ぶれていると思うと修正力が働く
「ああ、ぶれてるな」と思うと、修正する力が働いてくれる。この道で行こう! と決めても、自信がなくなったり、よそ見をしてみたりする。たとえば仕事。もう自分のやりたい仕事だけをしようと決めた。しかし、気乗りしない仕事であっても、頼まれたら断れないし、収入のことも考えないといけない。ついつい、「わかりました」と引き受けて、ため息をついていたりする。そして、「お金も必要だから」と言い訳して、乗らない仕事を始めるのだが、どうしてもだらだらやることになる。時間ばかりがかかって、「これをやるんだ」と決めたことが、後回しになってしまう。本末転倒だなと思う。そんなことを思っている矢先に、次女が結婚して、鈴鹿の実家に住むことになった。若い夫婦が、新しいことにチャレンジしようとしている。ものすごく触発されている。ぼくも自分のやりたいことで、何か力になりたい。そう思って、あれこれ考えている。ぶれかかった自分が、また進むべき道に戻される。ぶれるのは仕方ない。大事なのは、ぶれながらもぶれ切らないこと。右に行ったり、左に行ったりしながら、進行方向が決まってくる。「あっ、ぶれたな」と感じられること自体、命の力が働いているということだ。だいたいが、ぶれる原因は「欲」にある。欲をなくすことはできないけれども、適度なところでストップできるようにしておこう。