ご先祖様に感謝する年末
次女がご先祖様に興味をもって、小原田家と北澤家の家系図を作り出した。小原田家の場合は、父・愼一郎の父が泰治。泰治の父が音五郎。音五郎は養子に入った。音五郎の妻はかつ。かつの父が彦兵衛。そこまでたどれた。お寺にある過去帳をたとれば、元禄までさかのぼれる。小さな村に一人の尼さんがやってきた。尼さんと言っても正式な資格をもっていたかどうかはわからない。高野山あたりに住んでいたようで(和歌山県橋本市に小原田という地名がある)、見よう見まねでお経くらいはあげられたという程度かもしれない。家内の父親にいろいろ聞いていた。義父は様似というところの生まれ。明治時代に福井県大野市から移住してきたそうだ。10人兄弟の6番目。10代のころに両親とも亡くなっている。いろいろ仕事を変えた。北海道中を転々とした。結婚して札幌に家を買ったが、転勤生活は続いた。家族団らんとは縁のない壮年時代だった。ご先祖様は、大変な思いをして血をつなげてきた。たくさんのご先祖様の苦労があって、今の自分たちがいる。そして、ぼくたちもがんばって生きて、次につなげていく。ご先祖様のことを話す義父はとても幸せそうだった。自分のルーツに興味をもってくれる孫がいて、うれしかたったのだろう。ぼくの父親はご先祖様のことをずいぶんと調べていたみたいだ。もっと話を聞いておけばよかったと思っても、もう後の祭り。残念だけど、ぼくはぼくで調べていこうと思う。いい年末だった。