもこちらも大変だ。発情時の男の子のパワーは半端ではない。柵なんか壊してしまう。強烈なにおいも発する。玉をとってしまうのはかわいそうだと去勢しなかったが、考え方が甘かった。60代の弱っちい男と、女性２人では、とても手に負えない。我が身と置き換えれば、青年期に生殖能力を奪われるというのはさみしいことだが、がまんしてもらおう。でも、それはそれで、新しい楽しみも出てくるはず。たとえば、においがきつくなければ、子どもたちとも遊べる。あいつらも、第二の人生だ。

  2022年04月22日

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  野生の力！

  野生のパワーにはびっくりさせられる。子ヤギのさわりが生まれたのは２月21日。ちょうど２ヶ月前だが、まだおっぱいを飲んでいるのに発情期がきた。一日中泣きどおし。昨日は小屋の隙間を抜け出して、オスのかっくんの近くまで行っていた。あわてて小屋に戻したが、かっくんも、興奮して大騒ぎ。そして、今朝のこと。７時ごろに小屋へ行くと、何とかっくんが女の子部屋に侵入しているではないか。物置小屋を２つに仕切って、奥にかっくん、手前にあかりとさわり。あかりとさわりのまわりは大型犬用のサークルで囲ってある。かっくんも、柱と柱の間にトラロープを結んで、そこに金具をつけ、リードにつなげている。逃げ出しようがない。はずだった。前にも、「メスが発情期のときのオスのパワーは計り知れない」と聞いたことがある。まさに計り知れないパワーで、どうしてそうなったのかわからないが、金具が外れて自由になったかっくんは、女の子部屋との仕切りを破壊してしまった。さわりも発情しているのだから、生後２ヶ月とは言え、妊娠可能なのだろう。うちには、オスが２頭いて、さわりの父親はどちらかわからない（あかりのときも、男の子が柵を壊して侵入した。あのときの教訓から対策はとってあったつもりだが）。近親交配になってしまった可能性もある。もう庭で飼うのも限界かな。これまでは何とかなっていたので、動きもにぶかったが、本気になって早急に場所を探さないと。男の子たちの去勢も考えよう。

  2022年04月21日

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  引っ越しだ

  引っ越し真っ最中。一昨年の11月に東京から山梨県甲州市に引っ越した。とにかく、我が家は荷物が多い。片付けもままならないまま、片っ端から箱詰めして運んだ。その箱もまだ開け切ってないまま、今度は、甲州市内での引っ越し。業者に依頼しようと思ったが、距離が近すぎて引き受けてくれない。自分たちでやるしかない。と言っても、60代夫婦と20代の女の子では、ちょっと無理だと思う。細かいものは、毎日少しずつ運んでいる。大物をどうしようかと思ったときに、頼もしい人が助けてくれることになった。元大工さんとか屋根の職人さんといった、高齢だが力持ちという方たち。ぼくとは体の鍛え方が違う。若者にもバイトを一日頼んだ。何となく、これで乗り切れそうな感じがする。今月中には明け渡さないといけない。引っ越しのたびに、荷物を減らさないとと思う。だけど減らない。ぼくの本や資料は、今、実家に帰りたびにもっていっている。たくさんの本がある。捨てるのは忍びない。古本屋さんに寄附するという手もあるが、実家の敷地内に、小さな図書館を建てるのもいいかもしれないと思っている。引っ越しが住めば、かなりほっとできるような気がする。いや、次はヤギたちの住処を何とかしないと。

  2022年04月19日

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  直感農業、いい感じで進んでいます

  ポットにまいたうずら豆の種が芽を出し、双葉が出るまで育ったので、畑に移植した。前日には雨が降ったし、もう暖かくなるだろうからという判断だった。ところが、昨日の夜あたりから気温が下がって、天気予報を見ると、はっきりしない天気が続きそう。ちょっとかわいそうだったかな。今日は朝から、ペットボトルの底を切って、うずら豆の芽にかぶせてあげた。温室代わりになる。農業というのは、天候に左右される。偉そうなことを言えるほどの経験があるわけではないが、小手先の技術でカバーできないことはたくさんありそうだ。ただ作物も生き物。子育てと同じで、それほど神経質になることもない。気持ちを込めて、大事に育てることが一番だ。ぼくは、知識も経験もない。でも、いろいろな人の体験を聞いたり見たりして、情報はある。それに、情報をもとにした直感。このあたりは自信があるので、ぴぴっとひらめいたことを大事にしながら、常識にとらわれず、人の言葉に惑わされず、自分の感覚で進めていきたいと思う。名付けて「直感農業」。去年は、ど素人のくせに、無農薬で桃を実らせたのだから。本当においしかった。今年はおいしいすももが無農薬でできそうだ。すもも畑には、何年も前に植えた苗らしいが、たくましく育っている。もちろん自然栽培。野生栽培かもしれない。それに、楽しみにしているのはトマトとかぼちゃ。親戚から種をもらって、大事に育てている。肥料をあげてないのでまだチビだけど、いけると思う。２年前には、こんな生活、考えてもみなかった。いい暮らしをしているよ。ありがたいことだ。

  2022年04月17日

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  試行錯誤が続く

  ジャガイモの芽が出てきた。トマトも芽を出した。カボチャも。何豆だろう。インゲンかな（うずら豆のよう）。もう少ししたら枝豆をまくかな。安定の中に変化があり、変化の中に安定がある。今の日課。６時ごろに起きる。ヤギーずが鳴いている。小屋から出してあげる。９時ごろには、ヤギたちを畑に連れていく。１～２時間。ヤギーずが朝ごはんを食べえている間に、すももに朝のあいさつと微生物のシャワー。戻ってから、別の畑に野菜を見に行ったり、ヤギーずの夜ご飯をとりに行ったり。そんなことで午前中が終わってしまう。昼ご飯をはさんで、ゴロゴロしたり、雑用があったり。今は引っ越しの真っ最中なので、荷物運びがある。坐骨神経痛があって、あまりたくさんの荷物が運べず、毎日、少しずつという効率の悪い働き方。夕方になると、ヤギーずを小屋に戻す。日が沈むころには肉体的にはけっこう疲れている。お風呂へ入るのが楽しみだ。風呂上がりのビールもおいしい。一日を振り返る静かな時間をもって、早めに布団に入る。さてさて、こんな生活の中で、どこで原稿書きをするか。合間を見て、ちょこちょこと書いてはいるが、それでは追いつかない。まだ原稿書きから足を洗う気はない。これからが本番だと思っている。だけど、一向に進まぬ原稿かな。山梨へ来て１年半くらいになるが、いつまでも試行錯誤だ。このなんとも言えない日常。ぼくは、今、自分が過ごしている流れの中には、重大なメッセージがあると感じている。これを表現できないもどかしさ。来世への宿題にするか。いやいや、やり遂げてからあちらへ行くことにしよう。

  2022年04月16日

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  食糧難に備えて

  先日、何人かが集まって話しているとき、ジャガイモの種イモが品薄になっているという話題になった。ぼくも植えたが、ホームセンターへ買いに行ったとき、いつもなら棚に山のように積まれているのに、残り少なくて、「あれっ」と思った。山梨だけなのか、全国的なのかわからないが、農家の間ではクエスチョンになっているのだ。「食糧難が迫っていることを、みんな本能的に感じているんじゃない？」ぼくも同じことを考えていた。自己防衛本能が働いているのか。山梨では、江戸時代の大飢饉のとき、ジャガイモで多くの人が救われたという歴史があるそうだ。武蔵五日市では野良坊菜で飢えをしのいだという話を聞いたことがある。ウクライナ問題が起こって、食糧を輸入に頼っている日本では、必ず大きな影響が出る。自給自足できる体制を作らないとと、気づき始めて、動き出している人がいる。スーパーへ行けば何でも買える時代が60年くらい続いているわけだが、その前には、戦後の深刻な食糧難があったわけだ。知っている高齢者もまだいる。再び、そんな時代が来ても不思議ではない。もっと危機感があってもいいはずだが、まだまだ実感がないから、飽食にどっぷりとつかっている人がたくさんいる。時代は大きく変わろうとしている。変化のときには、必ず大きな揺れがある。振り落とされないように、感覚を磨いて、時代の動きを察知しないといけない。ぼくは小さな畑を借りて、じゃがいも、かぼちゃ、トマト、枝豆の種をまいた。すももも順調に育っている。自分で守る。家族と守る。仲間と守る。地域で守る。そんな時代に突入しようとしている。

  2022年04月09日

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  ヤギたちとの日々

  ２日間雨が続いた。晴耕雨読の生活なら、ゆっくりと本を読んでいればいいのだが、ぼくの場合、ヤギの世話のあと、こういう日こそ、原稿を一気に書くチャンスでもあるので、ゆっくりと本を読んでいる暇はない。晴れた日の方が、ヤギを畑を連れて行ったり、すももの世話をしたり、のんびりできる。これまでヤギーずビレッジには、頼りになる管理人がいたので、ぼくたちは夜には自宅に帰っていた。ところが、事情があって、ぼくたちがヤギーずビレッジに住むことになった。もっとも、12月末からほとんどこちらで暮らしているのだが。４月中には引っ越しをする。明るくなるとヤギたちが鳴き出す。それが目覚まし代わり。ヤギたちを小屋の外へ出し、朝ごはんをあげる。ぼくの大事な朝の仕事だ。弘美が小屋の掃除をする。温かくなったので、ぼくと氣恵とでヤギーずを畑に連れていく。冬の間は、少なめの食糧で我慢してもらっていたが、これからは腹いっぱい食べられる。朝、畑へ連れて行った日は、彼らも一日、おとなしくしてくれる。ホントは、広い畑に放し飼いをしてあげたいのだが、畑を借りる話が、決まりそうになっては消えてしまう。今も、家の庭でリードにつながれて暮らしている。流れに逆らわず、いいところが見つかったら、ヤギーずたちも引っ越そうと思う。今日は久々に晴れた。畑に連れて行ってあげよう。

  2022年04月05日

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  経験を参考にしながら自分なりの方法を試すのがいいかも

  先日、畑にジャガイモを植えたら、「まだ早いよ」と隣の畑のおじいちゃんに言われた。でも、車で10分ほど下った塩山駅の側の畑では、１週間前には植え付けをしていた。「こっちはだいぶん上だから。まだ霜が降りることがあって、もうちょっと先だな」霜注意報が出たら畝にわらをかけておくといいとアドバイスされた。ぼくの予想では、もう寒くなることはない。大丈夫。だった。ところが、昨日、今日と寒い。霜注意報も出た。あらかじめわらはかけてあったので、たぶん、ジャガイモにダメージはないと思う。でも、改めて経験は大切だと思った次第だ。経験がすべてではないけれども、ぼくたち新参者は、経験者の話を参考にしつつ、自分なりの方法を試していくことで、一歩二歩と前へ進むことができる。すもももきれいに花が咲いている。可憐な白い花だ。ピンクほど青空に映えないが、白一色の畑にいると、気持ちがさわやかになる。12本中、大石早生という品種が半分、李王、ソルダムがあって、人気の貴陽が一本ある。ネットでいろいろ調べると、貴陽は人工授粉しないといけないと書いてある。ハリウッドという品種の花粉を受粉用の刷毛で、貴陽の花につけるのだ。ただ、畑にハリウッドはない。さてどうしたものか。地主のおじいさんに聞くと、「受粉しなくてもなるよ」とのことだった。ネットでは、貴陽は栽培が難しい品種らしい。でも、そのおじいさんは、大して手をかけずに、毎年、実らせているようだ。受粉もせずに。ぼくは、ネットよりもおじいさんの経験を信じることにした。農薬も使ってないので、虫たちも飛んでいる。受粉に虫が大活躍することはよく知られている。去年、桃の栽培にチャレンジしたが、摘花、摘果、袋掛けとけっこう大変だった。それに比べて、すももは手がかからない。それでいいのかどうかわからないが、やってみて結果を見るしかない。こうしないといけないという思い込みは、素人だからこそ捨てられる。剪定だって、適当にやった。ただ、やっているうちに、こうすればいいのではという感覚が湧き上がってくるから不思議だ。かっこよく言えば、木とのコミュニケーションだ。ぼくたちが散髪に行って、こんな髪型にしたいと伝え、理容師が、「こうした方がいいんじゃないですか」とアドバイスしてくれて、自分に合うヘアスタイルになったりする。木も「こうしてほしい」と要求してくる。ぼくも、「こうした方がいいんじゃない」と感じる。受粉も、「した方がいい？　しなくていい？」と貴陽ちゃんに聞いた方がいいか。もっとも、「した方がいい」と言われても、花粉が手に入らないのだからどうしようもないが。今年は、自然の任せてどうなるか、観察することにする。そのことを今日は、貴陽ちゃんに伝えてくる。

  2022年04月02日

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  無農薬でのすもも栽培

  桜の花がきれいに咲いている。ところが、桜よりも早いはずの桃の花が今年は遅い。去年は満開で受粉してたものな。無農薬で桃を実らせてみせる。大きなチャレンジをスタートしたころだ。見事、大満足の結果だった。今年はすもも。可憐な白い花が満開に近くなっている。「ど素人が無農薬で作りました！」そんなキャッチで、キッチンカーの商品に加えてもらおうと思う。ぼくは、だれもやっていないことにチャレンジする根性はないけれども、人とは違うことをやりたいというタイプ。山梨では桃栽培は当たり前（無農薬はほとんどないけれども）だが、すもも農家は少ない。ぼくにあったいい素材をもらったかもしれない。

  2022年04月01日

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  立ち話からすてきなアイデアが生まれる

  ぼくは会議は嫌いだが、立ち話は嫌いではない（相手によるが）。そして、面白のは、改まって会議をするよりも、立ち話の方がいいアイデアが出ることだ。昨日は、和菓子キッチンカー出店の日。車で10分もかからないところで、毎週水曜日に出店している。基本、氣恵が一人でやるのだが、最近はヤギのぴょんぴょんが看板ヤギとして着いていく。いつもは弘美が連れて行くのだが、弘美が三女の引っ越しの関係で留守なので、ぼくがぴょんぴょんの送り迎えをした。迎えに行ったとき、広場を貸してくれているOさんと会って、小一時間話をした。彼は、無農薬で桃を育てている。気骨のある方だ。いいお話が２つできた。ひとつは、農福連携の狭東地区（甲州市、山梨市、笛吹市）の集まりを作ったらどうだろうということ。もうひとつが、山梨の魅力を、環境問題とか平和の話とからめて伝えるツアーが組めないかという話。ちょうど、詳しいことはわからないが、ユニークな組織とも出あって、うまくコラボすれば実現の可能性もある。口だけなら何とでも言える。アイデアは実行してこそ意味が出てくる。その始まりは立ち話であることが、ぼくの場合、多いかな。

  2022年03月31日

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  ちょっとさみしいけれども、新しい旅をお祝いしよう

  別離の春だなあ。三女の氣歩は、無口で決して社交的ではないが、こうと決めたら頑固に突き進むタイプ。自立心も旺盛。名前通り、ゆっくりだけど一歩一歩、自分のペースで確実に前進していく。小学校のときから福祉の道を目指し、高校を出たら、実践の場で働きたいと、障がい者施設でアルバイト。２年間働いて、やっぱり勉強したいと福祉の専門学校へ。それも、一人暮らしを体験するのだと、札幌の学校を選んだ。卒業後どうするか？山梨で就職する手もあったが、どうしても「農福連携」をやりたいと、愛知県豊田市の無門福祉会という、自然栽培パーティの活動を精力的に行っている事業所への就職を決めた。４月１日から仕事が始まる。昨日まで１ヶ月近く山梨で一緒に暮らして、今日、豊田市へ向かった。やっぱり寂しいよね。でも、彼女にとっては大事な一歩。喜ぶべきことだな。山梨で一緒にがんばってきた仲間も、昨日、東京へ戻った。ドタバタの１年だったけれども、中身が濃かった。ヤギを飼ったり、自然栽培にチャレンジしたり、和菓子のキッチンカーを始めたり。彼がいないのは痛手ではあるが、ぼくたちにとっても、彼にとっても、大事な新しい一歩だ。新しい旅が始まるときには、別れのさみしさもあって、複雑な心境の中で、今日から明日へと向かっていく。すべてがばんざい！すべてがおめでとう！ということかな。

  2022年03月29日

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  田舎暮らしは大変なのか？

  先日東京へ行ったとき、山手線に乗っていたら、隣の若者が本を読んでいた。今どき、電子書籍じゃないのは珍しいと思いつつ、表紙に目がいく。「あらら」と思った。『地獄の田舎暮らし』という刺激的なタイトル。９割の田舎暮らしは終わりのはじまり？　というサブタイトルがある。何が書いてあるんだろうとすぐに購入した。東京から山梨に移住して１年とちょっと。ある出版社の人から、「移住が流行っているけど、ほとんどの人が失敗すると聞いているから、なぜ失敗するのか書いてみたら」とすすめられた。『地獄の～』のような本をイメージしていたのだろうか。ぼくには、編集者が何を言っているのか、ピンとこなかった。あんまり興味がないな。この本を読むと、田舎暮らしは本当に大変。後悔が待っている。ぼくが思うに、失敗の原因の一番は、田舎暮らしに過度の期待をすることじゃないかな。ぼくは、もともと田舎で暮らしていたし、何かを期待して山梨へ行ったわけではない。そもそも、ぼくの行動パターンは、成り行き任せ。東京での生活に不満があったわけではないし、コロナはきっかけにはなったが、どこにいても一緒だという気持ちはあったから、山梨へ行った理由にはならない。たまたま、山梨は感染者が少なかったが。娘のキッチンカーの仕事が、コロナの影響でキャンセルが相次ぎ、これじゃいけないというので、知り合いがやっている山梨の農園で働くことにした。「加工品のアイデアや販売力に期待している」いい話だと思ったし、若いうちはいろいろ経験をしたほうがいいので、ぼくは賛成した。農園のオーナーの、障がい者も働ける農園作りというビジョンを聞かされ、「山梨へ移住してしまうか」という気持ちになったのだ。弘美の行動は早かった。ぼくは２～３年は東京と山梨を往復しながら、徐々に拠点を移せばいいと思っていたが、弘美は「行く」と決めるや、不動産屋さんを訪ね、その日のうちに住む家を決めてしまった。電光石火で山梨移住が決まってしまった。まずは引っ越そう。何をどうするかはそれから考えよう。そんな調子だったので、前もって、山梨のことや、移住のメリット・デメリットなど考える暇がなかった。それが良かったと思う。あのときに、『地獄の田舎暮らし』を読んでいたら、動かなかったかもしれない。思い立ったが吉日。「やろう」と思ったら行動するのが一番だと、ぼくは思う。いいことばかりのはずがない。期待外れのこともあって当たり前。それはどこで暮らしても一緒だ。ぼくたちは、ヤギさんがいて、自然栽培にチャレンジして、ぼくは原稿を書く仕事もしているし、弘美はヒーリングセッションをしている。娘の氣恵は、和菓子のキッチンカーをやりながら、県内の人脈をどんどん広げている。東京にいる長女も、来年はこちらへ来るんじゃないかな。ぼくたちにとっては、とても快適な移住生活だ。

  2022年03月27日

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  去年は桃、今年はスモモの無農薬栽培にチャレンジ！

  去年の今頃は、桃の栽培をがんばっていた。知り合いの農園で６本の桃の木をお借りして、無農薬栽培に挑戦していた。毎日、「ありがとう」「がんばっているね」と声をかけて、愛ONという特殊な微生物を噴霧した。桃の木がかわいくて、「一個でも実ったら泣いてしまうよ」と思っていた。一個どころから、たくさん実った。それも抜群においしかった。同じ農園の桃も比較もしてみた。申し訳ないけれども、レベルが違った。事情があって、桃の木は返すことになって、がっかりしていたら、今年は、スモモの木を貸してくれる人が現れた。12本もある。剪定は骨が折れた。よくやったと思う。もちろん無農薬。声掛け、愛ONに加え、エネルギー陶器の森修焼ペンダントをぶら下げた。すごくいいと思う。白い花が咲き始めた。ど素人だけど、ど素人だからこそ、思い切ったチャレンジができる。６月くらいには収穫ができると思う。楽しみだ。

  2022年03月26日

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  ５月に帯津良一先生の養生セミナー（山梨県増富温泉）

  ５月21日22日、帯津良一先生の養生セミナーを開催する。場所は山梨県の増富温泉。日本有数のラジウム温泉だ。がんに効くという評判のラジウム温泉（有名な玉川温泉と同じ）。帯津先生は、東大医学部を出て、東大病院、都立駒込病院などで食道がんを専門とする外科医として、がんを撲滅するべく働く。20年間、完璧な手術をするべく手術の腕を磨いた。しかし、いくら納得のいく手術をしても、がんの再発で病院へ戻ってくる患者さんは減らなかった。どうしてだろう？西洋医学は病巣のある臓器だけを見ているからではないか。人間の体は機械のように部品が集まってできているものではない。臓器と臓器の関係があると考えて治療をしないといけないのでは。がんにはある臓器から別の臓器に転移することが多々ある。それもある傾向をもっている。大腸がんは肝臓、肺がんは脳、乳がんや前立腺がんは骨髄へと転移しやすい。臓器と臓器の関係性を知るには、中国医学がいい。帯津先生は、がん治療に漢方薬や鍼灸がどのように使われているかを中国に見に行くことにした。そこで気功を知る。「気功こそ中国医学のエースだ」と日本に戻って、中国医学と西洋医学を併せた「中西医結合医療」を始めた。郷里の川越に病院を開業した。気功のできる道場のある病院だった。その５年後、東京医大の学生（３人？）が先生を訪ねてきた。「実は、アンドルー・ワイル博士の『人はなぜ治るのか』を読んで、ホリスティック医学に興味をもって大学内にホリスティック医学研究会を作りました。ぜひ、先生のお話をお聞きしたいと思っています」ホリスティック。聞きなれない言葉だった。日本語にすると全体的、全人的。つまりは、人間まるごとを診る医学だ。臓器だけでなく、臓器と臓器の関係はもちろん、心が体に与える影響や、さらには、死の意味、死後の世界まで対象する医学だ。帯津医師は学生たちが熱く語る「ホリスティック医学」に引き込まれていく。ホリスティック医学研究会は、日本ホリスティック医学協会となり、西洋医学だけが医療だという強固な壁に、真正面からメスを入れるという大きな役割を果たしているのだ。西洋医学のみならず、中国医学やアーユルヴェーダといった伝統医学、民間療法など、さまざまな治療法を使うのはもちろん、生命哲学にも踏み込んだ深い理論と実践がホリスティック医学にはある。帯津先生は、ホリスティック医学の第一人者。一泊二日でどのような話をしてくださるか。予定としては、第一部が「がんほどミステリアスなものはない」。がん治療に60年も身を置いてきた実感を。第二部が「生と死の統合とは」。ホリスティック医学の究極を語っていただくつもりだ。なかなかない機会だと思う。詳細は​こちら​。

  2022年03月15日

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  すもものエネルギー栽培。うまくいきますか。

  今年はすももの栽培にチャレンジしている。もちろん無農薬でやりたい。12本あるので、剪定は大変だった。少しずつ、12月に始めて、２月いっぱいかかった。今年は、昨年の桃栽培でお世話になった愛ONという特殊な微生物を使うのはもちろんだが、もうひとつ、森修焼（しんしゅうやき）というエネルギー陶器を使う。使うと言っても、直径10センチほどの円盤を木にくくりつけておくだけ。ある大学の研究では、量子のレベルで変化が起こっているとのことだ。細胞が劣化するような分子状態を活性化させる方向にもっていく。詳しいことはわからないが、近々論文が出るとのことだ。理論はまた話を聞かせてもらうとして、さまざまな現象が起こっているのは間違いない。体調が良くなったり、料理の味に深みが出たり。ヤギーずキッチンでも、あんこやみたらし作りに使っているが、甘みや後味がくどくなくなる。さわやかな味わいになるのだ。農業で使っている人はあまり聞かない。どんなすももができるか楽しみだ。さらにすもも栽培の隠し味は、真氣光の音楽（音氣）と、「ありがとう」の声掛け。これだけやれば、木も喜ぶはずだ。そして、木の下ではヤギーずが草を食む。人が集まってきて、楽しくおしゃべりをする。これで万全。もうすぐ花が咲く。

  2022年03月10日

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  ヤギと娘たち

  娘たちが入れ替わり立ち替わりヤギーずビレッジへやってくる。次女の氣恵は、山梨に定住していて、毎日、ビレッジへ通ってきているが、長女の氣子は東京、三女の氣歩は札幌にいるわけで、いつもなら年に何度かしか顔を合わさない。それが、あかりが妊娠してから風向きが変わってきた。あかりは２月21日にさわりと名付けた女の子を出産。かわいくてたまらない。出産前から、氣子は金曜日を休みにして山梨へやってくる。生まれてからは、上手に５連休にして、さわりにあいにくる。氣子はインドア派で、ゲームやアニメが大好き。ヤギに興味をもつとは思わなかったが、ぼくの見込み違いで、自分の部屋は片付けなくても、ヤギの小屋はきれいに掃除をする。この間は、30分もさわりを抱っこしていた。うれしそうな顔で、本当にヤギが好きそうだ。「私も山梨へ移住してこようかな」本気で考えているみたいだ。手先が器用で、編みぐるみでヤギさんのアクセサリーを作って、ビレッジに来る人が買ってくれたりする。タンスに眠っている着物で、名刺入れや財布、バッグといった小物を作るのも得意で、販売できるだけのものができそうな気配だ。組織の中で働くのは苦手な氣子だから、自分の特技を生かして、それをライフワークにしていくといいなと思う。ヤギが大好きだから、ヤギのアクセサリー作りには力が入る。山梨でやるのもいいと思うな。三女の氣歩は、４月から愛知県で働く。学校の卒業式が終わって、３月いっぱいは山梨で過ごすことになった。彼女もヤギには参っているようで、特に、男の子でこわもてのかっくんをかわいがってくれる。（本当はものすごくやさしい）来客があっても、どうしてもかっくんは敬遠されてしまうことが多くて、さみしい思いをしている。氣歩がくると、彼がとても喜ぶのがわかる。彼女はこれから福祉の現場で働く。障がいのある人に好かれる子で、彼女にとっても、福祉はライフワーク。農福連携といって、障がい者が自然栽培に取り組むというプロジェクトにかかわりたいと張り切っている。氣恵は、次々と新しいことに興味をもって、アクティブに動いている。彼女にとってもヤギはなくてはならない相棒たち。３人３様。面白い子たちだ。これからいろいろあるだろうけれども、たくましく生きていってくれることだろうと思う。

  2022年03月09日

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  ヤギさんの出産を見て思ったこと。本能は偉大だ！

  動物の本能というのはすごいと実感した。生まれて１年にも満たない、わが家のヤギ、あかりちゃん。先日、赤ちゃんを一頭産んだ。かわいい女の子だ。生まれるや、すぐに母性が全開。赤ちゃんの濡れた体をぺろぺろなめる。寒い冬場、体が濡れたままだと凍死の危険性がある。それを防ぐため、水分をなめて取ろうというのだ。赤ちゃんは膜に包まれて生まれてくるが、膜が顔にへばりつくと呼吸ができず窒息死してしまう。母が赤ちゃんの体をなめるのは、顔を覆った膜を取り去るためでもあるようだ。そんなことだれも教えないのに、自然にできる。本能のなせるわざだ。生まれたあとも、ずっとそばにいて、赤ちゃんを見守っている。寝るときには、寒くないように添い寝をする。動物には、知識を超えた本能があって、本能に従って生きていれば、大きな間違いがないようになっている。でも、人間はどうだ。本能よりも知識を大切にする。余分な知識によって、方向を間違ってしまって、ドツボにはまってしまったりする。あかりからぼくが学んだこと。自分の本来の感性を大切にしよう。頭ではなく、心で感じたことを優先して行動する。人間以外の動物たちは、そうやって生き抜いてきている。人間にとって知識は、本能を補うプラスアルファのものだ。

  2022年02月25日

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  完成！　松竹梅おめでた健康法

  松竹梅、おめでた健康法が完成した。梅は、梅酒で決まり。去年作ったのがたっぷりある。今年もいい梅をもらって作ろうと思う。ロックで毎晩飲んでいる。松。松葉茶。簡単。松葉を煎じるだけ。煎じると言っても、熱湯に30分ほど入れておけば、いい香りのお茶になる。毎日、１リットルくらい飲んでいる。あとは竹。青竹踏みもいいけど、もっと斬新なものはないか。どうしようと思っていたときにこんな情報が飛び込んできた。竹は微生物の宝庫。農業に使われている。竹を細かくして畑にまくのだ。牛糞を混ぜても、発酵が速いと言う。でも、健康法としては情報がない。微生物なら腸内細菌。ヨーグルトだな。どうやって作るか。竹を割って、豆乳に入れておけばいいか。それもいいが、こうしよう。竹をコップ状の器にして、そこへ豆乳を入れた。ヨーグルトになるか。日の当たる縁側においた。なかなか固まらない。３～４日かかったかな。とろみが出てきた。やった。一週間ほどでヨーグルトになった。一度ヨーグルトにしてしまえば、あとは継ぎ足せば１日くらいで固まる。果たして食べていいのかと思いつつ、口に入れたら、竹の風味が広がる。これはいい。ぼくの直感。めでたく、松竹梅健康法が出来上がった。ぼくのオリジナルだ。＊試すのはいいですが、自己責任でお願いします。

  2022年02月24日

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  子ヤギが生まれた！

  一日仕事のはずだったが、午前中で切り上げて帰宅した。正解だった。臨月のあかりの様子が３時ごろからおかしい。あまり食べなくなった。小屋に入ってじっとしている。４時前には、横になっていきみだした。あかりが横になったのはぴょんぴょんの小屋で、あかりの部屋は出産用に準備してある。そちらへ移さないと。でも、なかなか動こうとしない。このまま生まそうか。でも、ここだと寒いし。赤ん坊が凍え死んだという話も聞いたことがあるし。これでどうだ、と口元に大好きな麦をもっていくと、すくっと立ち上がった。麦を少しずつ食べさせながら、首輪をもって引っ張ってみると、歩いてくれるではないか。急いで移動させた。ギリギリだった。移動するや、あかりは自分の居場所を決めて、そこを平らにならした。横になる。いきみの間隔が短くなった。鳴き声も大きくなる。これまでに聞いたことない大声を10回ほどあげた。そばについている氣恵が、「破水した」「生まれる」興奮して実況してくれる。そこへ、タイミングよく、銀行に行っていた弘美が戻ってきた。弘美が到着して４回ほど大声を出したとき、「生まれる！」氣恵が涙を流しながらあかりの体をなでている。びしょびしょに濡れた黒い体があかりから産み落とされた。待ちかねた瞬間だ。ヤギを飼って１年弱。手探りでやってきた。エサをやってときどき畑へ連れていって、小屋を掃除して。それくらいのことしかできない。出産に立ち会うなど、考えもしなかったことだ。ヤギは安産だと聞いてはいたが、いつ生まれるのだろうか？夜中だったらどうしよう？逆子の場合は引っ張り出すらしい。心配や不安が膨らんでくる。でも、たいていの場合、心配事は杞憂に終わる。ほっとした。まだ１歳にならないあかりが、赤ちゃんの体をぺろぺろなめたり、おっぱいをあげたり。これが母性本能だろうか。子ヤギもよたよたとあかりにまとわりつく。いつまで見てみてあきない。

  2022年02月22日

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