香港070321
今回の取材はひょんなことから飛び込んできた。20年も前、「がんを治す大事典」という本を作ったことが、僕が代替療法をテーマにするきっかけだったけど、そのときに一緒に本を作った横田さんという編集者から、何年ぶりだろう、本当に久しぶりにメールが入っていた。中国へ取材に行かないかということだった。天仙液という漢方薬がある。20年近く前に日本に入ってきた(当時は天仙丸という丸薬だった)もので、長白山という中国・北朝鮮の国境沿いの有名な山でとれる薬草をブレンドして作ったものが、じわじわと広がっている。この天仙液を開発した王振国という漢方医は、なかなかのやり手で、中国に三つも病院を作った。ひとつが、香港の近くにある珠海という新しい町で、上海や北京にもあるのだと言う。ここは、西洋医学と中国医学が合体したがん治療を行っており、かなりの治療効果を上げているのだと言う。ここがどういう病院なのか、実際に見てくるというのが今回の目的だった。正直、僕はあまり漢方薬には興味がなかった。いろいろ理論がうるさくて、あまりものを考えたくないタイプの僕には合わなかったからだ。しかし、天仙液というのは万能型で、体質(証と呼ぶ)にあまり関係なく、サプリメントのように飲めて、それでいて非常に高い効果があるというので、僕にはちょっと好みかなと思えた。それに、まだ日本に入ったばかりのころ、ホリスティック医学の帯津先生の病院で王さんに会っているという縁もあったので、行ってみることにした。下の写真は、香港へ着いた日の夜。天仙液の販売元の香港支社の方においしいものをごちそうになり、その帰り道、香港の夜景をバックに記念撮影したもの。今回の旅には、女優の宮崎ますみさんも同行した。乳がんの検査をしましょうというキャンペーンで大活躍をされている。とてもスピリチュアルな方で、面白い話をたくさんすることができた。「実は、夕べ(出発の前の日)にイルカの夢を見たんですよ」と言われて、ついついデレーッとしてしまった。医師の三好先生とも仲良くなった。キャンサーフリートピアというがん患者支援(治療をアドバイスする)の代表をしている。4月には銀座に開業するそうだ(一番左のひげの人)。この翌日には、珠海の振国病院を訪ねたが、ここはなかなかの病院だったし、王先生の思いは僕はすばらしいと思った。そのことはまた明日。