コロナ渦で気づく統計の面白さ〜改ざんしなくても変幻自由の統計の魔法
以前、大阪商業大学の朝活に参加したことがある。谷岡学長の講義で目から鱗だと思ったのが、統計の話だった。話の上では理解していても、実際に遭遇する機会は少ない。興味のある事柄なければならない。そんなとき、コロナ感染が数字で伝えられるようになった。最初に思ったのは、世界の感染者数だ。それぞれの国によって人口は違うのに、換算されていない。2020年の世界の人口を見ていくと、日本 1億2500万人アメリカ 3億3100万人 2.648倍イギリス 6790万人 0.543倍フランス 6530万人 0.522倍ドイツ 8380万人 0.670倍8/30の新聞紙上での感染者数は。日本 145万9319人アメリカ 3876万 548人 イギリス 672万9919人フランス 681万3516人ドイツ 393万3585人日本の人口に換算すると、日本 145万9319人に対して、アメリカ 1463万7669人イギリス 1239万3957人フランス 1305万2712人ドイツ 587万1022人 になる。換算してみて初めて、欧米でも少ないドイツで日本の4倍以上、アメリカでは10倍以上であることがわかる。アメリカに至っては、死者数が日本の15倍になっている。そして、欧米はもう経済活動は正常化しているらしいのだ…??統計の面白さと同様に言葉の表現も面白い。たとえば、新聞の解説に出ていた「ワクチンの効果は減少するけれど、すぐにゼロになるわけではない。」もそうだ。書く人の意図や動揺は、言葉の端々に出てしまう。嘘がつけない人の言い訳に似ていて、その人の人間性が出ていて微笑ましい時もある。ips細胞の山中教授のコメントもそうだ。本当に実直な人だなあと思う。統計は、市場操作などにつかわれることが多いけど、言葉はもっと奥い。新聞記事一つに堂々と書くことが許されない記者の気持ちが言葉の中に見え隠れするとき、記者の苦悩が垣間見えたりする。 今、プロになるほど、表現の自由は難しくなっているようだ。 にほんブログ村別窓で開きます日常の小さなできごとを愛する生活