パンチェンラマに言及!さすがはアメリカ、情けない日本
「中国はパンチョンラマの居場所を直ちに公表せよ」との発表がアメリカのポンペオ国務長官からありました。本ブログの読者は「パンチョンラマって誰?」という人は少ないかもしれませんが、国務長官が発表した過去の経緯をお知りになりたい方は、本ブログ2015年9月10日付け「パンチョンラマは生きてるの?本当かな?」(https://plaza.rakuten.co.jp/mongolmasami/diary/201509100000/)をご覧ください。このニュースのせいでしょうが、最近急にこの5年前の記事のページビューが増えています。ダライラマに正式に認められたパンチョンラマ11世が中国政府に家族ともども拉致されてから、既に25年も経つのですか。私がチベットを訪れた時のパンチョンラマは当然共産党の傀儡チベット人で北京暮らしでした。当然ですが、チベット人からは全く尊敬も相手にもされていない、名ばかりの法王でした。ご興味ある方は、本ブログ2015年6月4日付け「モンゴル徒然日記(4)(2007年9月)」(https://plaza.rakuten.co.jp/mongolmasami/diary/201506040000/)をご参照ください。私が言いたいのは、なぜ日本政府は何も声を出さないのかということです。中国共産党は、チベットを植民地化し弾圧するのみならず、幼い少年とその家族を拉致(或いは殺害?)し、25年間も放っておいているのです。共産党は今回の国務長官発言に対して、「本人とその家族が普通に暮らしたい。そっとしてほしいと望んでいる」と嘘くさい言い訳をしています。あたかも最初から普通の成人男性が「私はマスコミに出るのは嫌なんです」と言っているかのように。しかしながら、実態は全く違いします。そもそも6歳で拉致され、その後強烈な共産党の管理下にあったような少年が、最初から「普通がいい」なんて思うわけありません。というか、そもそも生きているかどうかすらわからないのです。SNSが発達した今の中国で、パンチョンラマであるはずだったニマ君(本来ならパンチョンラマ11世になっていたはずのチベット人少年)やその家族の行方が全く知られていないというのもおかしな話です。私は個人的にはこの世にはもういないのではないかと思っています。チベットから遠く離れたアメリカ政府さえ声を上げるのに、日本政府は全く気にしていないようです。特に安倍さんは、日本人のウィルス被害と習の来日を天秤にかけて、習を選ぶような人ですから、とてもじゃないが何も言えないのでしょう。一応、安倍さんは「右翼的な人」と見られており、現在の世界の政治家でも有名な政治家ということになっていますが、それでも中国に忖度、へつらう姿勢を崩さないというのはどういうことなのか不思議でなりません。多分「内政干渉」ということなんでしょう。ですが、植民地化してしまったらそこはもう「内政」になるのでしょうか?クリミア半島はもう既にロシアの「内政」なのでしょうか?であれば、北方領土に文句を言う日本人はロシアへの「内政干渉」をしているということなんでしょうか?トランプ政権は確かにおかしなところがたくさんありますが、言うべきことを言えるというところには、まだまだアメリカの強さを感じます。逆に、いろいろ吠えている割には、習の前では猫のようになってしまう安倍さんは、韓国の事大主義大統領を笑えないと思います。