イルカみたいに~力を抜いて生きる。
『そうだ、イルカみたいに生きてみよう!』は、ぼくが感じていることを書かせてもらった。もっと流れに身を任せて生きればどんなに楽になるか。ぼくはイルカと泳いで、そう感じた。「がんばれ、がんばれ。がんばれば何でもできる」そんなふうに尻を叩かれて生きてきた人はたくさんいると思う。ずっと言われていると、がんばれば何とかなると思い込んでしまう。でも、現実はがんばってもうまくいかないことはいくらでもある。うまくいかないと、がんばりが足りないからだと、もっとがんばろうとする。その結果が、心の病ということになるのではないか。イルカにあって、泳げないぼくは、海が怖くてたまらなかった。泳ごう浮こうとするほど沈んでいく。泳げないのに泳ごうとすること自体がばかな話。海に入ってイルカを見ているとき、がんばって泳ごうとするのをやめてみようと思った。海に身を任せてみよう。それで溺れたらだれかが助けてくれる。全身の力を抜いた。そしたら、体が楽に浮いた。これだ! と思った。力を抜く。がんばるのをやめる。そしたら、海にも浮けるし、ひょっとしたら、もっと楽に生きられるのではないか。人生という海をすいすいと泳いでいける人はいいと思う。努力に努力を重ねて荒波を乗り越えていける人もいいだろう。でも、それができない人もいっぱいいる。ぼくもその一人だ。才能とか努力ではない、何かに頼るしかない。大きな力に助けてもらう。そのためには、力を抜いて生きること。あきらめることではない。うまくいかないのは、思い込みやこだわりがあったりするから。自分の力を超えて、大きな力に、「お願いします」と手を合わせる。そんなことから始めてみてはどうだろうか。ぼくは、ただそれだけのことで、何かとても重要な変化が起こってくることを、何度か体験した。人に助けられ、思わぬ出来事に救われてきた。ひょっとして、これってすごいことかもしれない。イルカから学んだことだ。。