頭と心のコミュニケーション
頭ではわかっているのだけれども、ということはいくらでもある。愚痴や文句、人の悪口を言うのは良くないとわかっている。でもついつい。よくあることだ。悩まないでいつも笑顔でいよう。そうは思うけれど、悩むことは多い。頭と心の間には分厚いフィルターがある。大人になって、いろいろなことが頭にインプットされればされるほど、フィルターは厚くなる。どうやったら、このフィルターを薄くできるか。感じることを大切にする習慣をつけるといい。何かを食べたときどう感じるだろうか?おいしいとか、まずいとか感じるではないか。それを受け取ること。よくテレビの食レポで「食感がさわやか」「じわっと肉汁が」といったことが言われるけれども、あれは頭で考えていること、分析していることで、感じていることではない。そんなのは後回しにする。映画を見ても面白いのか、面白くないのか。世間の評判など関係ない。自分がどう感じるかだ。人と会っても、その人のそばにいてどう感じるか。威圧感があったり、ほっとしたり、悩みを相談してみようという気持ちになれたり、いろいろな「感じ」があると思う。その人の肩書や立場ではなく、まずは感じること。そこから行動を起こせばいい。感じる習慣をつけると、頭と心のフィルターは薄くなる。わかっていてもできないことがあれば、感じていることを優先するようにする。不平不満があれば、その自分を受け入れる。じゃあ、その不平不満をどうすればいいか。そこを頭で考える。こうしたらいいとなったら、行動してみる。行動して、さてどう感じるか。不平不満はなくなったか。なくなったらそれでいいし、なくならなければ次の方法を考える。といった頭と心のコミュニケーションをとることだ。現代人は、ほとんどが頭と心が分断されている。頭が優先されている。そのためにうまくいかない人がたくさんいる。もっと心に目を向けてほしい。