鴨川Oちゃんファームの大きな一歩。愛媛へ行く
29日30日と、愛媛へ行ってきた。まだ、手探りだけれども、鴨川で自然栽培が始まった。次の段階として、福祉との連携へと進めていく。その前に、自然栽培+福祉の動きの火付け役である佐伯康人さんの本拠地である愛媛へ行こうということになった。鴨川のメンバーが、ぜひ佐伯さんの農場、施設を見学したいということになり、総勢7人でお訪ねしたのだ。佐伯さんは、農福連携を広げるべく、休みなく、日本中を回っている。29日は、忙しい中、わざわざ時間をとってくれて、田んぼや畑の見学、夜の宴会と、一日付き合ってくださった。田んぼや畑が11町(1町は10反。1反は300坪。11町は3万3000坪かな)。デイケアの施設が6軒。カフェもある。農業に従事している障がい者は20人以上。さらにすごいのは、就労者の工賃だ。そもそも、この活動を始めたのは、障がい者が自立できるだけの収入を得るにはどうしたらいかということからだった。自然栽培が一番だと、苦労しながら広げてきた。5万円を目標として掲げた。今では、それを超えた収入を、就労者たちは得ているとのことだ。全国で50箇所以上の作業所が、自然栽培と取り組み始めている。さらには、彼の動きによって、全国の耕作放置された田んぼや畑がよみがえってきる。障がい者たちが、田んぼや畑で働くことに対して、最初は、冷ややかに見ていた地域の人たちも、がんばって働き、きちんと結果を出している彼らの姿を見て、見方を変えてくる。彼らを自分たちの社会に適応させようというのではなく、彼らのもっている資質に目を向ける人も増えてきた。大きなうねりが出てきているのだ。佐伯さんのやっていることには、大きな可能性と希望を感じた。鴨川でどんな動きが起こって、それが、どうまわりに波及していくのか。楽しみがいっぱいだ。