MIATチャーター便の価格?と新空港開港
一週間ほど前の本ブログ「モンゴルの航空便再開は?」で、私がチャーター便の値段が不当に高いことを書いたことが理由ではもちろんないでしょうが、その私の指摘に答えるべくモンゴル政府はチャーター便のチケットを一律15%値下げしたとのことです。これにより、東京―ウランバートル間は51,050円になったとのことです。私はこの価格を見て「ああ、実際にはそんなに高くなかったんだ。平常時と同じじゃないか?」と思ってしまいました。が、良く考えるとこれは片道切符です。往復だと102,100円で、値下げ前は恐らく12万円程度だったと思われます。昨年の平常時のエコノミーチケットが往復52,000円(サーチャージ、航空使用料等を含まず)であったことを考えると、やはり値下げ前は通常時の倍以上の価格だったということがわかります。しかも、申し込み多数で入手しにくかった時は「コネ」「プラスアルファのお金」が必要だったと考えると、やはり「コロナビジネス」にはうさん臭さが残りますね。今回の措置は東京便だけでなく、ソウル便、フランクフルト便にも適応されています。ソウル便は475,900ウオン(約45,500円)、フランクフルト便は731ユーロ(約95,000円)となっています。そしてこの他にもなんとイスタンブール629ユーロ(約81,800円)とヌルスルタン314米ドル(約34,200円)まで書かれています。ヌルスルタンはカザフスタンの首都ですが、恐らくほとんどの方はご存じないでしょう。元々のカザフスタンの最大都市で首都であったのはアルマトイでしたが、1997年にアスタナに遷都されました。ここまでは私もよく覚えてます。ですが、ようやく馴染んだこの名前は2019年にヌルスルタンの改称されたのです。では、ヌルスルタンとはどういう意味か?本当の語源は知りませんが、これはナザルバエフ前大統領の名前なんです。彼の名前はヌルスルタン・ナザルバエフというのです。独裁者として有名でしたが、まさか首都の名前を自分の名前に変更するとは驚きです。まあ、レニングラードとか社会主義国には珍しくはないのでしょう。モンゴルにもチョイバルサンがありますし。いくら独裁・独善的な安倍前首相も、さすがに東京をシンゾーに変更しようとはしませんでしたね。飛行機関連で言えば、いよいよ新チンギスハーン国際空港がこの7月に開港すると書かれていました。「え?まだ開港してなかったの?」と思ってしまうくらい昔からの話題です。もう10年以上も前からすったもんだして、ようやく工事着工にこぎつけ、開港は2018年かと発表されたり、1年延ばしになったり、、、もう忘れかけようとしていた存在ですらあった新空港です。なので工事は全部完了したが、コロナの影響で引き延ばしになっていたとばかり思っていました。ところがニュースによると「新チンギスハーン空港の工事は現在85%完了しており・・・」とあるではないですか!「えー、まだ完成してなかったの?しかもまだ15%も残っている!?」と驚きます。円借款の返済期日は多分2年も3年も前から返済開始になっているはずですが「あの」モンゴルですし、「あの」甘ちゃん日本政府ですから、返済なんてあるはずないのは当然です。中国なら「返済が難しいならしなくてよい。その代わり向こう99年間の運営権利を中国によこせ!」と言うでしょうね。いずれは軍事空港になってしまうでしょう。甘ちゃん日本は「仕方ないよねー、コロナだし、工事も進んでないし」となんの見返りもなく未返済に同意しているんだと思います。日本人が気楽に行けるようになるのはその頃か?という期待もありますが、他方で先日お伝えしたように「ワクチン接種をした外国人に限って入国を認める方向で検討している」とあります。ですが、日本では一般人には7月になってもワクチンを受けられるかどうかもわかりませんから、少なくとも今から今年の夏のモンゴル旅行プランを立てるには無理がありそうです。早く自由に行き来できる日が来ますように。