美術館は高い?
奈良県立美術館まで、藤城清治影絵展を観に行ってきました。ちょうど、パソコンを初めて買ったころ、友達が昇仙峡にある影絵の森美術館へ行ったという話を聞きました。インターネットで検索してみたら、素敵な作品がいっぱい見られて、その可愛らしさと美しさに魅了されました。つい先日、娘が「藤城清治っていう人の影絵展が奈良であって・・・」と言うのです。それまで、昇仙峡へ行かなければ見られないものだと思っていたので、大興奮。娘も、私の興奮ぶりに、これは行かなくては・・と思ったそうです。結局、私は主人と二人で金曜日に行き、娘は今日、ひとりで観に行きました。娘に「私が行くまで、美術館の話はやめてよ。」と言われていました。先入観を持ちたくないそうです。影絵って、いろいろ仕掛けがあるんですね。水に移した影絵の両側面に鏡がセットされていて、奥行きを感じることができると思っていたら、それだけではなくて、絵だけ見れば、半分に描かれてる虹が、鏡をみれば、一つになったり。謎解きのような楽しさもあります。娘が帰ってから、お互いに見つけた仕掛けを話すことは、二度の楽しみを与えてくれました。米寿を迎えられたというのに、描かれた自画像はとても若々しく、小人のようなかわいらしさでした。学生時代、女性のような絵を描くと批判され、先生がかばってくれたそうです。それが、今の作品に繋がってると思うと、人との出会いって、やっぱり大事ですね。どの作品にも可愛らしさや童心があって、この絵を楽しんで描かれている作家の気持ちまで伝わってくるようで、絵を観るだけで幸せな気持ちになります。観終わっても終わりがなくて、また観たいと思うのでした。「今も心が躍るね。」と娘とともに、興奮未だ冷めずです。割引券を利用して、1000円のチケット。ある人は「美術館って高いなあ。」と・・なるほど、これが他の物なら私もまた「高いなあ。」と言ったんだろうな。にほんブログ村