イルカみたいに生きてみよう～心の力を抜いて楽しく生きていきませんか

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  負荷はかかるが、変化はレベルアップのきっかけになる

  変化のときは体にも心にも大きな負荷がかかるもの。車でもそう。曲がるときには、ブレーキを踏み、ハンドルを切る。カーブがきつければきついほど、直線でスピードが出ていれば出ているほど、負荷は大きい。予想もしなかったカーブがあると、対応が大変。冷汗が噴き出す。我が家は、去年から急カーブの連続だ。2019年はつらい出来事が連続して起こり、2020年は娘たちが自立への一歩を踏み出すという変化。コロナによる変化も小さくない。ここをうまく乗り切ることで、次の景色が見えてくる。目先のカーブに集中しつつも、次をイメージしながら、焦ることなく慎重に進んでいく。ここは腕の見せ所だ。この緊張感は、レベルアップのきっかけになる。慌てるな。急ぐな。自分のペースを思い出せ。

  2020年06月30日

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  病気による偏見や差別はなくならないのか

  感染症は「偏見」や「差別」を生みがち。東京新聞にハンセン病のことが出ていた。ハンセン病の感染者が出ると、家族もろとも村から追い出されたそうだ。感染者は療養所に隔離されて、二度と家族とも会えなかった。怖い病気だと思われていたハンセン病。あとからわかったのは、感染力が弱くてめったにうつることがないということ。薬もできて、まったく怖がることもない。差別された患者さんたち、隔離されて故郷も家族も奪われた患者さんたち。あとから「大したことなかった」と言われても、時間も生活も取り戻すことはできない。コロナ騒ぎにも似たものを感じるというのが記事の内容だった。ハンセン病の差別はこんな生易しいものではなかったと思うが、それでも、病気やウイルス、細菌と聞くと、なるべく遠ざけようとするのはいつの時代でも同じことだ。それに、コロナの場合は、病気そのものよりも、経済への打撃が深刻だ。じわじわと首がしまっていく。会社がつぶれたり、破産したり、家族がばらばらになったり、自ら命を断つ人も出てくるだろう。何年か後に、「新型コロナウイルスは大したことなかった」と言われたらどうだろう。病気による差別や偏見は、さまざまな悲劇を生み出す。病気を歓迎する気はないけれども、病気は人が生きていく上で必ず体験すること。それを前提に、病気に対する考え方を変えて、上手に付き合っていかないと、いつまでも悲劇は繰り返される。

  2020年06月26日

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  人間にはどんな役割があるのだろうか？

  地球という惑星において、人間というのはどんな役割をもっているのだろうか？人間の特徴は何か？器用な手をもっているということ。その手を使って道具を作る。イルカは頭が良くて、スピリチュアルな能力があるけれども、何かを作り出すことはできない。ここは重要なポイントだと思う。人間は、さまざまな道具を作って、地球の秩序を守るという役割があるのではないか。エネルギー調整の役割。人が住まなくなった家は早く朽ちる。どうしてか。人間がいることで、エネルギーの循環が起こるからではないか。神社やピラミッド、ストーンサークルを作るのも、意味のないものではなく、器用に手が使える、道具が作れる人間に課せられた役割ではないか。地球は激しい惑星で、そのままにしておけば、大暴れして地震、噴火、台風などを常に引き起こす。それを鎮めるために、人間は知恵を絞り、さまざまな工夫をしてきた。ただし、欲にまかせて、良からぬものを作ってきたのも人間。地球を汚し、自然の循環を壊すようなものもたくさん作ってきた。殺し合いの道具も作った。秩序を守るはずが、あるときから秩序を壊し始めた。人間がいなければ地球環境は良くなるという人がいるけれども、いなくなっては困る。地球の場がもっと乱れてしまう。人間は、本来の役割を思い出し、また地球のために働かないといけないのだ。「自覚せよ、わが友たちよ」宇宙からの声が聴こえてきそうな気がする。

  2020年06月25日

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  お気に入りの飲み屋さんもコロナでピンチ！

  友だちが関西から出て来たので、久々に渋谷で飲んだ。渋谷と言っても、ぼくが行くのは人通りの少ない場所で、密にはならない。「コロナで大変ですよ」店へ入るなり、マスターの第一声。ほとんどお客さんがこないそうだ。ランチを始めたが、リモートワークでこれもダメ。このままの状態が続けば閉めるしかないと、浮かない顔だ。この日のお客さんは、われわれ３人と、もう１人だけ。飲食業はどこもそうだろうと思う。人出は多くなった。でも、以前のように居酒屋でわいわいやるかというと、そこまでは戻っていない。コロナの不安がある限り、この傾向は続くだろうと思う。あまり外で飲むことはなくなったが、たまに顔が出せるところがあるとありがたい。たくさんの飲食店が閉店するかもしれない。飲食店ばかりではない。行き詰ってしまう会社や個人が続出するだろう。それを「淘汰」として割り切っていいのだろうか。間違いなく世の中は変わる。今回はかなりハードな形で変化が訪れた。少しでもソフトにするためにはどうすればいいのか。自分のことで精いっぱいというところもあるけれども、少しはまわりも見ながら、だれかの役に立てるようにしたいと思っている。

  2020年06月24日

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  なるべく興味のあることで動くようにしよう

  顔を合わせての会議、打ち合わせ、取材が再開された。なんだか外へ出るのが億劫だ。すっかり家の中でのんびりとしていることに慣れたみたいだ。気心の知れた仲間と会って話をするのは好きだけど、不特定多数の人と会うのは得意ではない。特に、仕事の話は苦手だな。自分のペースで暮らしたい。でも、人と会うと、どうしても人に合わそうとしてしまう。性格なんだと思う。それがストレスになる。基本的には自分勝手なタイプなのだ。だったら、必要以上に、人と会わなければいいじゃないか。その通りだ。本当に興味のあることだけ動くようにしたい。会いたい人と会うようにしたい。コロナによる自粛はいいヒントをくれた。今後、生活を変えていく上で、ここ数カ月の体験を参考にしていきたい。

  2020年06月22日

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  「イルカみたいに生きてみよう」がきっかけでうつ病から脱した話

  久ぶりにリアルで月一カフェをやった。妻のサロンを使って、月に一度のカフェをやっている。もう３年ほどになるか。初参加の人がいて、スズちゃんの体験談を聞いた。スズちゃんは、ぼくの「イルカみたいに生きてみよう」が縁で知り合った。20年近く前のこと。彼は重度のうつ病で都内の病院に入院中。談話室にあった本棚で「イルカみたいに～」を見つけて手に取った。本など読む気力もなかったころだったが、これだけはすらすらと読めたそうだ。何かひらめくものがあって、本の題名と著者であるぼくの名前が頭に残ったそうだ。その後、ぼくが半年だけパルコのカルチャーセンターで「文章講座」を開いたことがある。それをチラシで見て、勇気を振り絞って参加した。電車に乗るのも難しく、何度も降りては乗りを繰り返して会場までやってきた。そこから縁が深まっていく。一緒に青森の佐藤初女先生を訪ねたり、彼に仕事を頼んだりして、会う回数も増えてきた。彼もどんどん元気になっていった。今、彼は完全にうつ病から脱して、楽しく働いている。毎年、小笠原にも参加してくれるし、いるかのはたけも手伝ってくれる。人と人の縁というのは不思議なものだとつくづく思う。今のぼくには、なくてはならない人だ。

  2020年06月21日

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  心や命のことまで視野に入れた医療にならないと

  年に4度の「帯津先生を囲む会」。もう５年ほど続いている。場所は帯津先生お気に入りの神田のうなぎ屋さん。だいたい、メンバーは7人のことが多いが、コロナのこともあって、前回は4人、今回は5人。おいしいうなぎをいただき、とりとめもない話をするだけのことだが、気心知れた仲間の集まりだから、いつも心地のいい時間を堪能している。帯津先生は84歳になられた。もともとは食道がんを専門とする外科医だった。しかし、西洋医学だけではがんは治せないと、漢方薬、気功、鍼灸といった中国医学を治療に取り入れた。さらに、心の問題も大切だと、ホリスティック医療（全人的医療）へと足を踏み入れる。埼玉県川越市に99床の病院（帯津三敬病院）があり、西洋医学という枠にとらわれない治療が行われている。（帯津先生と佐藤初女先生）ぼくが先生に出あったのは1988年だった。中国をぶらぶらしていて気功に出あい、気功の国際大会に参加したとき、先生の気功によるがん治療という報告があった。気功でがんが治るのだろうかと懐疑的に聞いていたが、先生の病院では、末期の患者さんが一生懸命に気功に励んでいると聞き、とても興味をもって先生を何度か訪ねた。先生と一緒に『ガンを治す大事典』という本を作った。代替療法（西洋医学以外の治療法）の取材をするきっかけとなった、ぼくにとっては大きな節目になる本だった。30年も前の話だ。あのころに比べれば代替療法も認知されてきたが、それでも、まだまだ西洋医学と代替療法の間には深い溝がある。患者さんのことを考えれば、西洋医学と代替療法をうまく使い分ければいいと思うのだが、なかなかうまくいかない。長い目で見れば、西洋医学と代替療法を統合した医療へ進むのだろうが、30年も、その壁の前で立ち尽くしている身としては、偉そうなことは言えないが、何をやっているんだろうと、ため息が出てしまう。帯津先生とは今、仏教にかかわる本を作っている。心や命に目を向けないと、なかなか医療は変わっていかないと思う。帯津先生の考え方をもっと広げないと。先生とのタッグ。もう一歩、二歩は進みたいと思っている。

  2020年06月18日

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  全体を見ないで足元から一つひとつ片付ける

  やりたいことがいっぱいあるのにやれないでいるもどかしさ。コロナのせいではない。自分の怠慢が原因だということはよくわかっている。本棚を整理していて手に取った一冊の本。とある大作家の創作日記。ぺらぺらめくると、「今日も仕事が進まない」「今日も書けなかった」「自分の怠惰を恥ずかしく思う」そんな言葉が並んでいる。ほっとする。やりたいことはいっぱいあってもいい。だけど、全部できるなどとは思わないほうがいい。頭で考えるのと、手足を使って、それを形にするのとではスピードが違う。頭の中では、大根の種をまけば、瞬く間に立派な大根が出来上がる。だけど、現実には収穫するには何ヵ月もの時間がかかる。その間、ただ見守るだけ。広い敷地の草を抜くとき、敷地全体を見るとやる気が失せる。だから、足元だけを見て、一本一本、草を抜く。1時間、2時間とたって、ひと休みすると、こんなにもできたと、うれしくなって、もっとがんばろうという気になるもの。あせっちゃいけない。できたことだけを見て、できないことは仕方ないとあきらめればいい。そうやって一日を満足して終えれば、明日へのエネルギーがわいてくる。今日は、これとこれだけやろう。それで十分。

  2020年06月15日

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  本当の快適さって何だろ？　生き方、生活を見直すチャンス

  戦後の日本、特に高度経済成長以降は、田舎から都会へ人が流れた。都市は人であふれ、田舎は過疎となった。ぼくも都会に流れた一人だ。東京には無限の可能性を感じさせる吸引力があった。28歳で東京へ出て、フリーライターという未知の世界に足を踏み入れた。ほとんど文章など書いたことなかったのに、よくぞ飛び込んだと思う。東京だからこそできたことだ。東京にはありとあらゆる人種がいた。聞いたことのない職業もたくさんあった。テレビの情報誌の仕事をしていたので、たまには芸能人にインタビューすることもあった。エキサイティングだった。都会には底知れぬ生命力があると思っていた。ところが、今回のコロナ騒ぎで、都会のもろさが浮き彫りになった。３密こそ、都会の特徴だし、強味だ。サービス業がメインの都会の経済構造がずたずたになってしまった。人通りの少ない町は、血液の流れない人体のようなもの。どんどんと活力が失われ、瀕死の状態にまで追い込まれる。これからは、都会から田舎という人の流れが増えてくるはずだ。いろいろなところに人が住んでいて、場所に応じた仕事や生活がある。そんな当たり前の姿が戻って来るのではないか。結局、この何十年間がいびつだった。これを機会に、一人ひとりの生活も、地域のあり方も、修正されていかないといけないのだろうと思う。便利で快適な社会になっていると感じてきたのは錯覚で、そろそろ、本当の意味での快適さを取り戻すということではないのか。これまでとは少し違う生き方をすることで、徐々に、自分に合った生活が見えてくるはずだ。

  2020年06月11日

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  横田滋さんは本当に強い父親だった。立派な一生だった

  横田滋さんが亡くなった。77年の11月に当時中学１年生だっためぐみさんが行方不明になった。20年後に北朝鮮による拉致の可能性が出てきて、家族会を結成した。家族会の必死の活動によって、北朝鮮は拉致を認め、何人もの拉致被害者が日本に帰ることができた。しかし、めぐみさんは死亡したとされて、再会することはかなわなかった。43年だから、人生の約半分を、娘を探すために生きた。なんと壮絶な人生だったのだろう。父親として、彼と同じ立場に立たされたとしたら、ここまでできるだろうか。難しいな。娘は死んだものだと自分に言い聞かせ、「精いっぱいやった」と自分を納得させ、静かに生きたに違いない。徹底的にやるのと、途中であきらめるのと、自分にとってはどちらが幸せかはわらかないが、滋さんの行動は、人の心を動かせ、何人もの人を幸せに導いた。立派だったと思う。強い父親だったと思う。自分自身の願いはかなわなかったが、尊い43年間だったと思う。無念ではあろう。悔しくもあろう。しかし、娘を思い続ける彼の姿は多くの人の胸を打ったはずだ。道半ばと言えば道半ばだが、完全燃焼の一生だったはずだ。次につなぐだけの強烈なエネルギーを残していってくれた。父とは、母とは、親子とは、家族とは。大事なテーマをたくさん残していってくれた人だった。ご冥福をお祈りします。

  2020年06月06日

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  節約すればするほど時間はなくなっていく

  ミヒャエル・エンデの「モモ」を久々に読んだ。時間泥棒の話。ある廃墟に一人の女の子が住みつく。人の話を聞くのが上手で、たくさんの子どもたちが集まってきて、モモに話を聞いてもらう。そこではゆっくりとした時間が流れていた。そこへ現れたのが灰色の男たち。彼らは時間を貯蓄しろとみんなに言って回っていた。「時間を無駄にしてはいけない」「つまらないことに時間を使わない」何事も効率よくやれば、時間は余るはず。余った時間は時間貯蓄銀行に預ければいい。そうすれば、将来はたっぷりの時間を楽しみながら生きることができる。大人たちは灰色の男たちの言う通り、時間を節約し始め、いつも「忙しい、忙しい」と時間を惜しんで働き始める。のんびりと語り合うことなど、時間の無駄使い。次第に、子どもたちもその流れに巻き込まれていく。灰色の男たちは時間泥棒だった。モモは灰色の男たちから時間を取り戻そうとする。現代社会を見事に風刺している物語だ。時間って何だろう？　と思うね。なんで、こんなにも時間の流れが速いのか。この物語に答えが隠されていると思う。時は金なりというけど、時間もお金も、ぼくたちが勝手に作り出した概念。社会のルールとして存在する。ぼくたちは、本来、世の中のうつろいや物の価値を、時間やお金という尺度を使わなくても、感覚としてとらえられるはず。その感覚を失い、計算だけで考えてしまうから、さまざまな歪みが生じて、時間泥棒にどんどんと時間を奪われていく。節約すればするほど失われる時間。時間って何なのだろう？「モモ」を読むと、考えさせられる。

  2020年06月05日

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  巨人の選手がコロナウイルスに感染したそうだ

  巨人の坂本と大城の２選手がコロナに感染したとのこと。彼らはしばらく自宅待機ということになるのだと思う。だけど、２人とも、自覚症状はまったくないし、前の日に試合に出ていた。まして抗体もあるし、「微陽性」という、あまり聞いたことはないが、わずかだけウイルスが発見されたに過ぎない状態らしい。検査の日が１日２日あとだったら陰性だったかもしれない。そんな人たちまで感染者として隔離する必要があるのだろうか。ＰＣＲ検査をもっとやれという声も上がっているけれども、坂本選手たちのような人がたくさん出てくるかもしれない。病人ではないのに病人扱いされてしまう。世の中はますます混乱する。彼らから感染したらどうするのだと言われれば、その危険性だってあるけれども、どんなことにもリスクは付き物だ。警戒は必要だと思うが、それがエスカレートすると、社会不安、人間不信が広がってしまう気がして、釈然としない思いだ。こんな見方もできると思う。抗体を持った元気な感染者のもっているコロナウイルスは弱毒化されているはず。弱毒化されたコロナウイルスは、ワクチンのことではないのか。抗体をもった感染者は自然のワクチンをもっている。坂本らと接して、彼らから感染することは、ワクチンを打つようなものではないのか。そうやって人々は免疫をつけて、感染症はおさまっていくのではないか。本当に感染者ゼロにしないといけないのか。１４００万人もいる大都会で、３０人ほどの感染者が出たことが、それほど大問題なのか。どこかで折り合いをつけて、ウイルスと上手に付き合うようにしないといけない。ぼくには、すべてが過剰な方向に動いているのではないかと思えて仕方がない。

  2020年06月04日

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  ジョージ秋山さん逝く。「浮浪雲」に生き方を学んだ

  漫画家のジョージ秋山さんが亡くなった。彼が長く連載していた「浮浪雲（はぐれぐも）」の大ファンだった。主人公の雲さんのひょうひょうとした生き方。幕末という動乱の中で、世の中の騒がしさに振り回されることもなく、自分のペースで、毎日を楽しく暮らしている雲さん。それでいて、深い世界を見つめるまなざしがある。ぼくと同じような年代の人にはあこがれの男だった。流れる雲のように生きる。空に浮かぶ雲なら、自分はこうしたいと思わず、北から風が吹いてくれば南に流れていくだけ。そのときどきで形も変える。ここからここまでが自分だという境界があるわけではない。突然消えてしまうこともある。仏教で言う、「無常（すべては変化するもの）」であり「無我（自分という明確なものはない）」を具体的に見せてくれているのが雲だということじゃないかな。22歳のころ、「浮浪雲」の単行本をたまたま手にした。読んでみて衝撃を受けた。こんなふうに生きたいと思った。力まずこだわらず、人の評価など気にせず、自分がもっとも心地いい生き方をする。なかなかできるものではないが、壁にぶつかると、雲さんを思い浮かべる。「まあ、いいじゃないか」立ち止まって、空をながめてみる。雲を見て、「大丈夫だ」と言い聞かせる。忘れられない言葉がある。「生かされて生きてきた。生かされて生きている。生かされて生きていく。」ぼくの座右の銘だな。秋山さん、ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。

  2020年06月02日

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  からだ・こころ・たましい

  魂って何だろうなって思う。肉体は先祖代々、ＤＮＡによって引き継がれてきている。たんぱく質が集まってできたものだ。そこに心がある。これは何だろうね。肉体が傷つく。肉体を傷つけ続けると、肉体は壊れてしまう。それを防ぐために痛みがあり、痛みを不快だと感じる感情が生まれる。食事をしないと肉体は維持できない。だから、お腹がすけば不快な感覚が生まれて、不快さを解消するために何かを食べる。子孫を残すためには快感が必要だ。感情によって本能を行動につなげる。不快な感情が続けば、怒りが出てきたり、不安になったり、心配したりする。快感が続けば、幸せを感じたり、それを手放したくないという欲が生まれる。そうやって心も作り上げられてきたのではないだろうか。感情が豊かになれば、心のあり方も多岐にわたるようになる。感情と心との線引きは難しいけれども、肉体を守るために感情があって、感情が複雑に絡み合うことで心が生まれた。そんなふうに思う。さて魂。どこからきてどこへ行くのか。どんなものなのか。さっぱりわからない。あくまでもぼくのイメージだけど、チョウチョがいて、植物の葉っぱに卵を産み付ける。卵がかえって青虫になって、葉っぱを食べて成長してサナギになって、ついにはチョウチョになる。その過程の似ているのではないだろうか。チョウチョがあの世の魂。チョウチョが産み付けた卵がぼくたちの魂になる。魂は青虫になって、だんだんと成長していく。そしてサナギになるのが死という段階かな。そこからチョウチョになって、あの世に旅立っていく。あの世に行ったチョウチョは、そこでエネルギーを蓄え、また現世に卵を産み付ける。からだ・こころ・たましいを上手にわかりやすく説明できると面白いだろうな。

  2020年06月01日

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  友だちが元気になるよう祈っています。観音様よろしくお願いします

  進行したがんでつらい思いをしている友がいる。久々に連絡をしてそのことを知った。さて、ぼくに何ができるか。ぼくは彼に２つのことを提案した。まずは、「延命十句観音経」を唱えること。奇跡のお経と言われている。難病が良くなるのはもちろん、亡くなった人が生き返ってくるような霊験もある。処刑されそうになったけれどもぎりぎりのところで助かったとか、監禁から解放されたとか、１０００回唱えるとすごいことが起こってくる。ぼくも毎日100回唱えている。おかげさまで、いろいろあるけれども、ぎりぎりのところで救われている。これからの10日間は、この人のために唱えようと思う。この話をしていたときにぱっとひらめいたことがあった。知り合いに、まさに観音様のような女性がいる。観音様というのは慈悲の仏様で、どんな願いでもかなえてくれるとされている。その女性は、病気の方を親身になってお世話している。がんの人には、徹夜で野菜スープを作って、それを材料費だけでお分けしているのだ。観音つながりで、この組み合わせはいいと、ぱっとひらめいた。すぐに彼女に電話をして、スープを送ってもらうように手配した。結果がどうなるかはわからない。でも、ぼくがふっと連絡をしてみたこと。ちょうど、延命十句観音経の仕事が終わったところ。観音様のような女性にもこの間会って話をしたばかり。さまざまな偶然が重なった。偶然の重なりには大きな意味がある。少しでも楽になってくれるといいなと思う。そして、できたら元気になってほしい。がんは消えなくていい。大人しくしてくれていれば問題はない。上手に共存してくれることを祈りたい。

  2020年05月28日

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  不思議なウイルス

  新型コロナウイルスのおかげで、ウイルスとは何なのかがマイブームになった。専門的なことはわからないが、何冊か本を読んでいると、ぼんやりとウイルスの姿が見えてきた。ウイルスは核酸という遺伝情報をタンパク質が覆っているだけ。栄養を摂取したり、エネルギーを作り出したり、増殖することもできない。生物か非生物かわからないものらしい。増殖するためには動植物の細胞に寄生するしかない。細胞に入り込み、細胞のもっている生物としての機能を拝借して、自分も増殖していく不思議な生き物（物質）なのだ。ウイルスは、細胞内に侵入すると、正常な遺伝子を書き換えてしまうらしい。その機能を利用して、遺伝子組み換えは行われる。アメリカの大規模農場では除草作業が大変だ。除草剤をまいたら、作物まで枯れてしまう。何とかしたいと頭のいい人は考えた。ある除草剤に強い遺伝子を、この畑でとれるトウモロコシに組み込んでしまえばいい。そんなアイデアが浮かんだ。ウイルスを使って、トウモロコシの遺伝子を書き換えてしまおう。除草剤に強い遺伝子をもったトウモロコシができれば、畑中に除草剤をまけば、トウモロコシ以外の植物は枯れてしまう。便利な技術じゃないかということで広がった。がんの遺伝子治療も、毒性をとったウイルスに、がん抑制遺伝子を搭載して、がん細胞の侵入させ、がん細胞が分裂するのをストップさせるという仕組みだそうだ。つまり、こうした使い方から見れば、ウイルスというのは、情報だと言えるのではないか。あるいは情報の運び屋。ウイルスに意図があるかどうかわからないが、ある情報を、生物の中に持ち込み、遺伝子情報を書き換える。たぶん、ぼくたちのまわりにはいくらでもウイルスはいるのだから、日常的に行われていることだと思う。ウイルスによって、ぼくたちの体は日々、変化しているのではないか。いわゆるアップデートされている。ウイルスによる情報変換がスムーズにいっているときには体調不良は起こらない。従来は、小さなアップデートだから、感染したこともわからない。しかし、ときには、大幅な変化を伴うウイルスが侵入してくることがある。それが今回の新型コロナウイルスだろう。そんなときには、不調和を起こす人が増えてくる。容量不足でフリーズしてしまう人もいるだろう。普段からウイルスを受け入れて、こまめにアップデートしている人は、大幅変更があっても、対応できるのかもしれない。外出を自粛しながら、そんなことを考えている。ウイルスというのは不思議な存在。命の本質に近づくヒントをくれているような気がする。

  2020年05月27日

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  これからの日本と日本人には重要な役割があるはず

  日本人のすごさというのは「適応力」かなと思う。戦後すぐのことは知らないけれども、世の中が反アメリカから親アメリカにがらっと変わった。日本中が爆撃されて、沖縄でも大変な目にあって、その上、原爆を2発も落とされて、むちゃくちゃひどいことをされているのに、あっさりとアメリカ化に舵をとれた。ぼくは昭和31年生まれ。アメリカこそ、理想の国。アメリカ人は最高。そんな教育だった。英語の教科書。グリーンフィールドっていう一家が登場するのだけれども、彼らの生活はあこがれだった。日本人は、すばやく流れを読んで、その流れに乗れる才能がある。戦後の日本がいいとは思わないけれども、アメリカが理想の国とは、さすがにもう思ってないけれども、水のように器によって形を変えられる柔軟さは、この時代には大切だと思うな。新型コロナウイルスで世界がずたずたになっている。どう立て直していくか。日本人は、どこよりも早く、コロナ後という器に合った社会を作ることができるのではないか。どんな悲惨なこともプラスに転換できる、もってうまれた素養が、日本人にはある。コロナさえも味方にできる。コロナ騒ぎがあったからこそ、次のステージの扉を開けることができる。経済力や武力を最優先させる社会は終わらないといけない。合理性や効率、便利さ、損得ばかりを考えて行動することは、そろそろやめにしないと。もっと大事なものがあることに気づき、新しい社会作りをしないといけない。そのためのコロナだと考えられる日本人は多いのではないか。すべてのものに神様が宿っていると考えられる日本人はすごいよ。お天道様が見ていると、行動を自制することができるのは尊いよ。目に見えない世界を意識し、大切にすることが、世の中を変える力になるはずだ。ぼくはラグビーが大好きで、YouTubeで、過去の国際試合を見ているけど、日本代表は、ほとんどの人が、一礼してからグランドに入り、一礼してグランドから出る。グランドにも敬意を表している。目に見えない大きな力の存在を感じているからこそ、できるのだと思う。あの姿を見ていると、日本という国の精神性を誇りに思える。日本代表には外国出身者も多いけど、彼らもやっている。すばらしい行為は伝染する。人を変える力がある。そんなふうに思う。

  2020年05月26日

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  畑からいろんなことを学んでいます

  武蔵五日市に畑を借りて3年目になる。もともとは畑だったようだが、30年も40年も手の入っていない荒れ地。ぼくがやりたかったのは農薬も肥料も使わず、耕さない自然栽培。草だって共生できる。そういう場所が一番いい。草むらの中に季節ごとに作物ができて、「あっ、こんなところに大根があった」と、引き抜いて、その日のばんご飯にするような農業のあり方。そんなイメージだった。しかし、種をまけば作物ができるという甘いものではないことはわかった。簡単にできるものは高度な技術がいる。有名な自然農法家の福岡正信さんは、泥団子の中に種をまぶして草地にばらまくというやり方を考え出した。きちんと作物がとれるというので、ぼくも真似をしたことがある。残念ながらうまくいかない。福岡さんにはできたし、そのやり方を踏襲して成功している人もいる。形だけ真似ても、そうは問屋が卸さないのが現実。そこに至るまでの過程を知った上で、畑の特性も見てやらないといけないと思う。3年目になって、「横着なことは考えず、順番にやっていこう」という気になった。草を刈って、畝を作って、種をまいて、ゆっくりと育てる。ただ、無農薬、無肥料だけはこだわる。今は、少しずつ荒れ地を開墾して畑にしている。今年は畑作りをこつこつやろうと思う。そこからいよいよ自然栽培のスタートだな。作物は思ったようにとれないが、畑に行って、自然を観察していると、いろんなことがひらめく。脳も感性も活性化される。気楽に気長に続けていれば必ずうまくいく。そう信じて、いるかのはたけに通おうと思う。

  2020年05月24日

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  高校時代の担任の先生が亡くなった

  「6組の〇〇ですが」登録していない電話番号だった。自治会に6組とかあったかな。娘の学校のときの父兄かな。6組と言われてもピンとこない。「そうか」高校のときのクラスが6組だった。３年６組は理系のクラスで男ばっかり。個性的な面々がそろっていて、卒業してからも、地元にいる奴らは交流があるようだ。何事かと思ったら、担任のＯ先生が亡くなったとのこと。変わり者の先生で、どちらかと言うと、やんちゃな連中に人気があった。落第しそうになると、何とか進級させてあげようと、いろいろ手を尽くしていたようで、Ｏ先生のおかげで卒業できた生徒もたくさんいると聞く。ぼくは大人しくて成績もそれなりに良かったので、先生と親しくかかわった記憶がないが、受験のときのことはよく覚えている。Ａ大学も落ち、Ｂ大学も落ち、Ｃ大学も落ち、あとはＤ大学だけ。ぼくの成績ではちょっと厳しいかもと言われていたところ。第一志望だった。大丈夫だろうと言われていたＣ大学を落ちた報告に行ったとき、Ｏ先生は言った。「お前な、３つ落ちたからと言うてな、次も落ちるとは決まってへん。あと1週間あるんや。やれることやってみい」そう言って励ましてくれた。素直なぼくは、「そうや。落ちると決まってへん」と、気を取り直して、毎日図書館へ通った。合格発表の日。母親と一緒に、予備校の手続きをするつもりで行ったら、見事に合格していた。あのときのうれしかったことは、今でもよく覚えている。先生の励ましのおかげだった。92歳だったそうだから大往生だ。でも、ずいぶんと苦労した後半生だったらしい。人それぞれドラマがあり、持ちつ持たれつ、助け合って生きている。先生、安らかにお休みください。まだお礼も言っていなかったですね。そちらの世界でお会いしたとき、仲間を集めて、お酒でも飲みながら、積もる話をしましょう。いつも幹事役をやってくれていたＳが、もう何年も前に、そちらへ行っているから、いろいろ準備してくれるはずです。あと30年、40年たてば、クラス全員があちらの世界の住人になる。みんなが集まったころに、盛大なクラス会をやりたいものだ。

  2020年05月22日

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  腸内細菌のバランスが整っているとウイルスに感染しにくくなる

  O157が流行ったのが1996年のこと。子どもたちを中心に感染が広がり、多くの死者も出た。カイワレ大根が原因だとされて、当時の総理が、「大丈夫だ」ということをアピールするため、テレビでカイワレ大根を食べるパフォーマンスをやっていたのを思い出す。Ｏ157はもともとは大腸菌。大腸菌なんて、人間の体の中にはいくらでもいる。それがどうして食中毒のもとになったのか。Ｏ157によって人が亡くなるほどの重度の食中毒を起こすのは、ベロ毒素が原因だと言う。ベロ毒素は赤痢菌が放出する猛毒だ。なぜ、赤痢菌の毒素を大腸菌がもったのか。ここにウイルスが関係しているらしいのだ。まず、赤痢菌がウイルスに感染する。ウイルスは赤痢菌の中で増殖して、外へ飛び出していうわけだが、このときに、ベロ毒素を作る遺伝子を持ち出してしまうのだ。そして、そのウイルスが大腸菌に侵入し、ベロ毒素の遺伝子を組み込んでしまう。無害だった大腸菌が、赤痢菌と同じ恐ろしい菌に変異してしまうわけだ。ウイルスは、細胞Ａから細胞Ｂに遺伝子を移して、細胞Ａを違う細胞にするという働きがある。ウイルスそのものが悪さをするわけではなく、ウイルスの運んできた情報が、悪さをする細胞を作る。逆もあるだろう。いい情報を運ぶウイルスだっているわけだから。新型コロナウイルスも、同じような仕組みで作用しているかもしれない。ある種の細菌に侵入すると、そこで毒素を作る。感染した細菌が腸内で増殖して、毒素をまき散らす。そうなると、腸内の環境が症状が重篤化するかどうかの鍵になる。新型コロナウイルスに感染しにくい環境を作るということ。知り合いのドクターに話を聞いたら、日本で死者が少ないのは、発酵食品をたくさん食べるからではないかと話してくれた。腸内環境がしっかりしていると免疫力も高くなる。日本の伝統的な生活は、腸を大切にしてきたのかもしれない。発酵食品もそうだけど、野菜をしっかりと煮て食べたり、腹巻をしたり、帯を締めることで、お腹を冷やさないようにした。シャワーではなく、お風呂にゆっくりとつかるのも、腸にはいいだろうし、大便のスタイルも、和式は便が一番出やすいとされている。今はコロナウイルスも静かになってきているが、いつ第二波がくるかわからない。違うウイルスが出てくる可能性もある。腸内環境を整えるためには、発酵食品、食物繊維をとる。食べすぎない。腸を温める。便秘をしない。ストレスをためない。適度に運動をする。ゆっくりした呼吸を心掛ける。寝るときに、お腹に手を当てて、腸内細菌に氣を送ってあげる。そして、お風呂に入ったときにでも、お腹をさすりながら、腸内細菌に話しかけるといい。「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えれば、腸内細菌は喜んで働いてくれる。コロナに限らず、腸は健康の鍵。気持ちの浮き沈みにも影響を与える。腸を大切にしましょう。

  2020年05月21日

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  ドラマ「ＪＩＮ－仁ー」に感動した。医療のあり方にも一石

  妻のおすすめドラマ「ＪＩＮ－仁」を見終わった。現代の医者・南方仁が江戸時代にタイムスリップして、坂本龍馬ら、幕末に活躍した人たちと絡みながら、いろいろな病気の患者さんを治療するという話。医学の世界はけっこうやっかい。ドラマで描かれていたように、西洋医学の知識と技術は驚くほど進歩していて、あの時代には治せなかった病気を治すことができるようになった。しかし、すべてが解決したかと言えば、西洋医学では治せない病気がいくらでもあるのは、だれもがわかっていることだ。大学の医学部では習わない治療法を代替療法と言う。漢方薬、鍼灸、食事療法、心理療法、サプリメント、免疫療法、気功などなど、いくらでもある。西洋医学で太刀打ちできない病気があれば、代替療法も駆使して治療に当たればいいと、ぼくは単純に思うのだが、これがうまくいっていない。なかなか仲良くしてくれないのだ。西洋医学の医者は、「エビデンス（科学的根拠）がない」と、代替療法には見向きもしないことが多い。患者さんが相談しても、「そんなことがやりたいならもう来ないでください」と、冷たいことを言う医者もいるそうだ。代替療法をやっている医者や治療家はどうかと言えば、「薬なんか飲むな」と西洋医学を否定する人もけっこういる。どっちも使えばいいのではないですかと、ぼくのような素人は思ってしまうが、どうなのだろうか。代替療法同士でも、考え方がそれぞれだから、手を組むということは難しい。山ほどの食事療法がある。やり方が違えば、そこで対立が起こる。「煮た野菜がいい」「生の野菜がいい」で言い争っていたりする。食事の大切さを伝えることが重要なわけで、煮野菜が必要な人もいれば、生のほうがいい人もいるだろうから、そこは個々に見ていけばいいのではないのだろうか。こんな医療の状態では、割を食うのは患者さんのほうだ。南方仁は、とても柔軟な頭をもっていて、西洋医学には西洋医学の良さがあり、代替療法には代替療法の良さがあるとわかっていた節がある。あの時代でも、漢方治療と組んで、難病の治療に当たっている。患者さんによって、病気によって、もっとも適切だと思える治療法を選ぶ。今回の新型コロナウイルスでも、ワクチンとか薬のことばかりが言われているが、解決策はそれだけかと言えば、そんなことはないと思う。毎日、気功やヨガをやってみたらどうだろう。サプリメントもいいのがあるし、漫才を見て大笑いするのも免疫力を高めるに役立つ。ＢＣＧがいいと言われているが（明確な根拠はないと思う）、それなら、もともと皮膚結核の治療用に開発された丸山ワクチンはどうなのか、試してみてもいいのではないか。長年使われていて、副作用もほとんどないし、何よりもとても安い。医療にかかわる人は柔らかい頭をもってリードしてほしい。ぼくたちは、病院や医者に頼るだけでなく、自分の体は自分で守るくらいの気持ちで、情報を集めたり、判断をすることが大事だと思う。「ＪＩＮー仁ー」は感動的なドラマだった。医療のあり方を考えるきっかけも提供してくれる。原作（漫画）も読んでみたいと思った。

  2020年05月19日

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  今日は父の命日。思い出すことはいっぱいある

  ５月18日は父親の命日。まる２年になる。ブロック塀を作ったり、家の基礎をする職人だった。トイレやお風呂も得意だった。器用な人で、だれかに弟子入りしたわけでもないのに、見よう見まねで、だれよりもいい仕事をした。ただ、自分としては、その仕事は本意ではなかったようだ。尋常小学校を卒業するとき、父親（ぼくの祖父）に、上の学校へ行かせてほしいと頼んだようだ。しかし、祖父はつれなかった。「お前は百姓になるんや。百姓に学校はいらん」という一言で却下されてしまった。父は四男だったが、長男は戦死、次男は生まれて間もなくに亡くなり、三男は養子に出されていた。小さいころから何でも器用にこなす父を、祖父は農業をやらせるにはぴったりだと思ったようだ。祖父自身、あまり農業は好きではなかったみたいで、父に農作業を押し付けた節もある。ずっと父は、「俺に学歴があったら」とぼやいていた。息子には、自分がやりたかったことをやらせると決めていた。だから、ぼくには農業をやれとは一切言わなかった。「勉強して、ええ大学へ行って、おっきな会社へ入るんや」そう言い続けた。ぼくは、父と違って不器用で、農業などできない。それなりに勉強はできたので、父は自分の分身のように期待したみたいだ。大学を出て、県庁か市役所に入ってほしいというのが父のぼくへの願いだった。田んぼで泥だらけになっているより、ネクタイを締めて働くことのほうが偉いと、父は決めつけていた。父は、自分の価値観を人に押し付けるところがあったので、ぼくはとても窮屈だった。どうにか大学までは父の期待にこたえることができた。しかし、大きな企業へ就職したものの、組織の中で働くのはぼくには向いてなかった。あのころ、ぼくは父がうらやましかった。組織に属さず、自分の腕で生きているのはかっこいいと思った。会社を辞めて、ぼくには職人などできないから、どうすればいいか試行錯誤した上で、今のフリーライターという仕事につくことになった。もう28歳になっていた。あきっぽいぼくが35年もこの道にいる。これは父の影響だと思っている。後悔はしていない。そんなぼくが、60歳を過ぎてから、田舎へ帰って半農生活をしようかと思い始めた。妻もまんざらではない様子だし、娘たちはもろ手を挙げて大賛成だ。次女は、父がやっていたような仕事を、山梨でやっている。コロナの影響で、そんな流れになったのだが、親方に褒められたりして、ずいぶんと筋がいいらしい。本人も楽しくやっている。父は、どんな思いで次女のことを見ているだろうか。父はいっぱい種をまいていったと思う。これを育てるのがぼくの仕事で、娘たちが刈り取ってくれるのかもしれない。これから、父と再会できるまでの人生、十分に生きたいと思っている。

  2020年05月18日

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  感染者の体内ではワクチンができているのではないか

  コロナウイルスも落ち着いてきた。油断してはいけないが、やっぱりほっとする。コロナから回復した人、あるいは感染しても発症しなかった人の体内では何が起こっているのか。免疫によって、コロナが撃退されたわけだけど、体内からコロナウイルスがまったくなくなったわけではないと思う。症状を引き起こさない、毒性の弱いコロナだけが残っているのではないか。毒性の弱いウイルスって、ワクチンのことではないか。となると、感染者の体内でワクチン化したウイルスはどんどん移したほうがいい。それこそワクチンを打ったのと同じことで、未感染者の体の中にも抗体ができて、強いコロナウイルスが入ってきても、排除できるわけだ。ある一定の人数が感染すれば集団免疫ができるというのはそういうことではないのか。感染した人が、ワクチン化されたウイルスを広げることで、感染の広がりをストップできる。あるところまでは感染の広がりを抑えつつ、免疫をもつ人が増えたら、逆に感染を広げる。そのタイミングは難しいけれども、薬でやっつけることばかりを考えず、自然の法則をうまく使って、終息させることもできるはずだと思う。素人の推測だけど、こんなこともあるのではないかと、いろいろ考えてみるのも面白い。

  2020年05月17日

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  免疫力がきちんと守ってくれる

  免疫力が注目されている。新型コロナウイルスは、まだワクチンもないし、有効な薬もない。頼るは自分自身の免疫力しかない。「しかない」という言い方はおかしいと思う。ぼくたちは、いつのころからか、病気は薬で治すものだと思い込まされてきた。薬のおかげで長寿になったと信じている。果たしてそうだろうか？健康長寿の鍵は、自分自身の中にある。免疫力ばかりではなく、もっと巨大なシステムである自然治癒力の働きに負うところが大きい。ケガをする。簡単なものなら放っておいても治ってしまう。大けがも、縫ったりすることはあっても、結果的には自分の力で治している。「免疫力しかない」ではなく、「免疫力がある」と、自信をもって言えるようにならないと。薬はあくまでも補助。主役は免疫力。免疫力を高めるにはどうしたらいいか。ネットや本で調べれば、方法はいくらでもある。基本は心のもち方。自分を客観的に見られること。ストレスをためるなと言っても、簡単にできるものではない。感じるものは感じるし、たまるものはたまる。だったら、ちょっと自分から距離を置いて、「ああ、ストレスためているよな。こんなことがストレスになるんだな」と自分を観察する。感情に巻き込まれない。カチンときてもすぐに爆発するのではなく、「こんなこと言われると頭にくるよな。いつもそうだな」と冷静に自分を見る目をもつ。無理してニコニコしているのは限界がある。自分にウソをつくのは、逆に大きなストレスになって、免疫力にはマイナスに働くものだ。免疫力のこと、考えて感謝して、なるべくダメージを与えないように工夫したいものだ。

  2020年05月14日

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  地球の汚染によって次々と新型ウイルスが登場する

  新型コロナウイルスの今後はまだわからないが、これからも、さまざまな新型ウイルスが出てきては、人類を悩ませることになると思う。ウイルスとどうかかわっていけばいいのか、小手先でのことではなく、本質的なところに足を踏み入れて考えないといけない。ワクチンができれば解決するような錯覚がある。新型コロナのワクチンができても、次に登場する新型ウイルスには効くかどうかわからない。今後、ウイルスはどんどん姿を変えてくるはずだから、確実に一時しのぎとなるだろうな。だいたい、ウイルスは生命体というより、遺伝情報がたんぱく質の殻に包まれているという単純な構造だそうだ。環境によって情報は書き換えられる。がんという病気は遺伝子の異常が原因だと言われている。何かが遺伝子を書き換えて、正常細胞をがん細胞に変えてしまうのだ。放射能も遺伝子にダメージを与える物質のひとつだ。地球が汚染されて、遺伝子に傷をつける物質が増えている。ウイルスがその影響を受けないはずがない。本来は安定していて、あまり変異を起こさなかったウイルスが、汚染によって次々と別の情報に書き換えられる。ウイルスをおとなしくさせる必要がある。そのためには、ぼくたち人類が生き方を変えないといけない。野生の動物だって、お腹がいっぱいで満ち足りた生活をしていれば、人間を襲ったりしない。人間が余計なことをするから狂暴化してしまう。ワクチンや治療薬も緊急避難としては役立つが、根本的な解決にはならないことを認識して対策を考えないと。

  2020年05月08日

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  ゴールデンウイークが終わった。ゆっくりと過ごすことができた

  ゴールデンウイークが終わった。ぼくはいつも自宅で仕事をしているので、毎日がゴールデンウイークのようなもの。それに、ライターというのは下請け仕事。「休み明けに原稿をください」というのはしょっちゅうだ。いつも仕事を抱えていて、完全には休まることがない。と言っても、嫌いな仕事ではないので、苦痛ということではないが、たまには仕事のことをまるっきり忘れて休むのもいいかなと思ったりもする。ＧＷ、前半はだらだらした。コロナのせいもあるのか、気持ちがぐっと前向きにならなかった。しかし、後半は、さすがに休み明け締め切りの仕事を放っておくわけにもいかず、けっこう仕事をがんばった。そういう面では、メリハリのある１週間だったかな。さて休み明け。どうなるのだろうか？静かになってくれるといいが。ぼくは、今日、これからやるべきことを書き出して、一つひとつ片付けていく。どうしようもないことには心煩わされることなく、自分がやりたいこと、できることに集中する。それしかない。

  2020年05月07日

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  便利になって故郷への思いは軽くなったけど

  唱歌「故郷」を聴くと涙が出てきた。今でも涙腺がゆるむ。かつては故郷は遠くにありて想うものだった。今はどうなのだろうか？東京へ出る場合、北海道からでも沖縄からでも、飛行機に乗れば２時間もかからない。格安チケットもあるので、気楽に故郷へ帰ることができる。宅急便で故郷の味も送ってもらえる。通販でも買える。いつでも電話で親と話ができる。スマホで顔も見られる。写真も送れる。夜汽車に乗って、もう二度と故郷には帰れないかもしれないという覚悟で東京へ出た時代もあった。便利になったけれども、その分、故郷への想いは軽くなったのではないだろうか。今、コロナで故郷へ帰れない人が増えている。お盆には帰れるだろうか。幼いころの思い出がいっぱい詰まった故郷。自分を育ててくれた故郷。この機会に、故郷を見直してみたいな。

  2020年05月06日

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  人間は考えることから逃避している

  1950年ごろ、偉い哲学者が言ったそうだ。「人間はものを考えることから逃避している」ものを考えるというのは、・計算する・省察するの２種類があると言う。省察とは、哲学の言葉なのか、あまり聞いたことがないが、「自分自身を顧みてその良し悪しを考える」ことだそうだ。計算はするけれど、省察はしないのが、現代人の特徴だと言う。省察というのは、作物が種から芽を出し、花を咲かせて、実をつけるという過程をつぶさに観察してこそ、成り立つものらしい。つまり、時間がかかる。現代人はそれをせずに、ただ計算で結果を出してしまう。計算に長けて、局所を見るのは得意になったが、全体を見ることができない。あることを解決するのに、問題あるところだけを見て計算して動く。省察しないから、まわりへ影響にまで考えが及ばない。薬を飲めば、表面に出ている異常は解決できても、副作用という形でまわりに悪影響を及ぼすこともある。今回の新型コロナウイルスのことでも、計算だけで動くから、本質的な解決にはつながらない。コロナがおさまっても、違うウイルスが発生すると、また右往左往してしまう。計算しかできない人間は情報を鵜呑みにして感情に振り回される。視野を広げ、全体を俯瞰して、直感を働かせ、今を見つめる。

  2020年05月04日

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  のんびりモードにシフトチェンジ！

  ベランダをきれいにして、椅子を持ち出して、風に当たりながらビールを飲んだ。気持ち良かった。あれもやらないと、これもやらないとと、せかせか暮らしてきた。ベランダへ出ることもあまりなかった。せっかくの自粛の世の中。のんびりモードにシフトチェンジしないと。月もきれいだった。ちょっと見方を変えれば、いいゴールデンウイークじゃないか。慌てたって状況が変わるわけではないし。コロナ騒ぎが終わったら、また慌ただしい日々に戻るのだろうか。それはごめんだな。

  2020年05月03日

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  体験を分かち合うことで気づきを得る。前を向く勇気とヒントをもらえる

  いいかどうかはわからないけど、大変なのは自分だけではないというのは救いになる。1994年にアメリカアリゾナのホピの村へ行ったとき、メディスンマン（ヒーラーのこと）に質問された。「癒しとは何だと思う？」まだ「癒し」という言葉が一般的ではなくて、読めない人もいたころだ。読めても書ける人は少なかったかもしれないな。メディスンマンの質問、若輩者のぼくはうまく答えられなかった。メディスンマンは言った。「癒しは体験の分かち合いだ」気功とか何とかセラピーとか、ぼくはどうしても技術だと思ってしまっていた。そうじゃない。体験を分かち合うことだからだれでもできる。そんなことを教えてくれた。ぼくは今、「癒し」が大切だと思う。体験の分かち合いとしても癒し。今こそ、東日本大震災で大変な思いをした人たちに、体験を語っていただきたい。地震、津波、原発事故。３重の災害に翻弄され、家族を亡くし、故郷を追われ、経済的にも困窮し、路頭に迷った方がたくさんいた。彼らはどう苦しみと向き合ったのか。３・１１で大変だった人も、コロナでつらい思いをしているけれども、彼らは今をどういう気持ちで生きているのか。体験を分かち合えれば、東日本大震災では直接の被害がなかった人たちも、今の苦境を乗り切るヒントをもらえるはずだ。めげそうになったとき、死んだほうがましだと投げやりになったとき、怒りをどこにもっていけばわからなくなったとき、悲しくて涙が止まらなかったとき、彼らはどう考え、どんな行動をしたのか。当時、「絆」という言葉が広まったが、どんなときに絆を感じたか。東日本大震災に限らず、苦しい思いをした人が、ピンチをどう乗り越えたのか、体験から勇気が得られるはずだ。癒しとは体験の分かち合いである。いい言葉だ。

  2020年05月02日

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  不安なときには延命十句観音経！

  「延命十句観音経」の本が完成間近。たった10句の短いお経。だれでも簡単に覚えられる。それでいて、功徳はどんなお経よりも大きいと言われている。江戸時代の有名な禅僧の白隠さんがこれを広めた。元禄の派手な時代が終わり、世の中は不安に満ち満ちていた。今でいう南海トラフ大地震が日本列島を襲った。関東から中国四国地方まで大揺れに揺れ、大規模な津波が太平洋沿岸を飲み込んだ。どれだけの人が亡くなったか。家をなくした人は数知れず。それだけでは終わらない。富士山が大噴火を起こしたのだ。宝永の大噴火と呼ばれている。噴煙が立ち昇り、火山灰が日本中にまき散らされた。江戸では、昼間でも太陽光がさえぎられて、ロウソクがないと生活できなかったそうだ。農作物にも被害が出て、食糧難になる。火山灰を吸い込んで、たくさんの人が肺病で亡くなった。疫病も流行った。白隠さんは厳しい修行をしながら、自分は庶民を苦しみから救いのが役割だと悟っていた。さて、何をすればいいのか。日本中を回って、人々を慰め、励まし、傷ついた心を癒した。そのときに、彼は「このお経を唱えなさい」と延命十句観音経を教えた。観音様は慈悲の仏様。どんな願いでも聞いてくれる。叶えてくれる。お経を唱えながら、思いを伝えれば、必ず聞き届けてくれる。何らかの形で答えを返してくれる。かつては、死刑になるばずの人が、夢に現れた僧侶に教えられて、このお経を1000回唱えたことで、奇跡的に死罪を免れたという逸話もある。死にそうな人が復活したこともある。監禁されていたところから逃げ出せた例もある。信じて唱える。ぼくは、毎日100回唱えている。もう延べにすると10万回くらいはいっていると思う。ご利益？いい方向に導かれていると思う。ぎりぎりのところで救われている。

  2020年04月29日

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  どん底の人生を救った本。うれしい話

  うれしい話を。小笠原へも一緒に行ったことのある40代の主婦であり経営者。彼女が、半生を本にまとめたいので相談に乗ってほしいというのでＺｏｏｍでお話した。20代のころ、お金のトラブルに巻き込まれた。ほとんど寝耳に水の話。結果的には多額の借金を背負わされることになった。朝4時半柄アルバイトに出て、8時半からは正規の仕事をし、6時くらいからはアルバイト。そこで稼いだお金は、すべて返済に充てられ、欲しい物も買えない。友だちと遊びにも行けない。この世から消えてしまいたいと本気で思った。車のアクセルを目いっぱい踏んで、このまま事故で死ねばいいと思ったこともあったそうだ。そんな状態が1年ほど続き、ほとほと疲れたときに、友だちから1冊の本をプレゼントされた。「これ読むと、気持ちが楽になるかもよ」帰宅してペラペラとめくるうち、夢中になった。あっと言う間に読み終わった。本を読む前と後とでは世界が変わっていた。「真っ暗なところに急に光が差し込んできた感じがしました」20年以上も前の感覚を、今も鮮明に覚えていると言う。そこから大きな展開が起こってきた。親身になって相談に乗ってくれる人とも出会った。問題が徐々に解決していく。解決への糸口が見つかったことですっかり心は軽くなった。彼女は、あのころの厳しい体験を糧として、彼女のことを心から愛してくれる夫と、2人の子どもと、とても幸せに暮らしている。仕事でも、福祉関係の新しいビジネスを立ち上げ、充実した日々を送っている。彼女の人生の大きな影響を与えた本。それが、「イルカみたいに生きてみよう」だった。うれしいじゃないか。

  2020年04月27日

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  近くを見直すいいチャンス

  ぼくは三重県生まれ、家内は札幌。東京に住んでいる。札幌は毎年２回、三重にも年に１度は家族で帰る。年に３度の家族旅行。それも北海道という行ってみたいところＮｏ１のところと、三重へ帰れば伊勢神宮にお参りするのだから、こんないい旅はないはず。それに小笠原もある。でもね、にもかかわらずね、ハワイへ行きたいなとか、ヨーロッパを回りたいなとか、欲望は限りない（ぼくは海外へ行きたいなんて思わないけどね）。身近なもの、慣れたところに、人は価値を見出せないものだ。灯台もと暗しってやつかな。足元を見ると、けっこう恵まれている自分に気がつく。このごろ、イルカのキュー太郎（名前が決まりました）、近所を散歩している。いいところがいっぱいある。外出自粛のときだからこそ、近くを見直すいいチャンスだ。ポカポカといい陽気だ。公園でぼーっとしているのもいいよ。青空に浮かぶ雲が形を変えていくのを見てるのってあきないし。鳥の声も聴こえるし。草のにおいも心が落ち着く。旅行に行って、珍しものを食べて、買い物をして、名所を見学するという、何だか安っぽい喜びなんて、捨ててしまったほうがいい。もっとすごいものを、ぼくたちはもらっている。それを味わわないとな。

  2020年04月26日

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  こんな時期だからこそ、ハチドリのひとしずく

  ハチドリのひとしずくという物語を思い出した。山火事になったとき、動物たちは我先に逃げ出すのだが、ハチドリは水を口にふくんでは運び、消火活動をしていた。それを見た動物たち。「そんなわずかな水で火事が消せるものか」笑ってみている。ハチドリは言った。「自分ができることを一生懸命にやっているだけ」「自分だけががんばったって」どうしてもそう思ってしまう。だけど、ハチドリのように、一人ひとりが、できることを一生懸命にやったら、世の中が変わることもあるはず。今は、一人の小さな力がいかにすごいか、ぼくたちは経験するときかもしれない。自分一人くらいじゃない。小さな動きが大きな動きへと広がっていく。小さな動きがないと、大きな変化も起こらない。まずは気づいた人から動き始めよう！

  2020年04月25日

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  ウイルスは遺伝情報。暴れるのをストップさせるよう情報操作をする

  ウイルスは、核酸という遺伝情報の詰まった物質（ＤＮＡとかＲＮＡ）を、たんぱく質の殻が包んでいる単純な構造だそうだ。ウイルスには細胞がなく、自分で栄養摂取をしたり分裂することができない。だから、生物なのか非生物なのか、議論が分かれているのだと言う。どうやって分裂をするか。動物や植物の細胞に入り込み、その機能を奪い取ってしまう。コロナウイルスなら、人間の細胞内にある遺伝情報に入り込んで、ウイルスを分裂させるプログラムに書き換えるのだと思う。そして、細胞の中でどんどん増殖して、外へ飛び出し、違う細胞に入り込む。ウイルスに乗っ取られた細胞は本来の働きができなくなって、さまざまな症状が出てくる。肺にウイルスが広がれば肺炎を起こす。ウイルスというのは遺伝情報。自分がいかに生き残るかの知恵が書き込まれている。分子生物学者の村上和雄先生の本によると、遺伝情報はＯＮになったりＯＦＦになったりするそうだ。スイッチになるのは何か。その人の意識、感情なのだと言う。ウイルスもぼくたちの細胞に入り込めば、その時点で、ぼくたちの遺伝子になる。となると、ぼくたちの意識で、ＯＮ、ＯＦＦがコントロールできるはずだ。増殖プログラムをＯＦＦにしてしまう。そうすれば、ウイルスは細胞の中で生き延びつつ、細胞の本来の機能を邪魔することはない。共生状態が作れるはずだ。ウイルスだって、爆発的に増殖することを望んでいないはずだ。宿主が亡くなれば、引っ越し先を探さないといけない。そんなのは面倒くさい。長く一緒に暮らせる道があれば、それを選択するはず。そういう意識を送ればいい。追い出すのではなく、貸せる部分は貸す。その代わり、暴れないようにしてよ、ということ。情報には情報で対処する。ぼくたちには、意識という強力な情報がある。

  2020年04月24日

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  適度な距離感～コロナの話ではないよ

  ぼくはもともと飽きっぽい性格だ。仕事も、最初に就職した会社は２年しかいなかった。アルバイトも続かない。次に就職した会社も３年。組織の中にいると疲れてしまう。自分に問題がある。ええかっこしいだから。人から見られている自分を意識して、本来の自分ではない自分を演じてきたから。フリーになったとき、肩の荷が降りるというけれども、体が本当に軽くなった。フリーになっても人間関係はある。しかし、あまり人と濃く付き合わなくてもいいのが良かった。それなりに仕事をこなせば、人とは距離を置いていられる。自分を飾る時間は少なくてすむ。人はそれぞれで、濃密な付き合いを好む人もいる。そういう人とはどんどん疎遠になっていく。ぼくから離れていくのだけれども。人には、快適な距離があるということだろう。ぼくは至近距離はダメ。妻も同じようなところがあるから、適度な距離が保てているのだろうと思う。娘たちとも同じ。だから、彼女たちはぼくに対しては物足りなさも感じるし、自由にさせてくれるありがたさも感じているはずだ。濃密か希薄か。どちらがいいのかはわからないけれども、ぼくはあまり接近する生き方はしない。自分に快適な距離で付き合っていく。

  2020年04月21日

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  ハガキを書くのも楽しいもの

  ハガキを書き始めた。まずは、田舎で一人暮らししている母親。電話もするけれども、ハガキが一番伝わりやすい。東京でコロナウイルスが広がっているので、心配ばかりしている。「ぼくの知り合いも、知り合いの知り合いも、一人もコロナに感染した人はいない」と書いて送ったら、それで少しは安心したみたいだ。月に一度は帰ろうと思っていたが、それもままならない状況になってしまった。電話とハガキでつながることで寂しさを紛らせてもらおうと思っている。山梨で農園実習をしている次女と、札幌で一人暮らしを始めた三女にも、ときどきハガキを書く。ラインでしょっちゅうやり取りしているのだが、ハガキはまた趣が違う。ほっとするものがあるはずだ。こっちも、メールを送るのとは、気持ちが違う。ボールペンを使って、汚い字だけれども、伝えたいことを書いていくのは、キーボードを打つのとは違って、気持ちが入るものだ。１００枚くらい買い置きしてある。ハガキを書こうなどと思ったのも、コロナ効果かもしれないな。

  2020年04月20日

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  スポーツイベントがないのは寂しいけれども

  東京オリンピックをはじめ、スポーツは軒並み中止・延期となっている。ぼくはスポーツが大好きで、新聞ではスポーツ欄を最初に読み、テレビでもスポーツニュースを楽しみにしている口だ。去年のラグビーワールドカップは興奮した。感動した。だから、スポーツイベントがないのはすごく寂しい。でも、静かに今、考えている。スポーツのあり方は変わるかと。スポーツってこれで良かったのだろうかとも。経済が絡み出して、おかしくなったのではないか。絡むことはいいけれども、あまりにも莫大なお金が動く過ぎる。オリンピックしかり、ワールドカップしかり。大きな競技場が建設されるが、今では廃墟になっているところはたくさんあるそうだ。野球だって、サッカーだって、一人のスーパースターにとんでもない大金が投じられる。チームにとって、選手たちが投資の対象にさえなっている。スポーツだけではない。すべてのことが、経済第一で動いてきた。経済は大切だけど、バランスというものがある。ひょっとしたら、少し前までラグビー界が固執してきたアマチュアリズム。そのせいで世界から取り残されたと、さんざん言われ、ぼくもそう思ってきたが、見直さないといけないのかなと思ったりもする。社会のシステムは、コロナ騒ぎを機に大きく変化していかざるを得ない。経済は大事だけど、社会性や精神性がともなわないと、破綻へ向かう。今はこの三角形がとてもいびつになっているのだと思う。

  2020年04月19日

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  儲けものの1日を上手に使う

  時間が徐々にゆっくりになっている。気のせいか。今日は18日。19日だと思っていた。この数日で1日遅くなった。1日の儲けだから、遅れている仕事に当てようと思ったけど、でも違うぞと考え直した。せっかくのプレゼント。まずはビールを飲もう。昼間からプシュッと開けた。ああ気持ちいい。次は昼寝だ。うとうとする。これもまた気持ちいい。次は風呂だ。お湯を張って、お気に入りの入浴剤と水素を投入。これでばっちり。タブレットを持ち込んで、ユーチューブでラグビーの試合を見る。日本代表が勝った試合を選ぶ。一度見ているけど、細かいところは忘れているので、けっこう力が入ったりする。そのうちに、汗がたらたら流れてくる。これまた気持ちいい。上がったら、もう一回ビール。うーん、最高！すばらしい儲けものの1日になった。しばらくは時がゆっくりと流れると思う。いただいた時間を上手に使おう。

  2020年04月18日

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  こういう時期だからこそ！

  人間は集団でないと生きていけない生き物です。力を合わせることで繁栄を築きました。そのつながりがウイルスによって断ち切られています。つながりがなくなれば、弱い存在です。ウイルスから学ぶのは、本当は自分たちはとても弱いんだということ。同時に、たくさんの人が集まって、それぞれの特技を生かし合えば、強くなれるということ。そして、強さというのは、ほかの生き物を支配して、都合のいいように利用することではない。ひょっとしてぼくたちは大きな勘違いのもと、暴走してしまったのではないか。その結果が今に現れているし、ここで修正をしないと、もっと大変なことが起こってくる。20年以上も前、「イルカが人を癒す」という本を書いて、これがベストセラーになったことがある。読み直してみると、なかなかのことが書いてある。何より、勢いがある。気功から始まって、ホリスティック医学、イルカ、ホピ族、木村さん、ＵＦＯ、原発・・・。とても大切なことにかかわらせてもらってきた。こういう世の中だからこそ必要な情報を、ぼくはもっているのではないか。そんなことを思いつつ、次の一手を考えているところだ。

  2020年04月17日

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  過去を引きずる人とシフトチェンジする人と

  100年前にスペイン風邪が大流行して、世界で5000万人もの人が亡くなったそうだ。当時と比べれば医療のレベルも上がったし衛生観念も変わっただろうと思う。それ以上に大きな違いは、広い視野で今回のピンチを見られる人が増えたことだと思う。地球環境のこと。100年前は、ここまで差し迫った状況にはなってなかっただろう。環境の悪化がウイルスの蔓延につながっていると考えていた人はどれくらいいただろうか。自分たち人間は間違ってない。悪いのはウイルスだ。ウイルスをやっつけろ。ほとんどの人がそう思っていたはずだ。今はどうだろうか？私たちの生活のあり方を見直そうという投稿が増えている。多くの人が、経済ばかりを優先する社会に疑問を感じている。そこに、今回の新型コロナウイルス騒ぎの根っこがあると、気づいているのだ。速さ、大きさ、強さばかりが強調されてきた。ゆっくりでもいいのではないだろうか。小さくてもいいし、弱くていい。何が幸せなのか、しっかりと考えようとしている人たちが増えている気がする。たぶん、コロナ後の世界は二分されていくだろうと思う。過去を引きずりながら生きる人と、新しい生き方にシフトチェンジする人と。ぼくはチェンジする生き方を選ぶ。ゆっくりと、小さな範囲で、弱っちいけど力を合わせて生きる生き方。あのとき、コロナ騒ぎがあって良かったと思える生き方を模索する。引きずる

  2020年04月16日

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  いいとこを探そう！

  こういうときこそ「いいこと」を探すトレーニングをしたほうがいい。テレビなんか見ていると、いいことなんぞ、何一つ報道されない。大変な世の中であることは間違いない。でも、すべてが悪いのかい？　となると、そんなことはないはずだ。ちょっと前には、生産活動が自粛されたり、人が外に出歩かなくなって、大気の汚染が減ったとか、運河がきれいになったといったことがニュースになった。もし、コロナ騒ぎの前の状態が続いていたら、地球環境が危なかった。今とは違う形で、ぼくたちは苦境に立たされることになったはずだ。どっちにしろ、何かが起こらないといけない状況になっていた。コロナウイルスは、まだ軽微なことなのかもしれない。これがなければ、もっと大変なことになっていたかもしれないのだ。ぼくは、やるべき仕事をしっかりとやっている。20日には納品しないといけないのでのんびりしているわけにはいかないが、それでも、出かける用が激減したので、気持ち的にはゆったりしている。引っ越しがあるはずだったので、少しは片づけが進んだ。この勢いで、仕事が一段落したら、一気に片付ける。せっかくすてきな家に住まわせてもらっているのだから、快適に住まないと。自分がこれから何をやっていこうかと見直すいいチャンスでもある。娘たちもたくましく自分の道を歩き出した。世の中、何が起こるかわからかいことも教えてもらった。出かけないから無駄遣いもしない。不安を数えたらきりがない。なるようになると腹をくくって、こんなときこそ、楽しく生きようと思う。

  2020年04月15日

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  大好きな東京がどうなるのか、もう少し見届けてから動こう

  もともと外へ出ることは多くなかったが、それでも、ここまで家の中にいることはなかった。特に東京にいると動きにくくて仕方がない。国内でもっとも新型コロナウイルスが広がっているので、ほかの地域の人からは警戒されている。父の法事も母が一人で執り行うことになった。実際、もし無症状での感染でもしていたら、出歩くことでウイルスを広げることにもなってしまう。高齢の母にうつって、そこから村に広がったら大変なことだ。東京に住む人は覚悟しないといけない。逃げようなんて思っても逃げる場所なんてない。東京（首都圏）で暮らして35年が過ぎた。東京にはさまざまな人がいて、いろんな仕事があって、エネルギーがあふれていて大好きだ。東京に住んで得たものはたくさんある。東京にいたからこそ、田舎の良さもわかるようになった。正直、田舎での生活を増やそうと思っていた矢先だった。都会と田舎の二重生活。果たしてぼくにできるのかどうかはわからないが、人生最後の挑戦と決めていた。前のめりになって「よし行くぞ」と思っているところを押し戻された感じだ。でも、もう少し待つと、もっといいタイミングが訪れるのかもしれない。大好きな東京がどうなっていくのか。きちんと節目まで見届けて、それから動いてもいいと思っている。先のことを心配せず、今は、目の前のやるべきことをやってしまおう。明日は明日の風が吹くさ。

  2020年04月14日

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  張り切って一人暮らしを始めたが

  札幌で一人暮らしを始めた三女。専門学校で福祉の勉強をする。はずだった。入学式はあった。そのあと、「本州から来た人は2週間の自宅待機」との指示が出て、今週の水曜日まで休みとなった。集団に溶け込むのが得意ではない三女は、不安に駆られたみたいだ。学校になじめるのだろうかと。そしたら昨日、5月6日まで休校という連絡がきた。完全に水を差された形になった。でも、いろいろ考えるチャンスだと思う。資格をとるという明確な目的をもって入学したけれども、流されてしまうこともあるから、いきなりの高いハードルが、気持ちをぐっと引き締めてくれるかもしれない。この時期は、自分は何をしたいのか、何をするのか、きちんと考えるために用意されていると思ったほうがいい。札幌にはおじいちゃんや親せきがいるけれども、今は会うのもはばかられる。特に、おじいちゃんは高齢で糖尿病がある身だ。寂しいけれども、これもいい経験。なぜこのタイミングで一人暮らしをすることになったのか。きっと大切な意味があるはずだ。

  2020年04月13日

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  思い切った行動で得るものは多い

  三女が札幌で一人暮らしを始めた。専門学校へ通う。しかし、東京から来たということで、何日間かは登校禁止令が。出鼻をくじかれ、しょんぼりした声の電話だった。でも、今の時期は仕方がない。東京からウイルスを運んできたなんて思われたら大変だ。まわりの人にも安心してもらわないと。人とのコミュニケーションが苦手な娘だ。出遅れたことで、学校になじめるだろうかと不安があるみたい。ぼくも環境になじむのは苦手だった。そんな自分が嫌で、大学を出て就職してからは、おちゃらけで面白いキャラクターを演じようとした。それなりに演じられたけど、今考えると、空しい自己欺瞞だった。けっこう疲れた。娘にもいろいろ葛藤があるだろうと思う。「お父さんはね」と、ぼくの体験も伝えてあげた。でも、彼女は彼女。自分なりの解決策を見つけるだろうと思う。思い切った一人暮らし。たぶん、自分を変えたいと思っての決断だっただろう。覚悟をもって始めたこと。必ずいい結果を持ち帰ってくれるはずだ。

  2020年04月12日

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  一緒に楽しいラストシーンを作ろう！

  母親は今年の2月で86歳になった。貧しい農家に嫁に来て、働き通しだった。父親が職人として独立してからは毎日のように仕事を手伝っていた。頑固な父に、怒鳴られながらも、歯をくしばって働いた。３人の子どもを育て、孫もでき、ひ孫も生まれた。80代はのんびりと過ごすつもりだっただろう。ところが、一昨年、父親が亡くなった。前立腺がんがあったが、これはあまり暴れないので大丈夫だったが、あるとき、転んで背中を圧迫骨折した。痛みで動けなくなった。長女、次男（ぼくの妹と弟）と一緒にがんばって看病した。親父が亡くなって、平穏な日が続くかと思われた。ところが。去年は最大の悲劇だった。7月に娘が59歳で亡くなった。10月には息子が49歳で亡くなった。わずか３ヶ月の間に、ぼくも妹と弟を亡くしてしまった。腰が抜けるようなショックだった。まして、母親である。かわいい子どもを2人もなくして、どんな気持ちだっただろうか。ぼくは、たった一人残った子どもとして、長生きして母親と楽しく生きようと決めた。月のうち1週間から半分は母と暮らそう。自然栽培を習い始めた。田舎にはもうだれも耕さなくなった畑がある。父親が、大好きな落花生をたくさん育てていた。桃にも挑戦していた。田んぼもある。上手に生かしていかないと。それが可能になるように仕事もシフトしていこう。そんな矢先のコロナ騒ぎだ。何だかんだと言っても仕方ない。とにかく、コロナ後をどうするか。先に伸びたけれども、ぼくのイメージは間違ってないと思っている。自然栽培の講習会も延期になってしまって、予定は狂うが、それは当たり前のことで、でも、大枠は変えずにいこうと思う。母も一人で寂しいだろうし、不安だろうけれども、耐えるしかない。ときどき電話をし、手紙を書き、励ましている。絶望だけをもってあの世へ行ってほしくない。「ああ、こんな楽しいことがあるんだ」そう思えるラストシーンを作ってあげたい。

  2020年04月11日

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  優しき人たちよ。ありがとう！

  今、マスクはどうなっているのだろう？ぼくはあまり外へ出ないので、使い捨てマスクを使いまわし（帰宅したら洗う）している。「マスクが手に入ったので差し上げます」ありがたい申し出をしてくれる人が何人かいる。娘たちも使うし、親せきでも欲しがっている人がいる。仲間も必要だろう。少しだけ分けてもらった。わが家で使う分は確保させてもらって、余った分は、だれかに譲ろうと思っている。それにしても、マスクを自作して配ったり、手に入ったマスクをシェアしたり、やさしい人がたくさんいるなあと感動している。昨日、人間が一番怖い生き物だと書いたが、そういう部分もあるけど、本当は心優しき生き物なのだと思う。だって、人間は群れを作って助け合わないと、ここまで繁栄しなかった種族だ。エゴばかりに走ると、種が滅亡してしまう。本能にインプットされているはずだ。ただ、滅びとは無縁と思える環境にいたから、本能は作動しなかった。恐ろしい生き物に成り下がってしまった。すべての人類が危機を感じざるを得ない今、本能のスイッチがオンになるのは当然のこと。この事態になって、なおエゴに走ろうとする人間は、間違いなく淘汰される。ただし、亡くなる人は淘汰される人ばかりではない。自分が命を落とすことで、多くの人に気づきをもたらせる役割の人もたくさんいる。マスクを配る優しき人よ。その輪が広がることを願っている。

  2020年04月10日

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  自分が何をしたいのかを考えるチャンス

  我が家は今、家族がバラバラになっている。三女の氣歩が札幌の専門学校へ入学した。妻がお手伝いに行っている。次女の氣恵は、昨日から山梨。農園のお手伝いだ。東京はぼくと長女の氣子。みんなに言っている。こういうときこそ、自分が何をしたいのかを考えるまたとない機会だ。三女は、もっと福祉の仕事を深めたい。さらには、農福連携、自給自足生活が、彼女が求める道。そのために、まずは専門学校で勉強して資格をとろうと考えた。一人暮らしをすることで、少しは自立したいという思いもあるようだ。どうしても家にいると親に頼ってしまう。親も手を出してしまう。次女は、「食」をテーマにしていくつもりだ。そのためのとっかかりがキッチンカーだった。でも、このご時世で出店もできない。だったら、せっかくの縁だから、食の基本である農業をやってみようという決断だ。自分で手掛けた食材で調理して出す。落ち着いたら、山梨の農園で栽培する桃やブドウを使って、いい商品ができるかもしれない。大きなチャンスをもらった。長女の氣子は、このところ、手先の器用さを発揮して、着物のリフォーム、編みぐるみに燃えている。この技術を高めれば、きちんと仕事になるはず。「うちの駐車場で出店したら」次女たちは、ある社長に声をかけてもらった。そこで、長女の作品を販売してもいい。ぼくと妻は、いかにして今を乗り切るかという現実も考えた上で、もう一度、何がやりたいのか、自分を見つめ直す。これからどうなっていくのか、見当がつかないけれど、社会のムードに振り回されず、落ち着いて、確実に、一歩一歩、前進していきたい。

  2020年04月06日

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  情報を入れるのはもう十分。どんどん出して行こう

  引っ越しのための片づけ。ぼくの場合、頭が痛いのはたくさんの本。思い切って捨てることにした。いつかはいつまでもこない。読まずに積んである本は「もう読まない」と決める。どうしても必要な本（思い出のある本）は残すが、いつか読むかもしれない本は捨てる。もうインプットはいい。これからの人生はアウトプットでいこう。本だけに限らない。どれだけの知識、情報をインプットしたか。そのうち、どれだけをアウトプットしたか。今後数十年、アウトプットだけの毎日を送っても、吐き出せないくらいだ。なんてもったいないことをしているのだ。本も資料も、どんどん捨ててしまおう。引っ越しはいいチャンスだ。そして、自分の中にあるものを、残っているものを、これからは出していく。もうそれでいい。それがいい。

  2020年04月05日

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  人の役に立てれば自然に繁盛すると信じて動く

  急な引っ越し。コロナの余波でキッチンカーの出店もキャンセルが相次ぐ。キッチンカーは、濃厚接触がないのでけっこう引っ張りだこだという話はある。やり方次第で、動き出すことはあると思う。娘たちとも話している。きれいごとを言うようだが、こういうときは、儲けようと思わず、困っている人がいっぱいいるだろうから、どうしたら自分たちのできることで役に立てるだろうかと考えることだ。そうすれば、お金も自然に回ってくる。キッチンカーの利点は、必要としている人のもとへ、こちらから行けるということ。遠くまで外出しなくても、近くで手軽においしいものが手に入れば、みなさん、助かるはず。子どもたちも学校がなくて、外出もできなくて退屈しているだろう。おやつにチーズハットク、チーズボールはどうだろう？サツマイモ姫もある。喜んでくれるはずだ。どうしたら人が喜んでくれるか。その視点を、この苦しく、かなしい時期に育てておく。必ず役に立つ。勝ち負けを争っている場合ではない。支え合い、助け合う時代に向かう。今は、その大事な準備の時間。フェイスブックで、「キッチンカー、出店がすべてキャンセルになりました」と発信したら、すかさず、「うちの駐車場で出店しませんか」と声をかけてくれた人が現れた。その方も、いろいろ苦労をしてきたのは知っている。見るからに正直な人だ。バカを見てきたひとりかもしれない。だからこそ、困っている人を見ると、黙っていられないのだろう。すてきな人だ。さっそく、場所を見せてもらおうと思っている。こんなときだからこそ、やさしく、思いやりをもって、感謝しながら助け合ったいきたい。ありがとう！信じて

  2020年04月03日

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