父親の入院。老いについていろいろと考える
父親が入院したと聞いた。前立腺がんを抱えて12年。ひょっとしたらがんが暴れ出したか、転移でもしたのかと思った。そうではなかった。たぶん、薬の影響だと思うけれども、腸の動きが悪くなり、便秘が続き苦しくなって病院へ駆け込んだようだ。たかが便秘とバカにできない。あまりひどいと、腸に穴が開いたり、破裂することもあると言う。ぎりぎりのところだったらしい。強い下剤で便を排出し、絶食をして腸内の検査をしたようだ。腸には異常はなかったが、強い薬と絶食で体力はガタ落ち。やっと歩けるという状態だと言う。あんなに働き者で人が好きだった人が、思うように動けなくなるかもしれない。さみしいだろうと思う。つらいだろう。母親、妹、弟が、交代で病院へ行き、面倒を見てくれている。離れている身としては何もできなくてもどかしい。生命力のある父親だからこのままということはないとは思うが。ぼくが61歳、父親が87歳。こういう状況は当たり前と言えば当たり前だが、ちょっと切ないね。ぼくも老年の域に入っているわけだから、きちんと老いを受け止め、いい年の取り方をしたいね。弱ってしまった父とのかかわりから、いろんなことを学ばせてもらうことになると思う。近いうちに会いに行こう。(写真)何年前だったか一所懸命に桃作りをしてた。