曇り空の淡路島には 遠い記憶の散歩道があった
青い空とはならなかった今回の淡路島。雨の合間の朝の散歩に出た。ウェスティンホテルから明石海峡公園までの道と庭は、自然が溢れてる。初めての場所ではないけれど、季節が変われば心の目も風景も違ってくる。今回は、子どもの頃のありふれた風景を垣間見る夢の散歩になった。梅雨の合間の曇り空。ツユクサにちょうどいい。近くでじっと見ていたら、記憶とは違う花の全容が見える。同じ茎から二色の花の神秘。運動会のために作ったちり紙の花を思い出す。七変化と言われるサンタナの花だと思うけど、オレンジ一色の中にも様々な姿が見える。よく見かける花であっても、一輪の中にある美しさの扉は計り知れないことに気付く。咲き乱れることで、色んな表情を見せてくれる。まるで、歌って踊ってでもいるように…閑散としているバラ園は、自分だけの空間だと思える安らぎの場所になる。遠い夏を思い出す。あの頃も今も朝に咲いているのに、昼顔のようにしか思えないのだけれど…紫陽花は、最後までより美しくあろうとするかのように…淡路島に旅行に来て、ほとんどをホテルで過ごして終わるのも珍しい。少しもったいない気もしたけれど、海の見える部屋だったのは有り難かった。「家を離れなければゆっくりできない」という気持ちが常にある。だからここにある風景は、すべてがプラスαでもあるのだ。 にほんブログ村別窓で開きます日常の小さなできごとを愛する生活