東京駅で見る、いつもの光景?
今日はツァガンサルの元旦です。モンゴルの皆さんは田舎に帰ってたくさんのボーズを食べていることでしょう。ウランバートルはマイナス20℃のようですから、寒いといえば寒いですが、極寒というほどではなさそうです。ちなみに東京は14℃もあって春のような陽気です。その東京で、先ほど東京駅までお見送りに行ってきました。地下の成田エクスプレスが発車する総武線のホームです。ここで毎回繰り返される光景があって、なんとかならないのかといつも思うことがあります。その前に、今日は成田エクスプレスの問題以前の困った方を目にしました。成田エキスプレスをホームで待っていると、その7分ほど前に出発する通常の総武線の君津行きというのがホームに入ってきました。もちろん、見れば普通の電車で成田エキスプレスではないことは一目でわかります。日本人はもちろん、たくさんいる外国人の方々もそれに乗り込もうという人はいません。が・・・あれ?なんかあの外国人の方、きょろきょろしながら君津行きに乗り込んでしまいました!「わかってんのかな?それとも迷っているのかな?」と思っていると、電車のベルが鳴りだします。私は思わず走りだし、大きな声で「ナリタ?」と聞きました。「Yes, Narita!」との返事です。私はあわてて、降りるようなジェスチャーをして「Stay here!」と叫びました。間一髪で、君津行きから降りることができました。切符を見るとやはり成田エキスプレスです。私はその号車の列まで案内して、ここで待つように伝えました。さすがに、普通の総武線に乗り間違える人は初めて見ましたが、確かに数分程度の違いであれば外国では良くあることなので、きっと本当に間違えた人はいるんだろうなと想像しました。もちろん、ここで乗り間違ったら、まず飛行機には間に合わないでしょうね。小さなミスが、大きな失敗につながりかねない乗り場だということをJRの方も理解した方がいいと思います。英語でのアナウンスもありますが、それは「君津行きです」という内容で「これは成田行きではないので、間違って乗らないでください」というアナウンスではありませんでした。で、次の光景が私の言う「いつもの光景」です。最近の成田エキスプレスはほとんど横浜方面からの列車と渋谷方面からの列車の連結です。ここ東京駅のホームで連結するのです。そのため、まずは列車の前半部分が到着し、後から後半部分がやってきて連結するという仕組みになっています。ここで問題が起きるのです。最初の半分が入ってくると、外国人の方々は見ただけですぐわかりますから「あ、成田エキスプレスが入ってきたな」と思うわけです。ところが、次の瞬間民族大移動が起こるのです。なぜか?ちゃんとホームの指定された号車の前で待っていたにもかかわらず、列車はずっと前の方に停まってしまうからです。「あれ?電車はあんなとこに行っちゃった!」とばかりに、多くの外国人客が不安に駆られて、ホーム前方に荷物を抱えて走っていくのです。これは確実に毎回起こっています。私は毎回確実にそういう方を見ます。私は私が見送る人と同じ列に並んでいた外国人の方が、その移動を見て動こうとするので「ここで大丈夫ですよ」と伝え、慌てる必要のない旨伝えましたが、他の列の人たちは走って行ってしまいました。先ほど君津行きに乗りかけた方も不安そうに私を見ていたので「大丈夫。ここで待っててください。」と伝えると安心したようでした。もちろん、慣れている外国人の方は笑いながらその民族大移動を見ていました。英語のアナウンスもあるのですがタイミングが遅く、みんなが移動してしまってからアナウンスしていました。結局、予想通り走って行った人たちは荷物と共に所在なさそうに戻ってきました。恐らくこれは、毎日毎便このホームで起こっていることだと思います。なんでJR東日本は改善しようとしないのかわかりません。毎日毎日何年間も同じことが起こっているのに。最初の列車が入ってくる少し前に英語でアナウンスするだけずいぶん違うと思うのですけどね。「お・も・て・な・し」なんて格好いいこと言わなくたって、この程度はすぐにでも改善すべきことです。そして今日はもう一つ。見送る人を無事成田エキスプレスに乗せて一安心してホームで手を振っていると、後ろから外国人の方に声をかけられました。「この切符、この列車用じゃないけど乗れますか?」と英語で聞かれました。見ると、ちょうど1時間後に出発の電車です。一方、目の前の列車は空席がたくさんあります。私はとっさの判断で「ルール上はだめなんだけど、問題ない、乗れます!」と言いました。「この電車は次の駅が成田なので、途中から乗ってくる人はいないのです。空いてる席は空いてるんです!」と。が、出発を知らせるベルはもう鳴っています。慌てて家族3人を「OK,OK, No problem!」と乗せてしまいました。こんなホームで1時間待つよりも早く空港へ行った方がいいに決まっています。成田エキスプレスのホームでは、きっと毎日いろんなドラマや困惑が起こっているんだろうなと、ほんの30分ほどの滞在時間で感じました。モンゴルの皆さんも、成田エキスプレスに乗る時は注意してください。サイハンシンレーレー!