イルカみたいに生きてみよう～心の力を抜いて楽しく生きていきませんか

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  意図せずにぱっと浮かんだことからすてきな道、縁が広がる

  こうすればもっと自分を生かせるのに。人に会ったとき、瞬間的にそう感じてしまうことがある。自分のことはなかなかわからなくても、人のこととなると、ふっと見えてくるものがある。根拠があるわけではないから、できるだけ感じたことは伝えるようにしているが、きっと上手に伝えられないのだろうな、ほとんどの人は聞き流して終わってしまうわけで、それでも、あとになってから、あのとき言われた通りにやったらすごいことが起こりましてと報告してくれる人もいる。ただし、そのときには、「そんなこと言ったっけ？」という反応しかできない。すっかり忘れてしまっている。人との縁を作るのもけっこう得意だ。この人にはあの人が会うと、これも瞬時に感じてしまう。あとから「あのとき紹介してくれて感謝します」と言われるが、やっぱり「そんなことしたっけ」としか言えない。忘れてしまっている。この能力、もっと生かさないと思うんだよね。だけど、意識すると、うまくいかなかったりする。今度、ちょっと面白い出会いを演出しようと思う。こうしてやろうという意図をもって作る縁ではなく、いい感じで浮かんできたもの。これはいける。彼の人生に大きなインパクトを与えることができそうな出会いになりそうだ。人は人と会うことで成長する。それも魅力的な人と。つまらない人とは、いくらたくさん会っても、つまらないが重なっていくだけ。自分もつまらない人間になってしまう。体がかーっと熱くなるようなすてきな人と会うこと。こういう生き方、考え方もあるんだと、はっとさせられるような人。世の中にはすてきな人はたくさんいるから。

  2018年08月23日

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  テレビドラマ「チーム・バチスタの栄光」を見ながら考えたこと

  娘が夢中になっていたのでついつい横に座り込んで一緒に見た。テレビドラマの「チーム・バチスタの栄光」。大学病院で医療事故が起るが、それが殺人だったというのが最初の話。救急医療や法医学が舞台となってそこに殺人事件が絡んでくる。どんでん返しがいくつも用意されていて、見始めたら止まらなくなってしまう。この番組を見ていて思ったこと。医療とか医学とか医者とか病院への勘違いがある。病気とか死は最大の不幸で、そこから救い出してくれるのは医療だという信仰に基づく勘違い。どんな病気でもちょっと触るだけで治してしまうような人がいれば、その人は生き神様と崇められる。ぼくたちは、そういう存在であることを医療に求めてしまっている。患者だけでなく、医療者もそういう存在であることを目標にする。真面目な医者ほど、その呪縛に苦しむ。これではダメだ。もっとがんばらないとと。そして疲弊していく。助かる命もあれば助からない命もある。それよりも、命は有限であることを前提にしないといけないのではないか。だれもが死んでしまう。死は決して敗北ではない。全力を尽くすことは大切だけれど、努力してもダメなことはいくらでもある。がんばれば不可能なことも可能にできる。本当だろうか。可能になることもあるけれども、できないことの方がはるかに多いはずだ。医療が目指すところはどこなのだろうか？あるいは、ぼくたちが医療に求めることは？病気も死もない世界。たとえばiPS細胞で弱った臓器を新しい臓器に取り換えて、何百年も生きる。それはしあわせなことなのだろうか？医療の発展によって、これまでだったら救われない命が助かるようになった。それはとても好ましいことではあるが、死を視野に入れないうちは、いつまでも医療は完全には近づけない。お釈迦様は生老病死を四苦と言った。この苦から逃れるには、人の一生の中からこの四つを取り除けばいい。そうすればしあわせになれる。そう考えてしまう。でも、それはいくら医療が発展してもできないことだ。そのできないことをどうやったら乗り越えられるのか。お釈迦様はそのことをさまざまな方便を使って説いてきたのではないか。ぼくの知り合いの医師たちは、死のこと、死後の世界のこと、輪廻転生のこと、医学の対象とはならないことを勉強して、怪しい医者だと後ろ指を指されながらも、一所懸命に説いている。そういう医師が増えてきている。不老不死を目指す医療と、死を視野に入れた医療。うまく融合しながら新しい医療を作り上げていってほしいものだ。テレビドラマを見ながらそんな高尚なことを考えていた。あのドラマに出てくる医師たち。医師独特の雰囲気を実に上手に表現している。

  2018年08月22日

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  さまざまな形のしあわせがある

  人は不足や不満があるから、それを満足させようとがんばることで成長するものだと思っている人がいる。そういう考え方だと、今の自分はしあわせだと満足してしまった時点で、成長が止まってしまう。そんなことはないとぼくは思う。成長には限りがない。ある到着点に達すると次のテーマが課せられる。満足したからこそ、しあわせだと感じたからこそ見えてくる、次の課題がある。しあわせだと、今に満足したことで、ある出会いがもたらされたりする。自分が成長するための重要な出会いだったりする。しあわせを感じている人同士が出会うと、そこで何らかの反応が出てくる。自分が夢を実現したことでしあわせを感じたら、次は人の夢を叶えさせてあげることにしあわせを感じたりする。しあわせはひとつではない。無数にある。しあわせだと感じた人は、また次のしあわせを感じるチャンスをもらえる。しあわせを得るために人は成長するのではなくて、しあわせを感じることで人は成長する。ああ、頭がこんがらがってきた。つまりは、しあわせと感じられる人がしあわせであり、今をしあわせと感じてこそ、違うしあわせも体験できるということ。人の成長は、どれだけのしあわせを感じたかにかかってくる。そのためには、まずは今をしあわせと感じられるようにならないと。小笠原で朝日や夕日に手を合わせ、星空に包まれてみると、ひょっとしたら、この感覚がわかるかも。

  2018年08月21日

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  自分がしあわせになること。それが天から与えられた唯一のミッション

  わが家のトイレには、20年も前から、入るとすぐに見える場所に額に入った詩が置いてある。Ｋａｚｕさんという人が書いたメッセージ。何かにイベントで購入したのだと思う。「おもいきりしあわせになること」生まれた時　天があなたに命令した事といえばそれくらいのものですよ。どういう状況のときにどういう心境で買い求めたのかは忘れたが、この20年、ぼくも家内も娘たちも、トイレに入るたびにこの詩を読んできたはずさ。それぞれが何かを感じてくれているに違いない。しあわせになればいい。でも、しあわせって何だろうか。そんなことを、ぼくは無意識のうちに考え、「しあわせ」にベクトルを向けられるようになる。お金があったらしあわせだと思うことがある。自分の本が売れて、もっと注目されたらしあわせだろうと思うこともある。しかし、あるとき気づく。ひょっとして今の自分ってしあわせなんじゃないだろうか。ぼくは、小笠原へ行って、ウエザーステーションという絶景を楽しめる展望台へ行って、そこで最高の夕日を見たとき、大きな気づきを得た。水平線に沈む太陽から、海面を通って光の道が伸びている。ぼくのもとへ太陽の恵みが届けられている感じがした。オレンジの光に包まれる。まわりが見えなくなる。そのとき感じた。しあわせです！　と。ぼくは何度も心の中で繰り返した。「しあわせです。ありがとう」ぼくにとっての最高の呪文だと、そのとき悟った。太陽がその姿を消そうとしているとき、まわりの雲や空が赤く染まっているとき、ぼくはまた悟った。自分がしあわせになることを一番に考えないと。自分がしあわせになってはじめて、人をしあわせにすることができる。夕日のように、しあわせの光を放っていれば、自ずと、まわりにはすばらしい夕焼けが広がり、それを見た人たちもしあわせを感じることができる。ぼく自身がしあわせになって、しあわせの光を放つこと。自分自身をしあわせにする。自分自身がしあわせにを感じる。それが天からのミッション。トイレに飾ってある詩の意味が、このとき初めてわかった。

  2018年08月20日

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  感情について

  感情とひと口に言っても、さまざまなレベルのものがありそうだ。瞬間、瞬間、常にぼくたちは何かしらの感情をもって生きている。ただ、いつも「ああ、自分は喜んでいるな」と自覚できるような強い感情をもっているわけではない。微弱な感情が出ては消えを繰り返している。何種類もの感情が同時に現れることがあって、今の感情を適格に表現しろと言われても難しいものがある。こういう自分の中から出てくるものを本来の感情とすると、頭で作った感情というものもある。こういうときには悲しまないといけないといった学習した感情や、今は泣いた方が得かなといった打算的な感情などだ。ぼくたちが感情だと思っているのは、学習や打算によるところが多いのではないだろうか。情報が多くなればなるほど、本来の感情というのは隠されてしまいがち。感情は親から学習することが多い。親が怒った場面を見て、こういうときに怒るんだと、状況と感情を結び付けてしまう。親がこういうことは許せないと思っていることは子どももそう思うようになる。また、テレビでドラマを見ていると、こういうときにはこういう感情表現をしましょうというシーンが、これでもか、これでもかと流れてくる。親しい人が亡くなって悲しむ。失恋して落ち込む。裏切られて怒る。その影響を受けてしまうと、どんどんと本来の自分の感情を見失ってしまう。別に悲しくないのだけれども、これは悲しむ場面だから悲しんでおこうという調子で涙を流す。本当に自分が悲しんでいると勘違いしてしまう。もちろん、そんなことを考えて感情を表現しているわけではない。条件反射的に、こういうときにはこういう感情だと思い込んで、それを自分の感情だと思い込んでしまうのだ。これは危険なことだと思う。本来の自分の感情がかき消されてしまう。本来の感情か、作られた感情かわからなくなってしまって、結局は、感情を押し殺してしまいことと同じになってしまう。同じ状況に置かれても、人によって感情は違うはず。人が泣いていても、自分は悲しくないということはいくらでもあるはずだ。感情にも個性がある。人と違っていいわけで、そこをしっかりと踏まえていないと、体や心にアンバランスをきたしてしまう。自分の感情を大切にしたい。

  2018年08月18日

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• 台風12号の意味すること

  台風12号はこれまでにない動き方をしている。だいたい台風は沖縄、九州方面から上陸して東へと向かっていく。それが今度は反対に関東から西に向かい、伊勢に上陸。さらに西に向かっている。この間の豪雨の被災地でこれ以上の被害が出ないことを祈りたい。ぼくは三重県の生まれで、今日は父親の法事のために帰省するので、台風の進路には注目していた。31日から小笠原に出かけるというのもあるし。台風が伊勢神宮に向かって行くのが気になった。伊勢湾は東に向かって口を開いている。東から行けば、スムーズに伊勢湾に侵入し、伊勢神宮に近づける。何か重大な意味がありそうだ。2つの意味を考えた。まずは、伊勢神宮が台風からエネルギーをもらおうとしているということ。伊勢神宮は日本の守り神。いま大きなピンチにある日本を立て直すためのエネルギーをチャージしようとしている。もう一つは、伊勢神宮のエネルギー台風に乗せて西に運ぼうとしている。地震や豪雨で劣化している西日本を浄化し活性化させるため。もちろん、高気圧の配置によってこんな動きになったのだが、こういう前例のないことが起こっているというのは、何かありそうだ。それも伊勢上陸だから。これからは常識にとらわれていてはいけないよということもあるだろう。今、名古屋に向かう新幹線の中。青空も見える。これから台風が向かう西日本の方、用心には用心を重ねてください。

  2018年07月29日

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• 台風12号の意味すること

  台風12号はこれまでにない動き方をしている。だいたい台風は沖縄、九州方面から上陸して東へと向かっていく。それが今度は反対に関東から西に向かい、伊勢に上陸。さらに西に向かっている。この間の豪雨の被災地でこれ以上の被害が出ないことを祈りたい。ぼくは三重県の生まれで、今日は父親の法事のために帰省するので、台風の進路には注目していた。31日から小笠原に出かけるというのもあるし。台風が伊勢神宮に向かって行くのが気になった。伊勢湾は東に向かって口を開いている。東から行けば、スムーズに伊勢湾に侵入し、伊勢神宮に近づける。何か重大な意味がありそうだ。2つの意味を考えた。まずは、伊勢神宮が台風からエネルギーをもらおうとしているということ。伊勢神宮は日本の守り神。いま大きなピンチにある日本を立て直すためのエネルギーをチャージしようとしている。もう一つは、伊勢神宮のエネルギー台風に乗せて西に運ぼうとしている。地震や豪雨で劣化している西日本を浄化し活性化させるため。もちろん、高気圧の配置によってこんな動きになったのだが、こういう前例のないことが起こっているというのは、何かありそうだ。それも伊勢上陸だから。これからは常識にとらわれていてはいけないよということもあるだろう。今、名古屋に向かう新幹線の中。青空も見える。これから台風が向かう西日本の方、用心には用心を重ねてください。

  2018年07月29日

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  本は知識を入れるばかりではなく、自分の何かを引き出すきっかけにもなる

  これからはもっと本を読もうという気になった。これまでも本は読んできたのだけれども、一冊まるごと読む根気がなくて途中で放り投げたりすることも多かった。それに、読んでもすぐに忘れてしまう。これはぼくの特技と言ってもいいかもしれない。小説でも、読んでしばらくすると、ストーリーは頭の中から吹っ飛んでしまう。難しい本になると頭がフリーズする。映画でも、内容が頭に固定しないことが多い。ぼくの忘れっぽさは並ではないかもしれない。だから、覚えておきたいことがあると何度も読むことになるが、内容を覚えてないくせに、もう一回読もうかという気になれない。これでは本を読む意味がないじゃないか。そう思う。でも、考え方を変えた。ぼくにとって本を読むことは知識を入れたり、教養を高めたりするものではなく、ちょっとした一言から刺激をもらって、考えるきっかけをもらえるものとすればいい。だから途中で投げ出してもOK。１冊読んで（途中までかもしれないが）、１行だけピンとくればそれで良しとする。10冊読んだら10個の刺激をもらえるわけだ。そう考えれば、何でもいいからどんどん読めばいい。そして、ぼくは書くのが仕事だから刺激をもらったら書く。とにかく、買っても本棚に入れたままになっている本がたくさんあるわけで、買ったというのは縁がある本に違いなくて、それなら片っ端から読んでみて、覚えたり理解しようとするのではなくて、1行だけの刺激をもらおうじゃないかと思っている。（中には感銘を受ける本もあるはず）どの本も、著者やかかわった人のエネルギーが詰まっている。1冊書くというのはけっこう大変な作業で、そのことはよく知っているわけで、そこに敬意を払って、たくさんの本を読んでいくことにしよう。小笠原へも何冊かもっていこう。のんびりした時間の流れの中で本と付き合ってみよう。ぼくの書いた本は、知識というよりも、読むことで自然治癒力を引き出すためのものだと思う。昔に書いた「イルカみたいに生きてみよう」みたいに、簡単に読めて、読むと元気になれる本。そんなのを書いてみたいな。そのための刺激をいろいろな本からもらうことにしよう。

  2018年07月27日

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  台風発生！　慌てても仕方ない。これが人生さ・・・なんてね

  この時期、台風発生と聞くとどきっとする。31日から小笠原の旅だ。台風の状況によってはおがさわら丸が欠航になってしまう。去年は最大のハラハラだった。忘れもしない台風5号が、小笠原近辺に停滞して、なかなか動こうとしまう。おがさわら丸も何便か欠航したはずだ。我々の乗る予定の船も、かなり厳しい状況だった。ぼくは90％くらいあきらめていた。仕方ないな。今年は家でゴロゴロしていよう。しかし、どういう経過だったか忘れたが、台風5号は小笠原を去り、船は無事に出航した。今朝のニュースで台風12号が発生したと知った。29日ごろに本州上陸。今の予測通りに動いてくれれば、何とか出ることはできそうだ。とにかく、こればかりはどうしようもない。ぼくは、あるときから、どうしようもないことを学ぶいいチャンスだと思うようになった。いくらやきもきしても、どうしようとおろおろしても、それで台風が消えたり、それたりすることはない。くるものはくるし、去ってくれるときは去ってくれる。人生の縮図だなと思っている。努力すれば何とかなると言うけれども、それも限られた範囲のことでしかない。努力やがんばりではどうしようもないことの方がはるかに多い。やるだけやってダメならあきらめる。悪あがきはしない。ちょうど、はらはらするようなタイミングで台風が発生する。それでいて、小笠原も御蔵島も行けなかったことはない。何かを教えてくれているに違いない。台風の進路は台風に任せて、粛々と出発の準備だけはしておこうと思う。

  2018年07月25日

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  守られていることに感謝するといいことが起こる

  ぼくは守護霊という存在があると信じている。ご先祖様なのか、高次元のエネルギーなのか、その正体はわからないけれども、確実に、守ってくれている存在があるというのは、すごく感じる。何かを始めるきっかけを作ってくれたり、人との出会いを演出してくれたり、病気や事故を未然に防いでくれたり、逆に、病気や事故によって、人生の方向を修正してくれたり。だれもが、多かれ少なかれ、守られている！　という体験はしていると思う。問題は、そこに目が向くかどうか。ラッキー！　で終わらせるのではなく、手を合わせて感謝するくらいの気持ちがもてるかどうか。常に、その人を守ろうというエネルギーは降り注いでいる。しかし、足りないことばかりに目を向けて、嘆いてみたり、愚痴を言っていると、そのエネルギーと周波数が合わせられないので、守護霊様の恩恵を受けることが少なくなってしまう。足りないことを嘆くのではなく、足りていることを数えて感謝する。そんな気持ちでいれば、守護霊様と周波数が合う。周波数が合えば、どんどんといいことが起こってくる。日ごろの生活の中で、「守られている」と感じること。探せばいくらでもあるのだから。そして、小さなことであっても「守ってくれてありがとう」と感謝する。そんな癖をつけることで、人生はスムーズに流れていく。

  2018年07月24日

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  身の丈に合った生き方をすると楽しくて面白い毎日になる

  自分を観察し、いろいろな人を見ていて思うのは、うまくいっている人は、自分の身の丈を知って、自分の身の丈に合った生き方をしている。たとえば、ぼくが東京オリンピックに出るぞとトレーニングを始めたとして、やったっていいけど、そんなのはかなわないことで、身の丈を考えれば、違うところにエネルギーを注いだ方がいい。身の丈で生きようと思ったら、ちょっと難しいかなということをやること。だいたい、人は本当の身の丈よりも、小さめに自分を見る傾向にあるから。「ちょっと」のさじ加減が、その人のセンスだな。東京オリンピックなんてなると、身の丈をはるかに超えているけれども、東京マラソンとか青梅マラソンを走ろうというくらいなら、これは努力でカバーできるかもしれない。身の丈のうちに入っている。まあ、やらないけどね。だいたい、自分で「やってみようかな」と思うことは身の丈だと思うことにしている。たとえば「いるかのはたけ」。畑なんてやったことないのに、ちょっとしたきっかけから畑を借りたいという話をしたら、とんとん拍子に物事が展開していった。畑をやるだけなら、近所の畑を探したっていいのだが、わざわざ車で1時間半もかかるところに借りるというのも意味があった。こんなことでもなければ行くことがなかっただろう五日市に縁ができて、そこが、ぼくにはえらく合っている。家族も、五日市へ行くのをすごく楽しんでいるし、仲間を連れて行っても喜ばれるはずだ。小さすぎず大きすぎず、身の丈で生きると、楽しいこと、面白いことが次々と起ってくる。そうやって楽しく面白く生きていると、知らないうちに、身の丈も大きくなっていたりする。やれることの幅が広がっていく。努力などしなくても、以前の自分から見れば、ホントにこんなことができるのとびっくりするようなことができてしまう。自分の身の丈は自分が一番知っている。そして、自分の身の丈を思い出す出来事が、いろいろと起ってくる。それを敏感にキャッチすること。キャッチしたら動くこと。動くたびに身の丈は見えてくる。

  2018年07月23日

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  頭で考えるよりも、心で感じることを優先する

  頭で考えることと、心で感じることとは、違っていることがよくある。たとえば、ぼくはスポーツが好きだけど、プロ野球は、長年、中日を応援している。このごろ弱いし、嫌になってしまう。ぼくの頭がささやく。日ハムの方がずっと魅力的だよ。清宮もいるし、ほかにも若い選手が伸びているし、北海道にも縁がないわけではないし、西武だって、西武線沿線なんだから応援してもいいんじゃない。その通りだと思う。日ハムや西武のファンは楽しい毎日を過ごしていることだろう。でも、心が動かない。負けても、ビリでも、「何やっているんだ！」と言いつつも、中日が気になってしまう。そんなときは心に従えばいい。人間関係でも、みんなと仲良くしたいのはやまやまだ。でも、ちょっとしたことがきっかけで、親しい人に対しても、ふっと見る目が変わってしまうことがある。頭では、悪い人ではないとわかっているし、ちょっとしたすれ違いも、こっちがもっとこうすればよかったと理解しているのだが、それでも、心が距離を置いてしまう。そんなときも、ぼくは心に従うことにしている。距離ができて、離れることになっても仕方ない。仕事でもそう。この人と組んでやっていればそれなりに収入が期待できるとしても、心が動かないことがある。そういうときは、こちらからは積極的には動かない。イベントでも、長く続けることが大事だとはわかっている。でも、気持ちがさめていくことがある。そんなときは、潔くやめてしまう。ずいぶんと前になる。あることがきっかけで、自分は日常生活の中で、あれこれ頭で考えることはしていても、感じることをおろそかにしていたことに気づいた。人に会ったとき、自分がその人のことをどう感じたか、そこにふたをして生きていた。この人はどういう仕事をしていて、どこに住んでいて、何歳で、こういう家族構成で・・・といったことは話の中で聞き出したりするのだが、その人と会って自分がどう感じたのかということころにアンテナを向けてなかった。自分が変わる節目となる重大な発見だった。以来、自分はどう感じているのだろう？　ということに焦点が当てられるようになった。行動が変化した。嫌だと感じたことであってもやらざるを得ないときもある。そんなときも、嫌だけどやっている自分を認めることで、けっこう気持ちが楽になる。嫌だったことでも、やっているうちに嫌ではなくなることもある。感じ方は、時間とともに変化していくことも知ることができた。頭で決めつけていると、固体的な思考になってしまう。変化に対応できない。でも、心を大事にしていると、液体であったり気体であったり、自由度が格段に増す。より柔軟に動くことができるのだ。頭も大事、心も大事。迷ったときには心に聞く。ただ、心に聞いているつもりが頭で考えているということはよくあるわけで、そこは注意が必要だけど。

  2018年07月21日

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  父を追うようにおばさんが亡くなった。今年は節目の年だな。合掌。

  昨夜、父の姉が亡くなった。92歳だった。父が亡くなったのが5月18日。2ヶ月後の月命日に、父の後を追うようにおばさんも旅立って行った。体が不自由になって施設に入っていた。それでも、お見舞いに行った人とはしっかりと話ができた。ところが父が亡くなってから、「愼ちゃんがおらんようになって寂しいわ、寂しい。あんなに元気やったのに」と弱気になって、体力がどんとんと落ちていったようだ。父の兄弟は、長男の昌平さんが戦争が終わってボルネオ島から帰る途中、船の中で亡くなった。次男の彰彦さんは、幼いころに亡くなった。長女の房子さんは、まだ20代のころ、子どもを産んですぐに結核になって亡くなった。次女が昨夜亡くなった八重子さん。三男の眞平さんは小さいころに京都の親戚に養子にいき、20年以上前に病気で亡くなった。四男がうちの父親の愼一郎。五男の昌男さんは、小学校のころに高圧線の鉄塔に登って感電死した。三女の秋子さんだけが元気でがんばっている。父が亡くなったとき、寂しい、寂しいと、秋子さんは泣きじゃくっていた。その２ヶ月後に、今度は姉が亡くなった。ある程度の覚悟はあったと思うが、それでもどんなつらい思いで訃報を聞いたことか。死は、悪いことではないとしても、やっぱり寂しいものだ。こうやって月日は流れていく。30年、40年たてば、今の大人はいなくなり、子どもたちも年を取る。まだ見ぬ、新しい子どもたちがいる。そんな繰り返しの中で、人間は暮らしてきた。おばさんには、いろいろとお世話になった。腰が90度曲がっていた。よく働いた人だ。苦労もしたと思う。あちらの世界でゆっくりしてください。うちのがんこ親父もよろしくお願いします。今年は、いつもと違う時間の流れを感じさせてもらっているなあ。合掌。

  2018年07月19日

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  好きなことを仕事にする

  好きなことを仕事にすると幸せだと言う。果たして本当かな。ぼくは文章を書く仕事をしている。昔からあこがれていたことだから、こういう仕事が続けられてとても幸せだ。でも、だからと言って、文章を書くのが好きかというと、そうとも言えない。もし文章を書くことが好きなら、仕事であるかないかは関係なく自分の作品を書くことに集中するのではないか。ぼくは、仕事以外で文章を書くとしたら、このブログくらいかな。好きなことを仕事にすると、けっこう大変な気がする。ブレーキがきかない。それですごいことをやってしまう人もいるけれども、夢中になりすぎて、体や精神に不具合を起こしてしまうこともあるかもしれない。好きなことは好きなこととして一生懸命にやる。仕事は仕事で一生懸命やる。そうすることで、お互いにプラス作用があったりする。さらに、好きなことを突き詰めているうちに、それが仕事になる場合もある。逆に、仕事は仕事と割り切って取り組んでいるうちに、それが好きになることもある。あまり最初から好きなことを仕事にと思わない方がいいのかもしれない。嫌いなことを仕事にするのは大きなストレス。好きでもないのに、これが好きなんだと言い聞かせて仕事にするのも大きなストレス。適度に好きと仕事を使い分ける。もちろん、これが好きだ！　と仕事にして、それにまい進するのは、それはそれで高潔なことだけど、くれぐれも体や心のバランスを崩さないように注意していただきたい。

  2018年07月14日

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  一日を二度味わう

  何となく慌ただしく過ぎていく一日。たまにふっと振り返ってみると、なんて時間がたつのは早いのだろうとため息が出る。ちょっともたいないなと思っている。もっと味わわないとな。でも、ばたばたと時間は過ぎていくのでそんな余裕がもてない。それなら、一日の終り。布団に入ったときに、今日一日を振り返ってみるか。朝からどんなことをしてだれと会って・・・。どんなことを感じたか。あの言葉、うれしかったなあ。ちょっと腹が立った。違う対応の仕方があったなあ。あの話、こうやって生かしていこう。そうやって、一日を味わい直す。意外と、流れの中にいるときにはスルーしたことが、はっと思うきっかけになったりする。時間は過去から現在、未来へと一方通行で流れて行く。これを止めようとか逆行しようとしてもできないけれども、意識の中ではそれが可能だ。夜寝る前に、今朝に返って、あのときのひと言を思い出してみる。「もっと違う言い方があったよな」と思うだけで、過去は変えられる。過去が変われば今が変わる。せっかくいろいろな体験をしているのだから、一日を二度味わう。そうすれば、二倍生きられる。いいことも悪いことも、意識の持ち方ですべてが肥やしになる。

  2018年07月13日

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  夢でネガティブな感情を清算する

  目覚めが良くなかった。夢のせいだ。ぼくは団体生活というのは苦手だし好きじゃない。自分のペースで、人が集まっても少人数で動くのが好きだ。夢の中では、学生時代か会社員時代。みんなで何かのイベントをしようとしているんだと思う。役割が決まっていて、それぞれがてきぱきと動いている。ぼくは、そんな中で、浮いてしまっている。集団に溶け込むことができない。でも、自分勝手なことはできないので、まわりにずいぶんと気を使っている。逃げ出したくなるのだけれども、ぼくにも役割があって、それをやらないと迷惑がかかってしまう。夢の中でくたくたになっていた。ぼくは、あまり協調性のある人間じゃないんだけど、協調性は大事だと言われ続けてきたから、無理してまわりに合わせてきた。若いころは、それで疲れ切っていた。会社勤めも続かない。よく肩の荷が降りたというけれども、フリーになって体感的にも肩が楽になった。今は、比較的自由にやっているけれども、ときに、ぐっとこみ上げてくる記憶が夢に出てくるのだろうと思う。夢というのは、いわゆるネガティブなエネルギーの発散の手段になることもある。過去のエネルギーを清算して今が変化していく。そんな夢を見て、雨の音を聞きながらぼーっとしていた。いい朝だったかもしれない。

  2018年07月12日

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  生きているうちに死のことを折りに触れて考える

  多死社会と言われている。高齢化社会になって、亡くなっていく人が増えるのは当然のことだ。しかし、寿命を迎えて亡くなる人ばかりではない。今回の水害のように、災害によって、若くして亡くなってしまう人も増えてくる。人口の減少に拍車がかかるわけだ。死のことは縁起が悪いと考えない人が多いが、もう考えざるを得ない時代になっている。それは悪いことではない。だれもが必ず死ぬわけで、考えない方がおかしいのだ。死んだあと、初七日、四十九日など、法事がある。それは、死んだ人を悼むための行事であり、死んだ人に、この世とのお別れを告げるという意味合いもある。それなら、生きているうちから、折に触れて、死のことを家族でも親せきでも仲間でも語り合う日を作った方がいいのではないか。死んでから慌てるよりも、生きているうちから心づもりをしておく。突然、死がやってくる人だっているわけで、そのときに、自分もまわりも冷静に対処できるようにしておくことは大切なことだ。今回の豪雨では、たくさんの人が亡くなった。ほとんどの人は、自分が死ぬとは思ってもなかったはずだ。いきなりあちらの世界へ連れていかれた。本当に気の毒だし、悲しい話だ。しかし、こういうことは今後もありうること。死んだらどうなるのかは、だれもわからないけれども、自分なりに想像しておくくらいはしておいた方がいい。死は縁起が悪いことではない。だれもが死ぬのだから。死が悪いことなら、だれもが悪いことに向かってがんばって生きていることになる。そんなことがあるはずがない。生きることはすてきだけど、ずっと生き続けることはできない。いつか死ぬ日のために、今、何をすればいいのか。そんなことを考える日があってもいい。

  2018年07月11日

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  がんになったからと言ってがんを治すためだけに生きるのはもったいないかも

  ​「「がん」をのりこえた人が気づく７つのこと」​が出てから、がんの患者さんやそのご家族から相談を受けることが増えた。相談を受けても、ぼくは医者ではないので、いろいろな方から聞いた話をもとに治療法や医者の情報を提供したり、心構えをお伝えしたりするくらいしかできない。本が出てから4ヶ月ほどたって、この本の意義というのは、がんに対するイメージを変えることにあると思っている。がんは怖い、死んでしまうという思い込みから脱出して、末期のがんでも治ることがある、がんになったからと言って決しておしまいではない、という方向に意識を向けさせることができる本だ。治療法の選択も大切だが、その前に、がんに対するイメージを変えることが大切だ。不安と恐怖だけに支配されてしまっていると、決していい方向に進んでいかない。自分はなぜがんになったのだろうと振り返りつつも、がんが治ったらこんなことをしたいと未来に目を向ける。そのことによって、今、何をやるべきかが次第に見えてくる。末期のがんを体験して人生が大きく好転した人はいくらでもいる。ぼくの本で紹介したおーちゃんが最たる例だ。ただし、がんにならなくても生き方は変わるし、より充実した日々を送れる人もたくさんいるので、ぼくはがんを推奨するわけではない。ぼくが、がんで悩んでいる人に言いたいのは、ぼくの本を、何度も読んでほしいということ。いくつも例が出ているので、気に入った人の話を暗記するほど読んでほしい。がんは不治の病という刷り込みが次第に薄くなり、治るというイメージが潜在意識にインプットされる。さらに、治る治らないで一喜一憂するのではなくて、死生観をしっかりともつこと。死は悪いこと、つらいこと、苦しいことという思い込みからも脱する必要がある。ただし、ぼくは死ぬことをすすめているわけではない。生きることを楽しむには、死を楽しむこと。死から生を見ると、何人もの方が教えてくれた。ぼくたちは、健康を目的として生きているわけではない。がんになったからと言って、がんを治すためだけに生きているわけではない。人生の一部にがんがある。がんがあっても病気であっても、やれることはたくさんある。やりたいこともあるはずだ。10年も20年も生きる保証はだれにもない。どんな元気な人でも、今日が最後の日になることは、十分に考えられること。がんの人だけが命に締切をもうけられてしまっているわけではない。今日一日しか時間が残されてなかったら何をするか。特にがんになれば、締切があることが明確に意識できるので、逆に、今日を大切に生きられるはずだ。大層なことをやる必要はない。「今日も一日ありがとう」と思える24時間を過ごすことだろうと思う。お前にそれができるのか、できているのかと言われると、残念ながらそんな高尚なレベルには達していないが、がんの患者さんを取材して、自然にその方向には向かっていると思う。確実に、日々の楽しみは増えてきている。昨日は、原稿の締め切りを抱えながら、五日市の「いるかのはたけ」へ行き、お気に入りの「深沢ちいさな美術館」のカフェへ寄ってきた」。クタクタになって、仕事もせずに寝てしまったが、いい一日だったと胸を張って言える。その分、今日は原稿書きに集中しないといけないが、この追い込まれた感覚も、ぼくは嫌いではない。原稿が仕上がったときのほっとした感じも、今日一日の満足を作り出す。がんで悩んでいる方は、ぼくの本でもいいし、がんが治った人の体験談をしっかりと読んでいただきたい。そして、がんという大変な状況の中で、自分はこう生きるんだという道を見つけていただきたい。いるかのはたけは、集まった人のいろいろな体験を聞きながら、自分の気持ちを話しながら、一人ひとりが自分の進む道を見つける場所にしたいと、このブログを書いていて思えてきた。

  2018年07月09日

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  人が面白いと思っていることを面白いと思えない。

  そう言えば・・・。ぼくが人に話すことって、ほとんど仕事のことじゃないな。今は、いるかのはたけ。仕事でやっていることじゃないものな。趣味とか遊びかというと、何となくニュアンスが違う。面白そうでやってみたかった。だけど、畑をやればいいということではなくて、五日市という場所がいいし、家族でやれるのもいい。これからは仲間を募るつもりだ。小笠原もそうだ。仕事だろうか。ちょっとニュアンスは違うな。楽しみを縁のあった人たちにおすそ分けしているような感じかな。月一カフェも何のためにやっているのだろうか。楽しいから。面白いから。仕事でもないのに毎月やっている。今、こんな取材をしています。こんな本を書いています。そんな話はしないよな。取材もしているし、本も書いているんだけど、なぜ、そういう話をしようとしないのだろうか。ちょっと変わっているよな。今日、氣歩と話していてわかったけど、ぼくは、たくさんの人が面白いと思うことを、面白いと思わない傾向がある。まわりが騒いでいても、何が面白いのかわからないという反応しかできない。そんな話をしていてはっとした。だから、ぼくの本は売れないんだ。多くの人が面白いと思うことをスルーして、自分とあと少数の人が面白いと思うことを書いているのだから、売れるはずがない。だけど、何年かたつと、ぼくが言ってきたことが、けっこう受けるようになる。一足先に流れをキャッチしてしまう。そして、その流れがやってきたときには、別のことに興味が移っている。けっこうへそ曲がりだったりする。でも、ぼくはそんな自分が大好きだ。直しようもない。いるかのはたけも、自分では意識してないけれども、何かを感じて動いているのだと思う。まあ、先を読んで動いていたと評価するのは自分だけで、ぼくがこんなことをやっていたことなど、だれも知らないわけで、それはそれでいいんじゃないかい。気功もそうだった。イルカもそうだった。ぼくはいつも思っているよ。「なんだよ。今ごろそんなこと言っているのか」だけど、「今ごろ」の話が受けているのだから、負け犬の遠吠えにしかならないけどね。ただ、こういう能力をもっと世のため、人のために役立てるにはどうしたらいいか、そんな知恵があるといいとは思う。こんなことをときどき思ったりしているのです。（五日市の森の守り神・ZiZI。「プリンプリン物語」の人形制作を担当した友永さんが作ったものです）おもえあい

  2018年07月08日

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  だれでも治る治療法はないけれども、治っている人がいる治療法はいくらでもある

  知り合いから、家族ががんと診断されたと連絡があった。肺がんのⅣ期だと診断されたらしい。肝臓と脳に転移があるというから、状況的にはかなり厳しそうだ。知り合いは、​「「がん」をのりこえた人が気づく７つのこと」​を読んでくれた。その本を、家族にも渡してあると言う。ぼくの本は、「こうやればがんが治る」という類の本ではない。特効薬を求めている人にとっては、とてもまどろっこしい本だと思う。だけど、あの本には現実が描かれている。これをやれば必ずがんが治るという方法はない。ぼくは、これでがんは治ると大言壮語する人をたくさん見てきた。でも、言葉通りに、だれでも治している人なんて一人もいない。ただ、治っている人もいるのも事実。だれでも治るというのは嘘だけど、治る人もいるというのは間違いない。だれでも治る治療法は一つもないけれども、治っている人がいる治療法はいくらでもあるということ。治療法選びでぼくが言いたかったのはそういうこと。がんになったらこういう治療という、ワンパターンのものの見方をしないこと。がんも自分の人生の一つ。どういう治療をするのかも自分の生き方だと考える。人生最大の岐路かもしれない。まわりの意見は参考になるけれども、あくまでも参考でしかない。決めるのは自分。たとえ、有名な医者であっても、正しいとは限らない。権威ある人に決めてもらうのが自分の生き方だと断言できる人なら、それもいいかもしれない。がんになるというのは、「あなたはどういう生き方をするの」と突き付けられるようなもの。その答えを出すのには、一生分のエネルギーを注がないといけないかもしれない。それだけ、がんというのは重い病気だと、ぼくは思う。だからこそ、がんを契機に人生が変わる人がたくさんいる。自分を真正面から見つめ直して、生き方が変わっていく。すごいことだと思う。がんは、強烈なエネルギーをもっているから、それに押しつぶされる人がほとんど。でも、そのエネルギーを取り込んで、大きく成長する人がいるのも事実。知り合いの家族は、まずはぼくの本を読んでくださって、ぼくは情報だけはもっているから、必要とあれば提供したいと思う。がんの体験者に会ってもらうこともできる。当事者は、ぼくのような傍観者が考えているよりも大変な思いの中にいるだろう。でも、大変さに振り回されると、より良い道が閉ざされてしまうことがある。ぼくは、おかげさまで元気にしていて、そんな人間の意見など頼りないと思われるだろうけれども、たくさんの状況を見て、たくさんの人の話を聞いてきた者として、少しは参考になることを言えるのではないかと思っている。

  2018年07月07日

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  家訓を残そう。心配や不安、恐怖で道を選択する人生は送ってほしくない

  よく「家訓」というのがある。武将が子孫のために言葉を残したりしている。ぼくも考えてみた。子孫に残したい言葉。この間亡くなった父親は、病院のベッドで、ろれつの回らない言葉で、ぼくに何度も言った。「あせったらあかん。ゆっくりやれ」これは使わせてもらおう。もうひとつ。これはぼくが言い残したいこと。「安心しろ。お前たちはきちんと守られているから」だれでも不安や心配、恐怖は感じるもの。しかし、大事なことは、不安や心配、恐怖に振り回されて道を選ばないこと。だいたい、そんな選択をすると、道を間違ってしまう。何かを選択するとき、大事なのは、その根っこに何があるかだ。不安や心配、恐怖があるとわかったら、すぐに行動せずに、ひと息入れた方がいい。ぼくの経験からすれば、すぐに行動したくなったり、居ても立ってもいられないような状況のときは、まずうまくいく。こうなったら大変だからこうしようという選択は、壁にぶち当たったり、トラブルに巻き込まれたり、遠回りになってしまったりすることが多い。ストレスがいっぱいかかってくる。どんどんと自信がなくなっていく。自分は守られていると思い込む。安心をもって選択する。実は、その選択が正しいか間違っているかはわからないけれども、安心して選んだ道は、泥だらけの道であっても、気持ち良く進んでいけるもの。行き止まりになったら、それはそれでいいかと引き返せる。ストレスにならない。それに、「守られている」というのは間違いのない事実。何十年間生きてきて、いろんなピンチがあった。紙一重で救われたこともあった。それを考えれば、間違いなく守られている。その事実を、もっとしっかりと見ること。守られていることが意識できれば、そこに感謝が生まれてくる。勇気をもって前へ進める。こうしたいと思ったことがあったら、何度つまづいても継続していける。まわりの人のことも思いやれる。守られていることを意識できればできるほど、人生は豊かになってくる。そんな思いを込めて、この家訓を残そうと思う。一　あせったらあかん。ゆっくりやれ　（小原田愼一郎）一　安心しろ。お前たちはきちんと守られている（小原田泰久）

  2018年07月06日

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  だれでも苦手なことはある。克服なんてしなくていい

  氣歩が車の免許を取って三ヵ月くらいになる。姉の氣恵は車の運転が好きで、このくらいの時期には、鈴鹿まで運転していった。今はわが家の運転手として活躍してくれている。その点氣歩は、あまり運転が好きじゃない。「私、ペーパードライバーでいいの」と、ほとんど練習をしない。家内は「練習しないとダメだよ」とうるさく言うけれども、本人はなかなか動こうとしない。嫌なことをやらせようとしてもいい結果は出ない。別にペーパードライバーでもだれかに乗せてもらえばいいだけのことで、何とかなる。ぼくはそう思って静観している。親もそうだし、学校でもそう。「好きなことばかりやってちゃダメだ。嫌いなこと、苦手なこともやれ」と平気で言う。ぼくは、子どものころから人と話すのが苦手だった。明るく積極的な子が評価された時代だった。人前に立つともじもじして言葉が出ないことに、ぼくはずっとコンプレックスをもっていた。これを克服しようと、いろいろ努力した。それが意味があったのだろうか。見かけ上は、克服したように見える。でも、今でも根本的には人と話すのは苦手だ。人と会っているよりも、家でじっとしている方が快適だ。何にも克服してないし、克服する必要なんて、まったくなかったんだと、今になってわかった。一度、コンプレックスをもって克服しようと思うと、嘘の自分を生きることになるし、元の自分に戻るのが大変になる。最初から、「これでいいんだ」と、人と会うのが苦手な自分のままでいたら、今ごろは、本当に楽に生きていただろうな。これからの何十年は、コンプレックス克服に注いだだけのエネルギーを使って、本来の自分に帰らないといけない。ばかばかしい話だ。ぼくは、そんな思いを娘たちにさせたくない。だから、「好きなことをやればいい」「嫌なことはやらなくていい」と言ってきた。さて氣歩の運転の話。ぼくは、嫌ならしなくていいと思っていた。練習のとき、隣に乗っていても、けっこう怖い。ぼくだってそんな思いをしたくない。そしたら、一昨日だったか、「明日の五日市、私が運転していく」と言い出した。ここ一ヶ月くらいハンドルを握っていない。大丈夫だろうか。自分でやろうと言い出したのだから、これは応援するしかない。とにかく車の少ない時間帯を選ぼう。朝5時半に出た。家から新青梅街道へ出て、ひたすら西へ進み、横田基地の横を通って、睦橋通りから五日市に向かう。1時間半ほど。どうなるかと思ったが、前に練習したときよりも、ずっとスムーズに運転するではないか。冷や汗をかくことなく五日市に着いた。そういうものなんだよね。自分でやる気になったときが一番。どうして氣歩が運転する気になったかと言うと、今月末に、弘美、氣恵、氣歩の三人は北海道へ行く。おじいちゃんの故郷の様似に車で行こうと計画しているみたいだ。おじいちゃんも乗せて。そのときに自分も運転したいと、氣歩は思ったみたいだ。自動車学校の費用はおじいちゃんが出してくれた。成果を見せないといけない。そのためには、練習しないと。それがモチベーションとなった。やる気になったときがやりどき。花も咲く時期がある。旬の野菜が一番おいしい。苦手なことも、自然に克服されるもの。それ以前に、苦手はあっていいもので、克服しようと思わない方がいい。無理をしてロクなことはない。ぼくはそう思っている。

  2018年07月05日

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  だれでも苦手なことはある。克服なんてしなくていい

  氣歩が車の免許を取って三ヵ月くらいになる。姉の氣恵は車の運転が好きで、このくらいの時期には、鈴鹿まで運転していった。今はわが家の運転手として活躍してくれている。その点氣歩は、あまり運転が好きじゃない。「私、ペーパードライバーでいいの」と、ほとんど練習をしない。家内は「練習しないとダメだよ」とうるさく言うけれども、本人はなかなか動こうとしない。嫌なことをやらせようとしてもいい結果は出ない。別にペーパードライバーでもだれかに乗せてもらえばいいだけのことで、何とかなる。ぼくはそう思って静観している。親もそうだし、学校でもそう。「好きなことばかりやってちゃダメだ。嫌いなこと、苦手なこともやれ」と平気で言う。ぼくは、子どものころから人と話すのが苦手だった。明るく積極的な子が評価された時代だった。人前に立つともじもじして言葉が出ないことに、ぼくはずっとコンプレックスをもっていた。これを克服しようと、いろいろ努力した。それが意味があったのだろうか。見かけ上は、克服したように見える。でも、今でも根本的には人と話すのは苦手だ。人と会っているよりも、家でじっとしている方が快適だ。何にも克服してないし、克服する必要なんて、まったくなかったんだと、今になってわかった。一度、コンプレックスをもって克服しようと思うと、嘘の自分を生きることになるし、元の自分に戻るのが大変になる。最初から、「これでいいんだ」と、人と会うのが苦手な自分のままでいたら、今ごろは、本当に楽に生きていただろうな。これからの何十年は、コンプレックス克服に注いだだけのエネルギーを使って、本来の自分に帰らないといけない。ばかばかしい話だ。ぼくは、そんな思いを娘たちにさせたくない。だから、「好きなことをやればいい」「嫌なことはやらなくていい」と言ってきた。さて氣歩の運転の話。ぼくは、嫌ならしなくていいと思っていた。練習のとき、隣に乗っていても、けっこう怖い。ぼくだってそんな思いをしたくない。そしたら、一昨日だったか、「明日の五日市、私が運転していく」と言い出した。ここ一ヶ月くらいハンドルを握っていない。大丈夫だろうか。自分でやろうと言い出したのだから、これは応援するしかない。とにかく車の少ない時間帯を選ぼう。朝5時半に出た。家から新青梅街道へ出て、ひたすら西へ進み、横田基地の横を通って、睦橋通りから五日市に向かう。1時間半ほど。どうなるかと思ったが、前に練習したときよりも、ずっとスムーズに運転するではないか。冷や汗をかくことなく五日市に着いた。そういうものなんだよね。自分でやる気になったときが一番。どうして氣歩が運転する気になったかと言うと、今月末に、弘美、氣恵、氣歩の三人は北海道へ行く。おじいちゃんの故郷の様似に車で行こうと計画しているみたいだ。おじいちゃんも乗せて。そのときに自分も運転したいと、氣歩は思ったみたいだ。自動車学校の費用はおじいちゃんが出してくれた。成果を見せないといけない。そのためには、練習しないと。それがモチベーションとなった。やる気になったときがやりどき。花も咲く時期がある。旬の野菜が一番おいしい。苦手なことも、自然に克服されるもの。それ以前に、苦手はあっていいもので、克服しようと思わない方がいい。無理をしてロクなことはない。ぼくはそう思っている。

  2018年07月05日

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  あちらの世界へは母親に手を引かれていくのかもね

  父の四十九日のときの話。おば（父の姉）は90歳を過ぎている。歩けなくなって施設に入っている。頭はしっかりしている。父が亡くなったことを知らされたときのこと。「私な・・・」と話し始めた。「夢と違うよ。目はきちんと開いてた。母親の声が聞こえてな。山越知（生まれたところ）の北にある川は汚いけど、その先にきれいな川があって、その向こうにおるんやわ。ほんで、こっちへ来い、こっちへ来いって呼ぶんやわ。私は、いやや、まだ行へんと断ったけど、愼ちゃん（父親のこと）は呼ばれて行ったんやろなあ」ぽつんとそんなことがあったと、おばの長男の嫁さんが、ぼくに話してくれた。そしたら、弟がそばにいて、びっくりした顔をしている。弟が言うには、「入院しとるときな、おじいさんも俺におんなじような話をしたで。夢を見たらしいんやけど、母親が出てきたて言うんや。やっぱり川の向こうにおって、そこから呼ぶんやて。おじいさんは、子どものころから母親に愼ちゃんと呼ばれてたみたで、『愼ちゃん、お前はようがんばった。そんなに苦しまんともうこっちへ来い。こっちはええとこやぞ』って言うんやて、そんな話をしてくれたよ」単なる偶然とは思えない話だ。みんな母親から生まれてこっちの世界へ来て、あっちへ帰るときも、母親に手を引かれて行くのかもしれないな。子どもに戻って。母親より早く死んでしまうと、手を引いてくれるのはおばあちゃんだったりするのだろうか。母親が迎えに来てくれたら、知らないところへ行くわけだけど怖くもないし、不安でもない。小学校のころ、学校から帰る途中に雷が鳴り出して、それも半端ではなくて強烈な稲光と雷鳴。田んぼの真ん中を一人で歩いて帰る怖さ。傘もささずに走って家に向かう。やっと家にたどり着いて、玄関を飛び込んだら、そこに母親の顔があった。体中から力が抜けるほどほっとした。母親だからこその安心感だったのかな。病院のベッドに苦しい思いをして、死の不安を感じているとき、そこに母親が現れる。こういうシナリオはありだな。ぼくも死ぬときには母親が迎えに来てくれて、子ども時代の自分に戻って、母に手を引かれてあちらの世界へいくことにしよう。

  2018年07月04日

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  「さみしい」と母親

  父親の四十九日。存在感のある父だったので、家へ帰ると思い出がよみがえってくる。外にいるぼくでもそうなのだから、近くにいた母親や弟、妹は、心の中にぽっかりと穴が開いたようなさみしさがあるのではないか。母は、電話でも「さみしい」を繰り返していた。頑固な職人である父と60年以上連れ添ってきた。仕事に一緒に出かけては、怒鳴られ続けてきた母だった。「ありがとう」など一度も言われたことがなかったのではないか。それでも、父の芯にある家族を思う気持ちは感じ取ってきたのだろう。よく口論はしていたが、父のことを一番理解していたのが母だった。昭和の夫婦らしい夫婦だったのかな。父が入院中、母が心不全で緊急入院ということもあった。心労があったのだろう。おかげさまで何とか回復したけれども、そのダメージは残っていて、体力はがたっと落ちてしまっている。自分の楽しみのために生きたことなどなかったと思う。これからは、楽しい時間を過ごしてもらいたいよな。

  2018年07月03日

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  父の四十九日。死のことを考えながら生きていこう

  昨日は父親の四十九日の法事。この世への未練を断ち切りあちらの世界へ旅立つ。でも、もうすぐお盆だから、あの世に慣れないうちに里帰りだ。父が亡くなってから死のことをよく考える。死ぬときに一番に思い出すことは何だろう？子どものときのことか、若いころのことか、50代60代のことか。これからもっと印象的なことが起こるのか。死んだらどんな世界に行くのだろうか。ぼくは死後の世界があると信じている。死ぬ寸前になると、この世とあの世がグラデーションのように同時に存在して、じわじわとあちらの世界に移動していく。そんな気がする。即死のような状態であっても、時間の流れがこの世とは違うところにはいりこむので、過去を走馬灯のように見ることもあるのかもしれない。まず大事なのは、死への心構えだな。確実にやってくる死の瞬間。どう迎えるか。日ごろから考えておきたいなと思う。スムーズに死の世界へ移行できるはずだ。

  2018年07月02日

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  氣歩の初給料。いい感じで働いている

  三女の氣歩が初めて給料をもらった。週に２回（７月からは週３回）のパートだから大した額ではないが、高校時代はアルバイトをしていないので、働いて給料をもらうのは初めてのこと。あまりお金に頓着しない子だが、それでもうれしそうに報告してくれた。小学校の高学年から福祉関係で働くと決めていた。高校も自閉症の子たちとの混合教育をしている学校へ行った。障害者とのかかわり方はさまざまだ。氣歩は、彼らがもっている独特の能力を、小学校のころから感じ取っていて、障害者を社会に合わせるのではなく、障害者に合う社会を作る努力が必要なのではないかと、ずっと言っていた。彼らにはできないことがたくさんあるけれども、それは自分だって同じこと。お互いに助け合って生きていけばいいんじゃないの。私たちができることができなくても、私たちができないことができる人たち。その能力をもっと生かせることができたら。彼らの本当の姿を社会に知らせていくことも大切だと、そう考えながら、彼らとかかわってきた。これは彼女の、だれに何を言われてもぶれない考え方だ。高校を卒業したあとのことを相談されたとき、彼女の感性をどうやったら生かせるか、ぼくは考えた。福祉の世界には、かっこちゃんや自然栽培パーティの佐伯さん、スタジオクーカの関根さんなど、これまでの価値観とは違う障害者とのかかわりをしている人たちがいる。すてきな人たちだ。そういう人たちと会うことが、間違いなく彼女のプラスになる。だから、月曜から金曜まで束縛される生活ではなく、ここにすてきな人がいるとわかったら会いに行ける自由度が必要だ。そうなると、就職は考えない方がいい。しかし、働くことも必要だ。そういう欲張りな進路を探した。そしたらあった。市内にいい福祉事業所があった。ぼくが前に取材で訪れたところ。見学に行くつもりでホームページを見ると、ちょうどパートを募集していた。すぐに応募して、採用してもらって今に至っている。現場で重度の障害のある方たちと接して、日々、たくさんのことを学んでくる。まだ得意の指談を使う機会はないが、そのチャンスもまたどこかであるはずだ。若いうちから、「私はこういうことがやりたい」とはっきりと決まっているというのは、すごいことだと思う。ふらふらしていた父親とは大違いだ。今は週に１、２回、五日市で畑をやっている。農福連携への布石だ。ジグソーパズルのピースが一つひとつかちっかちっとはまっていく感じだ。ぼくは父親としていいリードができたと、とても満足している。

  2018年06月29日

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  生きることは楽しいか、つらいか

  生きることは楽しいことか、つらいことか。一概には言えない。言えるのは、楽しいと思っている人には、楽しいことばかりがあるわけではなくて、つらいことも含めて楽しんでいるし、つらいと思っている人には、つらいことばかりがあるわけではなくて、楽しいことも含めて苦しんでいるということ。ぼくはいろいろな人に会ったけれども、どんなにこうなれたらいいなとうらやましく感じる人でも、必ず、何らかのトラブルを抱えている。だけど、それでも楽しく生きている。どんな苦しみも楽しみに変えてしまえるような変換機があるみたい。そういう人は幸せだ。帯津先生がよくおっしゃるが、人生のベースはかなしみだ。かなしみの中でぼくたちは生きている。お釈迦様が言う、四苦八苦からはだれも逃げられない。じゃあ、みんながかなしみに暮れて生きているかというとそうではない。かなしみの中にいながらも、そこから楽しみや喜びを見出せることこそ、ぼくたちの大事な修行なのだろうな。放っておけば、人はマイナスマイナスへと引っ張られていく。そういう性質をもった生き物だと思えばいい。それなら、たくさんのかなしみの中にある、小さな楽しみ、喜びを見出すように意識をすればいい。かなしみを見ないようにするのではない。かなしみというのは、人がより深く生きられるようになるにはとても大切だから、かなしみをしっかりと見据えて、でもそこに埋没しないで、かなしみの中にある小さな光を見つけ出す。病気も老いることも死ぬことも、一方的に悪だと決め付けない。いいところだってあるはずだ。そこに目を向けてみる。日々のトレーニングだと思う。いきなり強烈なかなしみに襲われれば、楽しみなんて吹っ飛んでしまう。毎日、小さなかなしみの波が寄せてきたら、ただかなしいで終わらせるのではなく、そこに楽しみ、喜びを少しでも見出せるよう、心の癖をつける。そうすれば、大きなかなしみがきたとき、それに対処する力が、いつの間にかついていくものではないだろうか。生きることは基本的にはつらいこと。でも、その中から楽しみを探すことができて、かなしみを感じつつ、小さな楽しみを喜べれば、いい人生になるのではないか。

  2018年06月28日

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  我を見失っている者よ、本当の自分を見つけ出せ！

  これまでとは違う、新たな価値観をもって、これまでとは違う、新たな生き方をするための学びの場。社会の都合に振り回されて、我を見失っている者たちよ、ここで汗を流し、命を育てて、本当の自分を思い出せ！　取り戻そう！（いるかのはたけ）

  2018年06月26日

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  何のために生きる？　まずは楽しむことだ。

  退職金をたくさんもらって、お金にはまったく不自由なくて、毎日を好きに生きている。そんな雰囲気があるみたいだ。五日市の「いるかのはたけ」の週に１、２回行き。月一カフェをやり、年に一度、小笠原に10日間行っている。来年からはパラオへ行こうと思っている。「うらやましいですね」とよく言われる。だけど、ぼくは100％歩合の自由業。決まった給料などないし、退職金もなし。一応、家内と会社を作ったが、いつもピーピー言っている状態だ。今いろいろとやっている活動で、ビジネスになっているものなど何もない。原稿を書いてはじめて、お金になる。うらやましいと思うならやればいい。実はだれでもできることなんだから。優先順位が違うだけ。何のために生きているのか？そんなことを考えて、いろいろなことを楽しみながら体験すると、そこに落ち着いた。これを優先順位の一番にする。そのためにはお金がいる。時間も必要だ。原稿を書くのはお金を稼ぐ手段。自由業なので時間は自分でコントロールできる。あとは家族と、少なくていいので気の合う仲間たちがいればいい。いろいろと集まりをやっていると、自然にいい仲間ができてくる。来る者は拒まず、去る者は追わずで、ちょうどぼくにとっていい人がそろう。そんな快適な空間を作れれば、それで良しとする。自分にとっての幸せとは何か？余計な雑音に惑わされず、きちんと考えた方がいい。

  2018年06月24日

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  久しぶりに風邪をひいた。喉が痛い

  久々に風邪をひいた。喉が痛くて痰が絡んで少し鼻がつまる。ゾクゾクしたりしたから少し熱があったのかもしれない。昨夜は飲み会があって、けっこうな量の料理が出るから、朝からあまり食べないようにしていた。それでもお腹に入っていかない。お酒ももうひとつ進まなかった。こういうときは寝るに限る。10時過ぎに帰ってすぐに布団に入った。トイレへ行きたくなって何度も目が覚めた。おしっこをしてまた布団に入る。さて朝になってどうだろう？相変わらず喉に痛みはある。でも、ゾクゾク感はないし、体も軽くなった。まだまだ自然治癒力ががんばって働いてくれている。今日は畑に行く予定。ひょっとして行けないかもと思ったが大丈夫だった。奥さんがヒーリングをしてくれた。これも良かった。家族にヒーラーがいると便利だ。五日市にひまわりの種をまいた。まだちっぽけだけど、こんなふうに立派に咲くと嬉しいな。

  2018年06月21日

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  つべこべ言わず目の前のことを片付けていく

  つべこべ言わずに、目の前にある「やるべきこと」を一つひとつ片付けていく。そう決めた。どんなことも縁があって目の前にあるわけで、すべてのことに、確実にやる意味が「ある」。どんな意味なのかは、やってみてから考えればいい。わからなくてもいい。ひたすら躊躇せずにやり始めて、がんばってやり終える。その繰り返し。自分の使命とか役割とか、考えるのもいいけれども、頭で考えてわかるものではない。いろいろなことをやってみる中で見えてくる。頭で考えた使命や役割は、けっこう思い込みが入ってしまうことがある。それよりも、考えるのをやめて、目の前のことを一生懸命にやっていると、次第に自分の道が明らかになってくるものだ。大事なのは、この世に生を受けた限り、使命も役割もあるということを認識すること。つまらないことをやっているとか、なぜこんなことをやるのかわからないとか、そう思っても、それは間違いなく使命や役割の一部だということ。だからやってみる。それだけのこと。そう思って、気が重いことに取り組んでいく。

  2018年06月20日

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  世の中予測できないことだらけ。不安定な中で生きている

  大阪で大きな地震があったようだ。昨日は北関東だったし、千葉も揺れている。地震はいつどこで起こるかわからない。ほとんど予測ができない。だけど、世の中で起こることの大抵のことは、本当は予測できないこと。一瞬先には何が起こるかわからない。そんな中で生きているということを自覚しないといけないのではないか。だいたい、地球というのも、丸い塊が空間に浮いているわけだ。自転しながら太陽のまわりを回っているそうだけど、いつどこへ吹っ飛んでいくかわからないような不安定さだ。ぼくたちはその表面に住んでいる。よくぞ、宇宙へ放り出されないものだ。だから、不安定が当たり前。安定した状態にいるのが奇跡だということだ。天災というのは、何事もなく安全に過ごす時間はとても貴重なんだよと教えてくれているのかもしれない。「難が有ってありがとうなんだ」と、師匠はよく言っていた。難が有ったときに、平穏な毎日に感謝できる。難がなくてもありがたく思える生き方をしないといけない。それが本当のことから。今回の地震、大きな被害がありませんように。

  2018年06月18日

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  見ようとしないと見えないし、聴こうとしないと聴こえない

  可視光線とか可聴域とかあるけれども、それは物理的に見える聴こえるという話で、見たり聴いたりというのは、意識と関係している部分も大きい。見ようとしないと見えないものがあるし、聴こうとしないと聴こえないこともある。同じ場所に同じ時間いたとして、同じ景色を見ているかどうかというと、見てはいても、目に入ってないこともあるし、記憶に残らないことがある。話をしていても、本を読んでも、人によってキャッチするものは違う。いかに思い込みを少なくして物を見たり聴いたりするか。頭が固いと大事なことを見逃したり聴き逃したりしてしまう。その点、子どもは見る能力、聴く能力が高い。子どもに教えようとすると子どもは伸びない。子どもから学ぼうとすると、子どもも大人も成長する。年を取れば取るほど頭は固くなる。若い人たちから学ぶ姿勢をもっていないと、ますます見えるもの、聴こえるものが減ってくる。こんなにも空は広いのに、目の前のビルだけが世界のすべてだと思い込んでしまうこともある。空が見えない。雲も見えない。太陽も星も月も目に入らない。

  2018年06月17日

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  仔イルカの名付け親になりました！

  パラオに​ドルフィンズパシフィック​という施設がある。イルカと触れ合える場所だ。基本的に、ぼくは野生のイルカ派だけど、障害者の方たちとかかわってきて、体が不自由で言葉も出ないような重度の方に、三女の指談を通して話を聞くと、「イルカに会いたい」と言う人が何人もいた。何とか会わせてあげたいと思うわけだ。御蔵島や小笠原は、車椅子で行くとなるとけっこう厳しい。まして野生のイルカと泳ぐとなると、障害者をサポートする特殊な技能が必要だ。専門家でないとできない。かと言って、水族館では物足りない気がする。そんなときに知ったのがドルフィンズパシフィックだった。大学でイルカと心理学を勉強していた長女が研修で1ヶ月ほど行ってきた。娘の話を聞いて、とにかく行ってみたいと思っていた。成田からなら直行便もある。彼らの夢をかなえることができるじゃないか。ちょっと費用はかかるけど。来年は行こうと決めた。そしたら、クラウドファンディングで施設の補修をするための募金をしていた。これは応援しないといけない。そのときに、仔イルカの命名に応募できるという権利をもらった。だいたい、こういうもので採用された試しはない。でも、もらった権利だから使おうと応募した。ぼくが考えたのは単純なものだった。JとLAYLAの間に生まれた子ということで、アルファベットのJとLの間でKじゃないかというもの。ケイで応募した。そんなことも忘れていたら、ケイ（Kei）に決まったという連絡がきた。びっくりするやらうれしいやら。別に商品が出るわけではないけれども、自分が名付け親になったイルカがパラオにいるなんて、すごくすてきじゃん。ますますドルフィンズパシフィックに行きたくなった。ケイに会いたくなった。こういう流れというのは、そろそろ行く時期だよということ。イルカとのかかわりも、新しいステージに向かっているような気がする。

  2018年06月16日

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  便利さとは上手に付き合いたい

  わが家のテレビは８年目。リモコンがきかなくなった。本体でスイッチを入れないとつかない。チャンネルは、DVDレコーダーを通せばリモコンで変えることができる。メーカーに問い合わせたら修理費に24000円もかかると言う。このままでいいんじゃないの。と、ぼくは思っている。リモコンが登場する前、テレビをつけるのもチャンネルを変えるのもすべて本体でやっていた。いろいろなものが便利になってありがたい。しかし、それが当たり前になってしまって、きっと知らない間に大事な感覚を麻痺させているのかもしれない。カーナビも便利だけど、便利なだけに使い出すとやめられない。どこへ行くにも頼ってしまう。前なら、知らないところへ行くときには、こっちへ行けばあそこへ出るはずだというような勘を働かせる必要があったが、そんなの必要がなくなった。いいことなのか悪いことなのか。便利さとは上手に付き合う。たまには不便なことをやってみる。テレビもリモコンが当たり前だと思わず、ちょっとだけ手間をかけて見る。それでいいんじゃないだろうか。

  2018年06月15日

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  生と死はつながっている。グラデーションのようなもの

  久しぶりに東野圭吾さんの本を読んだ。「人魚の眠る家」という文庫本。脳死とか移植医療がテーマだった。ぼくは、臓器を提供しようと考えるのは、少しでも人のお役に立ちたいという尊いことだと思うし、臓器移植で助かる命があることもわかるけれども、個人的に臓器移植には抵抗がある。果たして脳死を死と考えていいのか。心臓は動いているのに。いわゆる植物状態の人たちにも意識があると、指筆談の現場を見て、ぼくは納得した。植物状態と脳死とは違うとは言うけれども、果たして、脳死の体は命のない物体として扱っていいのだろうか。もし、意識があったとしたら。死後の世界があるかどうか。そこをどう考えるかも大きなポイントだと思う。ぼくはあると思っている。生と死は、決して分断されたものではなく、連続するもの。父が亡くなる前、病室で一緒に一晩を過ごしたけれども、父は、空（くう）を指さしながら、何かをぼくに訴えていた。うまく聞き取れなかったが、あのとき父はあの世とこの世の間を行ったり来たりしていたのではないだろうか。この世の中にあの世はあり、あの世の中にこの世もある。グラデーションのようなもの。だんだんとあの世色が濃くなっていけば、先に死んだ人とも会うことができるだろう。臓器移植に関してはさまざまな意見があると思うが、死の定義をどうするかということばかりではなく、死後の世界も視野に入れて議論がされるといいなと、ぼくは思っている。家族には「お父さんは臓器提供はしないし、もし臓器移植をすれば助かると言われても、臓器はもらわない」と伝えた。精いっぱいこの世を生きて、静かに死んでいって、あちらの世界へ行ってから、少しでも人の役に立つようにがんばるよ。

  2018年06月13日

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  追い込まれないとできない。ハラハラどきどきだ。

  ホントややこしい。追い込まれないとなかなかできない。今やっている原稿。8日が締め切りとされていた。ふわふわしてしまっていて、エネルギーが凝縮しない。9日は土曜日、10日は日曜日だから、とにかくこの2日で仕上げよう。そう思っていたが、思ったように進んでいかない。11日の午前中。これ以上は伸ばしてくれないだろう。11日の早朝になって、やっと「あの感覚」になれた。意識が集中する。氣がみなぎってきた。これでいける。そんな感じが、うまく説明できないが湧き上がってきた。もうちょっと早くからこういう状態になればいいのに。いつも思うことだ。昔、家内に言われた。毎日10枚書けば10日で100枚になるじゃないかと。計算ではそうだ。でも、そうはいかないのが現実。特に、ぼくはそうだ。ほかの人はどうかわからないが。あと1時間ほどでできるめどがついた。ひと息入れて、このブログを書いている。

  2018年06月11日

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  やることをやって、あとはお任せ！　それしかない。

  台風が近づいているようだ。台風５号。去年を思い出す。ちょうど小笠原へ行く直前、台風５号が発生し、それが小笠原近辺に居座ってしまった。さて、船は出るのだろうか。やきもきした。本当にぎりぎりのところで出航できた。台風５号と聞くと、去年を思い出す。ハラハラさせられるけれども何とか行かせてくれた。「ありがとうございます」と手を合わせるしかない。その前の年は、台風のためのおがさわら丸が東京を出港できなくなって、帰る日が３日ほど遅れた。そうなったらじたばたしてもどうしようもない。これも学び。自分の意志だけではどうにもできないことはいくらでもある。そのことを知るいいチャンスだった。できることはやる。でも、できないことはお任せする。究極は、すべてのことは良くなるために起こっている。きちんと受け入れること。今年は７月31日から小笠原へ行く。去年と同じで20人集まった。これも不思議だな。必要な人が必要なときに参加する。そして、必要な人と出会う。そうそう、台風で気になるのは、五日市の「いるかのはたけ」。いい感じでトマトも大きくなっているはず。台風のあとまで行けない。どうなっているか気になる。はたけをやり始めたからこそ気になることだ。行動することで視野は広がる。

  2018年06月09日

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  集中力がないというのはそれだけ脳のキャパが大きいということ

  注意が散漫になって、どんなことも集中してできないという悩みをもっている人がいる。ぼくもそうで、何かの没頭してまわりの様子がわからなくなるということはまずない。原稿を書くときも、意識が集中してくると、ぼくはブレーキをかけて、コーヒーを飲んだり、インターネットで関係のない記事を読んだりする。ここを超えるとこれまでにない境地に達するのかもしれないが、安全速度を守って生きている。集中力がないというのは、見方を変えると、それだけ脳のキャパが大きいということ。あることに取り組んでいても、まだまだ脳に余力があって、ほかのことを考えながらでもできてしまう。何かに集中していると人が声をかけても気づかないという人がいるが、脳のキャパが小さくてそうなってしまうこともある。ひとつの仕事をするだけで脳がいっぱいいっぱいになっているので、ほかに意識を向ける余裕がないわけだ。集中力がないと嘆くのではなく、自分は脳のキャパが大きいのだと思った方が、いろんなことがうまくいく。集中力がある人は、それはそれで長所なのだから、喜んでいればいい。世の中の「いい」「悪い」なんて、何かの都合で決められているだけで、本当は「いい」も「悪い」もない。それなら、何でも「いいこと」にしてしまえばいいじゃないか。ぼくは、集中力がないからいろんなことを楽しめる。ありがたや、ありがたや。

  2018年06月08日

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  人はもともとネガにできている。意識しないとポジにはなれない

  人間というのは、本来ネガティブにできていると考えてみたらどうだろうかなと思う。恐怖や不安はだれにでもある。人を憎んだり、うらやんだり、ねたんだりする感情も、だれにでもある。けっこう、そういうネガティブな感情に支配されて、にっちもさっちもいかなくなることはよくあることだ。なぜ、不安に感じるのか、人の悪口を言ってしまうのか、そんなことは考えない方がいい。それをなくそうなどと思うとドツボにはまる。人間はそう作られているのだから、仕方がない。考えても答えは出ない。なくすこともできない。「性ネガ説」とでも言えばいいだろうか。それよりも、ネガに作られているのに、どうしてときにポジになるのかという考える方が価値がある。人によって違う。だから、自分にとって、ポジになるのはどういうときかと考えてみる。たとえば人にほめられるとポジになるとする。いつもほめられていれば、ずっとポジでいられるわけだ。そのためにはどうすればいいか。とにかく、もともとネガなのだから、意識してポジをひきつけないと、どんどんとネガの泥沼にはまり込んでしまう。意識してポジを意識する。ややこしい言い方だが、どんな小さなことでもいいから、ほめられたと思うことをすばやくキャッチする。ちょっとしたことでも、ほめられたと意識する。「元気そうですね」と言われたら、ほめられた！　と思えばいい。「ありがとう」と言われたら、これもほめ言葉だから喜べばいい。そして、自分でほめる。「毎朝早くに起きてすごいな」「毎日出勤するって偉いよ」「忘れ物しなかったよ、大したものだ」「こんなに早く仕事が終わった。すばらしい」自分がこうやってほめられるとポジな気持ちになれるなら人もそうかもしれないと、まわりをほめてみる。何でもいいから、「すごいねえ」と感心すればいい。これで大丈夫。ポジのスイッチが入る。まずは自分がどういうときにポジになれるか、そこからスタートするといいかな。

  2018年06月05日

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  大人を疑う。それが子どもの生きる力を育てる。なんかさみしいけどね

  ある人が言っていた。子どもに生きる力をつけさせるには、親や先生を疑うことを教えないといけない。大人というのはとても高圧的で、さまざまな手を使って、巧妙に子どもをコントロールしようとする。「お前のためを思って言っているんだ」なんてよく言うけれども、そんな言葉にだまされてはいけない。ぼくも大人だし、親で、怒ってみたり脅してみたり、交換条件を出したりして子どもを手なづけようとしたこともあるからわかるけど、たいていの場合「お前のため」というのは詭弁だ。大人がいかにずるいかは、今の政治や事件を見ていればわかる。保身のために平気でうそをつく。人間は年を重ねれば重ねるほど成長していくと信じたいが、現実は肉体ばかりではなく、精神まで劣化してしまっている。それが大人の正体だ。しかし、そんな世の中でも光っている大人はたくさんいる。ぼくは、子どもたちをそういう大人に会わせたいと思っている。ただ、すてきな大人と会った子どもたちは大人の嘘を見抜くから、小手先で子どもをコントロールしてきた親や先生は、嘘や脅しがきかなくなって戸惑ってしまうけどね。日大アメフトの騒ぎは参考になる。あの監督やコーチの醜さは他人事ではない。自分の中でもああいう要素がいっぱいある。人を責めるばかりではなく、自分を見つめるチャンスにしないと。大人は子どもよりも偉いわけではない。

  2018年05月29日

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  今を大切にして勇気をもって一歩を踏み出せ

  「今」をどう生きるかが、未来を決め、過去を変える。明日のことをあれこれ心配したり、昨日のことを後悔したりしても仕方がない。今、やれることをやる。精いっぱいやった上でのお任せ。失敗だと思っていたことがプラスに働き始めたり、不安に感じていたことが思わぬ形で解決する。迷ったり心配事が湧き上がってきたら、「今、何をすればいいか」と自分に問いかける。そして、動いてみる。今が変化する。未来が動き出す。過去が応援してくれる。

  2018年05月28日

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  言い訳や嘘は必ず破綻する

  何かミスをしたとき、あれこれと言い訳を考えている自分がいる。嘘をついてごかませるものならごまかしてしまいたいという思いは間違いなくある。社会生活をする中で、自分の身を守るために学習してきたことだろうと思う。しかし、言い訳や嘘は、必ず破綻が生じる。特に、今の時代は、ネットもあるし、嘘を突き通すことが難しい。嘘を通すというのは大変な精神力が必要だ。正直に話してしまった方がどれだけ楽かと思う。政治やスポーツの世界で、指導する側の人がとても見苦しい姿を見せている。ごまかせばごまかすほど、心がスポイルされていく。彼らは、大衆のお手本にならないといけない人たちだ。今こそ、潔い処し方を見せてほしいものだ。それが本当の教育だし、そうした方が本人もずっと楽になれる。

  2018年05月27日

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  膨大なエネルギーに包まれて旅立っていく

  父が入院しているとき、何人かの人から言われたことがある。「こんなことを言うのはどうかと思いますが」と前置きしながら、「人は死ぬときにものすごいエネルギーに包まれるようです。ぜひ、お父さんにもしものことがあったらぐっとハグしてあげてください。そのエネルギーを感じるはずです」それはあるなと、ぼくは思った。魂が肉体から抜け出ていくのが死だとすると、たとえば水が沸騰して水蒸気になるようなもので、そこには大変なエネルギーが生まれるわけだ。ひょっとしたら、核分裂や核融合のようなことが起っているのかもしれない。よく「霊柩車に遭遇するのは縁起がいい」と言われる。それは、死者を包み込むエネルギーが霊柩車からあふれ出ているからではないか。死というのは、ものすごく強烈なエネルギーに包まれて、もう一つの世界に飛び込んでいくようなものだ。もう一つの世界というのは、ぼくたちはこの世の目線で見てしまうから、こちらが光で向こうが影のように思ってしまうが、まったく逆で、向こうが光でこちらが影なのかもしれない。実体は向こうにある。こちらの世界は幻でしかない。こちらにいることが夢の中で、向こうこそ現実世界かもしれない。死に別れるというのは、この世的な感覚からすれば悲しいし寂しいことだ。泣けばいいし、落ち込んでもいい。でも、本当は死というのは幻から実体に帰ること。眠りから覚めることだと考えてみたらどうだろうか。死ぬことによって、本当に自分が見えてきて、魂の仲間に会うことができる。嘘なんかつかなくていい。言い訳などしなくていい。素のママの自分で生きていける世界。死は切ないけれども悪くない。病はつらいけれども悪くない。老いるのはさみしいけれども悪くない。生きることにはかなしみがつきまとうが悪くない。

  2018年05月26日

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  不思議な偶然。戦死したおじさんが父を迎えに来てくれたのかも

  5月18日の夜中に父親が亡くなった。その日、ぼくは青森県の深浦町というところに取材に行っていた。秋田県との県境の町。青森市から車で日本海沿いを走って約３時間。そこに浜田さんという50代のご夫妻が住んでいる。彼らは、長年、沖縄で遺骨収集をしている。ご主人の哲二さんは元朝日新聞のカメラマンで、いまはフリーで活動している。奥さんの律子さんは元読売新聞の記者で、今はフリーのライター。話しの冒頭で、新聞社時代のことを聞いたとき、哲二さんがカメラマンとしての最初の仕事のことを話してくれた。初めて行った海外取材がボルネオだったそうだ。そこで現地の人と親しくなった。「日本人に会うのは50年ぶりだよ」と老人は言った。ちょうど、戦後50年を迎えたころで、その老人の言う50年前の日本人というのは日本兵のことだったのだろう。「あのときの日本人は丸刈りで体も引き締まっていて精悍だった。お前とは全然違う」と笑っていたそうだ。「その兵隊は空を見上げていたようです。たぶん、通信兵だったのではないでしょうか」通信兵は通信網を確保したり、偵察をするということで、空を見上げるのだろうか。そこはよくわからないが、「ボルネオ」「通信兵」と聞いて、ぼくはドキッとした。実は、父の兄の昌平が通信兵としてボルネオで終戦を迎えたのだ。利発な兄貴だったらしい。どれくらいの数の通信兵がボルネオにいたのかはわからないが、特殊な任務なので、それほどたくさんいたわけではないだろう。ひょっとしたらと思う。その老人が話題にした日本兵が昌平であったということも考えられる。昌平は、終戦後、船で帰国する途中、マラリアになった戦友を看病していて自分も感染して、石垣島の近くまで戻って来たときに亡くなってしまった。子どものころから、ぼくは「昌平さんに似ているわ」と言われてきた。仏間に写真が飾ってあるがきりっとしたいい青年だ。会ったことのないおじさんだったが、ずっと気になっていた。そのおじさんを連想させる話が、その夜に父が旅立つという日に聞くというのは、単なる偶然だろうか。きっと、おじさんは「俺が連れて行くから。安心しろ」とでも言ってくれていたのではないだろうか。今ごろ、先に亡くなった兄弟たちと積もる話をしているのかもしれない。8人兄弟の6番目。父は四男だった。なのに「愼一郎」と長男のような名前を付けられた。なぜかわからない。長男が戦死し、次男は幼くして亡くなり、三男は親戚に養子に出された。結局、父は長男として生きることになった。名前が父の運命を物語っていたわけだ。ご先祖様を大事にする父だった。今ごろ、たくさんのご先祖様に囲まれ、「よくがんばった」と褒められていることだろう。よくがんばった！

  2018年05月25日

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  母だけに見送られて旅立った父

  18日の夜の11時35分に父が他界した。今年の4月12日で満88歳。いい区切りだったかもしれない。前立腺がんを患ってから15年くらいになる。がんが広がったわけではない。薬の副作用か、血圧が不安定になって、ひどい便秘になって入院。かなり衰弱して戻ってきて、あるとき玄関で転んで背中を強打し圧迫骨折。それからほとんど動けなくなった。動けないとがたがたと体調は崩れていく。誤嚥性の肺炎になって絶食状態となり、ますます体力はなくなる。あんなに筋骨隆々だった人ががりがりになった。17日18日と青森に取材に出かけていた。途中で連絡が入るかもしれないと半ば覚悟していた。明日は帰ろうと思いつつ、夜の11時ごろに帰宅。そしたら12時前に連絡があった。11時35分に息を引き取ったとのことだった。ぼくの仕事が終わるのを待ってくれていたようなタイミングだった。母と妹と弟が病院にいたのだが、妹はいったん自宅へ帰り、弟はちょっとの間だけ席をはずしている間、母だけが見送るという形になった。母には優しい言葉のひとつもかけられない昭和一桁の男だった。以前、「お母さんにありがとうと言ったことあんのか？」と聞いたことがあったが、きょとんとした顔をしていた。そばにいた母は、「そんなこと言うてもろたことあらへんわ」とプンプンしていた。でも、最期の最期、母だけに見送られて旅立ったのは、何か父の意志を感じる。息子や娘ではなく、お前に見送られたい。そんなことを、無言で伝えたのかもしれない。いろいろと思いは巡る。88歳だから十分に生きただろうとは思うが、それでも、別れは寂しいものだ。この数日間、いろいろなことを考えた。これが「死」という大きな区切りがもつエネルギーなのだと思う。父親がいなくなり、ぼくも少しは成長できそうな気がする。ありがとう。こちらのことは心配せずに、いい旅をしてください。5月5日。まだ話をする体力はあった。笑っていた。

  2018年05月24日

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  便利だけどストレスの多い社会。振り回されないようにしないと

  朝からフェイスブックがおかしくなって、パスワードを変更しろというメッセージがあったので、その通りにしたら乗っ取られた。10人くらいの人に変なアドレスが、ぼくからのメッセージとして送られた。パスワードをすぐに変えて何とかおさまったと思うが、頼むからこんなことはやめてほしい。便利だけどあわただしい世の中になったと思う。銀行へ行った。いつもはATMを使う程度だけれども、窓口に用があった。そしたら、タブレットを操作して、訳のわからない手続きが始まった。言われるままにサインをして手続きは終わった。そのあと、テーブルタップを買いに○○電気に行った。レジのところで、「インターネットはどこと契約しておられますか」と聞かれて、こちらの方が安くてといった説明が始まった。「俺、よくわからないから」と帰ってきたが、ぼくはこれから死ぬまで、こういう社会で暮していかないといけないのだろうか。世の中の流れには逆らえないが、そんな中でも自分はどう生きていきたいのか、忘れないようにしないと。世の中の流れに乗るということは、振り回されていることでもある。そうではなくて、自分の軸をずらさないように、便利さを上手に利用していかないといけないよね。今朝のフェイスブック騒ぎには疲れた。でも、友だちになっていてもあまり交流のなかった人とメッセージの交換ができたのはプラスだった。

  2018年05月16日

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  必要な人の手に渡り、喜んでもらえる

  知り合いからメッセージがあった。その人の友だちが​「「がん」をのりこえた人が気づく７つのこと」（サンマーク出版）​を読んで感銘を受けたというものだった。友だちも子宮がんの手術を受けたばかりなのだそうだ。すぐに家内がメッセージのやり取りをして、小笠原ツアーもお誘いしたそうだ。そしたら「休みが取れるようがんばります」との返事が来たと言う。休みがとれればいいと思う。こういうすばやい反応は何かを生み出す原動力になる。何でもかんでも動けばいいということではないが、ここぞというときのフットワークは、人生の大きな別れ道になることがある。今回の小笠原は、ぼくの本でも紹介したおーちゃんも行くし、もう一人、2度がんの手術をしている60代男性も参加する。彼女も参加できれば、今回の旅にひとつのテーマができて盛り上がるはずだ。本は勝手に動いてくれる。必要な人の手に渡るようになっている。こうやって喜んでくれる人がいるということが、ぼくにとってのやりがいだ。いい仕事をさせてもらった。これからもいい仕事をしていこうと思う。

  2018年05月15日

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  苦も楽も、すべては良くなるために起こっている

  何か困ったことがあって、それが解決されるときには、往々にして、一時的に別の困ったことが起こることがある。ある人と人間関係がうまくいかなくて、何とかしたいと思っていると、急に体調が悪くなってつらい思いをし、それがきっかけで人間関係が修復されることがある。しばらくすると体調は回復して、ひょっとしたら、相手との関係を良くするために病気になったのかなと思ったりする。どんなことも、その出来事単体で考えて、いいとか悪いを判断してはいけないようだ。苦あれば楽ある。苦は楽の種、楽は苦の種。よく父が言っていた。苦も楽も、すべて良くなるために起こっている。苦とから楽は、実体のあるものではなくて、自分がそう感じているだけのこと。思い込みが作る幻想でしかない。若いころ、ラグビーで右ひざの骨を折ったことがあった。手術を受け2ヶ月の入院生活。フリーのライターになったばかりのころで、働かないとお金も入らない立場だ。多少の蓄えと、上司の計らいで原稿料の前払いをしてくれて、何とか乗り切った。あまり悲壮感がなかったな。何とかなると思っていた。この入院がきっかけで、中国へ行くことになった。そしたら、そこで人生の大変革が起った。骨折して入院したことだけを見ればマイナスの出来事だが、もっと視野を広げて「流れ」を見ると、あれがあったからこそ、次の世界が広がってきたのだ。いいことも悪いことも、それが自分都合で考えているだけのこと。流れを見れば、すべてはいい方向へ進んでいる。そんな目で今を見ると、どんなにつらいことの真っ最中にいても、視界が広がってくるものだ。

  2018年05月14日

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